【2巻発売中!】スレ主がダンジョンアタックする話   作:ゲスト047562

102 / 185
第102話 黄昏樹海・入り口

【DAG】スレ民と行く東城での初ダンジョンアタック【ソロ】

 

「やっほー皆さん。スイッチです」

 

“ようDT”

“今朝ぶりやねDT君”

“まだ純潔を保ってたのかお前”

“ダンジョンアタックの時間だああああああああああああ”

“今回は三鶴城さんとのコラボですか?!”

“遂に東城を侵略開始か”

“スイッチがDTと聞いて”

 

「うるさい童貞共がいますね……えー申し訳ないんですけど、『至強』のリーダーの三鶴城さんは忙しいそうです。なので今回は、普通にソロでダンジョンアタックする配信になりまーす」

 

“は?”

“戦争したいんか?お?”

“またDT同士で争ってるww”

“で何処なん?”

“思春期にDT弄りはやめたれ”

“三鶴城礼司いないのかよ”

“スイミツの絡み無いのか……”

“リーダーは普段から忙しいからしゃーない”

“三鶴城礼司が前回現れたのが奇跡だぞ勘違いすんなよ”

“今回一緒にコラボするんじゃなかったのか”

 

「そうなんですよねー。今回ダンジョンアタックするのも急に決まったので、三鶴城さんをお誘い出来ませんでした」

 

前回の最後、国内最強のパーティ『至強』のリーダーである三鶴城さんに、次の配信でコラボ……パーティを組んでのダンジョンアタックに誘われた。

それは凄い有難い話だったのだが、その時は俺がダンジョンアタックを制限されてたし、三鶴城さん自身も忙しい身なので、「また後日」という事で昨日は一旦解散の流れとなった。

 

いやぁ……まさか、DAGから急に案件来るなんて思わないよね。しかも日程まで決められてるなんて。ホントは三鶴城さんに連絡しようかと思ったんだけど、気軽に連絡出来るような立場じゃないし、「暫くは無理」って言っちゃってたせいで罪悪感が凄い。

 

「三鶴城さんごめんなさい。ホントは誘いたかったんですけど、結構急に……その〜…………お、金が無くて。今回はソロでダンジョンアタックさせてもらいます」

 

“お金かよ!”

“世の中結局金なのよね”

“理由が俗物すぎるww”

“リーダー待ってからでも良かっただろ”

“でも三鶴城礼司をいつまでも待ってたら金尽きるからなぁ”

“NTR配信っぽい”

“↑天才”

“↑お前ふざけんなwww”

“叡智ね……”

“分かる”

 

……あっぶな!うっかりホントの理由を言いかけたけど、何とか誤魔化せた。

まあお金が無いのはホントだし、嘘は言ってないな。うん。

 

「はい!という訳で、今回は先輩もあまにゃんさんも三鶴城さんもいません!完全ソロのダンジョンアタックです!」

 

“ホントかぁ?”

“遂にスイッチの本領が見れるんか?”

“東城でのデビュー戦は……”

“その話はやめて差し上げろ”

“嫌な……事件だったね”

 

マナドローンが反転し、今回挑むダンジョンの入り口を映し出す。

 

緑、緑、緑。鬱蒼とした森が眼前いっぱいに広がり、辛うじて見える獣道がスタート地点であるかのように続いている。木々の隙間からオレンジ色の光が差し込んでいるが、奥の方まで見通せない程多くの木が蔓延り、視界を圧迫していた。

 

「今回挑むのはですねー。二つ星の迷宮型ダンジョン『黄昏樹海』でーす」

 

“うわあああああああああああ”

“糞ダンジョンやんけ!!”

“最悪”

“三つ星行け”

“いや三つ星行けよ”

“うっ、あの時のトラウマが…”

“winner:黄昏樹海。悪名高いダンジョンで知られ、入る度にダンジョンのマップが変わる事で有名。既存のマップが使い物にならず、数多くのダンジョンアタッカーが視界の悪さから遭難、疲弊からのモンスターの襲撃で命を落としている”

“せ、先輩!”

“サンキュー先輩!”

“サンキュー先輩。今日はこっち側なのか”

 

「あ、ありがとうございます先輩。昨日ぶりです」

 

実は、先輩とは部屋がお隣同士だったのに会わなかった。

理由は単純で、ダンジョンアタックに挑むまで勉強してろと羽場さんに言われてたからだ。外の宅配などの対応は、羽場さんが全部やってくれたから、結局誰とも会う事なくここまでスムーズに来れたという訳だ。

 

まあ俺も、掃除炊事などの家事全般はやったし(というか羽場さんがあまり出来なかった)、これで貸し借りは無し。気兼ねなくダンジョンアタック出来るというものだ。

 

「このダンジョンを知ってる人、結構多いですねー。ではここで、黄昏樹海についてのレビューを見てみましょう」

 

『⭐︎:2

素材は良いんだけどマップが糞。マトモなやり方でダンジョンアタックしてたら時間もリソースも足りない』

 

『⭐︎:1.5

マップうざ。コロコロ変わるし全然見えない。二度と行かない』

 

『⭐︎:1

死ね』

 

「東城って凄いですねー。人が多いから、ダンジョンにもレビューが付いてるんですよ。そのレビューによると、大体⭐︎2が多いですね」

 

というか、今スマホ見たんだけどシュウさんからメチャクチャ連絡来てる。ごめんなさい、勉強しててスマホ触る暇無かったんです。

 

“星1のレビュード直球過ぎて草”

“レビューが⭐︎2だから二つ星って……コト…?”

“低評価の嵐やん”

“そんな酷いのかwww”

“何でここに来ようと思ったし”

“winner:実際、ここは出現するモンスターが多く、コアモンスターも少ない為、素材ガチャをするには悪く無い。但し、前述した様にマップの仕様が毎回違う為、不意の遭遇戦にも警戒が必要な嫌らしい構造となっている”

“サンキュー先輩”

“サンキュー先輩!”

“サンキュー先輩”

 

「ありがとうございます先輩。お金欲しかったので、その情報は有難いです。今日はとりあえず、この前レベルアップしたスキルを使っていこうと思いまーす。あ、ついでにボスもぶっ殺しましょうか。イレギュラーが出ないとも限りませんし」

 

先輩がコメントで解説してくれる。俺の知らない情報も補足して説明してくれるから、凄い助かる。偶に怖い時があったけど、こうしてスレ民の人達に分かりやすく説明してくれる辺り、ホントに優しい人なんだな。

 

……そうだ!これで俺がちゃんと最後までダンジョンアタック出来れば、DAGにとって良い教材になるんじゃないか?『こういう場面があるので危険です』っていう風に、未来の新人ダンジョンアタッカー達に教育出来るかもしれない。

 

「よしっ!しっかりDAGの宣伝をやってみせますよ!行くぞォ!!」

 

“先輩が今日は普通やな”

“素人だから解説めっちゃ助かる”

“DAGの宣伝も兼ねてるんだろうけど教材にもなるの凄いわ”

“でも配信者はお手本にならない”

“もっと新人に優しくしろ”

“スイッチさんのお陰で二つ星になれました!ありがとうございます!これからも応援してます!”

“↑嘘だろ”

“↑↑コイツ最初の配信にいた奴か?”

 

「ねえ聞いて?俺行くぞって言ったよ?何でスレ民だけで会話してんの?俺も輪の中に入れろよ」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。