「汝…目覚めよ…」
誰かに話しかけられてる…? 誰?
「目覚めよ」
う〜ん…
「なかなか起きぬ…変に気取ったのがダメじゃったかの…起きよ!」
カッ!その声は!
「イズナじゃん!」
目を覚ますとイズナはめっちゃ離れたところで震えてた
なんで?なにかしたかな?
「ど、どうしたの?そんなに離れて…」
「目が…」
「メガ?」
「お主の目が光った!」
ソンナバカナー
「いや、人間の目は光らないよ」
「光ったんじゃ!こう…ピカッて」
光ったのか…こう言われると光った気がする
いや光ったな
「び、びっくりしたわい…」
ちょっと震えてる…可愛い♡
「で、どうしたの?」
「そ、そうじゃ…要件を忘れておった」
「要件?」
「その…えと…」
なにか口をもごもごしてる…こう見るとほんとに子供って感じがする…抱きしめたい、抱っこしてぇなぁ
「ゆっくり話してごらん?」
「ワシとも…友達になってはくれんか?友達と言ってもその…こういう寝てる時に話しかける程度なんじゃが…」
「え?」
「いや、嫌ならいいんじゃ!ワシ…胸もないし…子供じゃから…」
「いいよ!」
思ってもいなかった申し出だ!なんならこっちから言おうとしてた!
イズナは可愛いからね、仕方ないね
「本当か?!」
「うん!」
「やった!ワシの初めての友達じゃ!」
「初めて?」
「そうなんじゃ…ワシは神様じゃからの、あまり人間とは関われんかった…それにこうして面と向かって話せるのは転生の時くらいじゃ…もっともワシはお主が来るまで、転生なんてさせたことないんじゃがの」
「なるほど、じゃあ俺がイズナの初めての男って訳だ!」
「はじっ?!変な言い回しをするんでない!」
「じゃあこれで合法的にイズナの胸を揉みしだけるというわけか…」
「いや…それは…たまにだけにしてくれると助かるんじゃが…」
え?たまにならいいのか?
「た、たまになら揉んでもいいの?」
「ま、まぁこっちから友達になってくれと言ったからの…こっちの要望だけ言うのはなんか悪い気がするから…」
「うおーっ!イズナー!大好きだーっ!」
俺は堪らずイズナを抱きしめる
「わわわっ?!急に抱きつくでない!まったく…///」
イズナは抱きしめられている間凄く嬉しそうに笑っていた
ワシの名はイズナ
御歳349歳のでぇベテランじゃ!
さて、お巫山戯はここまでにするかの、ワシの人生は一言で言うと「孤独」じゃった…もちろん神様じゃからの、仕方の無いことなのじゃが…
ワシは稲荷山神社という場所で祀られておったんじゃが、そこには沢山の参拝者がおった…神様になりたての時はそれがとても嬉しくて毎日毎日参拝者に話しかけておった…じゃが誰一人として応えてはくれんかった
人間からの声は聞こえるのにワシの声は一向に届かんかった…ワシはそれが堪らないほど寂しくて、怖くて…じゃからワシは何も考えんようにした
その日も何も考えず寿命が0になった人間に印をつけ、閻魔様のところに送る仕事をしとった…じゃが間違えて寿命が残っておる人間に印をつけてしまったのじゃ…しまった!と思いすぐに印を消し閻魔様のところではなくワシのところに来てもらった
「胸が…」
「ムネガ?」
「ああ、失礼ついおっぱいに夢中になってしまった…あまりに慎ましい形だったので…」
「な、何を言うかーっ!」
初対面からそやつは失礼なやつじゃった
確かにワシの胸は他の神と比べて小さいが…仕方がないじゃろ!
神様としての歴は長いがまだ子供なのじゃ…今後大きくなる…はずなのじゃ!でも神様って成長するのかの? さてなんやかんやあってヤツを転生させる準備が整った!じゃあ転生する時のお決まりのやつをするかの
「さぁお主は何を望む!」
「おっぱい!!!!」
「はぁ?」
お、おおお…おっぱい?!
そ、そんな願い初めて聞いたぞ!い、いや正確には転生も初めてなんじゃが…
「おっぱいだ!俺はおっぱいがたくさんあるところに転生したい!」
「そ、そんなんで良いのか?もっとこう…あるじゃろ?」
「そんなん?俺にとっちゃ夢だ!前世では叶わなかったが今世では絶対に叶えてやるんだ」
夢…なのか…そうか…ワシがこの少年から奪ってしまった夢か…
「…よかろう、その願い叶えてやろう」
「いよっしゃぁぁあ!」
イズナは転生するためのゲートを作る
「さて世界の準備は整った、ほれさっさと行くが良い」
ほんとは言って欲しくはない…じゃが送り出さねばならん…
「ああ、ありがとう!神様!」
最後にワシの名前を教えておこう
「イズナじゃ」
「?」
「ワシの名前じゃ」
「そっか…じゃあな!イズナ!」
手を振って少年を送り出す
「はぁ…行ってしもうた…また寂しくなるのぉ…」
人間と話すなんて初めてじゃ…こんなに楽しいものなのか…いやじゃあ…もっと話したかった…
でも神様的に一人の人間に入れ込むなど…も、もうちょっと様子見で…