IS 烈火の戦士   作:ダレ狐

8 / 9
嵐の前の静けさ

IS学園 2日目 朝 食堂

 

「おばちゃん、焼き魚定食」

 

さて、今日は2日目やけど、簪ちゃんは早朝からモルゲンレーテ社で微調整終えたISを取りに行くのと俺の烈火の様子見てくれるらしいが、そのせいで朝から俺1人でテーブルなのは寂しいと言うより

 

「彼が2人目の男性操縦者よね」

 

「何か噂では既に実戦経験があるみたい」

 

「何でも元薩摩藩の家系とか」

 

「う……何処からそんな話が」

 

確かにウチの喜多山剣術は元々京都で鍛冶師にしていた頃、数多くの剣士と交流がある。当時の刀鍛冶が薩摩藩の人と交流が特に深く、見おう見まねが始まりと聞くし、「二の打ち要らず」の剣術を元にしている点があるから類似点は多いのは、ほんまなだけに嘘とも否定しずらいっと言うより……何で俺が実戦経験があるのが知ってるんや? アレは表では事件扱いになってないから世間に知られるはずないんやけどな、ただの噂の尾ひれならええんやけどな

 

「なぁ? 相席良いか?」

 

「? エエで……アンタが噂の織斑一夏か?」

 

声をかけられ、咄嗟に言ってしまい、声の主を見ると……キリッとした織斑千冬先生とは違い甘い顔?っと言っていいか解らんけど、アイドル並みのイケメンがソコにおる。 ここは女性しか使えないIS学園でほぼ女子しか、居らん中で俺以外の男子はこの織斑一夏しか居らん。

 

「あぁ、えっと君の名前は」

 

「俺は喜多山 哲也。 まぁ、数少ない男子同士よろしくな」

 

「そうか、喜多山哲也か、俺の事は一夏って呼んでくれ」

 

「わかった、俺の事も哲也でエエから……でそちらの俺を睨んでる女子さんは名前教えてくれるかな?」

 

「私は篠ノ乃 箒だ」

 

「悪い、哲也 !箒は昔から無愛想なだけで、哲也を睨んでた訳じゃ無いんだ」

 

 

「気にせんでエエで」

 

成程、昨日言うてた、織斑一夏の幼なじみなのが、あの子ね、聞き間違いじゃなければ篠ノ乃ってそんな多い苗字じゃないからもしかしなくても、あの篠ノ乃 束博士の妹か……姉との似てる所は……そのデカイ胸ぐらいか……そんなに睨まんでも

 

「なぁなぁ、哲也はここに来るまであの参考書読んだのか?」

 

「ん? 参考書……あ〜めっちゃ分厚いやつな〜必読って書いてたから読んだ、今の授業ぐらいなら着いて行けるな」

 

「マジかよ〜」

 

「何やねん、まさか読んでなかったんかい?」

 

「あぁ〜余りの分厚さに電話帳だと思って…………ちり紙回収出したに」

 

 

「ちり紙って……ちょっとそのボケは古すぎるで〜今時なら、ギフトカードと交換しましたぐらいバージョンアップしないと乗り遅れるで〜」

 

「……」

 

 

「マジのやつかよ」

 

一夏の反応見るにマジらしく、流石に驚きを隠せなかった。

必読って書いてたよな……

 

「まぁ〜頑張れよ、クラス代表戦も近いから、俺は手伝えないけど」

 

「クラス代表?」

 

「何や、一夏のクラスはまだ決まってないんか、簡単な話学級委員や、んで5月の頭にクラス代表者のISの試合がある。 俺は自分のクラス代表の子のサポートに付くからな」

 

「哲也がクラス代表じゃないのか?」

 

「俺はそう言うのガラじゃないし、俺の機体はオーバーホール中やから断った、それにIS操作は代表候補生の方が上手いからな〜」

 

「代表候補生、哲也のクラスにも居るのか?」

 

「にも?」

 

「えぇ、私が1組の代表候補生のセシリア・オルコットですわ!」

 

何か唐突に縦ロールの金髪美女が現れた。にしても一夏の周りは巨乳率多くないか?

 

「イギリスの代表候補生がわざわざ挨拶に来るなんて、光栄やな、俺は4組の喜多山 哲也 まぁ〜仲良くしようや」

 

「哲也、何でセシリアがイギリス代表候補生って知ってるんだよ?」

 

「あら、私の事をご存知なのね、てっきり男性操縦者は知識や知見に乏しいと思っていましたわ」

 

「あのな、仮にも同学年の専用機持ちなんて、そうそう居らんのやで、1年で持ってるのが俺とウチのクラス代表とそこに居るセシリアさんと一夏の4人だけや、調べたら直ぐに解るで」

 

「え? 俺も専用機持ちかよ!?」

 

おい、俺と簪ちゃんはアンタの専用機のせいで大変な目に遭ってるのに呑気な事言うな……簪ちゃんこの場に居なくて良かったかもな……

 

「とりあえず一夏の事は置いとくわ 、それで、イギリスの代表候補生のセシリアさんが態々挨拶に来た理由は?」

 

「えぇ、4組に居られる男性操縦者がどんな者か確認のため伺いました、どうやら、そちらに居られる織斑一夏さんとは違い、常識を弁えていて安心しました」

 

「お前、初日で何をやらかしたんだ? 」

 

 

「いや、俺が代表候補生の事を知らないことやIS実技試験で教員を倒したことで色々目をつけられてな」

 

「マジか教員って織斑先生か?」

 

「んな、ワケ無いだろ! 俺が千冬姉に勝てるかよ」

 

まぁ〜流石に兄弟ではやらせんか、っと言うか何で俺は織斑先生だったんだろうな

「そう言う哲也は試験どうだったんだ?」

 

「先も言ったろ? 俺の専用機はオーバーホール中って、その試験の時に機体をボロボロにされたんだよ、お『お前ら何、無駄口叩いてるんだ!』え?」

 

 

俺が織斑先生の名前を言う瞬間を被せて、ご本人がジャージ姿でご登場...タイミング良すぎひんか?

 

「いつまで食べてるんだ、食事は迅速に効率にだ」

 

そう言われ周囲の1年生は駆け込むように食事を始めた。最早軍隊やな

 

「私は1年の寮長もしている。遅刻したらグラウンド10周だからな」

 

「おぉ〜流石にグラウンド10周は勘弁や、ほんじゃお先にな、またなー夏」

 

俺は密かに食べ終わり、食器を片付けるためにテーブルから離れて織斑先生に挨拶して離れようとした時に耳元で

 

「織斑先生おはようございます。お先に失礼します」

 

「あぁ、おはよう(試験の事、誰にも漏らすなよ 喋ればワカルヨナ)」

 

おかしい、挨拶と同時に処刑宣告受けたんやけど、えぇ〜何でこんな目に合うの俺は...

 

 

 

 

 

昼休み 食堂

 

 

 

「そんな事があったんだね」

 

「うーん、オリムーっとセッシーがクラス代表賭けて戦うことになったんだよ」

 

昼休みになり簪ちゃんと一緒に昼飯食べに食堂に向かうと1組に居る簪の幼馴染の布仏 本音が俺達も一緒にとテーブルに誘われ一緒に食べていた。 そこで、1組ではクラス代表で一夏を推薦が多かったが、それが気に入らないセシリアと揉めて来週にクラス代表で戦うことになったのを本音から聞いていた。

確かに今朝話したセシリアの印象でもプライド高そうやから、こうなる事は予想できそうやわ。

 

「あの性格なら衝突するやろうな〜」

 

きつねうどん啜りながら、何となくこの後の展開が読めそうやから、早いことズラがる為に急いで駆け込んでいた。

 

 

「おぉ〜てっちゃん早いね〜」

 

「いや、何か面倒な予感がするから俺はコレで」

 

「おっ、 哲也!!ちょうど良かった聞いてくれよ」

 

「てっちゃんフラグ回収だね(笑)」

 

「あれ?哲也は、のほほんさんと知り合いなのか?」

 

「まぁ〜知り合いやな、んで、用はまさか、クラス代表の件で俺に協力してくれって話か?」

 

「もう知ってるのか?流石、哲也だ そうなんだよ〜」

 

「まぁ〜悪いけど、俺に指導なら無理やで」

 

「え!?哲也何で!?」

 

「何でも何も、今朝会ったばかりの奴にいきなりIS教えるなんて無茶やで〜」

 

「いや、そうかも知れないけど、今の俺よりかは...」

 

「だいたい、一夏には適任の指導者が居るやろ? 世界チャンピオンが身内に居るねんから」

 

「もしかして、千冬姉にか?」

 

寧ろ、俺からしたら、真っ先に頼むべき存在やろ? そりゃ、俺ら同級生に頼む方が気楽やろうけど、仮にも戦って勝ちたいなら勝てる可能性が高い方を挑むべきやろ?

 

「別に一夏が、ただの基本操作程度でええなら俺でも同級生でもええけど、セシリア・オルコットに勝ちたいんやろ?」

 

「それは勿論勝ちたいさ、勝負する以上は」

 

「なら、尚更、俺らみたいな初心者レベルの指導聞くよりコーチには最適やろ?」

 

「待ってくれ喜多村! 一夏の指導なら私が」

 

話の途中から急に乱入して来たのは今朝も見かけた、篠ノ乃 箒か、にしても偉い慌てようやな、何となく予想付くが

 

「出来るんか、代表候補生に勝てる、もしくは勝負できる程の指導を僅か1週間足らずで? 」

 

「それは...」

 

「相手の機体スペック、一夏の現在の実力、当日使用される予定の専用機のスペック、練習期間のIS又はアリーナの使用予約...それを踏まえて残り1週間やで」

 

「......」

 

「因みに今言ったのは最低限やで一夏もそこを理解して言ってるんか?」

 

「いや、全然考えて無かった...」

 

「教本で書いてたけど、だいたい代表候補生になるのにISの稼働時間の平均は約300時間、こっちの時間は1週間言うても放課後か早朝に操作しても30時間も無いやろうな、数字で表したらそれだけ実力差があるんやで」

 

一夏も箒も稼働時間の差でようやく自分達の無謀ぶりに理解したようやな

 

「セシリア・オルコットが何を言ったかは知らんが、彼女が偉そうにするにはそれなりの実績と結果があるからや、んで一夏は何があるんや? 世界初の男性操縦者に選ばれた事と織斑先生の弟と言う事

ぐらいしか無いと思うが...違うか?」

 

「喜多山、そんな言い方は無いだろ!!」

 

「良いんだ箒、哲也の言うことは事実だ」

 

「もし、一夏が本気で勝ちたいなら、なりふりかわまずに織斑先生に頼むべきやと思うで、仮に忙しくて指導の時間は出来なくとも、アドバイスや指示は出来るやろ」

 

「そうだな、千冬姉なら、遠慮なく俺を指導してくれるだろうから 頼んでみるよ」

 

「俺は指導は出来ひんけど、俺の案に乗るならお前の練習期間は2週間に引き伸ばすこと出来るかもしれんで、どうや試してみるか?」

 

まぁ〜このまま知らんぷりは、いくら何でも気が悪いからな...多分、セシリアの性格なら俺の案に乗るはず

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後 整備室

 

俺は例の案にセシリアと織斑先生に提案して無事に一夏とセシリアのクラス代表の試合は2週間後になった。 そして、俺は準備をする為にモルゲンレーテから送られた新しい武装のデータの資料を目を通してセシリアの機体とのシュミレーションする為にデータを入力をしていた。

 

 

「さてと、思わぬ形で俺のデビュー戦が決まったな〜気合いが入るぜ」

 

「へぇ〜よく試合に漕ぎ着けたね、どうやったの哲也君〜」

 

当然のように俺の背後に現れた楯無さんに内心驚きながらも今は作業に集中していたので、反応が薄かった。それがおもろないのか、少し不貞腐れしていた楯無さんだった。

 

「楯無さん慣れましたけど、いい加減に背後から出てくるの辞めてくれません? 特に作業中の時は」

 

「えぇ〜私は驚く反応が見たいのに〜」

 

「そんで何が聞きたいんですか?」

 

「いや、哲也君の性格なら迷わずに一夏君にISの操作教えると思ったのに、意外にも断ったから、その理由知りたいな〜ってね」

 

 

「単純に今の一夏に手助けしたない、腑抜け野郎の相手した無いからな」

 

「腑抜け?」

 

「一夏がどういう経緯でどんな日々過ごしてここに来たかは知らんけど、こっちは守るもんの為に必死で過ごしてたのに...なのにアイツと来たら教本は読まへん、身体も鍛えてない、やる気もない、俺とは事情が違うとは言えそんな奴に協力したいと思いますか?」

 

「それは...」

 

「頭では解ってる。俺の事情と一夏は違う...でも、納得がいかん...今は割と冷静に話せてるけど...あの態度見ているうち...どつきたくなる」

 

俺は今日の一夏の態度にイラつき思わず握り拳をして、ミシミシと音が鳴るくらい強く握りしめていた。

 

「哲也君...」

 

すると楯無さんが俺をあすなろ抱きをして思わず戸惑っていた。

 

「!?楯無さん」

 

「うん、よく我慢した。偉いよ君は...」

 

「楯無さん、俺が一夏より強いって周囲に認めさせたら...俺の心は気が晴れるんかな?」

 

「......それは解らないわ、でも、意趣返し出来るわ...簪ちゃんや哲也君の頑張りは私が1番見てるもん...2人は間違えなく1年生で強いわ!」

 

 

「...なら、尚更勝たないと!」

 

俺は闘志に火が付いてモニター操作をした。 そう、セシリア・オルコットに勝つために

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日後 第1アリーナ

 

「ブルーティアーズのワルツに酔いしれなさい!」

 

「見せつけてやるぜ、俺と烈火の力を!」

 

今、ここにブルーティアーズと烈火の戦いが始まる!

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。