ヒロアカ世界に転生したテリー(DQ)の話   作:電柱ヘッドバッド

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ヒロインは耳郎、拳藤、あと一人未登場で確定してて他にヒロインにしてほしいキャラがいたら活動報告のところでお願いします。


II,テリーの初登校と個性把握テスト

 今日は雄英高校の初登校日。朝起きていつもの朝練をし、家の者に送迎してもらっているところだ。

 

「剣様、もうすぐ学校がお見えになります」

「ああ」

 

 車の中からでもわかるその敷地の広大さ、近未来感のある建物。目に映る情報から国で1番のヒーロー科がある学校だと思わせてくる。俺以上の強者はいるのだろうか、教師はどんなヒーローなのだろうか。そんな疑問ばかりが頭を覆う。

 

 到着すると、幾人もの生徒が登校しており、ヒーロー科以外の普通科やサポート科などと思われる生徒も多く登校していた。

 

「教室のドア、ここまででかくする必要があるのか…?」

 

 教室のドアは自分の数倍大きく、誰でも入れそうな扉が国で一番倍率が高く最難関なんだと皮肉らしく感じた。

 

「あ、入試の人!」

 

 ドアを開けると入試の時に助けた耳がイヤホンジャックになっている少女に声をかけられた。

 

「剣。蒼閃剣だ。好きに呼んでもらって構わない。お前は?」

「ウチは耳郎響香。入試の時はホントありがとね…!」

「気にしないでくれ。俺はするべきことをしただけだ」

 

 そう言うと耳郎は不満気に頷き、俺は自分の席に座った。耳郎は俺の二個前の席らしい。

 

「机に足を掛けるな!! 歴代の先輩方や机の製作者に申し訳ないと思わないのか!!」

「思う訳ねぇだろうが! どこ中だこの脇役が!!」

 

 俺の左前の席で薄い茶色の髪の生徒と真面目そうな眼鏡の生徒が言い合っている。うるさいな、なんて思っていると、ドアが開き緑髪の生徒が入ってきた。何故かとても緊張しており、ガタガタと震えている。そして真面目そうな生徒が緑髪の生徒と話し始めた。

 話しているうちにその後ろから女子も入ってき、どうやら全員が揃ったようだ。

 

「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け。ここはヒーロー科だぞ?」

 

 突然声が聞こえる。声の所在は寝袋から。

 

「……魔物か?」

「いやどう見ても人の顔あるじゃん」

 

 なんてツッコミをもらっている間に、寝袋から一人の大人が出てきた。恐らくは担任だろう。

 

「はい、静かになるのに9秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね」

 

 しかし担任と言うには…なんというか、容姿を気にしなさすぎるというか、端的に言えば不潔そうだ。だが一目見ただけでわかる。かなりの実力者だと言うことが。

 

「俺は担任の相澤 消太だ…よろしくね。――そして“これ”着てグラウンドに出ろ」

 

 相澤という先生が差し出したものはジャージ。雄英高校の体操服なのだろう。そして早速実力を測る、ということか。

 その後、真面目そうな生徒が質問をしようとしたが、却下され、グラウンドに出ることを強制されていた。

 

 

▽△▽

 

 

 

「個性把握テスト!!?」

 

 グラウンドに出ると、相澤が個性把握テストをすると言った。。そこに既にいた相澤の説明に誰かが叫び、他の生徒も相澤へ詰め寄った。

 

「入学式は! ガイダンスは!?」

「ヒーローにそんな悠長な事している時間はない。雄英は自由な校風が売り文句。そしてそれは先生側もまた然り」

「フッ、自由な校風だから担任の自由に生徒が付き合うのも当然だとでも言うのか?」

 

 俺がそういうと一気に周りの視線が集まってくるのがわかる。生意気だ、とでも言いたいのだろうか。

 

「やりたくないならやらなくてもいいよ。――――ただし、やらなかった生徒とトータル成績最下位は見込みなしと判断。除籍処分にしよう」

 

 除籍処分、そう聞いてクラスに激震が走る。担任が除籍を決めれるのか、要注意だな。

 

「入試一位は…蒼閃か。蒼閃、中学のときソフトボール投げ何メートルだった?」

「たしか110mくらいだったな。それが?」

「今から体力テストを行ってもらう。"個性解禁"でな」

 

 個性解禁と聞いて皆がざわついている中、俺はボールを手にした。

 

「じゃあ何をしてもいいということだな?」

「その円からでなければなにしてもいいよ」

 

 そう言われたので俺は魔物を呼び出す。

 

「メイジキメラ、これを向こうの空まで運べ」

 

 そう言うとメイジキメラは鳴いたあと、ボールを口で掴み飛んで行った。

 

「蒼閃、あれどれくらい飛べる?」

「∞だな、メイジキメラはそもそもずっと飛んで生活する魔物だ。外的要因がない限り、持たせてある食料で腹を満たしてどこまでも飛んでいく」

「記録∞、と」

 

 相澤が端末に手打ちで入力し、∞と表示された端末をみてクラスは騒然としている。

 

「初っ端∞ってマジかよ!?」

「あの鳥のような生物が個性なのでしょうか…」

「さすが雄英! すごい実力だ!」

 

「メイジキメラ、帰って来い」

 

 そう命令すると、飛んで行った方角からパタパタと飛んで帰ってき、ボールを俺の手に戻して消えていった。

 

「やっぱ超すごいね、蒼閃」

 

 様子を見ていた耳郎が話しかけてくる。

 

「褒められていることは素直に受け取るが、俺はまだまだだ」

「…蒼閃でさえまだまだなら、ウチはまだスタートラインにすら立ってないんだけど?」

 

 そんな会話をしていると、ある生徒がこう言った。

 

「なんだこれ! すげー面白そう!」

「……お前ら楽しそうだな。ヒーローになる為の3年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい? この体力テストで最下位になった生徒は除籍処分なんだぞ」

 

 除籍処分が掛かっているのに呑気なものだな。と言わんばかりに注意をしてくる相澤に、クラスの連中は気を引き締めているようだった。

 

 

 

 第一種目、50m走。魔物を召喚し、俺にピオリムという動きがとても俊敏になる魔法をかけてもらい、2.95というタイムになった。

 

「ふう、こんなものか。感謝するぞ、はねスライム」

「得意科目で勝てなかった…さすが雄英だ!」

 

 第二種目、握力測定。キラーマシンという殺戮機械を呼び出し、壊れる限界まで握ってもらった。結果は1.4tだった。

 

「素晴らしい機械ですわね、あとで素材を確かめさせてもらっても?」

「こいつは機械でできているが生きている。特殊な魔物なんだ」

「命のある機械…! そんなものは見たことがありません」

 

 魔物だからな、この世界じゃ目にかかることはないのが普通だ。

 

 

 第三種目、立ち幅跳び。飛んだ瞬間にメイジキメラを呼び出し、飛び乗ることで∞となった。

 

「あの鳥さん優秀やな~」

「魔の鳥…!」

 

 

 第四種目、反復横跳び。またピオリムをかけ、できるだけ反復横跳びをするも峰田という生徒の機転の利いた策に数回ほど負け、2位となった。

 

 

 第五種目、ボール投げ。こちらは∞を出してしまい、やっても意味がないため見るだけとなった。

 観戦している間、皆の個性がだんだんと理解できるようになってきたが、ある生徒だけはそれがわからなかった。その生徒こそ、緑髪の生徒。名を緑谷出久というらしい。

 

 

「緑谷、46m」

「な…今確かに使おうって……」

「―――俺が個性を消した」

 

 相澤の個性は個性を消す個性ということか…? 

 

「ま、抹消ヒーロー“イレイザー・ヘッド”!!」

 

 イレイザーヘッド、聞いたことがない名前だった。ヒーローには詳しい方だと思っていたが、上には上がいるな。

 

「何か指導を受けていた様だな…」

「ハッ! 除籍宣告だろ!」

「うぅ…心配だよ」

「心配してる?――僕は全然!」

 

 各々が思っていることを吐露するが、最後に発言した生徒に概ね共感する。あの緑谷も入試を受け、この狭き門を潜り抜けた生徒の一人。必ず一矢報いるはずだ。

 

「そうだな、心配するのは野暮なことだ。クラスメイトであり、ライバルでもあるのだから静観するだけさ」

 

 そういうと若干の静寂が訪れる。

 

「結果なんて分かり切ってるに決まってんだろ! “無個性”の雑魚だぞ!!」

 

 無個性…? あいつが無個性なら実技で必ず落ちているはず、つまり個性を今まで使ってこなかったということか? なぜそんなことをする必要がある?

 なんて疑問が頭を巡っていると、緑谷は2回目の測定でボールを投げた。

 

「SMAASH!!!」

 

 ボールが指先で押しだされた瞬間、かなりのスピードで飛んでいく。記録は700mを超えていた。

 

「増強型か...?」

 

 そんなことを思い、口にだしていると緑谷の指に目がいった。――――なるほど。

 

「緑谷、ちょっと指を見せてくれ」

「う、うん! えっと君は…」

「蒼閃剣だ。メイジキメラ、ホイミを」

 

 メイジキメラが鳴いた後、青紫色に変色していた緑谷の指は綺麗に治った。

 

「緑谷、命が危うい時以外はもう治療しないからな」

 

 俺は心を鬼にし、そう告げる。緑谷はその意味を理解したようで、頷き、ありがとうと言った。

 

 

 

 第六種目、持久走。ピオリムをかけたれんごく天馬という赤や緑、黄などの体色豊かな馬のモンスターを呼び出したが、バイクを造った八百万という生徒にぎりぎり負けてしまった。こちらも2位。

 

 

 第七種目、長座体前屈。

 

「おお、これは普通なんだな…」

 

 普通に身体を伸ばし切った後、俺は指先から剣を召喚する。これは【バトルマスター】の個性の一部だ。

 

「なんかでてきたぞ!?」

「剣…?」

「伝説の剣…!」

 

 ただの兵士の剣なんだが…。

 

 

 記録、130cm。

 

「これだけ聞くとバケモンじゃん…」

 

 なんて言って耳郎が笑っていた。確かにな。

 

 

 最終種目、上体起こし。これもピオリムを使い、67回。

 

「かなり早いが動くための体力は変わらない、案外しんどいものだな」

「完敗ですわ、蒼閃さん」

「ああ、そっちもかなり強かった。応用の利かせ方が上手いな。えっと―――」

「八百万百ですわ。個性は【創造】。生命以外はなんでも造れますの。そのためにはあらかじめ対象物の素材や構造を正確に理解し、あらかじめ対象物の素材や構造を正確に理解する必要があります。あなたの個性は生命も生み出していましたわよね?」

 

 名前が思い出せず、困っていたら名前に加えて個性の詳細まで教えてくれた。俺も説明するか。

 

「俺の個性は【モンスターマスター】と【バトルマスター】。【モンスターマスター】は異世界の魔物を呼び出せる。呼び出した後命令をするにはスカウトと言って力を証明しなければならないけどな。【バトルマスター】はその名の通り、近接戦闘を全般強化してくれる。それと慣れ親しんだ武器を生み出すことができる。出した武器は使い終わると消滅する。」

「なるほど。個性2つ持ちだったのですね…それなら納得ですわ。とてもいい個性ですね」

 

 そんな会話をした後グラウンドを後にし、今日はもう帰ることになった。

 

「剣! 一緒に帰ろうよ!」

「一佳か。そっちは今日なにをしてたんだ?」

 

 一佳はBクラス。俺とは違うクラスになる。

 

「え? 普通に入学式とガイダンスだけだけど?」

「こっちはグラウンドで個性解禁の体力テストだったな」

「えー、いいなぁ! なんでAとBでやること違ったんだろうね」

 

 そうだな、なんて返事をしながら車の停車位置まで向かう。

 

「一佳も乗っていくか? 送迎くらいはできるが」

「えー、悪いよ!」

「嫌ならいいんだが、遠慮してるなら乗って行ってくれ」

 

 そう言うと一佳は渋々と言った感じで乗ってくれた。

 

「やっぱお坊ちゃんだね、剣」

「そうかもな」

 

 俺の母はかなりの実業家らしく、資産の面では全く不自由がない。魔物をスカウトする際に使う広い敷地も母が用意してくれたものだ。

 

「Bクラスのやつらはどうだ? 面白いやつはいたか?」

「うん、それなんだけどさ―――

 

 

 

 

 そして一佳の家に着くと、一佳はありがとね、と言って降りて行った。

 

 翌日、登校すると顔を近づけてくる存在が一つ。

 

「お、おおおいい蒼閃、昨日一緒に帰ってた女子誰だよ!! しかも同じ車に乗って行ったよなぁ!!!」

 

 そう言うとクラスの女子がざわめきだす。

 

「一佳のことか?」

 

 俺が名前を出すと、その声はさらに大きくなる。なんでなんだ...?

 




最初はテリーの個性はモンスターマスターだけにしようと思ったんですが、それだと剣持ち歩くってことなんで銃刀法違反になるくねって思って武器を取り出せるバトルマスターを付け足しました。
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