ヒロアカ世界に転生したテリー(DQ)の話 作:電柱ヘッドバッド
マスコミが雄英高校に侵入してしまう通称マスコミ事件から数日。ヒーロー基礎学の時間に『RESCUE』と書かれたプレートを教壇に立つ相澤。
人命救助の訓練をするらしい。俺の個性では救助できる魔物が少ない。これも課題だな。
なんて考えながらコスチュームに着替え、バスのもとに向かう。
「バスの席順でスムーズにいくよう、番号順に二列で並ぼう!」
委員長に任命された眼鏡、飯田はいつもの如く空回りをしている。真面目なのはいいが堅すぎるのもあれだな。
結局バスは対面するタイプのもので、飯田は落ち込んでいた。
そしてバスで俺の隣になったのは酸を出す個性の女子だった。名前は芦戸だったか。
「蒼閃の個性ってめっちゃカッコイイよねー!」
「そうか? まぁ、強力なものだとは思うが」
「今呼び出せる中で一番強い子ってどんなことできるの?」
今一番強いのはドランゴだな。近接はさることながら、知性が圧倒的に高い。連携を取りやすいのはかなりの長所だと言える。
「そうだな、会話もできるし近接戦闘も俺に少し劣るくらいでそこらのプロ程度の強さはあると思う」
「すごっ!? 話せるなら今度その子とお話させてよ!」
なんて会話をしていると、バスの前の方で緑谷たちが会話をしているのが聞こえてきた。
「あなたの個性――“オールマイト”に似てるわね?」
「えっ!!? そ、そうかな……どこにでもある様な個性な気も…」
「そうだぜ梅雨ちゃん。オールマイトは怪我なんかしねぇ。緑谷のとは似て非なるものだぜ?」
緑谷はなんだか気まずそうにしている。個性で後ろめたいことでもあるのか?
「でも増強系の個性ってのは良いな。鍛えれば、やれる事が増えるだろ? 俺の『硬化』なんて対人戦は強いけど地味だからな……」
「そうでもないんじゃないか? 個性を伸ばしていけばできることは増える。そこらの増強型よりも癖のある強さになるかもな」
俺がそういうと、切島は少し悩んだあとにこう言った。
「けどよ…プロってやっぱ人気商売だろ? そう思うと地味なのは致命傷なのかもな?」
「なら僕のネビルレーザーこそプロ並み」
「お腹壊すのは致命傷だけどね?」
なんて言った芦戸の一言で撃沈した青山であった。
「派手さと強さってなんなら爆豪と轟、一番は蒼閃だよな!!」
「けど、爆豪ちゃんはすぐキレるから人気は出なさそう」
「ハァッ!! 出すわゴラァ!! こんな青色野郎よりもメッチャ出すわぁッ!!」
爆豪って声がでかいんだな…。隣にいる耳郎が耳を塞いでいる。
「ね、ねぇ蒼閃くん! 蒼閃くんの剣を出す個性って他にはどんな剣が出せるの?」
緑谷が興奮気味にそう聞いてきた。
「そうだな…例えばこれはふぶきのつるぎ。こっちはきせきのつるぎだな。どちらもかなりの切れ味だから人に向けて振ると真っ二つになっちまうな」
そう言うとバスの中は凍った空気が流れた。
「えっ…!? じゃあ普段出してる剣って…?」
「一番切れ味の悪いなまくらだな。この二つに比べればほとんど殴っているような感覚になる」
この言葉に皆は驚いているようだった。
「入試の大型
そう耳郎が聞いてくるので俺はその時の剣をだす。
「ああ、これはメタルキングの剣。俺が出せる中で一番の業物だな。軽く振っても人が真っ二つになるからなかなか使う機会がない」
「確かに…いくら
まぁ、世間的にはそうなのかもしれないが、俺は違うと思う。もし、オールマイトと互角の
▽
大きなドーム状の建物の前でバスが止まる。そして中に入ると、クラスの誰かが『USJかよ!!』なんて言っていた。
「水難事故、土砂災害、火事、etc.……あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も、
「「本当にUSJだった!?」」
その後、宇宙服のようなヒーロースーツを身に纏う存在、スペースヒーロー13号がこの授業と施設についてを説明をしてくれた。
「よーし、そんじゃまずは───」
相澤が喋り始めた瞬間、相澤の後ろ――つまりUSJの中央の噴水あたりに黒いモヤみたいなものが現れる。
そしてそのモヤの奥からヴィランと思しき影が幾人もUSJに乗り込んで、こちらにニヤりと不気味な笑みを浮かべている。
「一固まりになって動くな! 13号! 生徒を守れ!」
生徒の殆どは何が起こっているのかわからず、呆けてしまっている。そんな中相澤は続けてこう言った。
「動くな! あれは――
「どこだよ、オールマイト…せっかくこんなに大衆引き連れてきたのにさ…子どもを殺せば来るのかな?」
あの手だらけの男…かなり気味が悪い。人間であれほど悪意に満ちれるものなのか? あんなのはまるで――魔王級の悪意だ。
「ヴィラン!?バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!」
「何にせよセンサーが反応してねぇのなら、向こうにそういう事が出来るヤツがいるって事だな。バカだがアホじゃねぇ。これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」
轟は冷静に状況を判断している。確かに、ハックなりなんなりできるやつがいるってことだ。恐らくそれを行っている奴はここにいないだろう。遠くからハックしているか、近場で潜伏しているかのどちらかになる。ならばそれを探すのは無理に等しい。
「13号避難開始! 学校に連絡を試せ! センサー対策も頭にあるヴィランだ。電波系の個性が妨害している可能性もある。上鳴、お前も個性で連絡試せ」
「っス!」
相澤の指示に応える上鳴だが、上手くいかないようだ。やはりジャミングも徹底しているのは当然か。
「先生は!? 1人で戦うんですか!? あの数じゃ、いくら個性を消すといっても……。イレイザーヘッドの戦闘スタイルは個性を消してからの捕縛だ。正面戦闘は…」
緑谷が心配そうに相澤に声をかけるが、当の相澤は全く気にしていないようだった。
「一芸だけじゃヒーローは務まらん。───それと蒼閃、なにか思いついたか?」
そう相澤が声を出すと、クラスメイト全員が俺の方を向く。
「フッ、もちろんな。――来いキメラ。少し力を貸してもらうぞ」
俺はそう言ってキメラの羽を一枚抜く。これはキメラのつばさと言うアイテムで、これを使うと思い浮かべた場所にワープすることができる。だが天井のある場所では使えないので、USJから一旦出る必要がある。
「それは?」
「これを使えば思い浮かべた場所にワープできる。つまりこれで応援を呼びに行くんだ。―ただし天井のある場所では使えないのでUSJから出てから使え」
俺がキメラのつばさを渡す相手はそう、クラス委員長の飯田天哉だ。
「これは飯田にこそできる役割だと思っている。――クラス委員長のお前が責任をもって俺たちのピンチを救ってくれ」
「っ!――承った! この飯田天哉、全身全霊で応援を呼んでくることを約束しよう!」
こう言って飯田はUSJの外に出て行った。
「相澤、さすがにあの数を一人じゃ厳しいんじゃないか?」
「言っただろ、一芸だけじゃヒーローは務まらんって」
「違う。俺が言いたいのはあいつらはオールマイトがいることを想定してここに来ている。つまり"オールマイトを殺すナニカを隠し持ってる"ってことだ」
クラスの皆はこの言葉に激震が走っているようだ。それも無理ない、オールマイトは無敵、平和の象徴なのだ。それを殺す計画があると言うのは、日本国民なら全員耳を疑うレベルだろう。
「なるほどな…。なら蒼閃、お前のみ個性の使用を許可する。俺のサポートに回ってくれ」
「分かった。だが危ないと思ったら容赦なくぶった斬るからな」
そう言った後、俺と相澤はUSJの中央、つまりヴィランが多くいる場所に向かって走り出した。
「俺の今の最大戦力だ、来いドランゴ、グレイトドラゴン、アトラス」
そして今ここ――USJにテンションがマックスになった
タイトルに(上)とありますが、上中下になるか上下になるかはまだわかりません。