3日前 生徒指導室 セシリア視点
放課後になり、山田先生から、次のクラス代表戦についてお話があると伺い、生徒指導室に居ると今朝見かけたもう1人の男性操縦者の喜多山 哲也が居た。
「どうも、セシリア・オルコットさん」
「何故、貴方がここに?」
「いや、そっちのクラス代表候補決める試合の件で相談が合って来たんや」
「4組の貴方が来る理由は無いと思いますが?」
「まぁ〜話は一夏から聞いたんやけど、正直、今の一夏に試合出られると、同じ男性操縦者としては情けないスタート切りそうでな、とりあえず、試合までは織斑先生に特訓させるんやけど、それでも1週間は短いから試合の日取りを2週間にしてくれんか?」
「成程、確かにあなたの言う通り、今の織斑一夏では話にならないから2週間後に延ばすのは解りますわ...では何故貴方がこの場に居るのですか?」
「まぁまぁ、いくら何でもただ2週間待たすのは悪いから3日後に俺の専用機と模擬戦をして貰おうっと思ってな」
「何故?」
「早い話、セシリア・オルコットさんの手の内を一夏とウチのクラス代表の簪に見せるため...まぁ〜建前そんなやけど、実際の所、俺の方が織斑一夏より強い証明する為や」
この男!先まではヘラヘラしていたの急に空気が変わった。私が今まで相対した男性とは違う...圧を感じますわ。
「俺は一夏と違って織斑先生と言う後ろ盾も無ければ、世界初の男性操縦者と言う看板も無い...今のままなら精々一夏の引き立て役...最悪は織斑一夏のスケープゴートみたいな身代わり」
「成程、確かに現在世界各国男性操縦者の適正検査をしていますが今の所、貴方と織斑一夏の2人のみ、織斑先生の身内を手を出すリスクと比較をしたら貴方の方が...いえ、これは失礼な物言いでしたわね」
いくら男性が女性より地位が下になったとは言え、貴族であるオルコット家の者としてこのお方の身を軽はずみな言い方は許されません。
「気にせんでええよ。 事実、このIS学園に来る前に1度襲撃を受けたからな、まぁ〜その時は何とかして敵を倒せたけど」
「!? 入学前に既に実戦経験があるのですか?」
「まぁ〜成り行きやけどな、小細工有りで2人倒しただけや」
そう言えば、政府や関係者のみ閲覧出来る情報で日本支部のモルゲンレーテ社の襲撃が記載されていましたわ。表向きは火災機器の誤作動のアラームのみと報道されましたが...しかも2月という事は恐らく実際に操縦して間もない頃に既に2人のIS操縦者をこの者いったい
「どうやろ、俺と一夏2人相手した方がそちらも貴重なデータを他の国よりもいち早く取れるから国からもかなり評価されるんとちゃう?」
確かに、初心者レベル織斑一夏1人倒した所で、私の評価は然程上がりませんが、他の国より男性操縦者を2人倒したと言う事実を他の国に示すのは悪く有りませんわ。
「解りました。あなたの言う通り、いち早く、男性操縦者の戦闘データが取れるのは貴重ですからね、その案に乗りますわ!」
私は手を差し出し、彼も手を出して握手を交わした。 その瞬間に分かる手の内マメ...コレはIS操作で?いえ、恐らく多くの事をしてなった...この者......舐めてかかれば痛い目見ますわね。
「試合、楽しみにしてるで」
「えぇ、こちらこそ」
見せて差し上げますわ。 イギリス代表候補生のセシリア・オルコットの強さを!!
当日第1アリーナ 観戦室 一夏視点
「これが哲也の機体は烈火」
「対するセシリアの機体はブルーティアーズ」
観戦室のモニター越しで見る2人の機体は赤と青に別れていた。哲也の機体はよく見かけるロボットアニメの様にシールドとライフルに戦闘機みたいな背部ユニットで左腰には刀を形態していた。
それに対してセシリアは見るからに遠距離射撃タイプで、見るからに攻撃の間合いではセシリアの方が有利だ。
「織斑、よく見ておけ 喜多山はお前より数ヶ月ISの訓練をしている。何れ到達すべきレベルと言うことを踏まえてこの試合を見ろよ」
「哲也...そんなに凄いんだ」
千冬姉に言われ哲也を注目すると試合が開始された。
セシリアはスナイパーライフルを構えて哲也に狙いを定めた。
哲也はすぐさまにセシリアに向かって真っ直ぐに向かって行った。 だけど、遠距離射撃が出来るセシリアの方が早く攻撃が放たれた。
「遠距離射撃相手に真っ直ぐに向かうなんて」
「それは、どうやろうな」
するとセシリアのスナイパーライフルのビームに当たる間際で哲也は野球のフォークボールな急激な変化をして、攻撃を避けた。
「何ですの! その動きは」
「ソイツは自分で見つけな! 今度はこっちや!」
今度は哲也の反撃で、頭部に取り付けられているV字バイザーの左右にある機関銃が、放たれてセシリアも当たらないように避けたが僅かに攻撃が当たりシールドエネルギーが削られた。
「喜多山君、凄いですね。1年生なのにあんな動きが出来るなんて」
「確かにな、あの動作…上級生でも出来る奴は限られるのに」
「織斑先生、喜多山はどうやってセシリアの攻撃を避けたのですか?」
「原理は簡単だ、最初に加速した直後にISのホバリング機能を切る。 ある程度加速スピードが落ちるタイミングでISの重みで重力落下で、急激な変化をして落ちる。 問題は相手の攻撃のタイミングに合わせることだ。早すぎても遅すぎてもダメだからな」
千冬姉の説明で、解ったのは野球で例えるとピッチャーの哲也で、バッターのセシリアで想像した。確かに変化球の変化が早ければ対応されるし、遅ければバットに当たると考えると、哲也の凄さがよく分かる。
画面を見るとセシリアは攻撃しようと銃を構えるが、その瞬間に哲也は頭部バルカンや、持っているビームライフルで牽制して、セシリアの攻撃を防いでいた。
「くっ、また、私が構えた時に」
「撃たへんかったら、スナイパーライフルは、ただの鉄屑の重りやで!!」
「喜多村が思いの外、射撃武器を上手く使えているな」
「それは、命中精度が良いって事ですか?」
「それもあるが、喜多山はオルコットのスナイパーライフル撃つ時のタイミングを把握している 」
「タイミング?」
「喜多山君は、セシリアさんがスコープ越しに覗く瞬間に牽制として攻撃しています。 スナイパーライフルは哲也君が持つビームライフルより撃つ時の反動があるので、構えて撃つ為、必然的にスコープを覗いて撃ちます。 その時に攻撃されたら、セシリアさんは撃てません。特にセシリアさんは最初の初撃を避けられたのが痛手ですね」
「本来、スナイパーライフルは相手が視認出来ない位置で一撃で決めるの代物だ。初撃を簡単に避けられ、ペースを乱されている。 攻撃に入るまでのインターバルでは、圧倒的に哲也が早い」
確かにセシリアは最初の攻撃以降、ビームライフルを撃ててない、それに対して、哲也はバルカンとビームライフルを併用しながら攻撃していた。威力は低いが積み重なると
「もう、シールドエネルギーが30パーセントも消費してますわ…このままでは」
「よし、これなら哲也が」
「いや、そう簡単にはいかないだろうな」
俺は哲也の勝ちを確信していたが、千冬姉は否定した時に、セシリアの背中に装着していた羽の様な装備が展開して飛び、哲也の周囲を囲み一斉射撃された。
「踊りなさい、私のブルーティアーズのワルツで!」
「これが噂のBT兵器か!」
哲也は正面はシールドで防いだが、背中や肩に攻撃を受けてシールドエネルギーがかなり削れてしまった。
「正直、ここまで戦えるとは思いませんでしたが、ここからは私の独壇場ですわ」
「ちっ、面倒な兵器や」
哲也は攻撃を避けながらもセシリアに攻撃しようとしたが、先みたいに攻撃出来ず寧ろ、追い詰められていた。
「そこですわ!」
「させるか!」
隙を見てスナイパーライフルで攻撃したが、哲也はシールドを出して防いだが、背後にブルーティアーズの攻撃が、ビームライフルを破壊した。
「なぁ、バルカンは…くそ、こっちも弾切れか!」
「私相手によく耐えましたがこれまでのようですね」
セシリアはブルーティアーズを今度はシールドに向けて一斉射撃して、哲也が防いでいる所に続け様に撃たれ、シールドがモニター越しでも解るくらいに赤熱していた。
「これでフィナーレですわ!」
「うわぁ!」
「哲也!」
3発のスナイパーライフルの攻撃を受けてシールドが破壊され、哲也は吹き飛ばされてそのまま真っ逆さま落下していた。
セシリアはトドメ刺すつもりでライフルを構え狙いを定めていた。
「誇りなさい、このブルーティアーズが貴方の敗北を刻みますわ!」
「くぅ〜出来ることなら一夏戦まで隠したかったけど、流石は代表候補生…手の内隠して勝てるほど、甘なかったわ!!」
「何を負け惜しみを…」
「ほな、こっちも特殊武器見せたるわ!!」
哲也は身体を起こして体勢を整えると、突如に先までとは違うライフルとシールドが現れた。
「さぁ!第2ラウンドっと行こうや」
話に出た新しい武装については次回に記載します