遊戯王の世界に転醒したけど握ってるデッキがバトスピだった   作:みかんこ、アーイイ。実にイイ。

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第17話 多分7話前半くらいの話

 

「「デュエル!!」」

 

 

Hiziri

4000

Hiziri

4000

VS

Sebas

4000

Sebas

4000

 

 ディスクが指し示したオレの手番は後攻。

 見栄を張ったが、相手が相手だ。愛用している()()()()()()()()()()()()()()()()()以上、厳しい闘いは覚悟しなければいけない。

 

「先行はどうやら俺のようだな」

「それくらい、丁度いいハンデとして受け取ってやろう」

 

 だがそれでも、余裕を崩さない姿こそ冠を1つ頂いた者の責務だ。

 

「ならば俺の先攻!

 手札より[白銀の城の召使い(ラビュリンス・サーバンツ)アリアンナ]を通常召喚、そのまま効果を発動する」

 

「対応はない」

 

「ならばデッキより同名以外のラビュリンスカードを手札に加える効果を適用。[ビッグウェルカム・ラビュリンス]を手札に加える」

 

 手札に加えられたのは2つの効果を持つを持つ罠カード。

 内容はデッキからの特殊召喚と、墓地から除外した際の手札バウンス。使える効果はターンにいずれか1つ、先攻なら特殊召喚先は──白銀姫が有力か。

 

「続けて手札の[白銀の城の火吹炉(ラビュリンス・ストービー)]の効果を発動。手札のこのカードを墓地へ送り[月女神の鏃]を捨てることで、デッキより罠カード[ウェルカム・ラビュリンス]をセットする」

 

「同じく対応はない」

 

「ならばそのまま、カードを3枚セットしてターンエンドだ」

 


 Prayer:セバス 手札:0

 LP:4000【Tern1】

 

 ②:伏せ(ウェルカム・ラビュリンス)

 ③:伏せ

 ④:伏せ(ビッグウェルカム③〜⑤内)

 ⑤:伏せ

 ⑦:白銀の城の召使いアリアンナ(ATK1600)

 

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 

 

空白

空白

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 

 

 LP:4000

 Prayer:聖 手札:5


 

「ガン伏せか、厄介な」

()()()で、執事だからな。華麗なおもてなしを魅せてやろう」

「その割に[アリアス]はいないようだが?」

「引けなかったからな、それにヤツがいなくても問題はない」

 

 それが強がりで無いことは、1度でもラビュリンスと矛を交えたデュエリストなら分かるだろう。

 

 現時点で確定しているものだけで、1ドロー、火吹炉の蘇生、場の1枚破壊かランダムハンデス、デッキからの通常罠のセット。不明な2枚のセットカードも含めれば、アドバンテージレースでは既にこちらがやや不利か。

 

 全く、主従揃って面倒な中速デッキを握ってくれる。

 

 だが!

 

「オレのターン、ドロー!」

 

 遊陽とあの精霊に敗れて以来、何もせず眠っているだけのオレではない!!

 

「スタンバイフェイズ、罠発動[ウェルカム・ラビュリンス]! その効果により、俺のデッキから[ラビュリンス]モンスター1体を特殊召喚する!」

 

「チッ、対応はなしだ」

 

「不調か? ならば遠慮なく攻めさせて貰う。

 来い、[白銀の城のラビュリンス]!」

 

 白銀の城のラビュリンス「(◦`꒳´◦)ᵎᵎ 」

 ATK2900

 

 何処からか出てきた赤いカーペットの上を歩き、戦斧を片手にした白の貴人が渾身のドヤ顔をしながら現れた。

 

 相変わらずポンコツな気配を漂わせているがその効果は凶悪。通常罠へのモンスター効果のチェーン不可、通常罠のサルベージ、そして破壊とランハンの選択ができる効果。

 

 厄介なエースという他ない。

 

「何もなければメインフェイズを貰うが」

 

「これ以上の発動はしない」

 

「ならば続行、オレは手札より[聖刻竜トフェニドラゴン]を特殊召喚!」

 

 対応は……ないか!

 

「続けて手札より[原石竜アナザー・ベリル]を通常召喚、通らばサーチ効果を適用する」

 

「使わせるか、罠発動[無限泡影]! アナザー・ベリルのサーチ効果は無効にさせてもらう」

 

 アナザー・ベリル「──!?」

 

 呼び出した岩を削り出したような幼竜が声を上げる寸前、青色に輝く泡が纏わりつき叫びをその内側に押さえ込む。

 

「少々予定は狂ったが仕方あるまい、続けて罠カード[ビッグウェルカム・ラビュリンス]も発動! デッキより[迷宮白の白銀姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)]を特殊召喚し、そのまま手札に回収する」

 

 直接のサーチではない少々迂遠な動き。だがその『罠カードの効果によってモンスターが場を離れた』ことにより、迷宮の城が動き出す。

 

「この瞬間、チェーン①場の[アリアンナ]、チェーン②墓地の[ストービー]、チェーン③場の[白銀の城のラビュリンス]、チェーン④手札の[白銀姫]の順番で効果が誘発!」

 

「誘発はない」

 

「逆順処理を適用![白銀姫]を手札から守備表示で特殊召喚し、[ラビュリンス]の効果で[トフェニドラゴン]を破壊、[ストービー]を守備表示で特殊召喚し、[アリアンナ]の効果で1枚ドロー。カードのセットは行わない」

 

「くっ」

 

 鎧を纏ったラビュリンスが執事を護るように現れ、ドレスを纏うラビュリンスの斧でトフェニドラゴンが両断。爆風の最中、フィールドにストービーが蘇り、アリアンナが執事の手札にカードを加える。

 

 これでロムルス→竜の渓谷から繋がる、ドラゴン族黄金ムーブは封じられたように見えるだろう。だが、今ならこの盤面からでもまだ動ける。

 

「ならばオレは、[アナザー・ベリル]1体をリンクマーカーにセット! 召喚条件は「レベル4以下のドラゴン族・魔法使い族モンスター1体」!

 リンク召喚、現れろ[青き眼の精霊]!」

 

 青き眼の精霊「クアッ!」ATK300

 

「リンク召喚した[青き眼の精霊]の効果により、デッキから[光の霊堂]を手札に加え、そのまま発動!」

 

 お互いのデッキが『ラビュリンス』と『聖刻』であると割れているからこその確認無視。このタイミングで残り1枚の妨害、それもタイミング的に永続罠ではない物は使えないだろう。

 

 だが、これならどうだ?

 

「[霊堂]の効果を起動![精霊]を対象に手札・デッキから通常モンスターを墓地へ送る。通るか?」

 

 青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)

 かの伝説(レジェンド)、海馬コーポレーションの社長を象徴するカード。かつては3枚とも4枚とも言われる程しか存在しなかったカードだが……今は、この時代においては違う。

 かの伝説のように光ることがない低レアリティという前提こそあれ、高額かつ少数ながら流通している。今オレが使っているような、派生型の強化カードが作られる程度には。

 

 そして言わずもがな『聖刻』というカードテーマと、通常モンスターの相性は最高だ。

 

 これ見よがしなカードを使い、これ見よがしに相性のいいテーマをオレは握っている。加えて、数枚だが実際所持自体もしている。

 こちらの手札は4枚、傍目に見れば通った場合展開は爆発する。そんな状態でデッキに入れていないと、使われないと安心できるだろうか?

 

「…………………通さん!」

 

 かかった。

 

「罠発動[悪魔の技(デーモン・グリッチ)]、対象は[光の霊堂]! チェーンして[迷宮城の白銀姫]の効果を発動する!

 [白銀姫]の効果によりデッキから[次元障壁]をセット。続けて[霊堂]を効果の適用前に破壊し、デッキから悪魔族[絶対王バック・ジャック]を墓地へ送る」

 

「ちぃっ」

 

 目論見が外れたように舌打ちをしておく。尤も、このデッキに[青眼の白龍]なんてカードは入っていないのだが。

 

「墓地へ送られた[バック・ジャック]の効果! デッキトップを3枚確認し……チッ、好きな順番で元に戻す。

 続けて[バック・ジャック]の墓地効果! 自身を除外しデッキトップを公開、通常罠カード[聖なるバリア-ミラーフォース-]のためセット。このターン、この効果でセットしたカードは発動できる」

 


 Prayer:セバス 手札:1

 LP:4000

 

 ②:伏せ(聖なるバリア-ミラーフォース-)

 ④:伏せ(次元障壁)

 ⑥:白銀の城のラビュリンス(ATK2900)

 ⑦:白銀の城の召使いアリアンナ(ATK1600)

 ⑧:白銀の城の火吹炉(DEF2000)

 ⑩:迷宮城の白銀姫(DEF2900)

 

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 

 

空白

空白

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 

 

 ❷:青き眼の精霊(ATK300・↙︎)

 

 LP:4000【Tern2】

 Prayer:聖 手札:4


 

「どうせだ、下手に除去を使われる前に使うとしよう。[白銀の城の狂時計(ラビュリンス・クックロック)]の効果、このカードを手札から捨てることで通常罠をセットしたターンに発動できる」

「使うのは当然──」

「罠発動[次元障壁]、宣言する種類は当然『エクシーズ』だ!」

 

 罠の効果が適用され、フィールドに黒色の波動が満ちる。

 

「なるほど、壊滅的な盤面だ。これではもう、オレは展開もままならないな」

 

 通常召喚権は使用済み、聖刻の十八番たるエクシーズを禁止され、盤面のリソース差は圧倒的劣勢。こちらの手札にあるのは[召集の聖刻印]と[聖刻竜ネフテドラゴン]、[白銀の迷宮城]狙いで温存していた[幽鬼うさぎ]に、あとは魔法が1枚だけ。

 

 これまでの自分とデッキであれば、サレンダーを宣言していてもおかしくない。

 

「俺と聖少年がデュエルを初めてから既に10分あまり。既に遊陽少年はクソお嬢様と接触し、デュエルが始まっている頃合いだ」

 

 淡々とした言葉だった。ディスクを片手に、反対の手中で開いた懐中時計を見ながらセバスが告げる。

 

「追いついた頃には全てが終わっている……勝ち負けは知らんがな。既に俺の追撃は無意味となり、聖少年は時間稼ぎの役割を十全に果たしたと言えるだろう」

 

「何が言いたい」

 

 諭すような話に苛立ち混じりに言葉を返す。

 

「俺とてかつてはクラシックを駆けた(ゆう)の1人。[聖刻]という基盤の限界は知っている」

 

「つまり、勝ちの目がないからサレンダーをするのを認めると? 舐められたものだな」

 

 詰みの盤面が見えてしまえばサレンダーする。

 正確には丁寧に型を整えたのちに投了する。

 古くは将棋の時代から続く、ある種の気遣いやマナーとしてそういうモノが実在しているのは事実。

 デュエルモンスターズでは、相手が認めない限りサレンダーは許されない。故にそう宣言することは間違いではないが……舐められたものだ。

 

「最初に見せる相手は遊陽か海音のつもりだったが……いいだろう。あの蟹から奪い取った、オレが手にした新たな力。それをいまから見せてやる」

 

 のシンボルがどうの、光がどうの、主がどうの、色々と言っていたが知ったことか。リソースの増加と効果無効、そういう部分を象徴している力の部分だけ今は使わせてもらう。

 

「デュエルにおいてカードは言葉。

 交わす言葉を無くした貴様程度、今のオレには敵ではない!」

 

 突きつけられたサレンダー宣言の意趣返しとして、一本指を立てた右手を指し返す。

 

「1ターンだ。1ターンで貴様の盤面もライフも全て破壊する。皐月杯の勝者、最速のデュエリストの力を思い知れ!」

 

 モノにした(カード)はたった2種類。

 見知らぬ[聖刻]、その力を受けてもらおうか!




ライゼオル環境だしええやろの精神で行く。

デュエルの強度(難解さ・戦術等)は

  • このままでいい
  • もっと難しくていい
  • もっと簡単でいい
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