遊戯王の世界に転醒したけど握ってるデッキがバトスピだった   作:みかんこ、アーイイ。実にイイ。

6 / 19
第5話 多分2話後半とCパートの話 -前編-

 

「契約の巫女、トアの名において命ずる。

 

 ゲートオープン、界放!

 

 再び眩い光が世界を包む中、6色の輝きが輪となって俺たちを包み込む。そうして気がついたら時には──

 

「ここ、は……?」

 

 円形の闘技場……が一番近いだろうか?

 巨大なフィールドの端と端の対角線上、片方にはディスクを構えたトアと俺が。もう片方には、虚な表情の聖が立っていた。

 

「安心して、ここはあたしが呼び出した専用のバトルフィールド。半分、闇のゲームみたいなものだと思ってくれていいよ」

 

「全くもって安心出来ないんだが!?」

 

 ──と、反射的に叫んでから気付いた。

 自分の身体かある。さっきまでは幽体離脱していた様な感覚なのに、今は半透明ながら自分の手が見える。足が見える。しかも割と自由に動ける。

 

「おぉ〜、アストラルみたいでカッコいいじゃん!」

 

「アストラルって……まあ確かに幽体(アストラルボディ)だけど」

 

「まあ大丈夫。あたしの仕事はね、勝つ事だから」

 

 しかしこちらの意見もどこ吹く風、ニヤリと笑みを浮かべてトアはデュエル・ディスクを構えた。

 闇のゲーム……噂には効いたことのある、ソリッド・ビジョンが実際にデュエリスト本人へ危害を及ぼす程のデュエル。今までは所詮都市伝説としか思ってなかったが、今となっては疑えない。

 

「遊陽とキミのライバル、どっちも助けてあげるから!」

 

 トアに合わせる様に、抜け殻のような聖もゆらりとディスクを構えた。いつか、まだか、いや今か。緊張感の満ちる中、遂に──

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

Toa

4000

Toa

4000

VS

Hiziri

4000

Hiziri

4000

 

 

 デュエルの火蓋が切って落とされた。

 

「先行はもらった、あたしのターン!」

 

 どうにか先行は取れた。

 だが相手は(ひじり)、皐月杯のタイトルホルダーだ。俺とのデュエルの時のように手加減をしていない、本気の大会構築であれば……生半可なデュエリストでは、1ターンと保たない。

 

「あたしは手札よりレベル2[ワイバーン・ベラ]を召喚!」

 

 ワイバーン・ベラ「ギュオオ!」

 ATK800

 

 現れたのは、見たことも聞いたこともないモンスター。

 

「召喚時効果を発揮、手札の[天星12宮 聖星使(せいせいし)ジェミニック]を永続魔法扱いであたしの場に置く。

 そしてそのまま、ベラ第2の効果を発動! ターンに1回、あたしの場に永続魔法が置かれた時、このカードに《星座カウンター》を1つ置きデッキから1枚ドローできる!」

 

 ワイバーン・ベラ(星座C0→1)

 

 紅鱗の竜が嘶くと、光に包まれた天使のような存在が出現する。

 そのどれもが[カルマギア]と同じ、異様な雰囲気をまとっている。なのにああ、デュエリストとしての(さが)だろうか。未知のカード、盤面のアドバンテージだけでなく手札の増加も考えられた戦術。未知のコンボ。そのどれもに、ワクワクが止まらない。

 

「うらら無し! 泡影よし! 増Gは来ませんよーに!

 あたしは[ワイバーン・ベラ]をリンクマーカーにセット。

 アローヘッド確認、召喚条件は『《星座カウンター》が置かれたモンスター1体』──サーキットコンバイン! リンク召喚、現れよリンク1!

創界神(グランウォーカー) 星文学者リリア]!」

 

 創界神 星文学者リリア ATK0

 

 バトルフィールドではなく、俺たちの後ろに現れたのは2つの杖を持つ4つ腕の女性。

 攻撃力が0なのを鑑みるに、恐らくは[闘神の巨像(ロック・オブ・ヴァンキッシャー)]等に類する置き物系か?

 

「リリアのリンク召喚成功時の効果を発揮!

 自分の場に自身と同名のカードが存在しない場合、自分のデッキトップから3枚のカードを破棄し《星座カウンター》を3つこのカードに置く!」

 

 創界神 星文学者リリア(星座C0→3)

 

「リリアは攻撃対象・リンク素材に出来ず「創界神」カードを対象とする効果以外を受けないモンスター。そしてカウンターの数により効果を得る!

 カウンターの増加条件は《星座カウンター》をテキストに持つモンスターの召喚・特殊召喚。そして今、カウンター3つの場合に於ける効果を発揮する!」

 

 トアが天に手を掲げると同時に、リリアの持つ杖が片方打ち鳴らされた。

 

「ターンに1度ライフを500支払い、手札・墓地より《星座カウンター》がテキストに記されたモンスター1体を特殊召喚できる」

 

 トア LP4000→3500

 

「来て、[天星12宮 光星姫(こうせいき)ヴァージニア]!」

 

 星文学者リリア(星座C3→4)

 

 光星姫ヴァージニア 「はぁい!」

 DEF1200

 

「ヴァージニアの特殊召喚時の効果発揮!

 このカードに星座カウンターを1つ置き、デッキトップからカードを3枚オープン。その中にある同じカウンター名が記されたカードを1枚手札に加える。

 あたしが手札に加えるのは[光導創界神アポローン]」

 

 光星姫ヴァージニア(星座C0→1)

 

 手札に加わったのは、再び創界神というカテゴリのカード。ならきっとその効果は──

 

「そのまま永続魔法[光導創界神アポローン]を配置!

 リリアと同条件により、更にデッキトップを3枚破棄しカウンターを3つ置く!」

 

 光導創界神アポローン(星座C0→3)

 

 現れたのは、黄金の鎧を纏い弓を構えた男。

 リリアと合わせて巨大な人が2人いるのは、なんというか落ち着かないものがある。

 

「更にあたしはカードを1枚セットして、ターンEND!」

 


 Prayer:聖 手札:5

 LP:4000

 

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 

 

空白

空白

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 

 

 LP:3500【Turn1】

 Prayer:トア 手札:3 

 ❶:創界神 星文学者リリア(↓)(星座C4)

 ⑪:天星12宮 光星姫ヴァージニア(星座C1)

 ⑱:光導創界神アポローン(星座C3)

 ⑲:伏せカード

 ⑳:天星12宮 聖星使ジェミニック(♾️魔扱い)


 

「なんか、意外だな」

 

「んえ? 何が?」

 

「トアの性格からして、もっとド派手なデッキを使いそうだと思ってたんだが……」

 

 実際に使っているデッキは堅実も堅実。

 見た限り、テーマ内に直接的なサーチカードがない代わりにドローがし易いデッキなのだろう。

 盤面には置き物が3、伏せが1、守備が1。手札は3枚、墓地は6枚。墓地リソースを利用できるテーマである以上、1ターン目で供給されたリソースは圧倒的だ。

 見える妨害こそ伏せの1枚くらいしか……うわ、創界神系の効果なっが。半分くらい制約とカウンター関連とはいえ[涅槃の超魔導剣士(ニルヴァーナ・ハイ・パラディン)]級か?……ではなくて。これなら、聖の全開を相手にしてもまず持ち堪えられるだろう。

 それが凄く、らしくないように感じる事を除けば。

 

「んー、確かにあたしも武装ガチャとか列車の方が好きではあるけどさ。今はね、これがいいんだ!」

 

 ニッと笑って答える姿は、こちらの心配なんて余計と言わんばかりの明るさだった。まるで太陽の……よう、な?

 

 

『いえーい、私のかちー! ジュース、お兄ちゃんの奢りね!』

 

 

 全く似ていない筈なのに、妹と……朝陽の姿とトアが重なったような気がした。

 

「俺、の、ターン」

 

 そんな奇妙な思考を遮ったのは、精気が抜けたような聖の声。

 やはり尋常な状態ではない。そう、ない筈なのに……

 

「なんだ、この圧……!?」

 

 殺気とか闘気、いやデュエル中なことを踏まえれば“フィール”だろうか。異様な気配は益々強くなっている。

 

「あちゃー……完全にキャンサードに飲まれてるね。しかも、よくない気配だ」

 

「さっき言ってた、汚染云々の話ってことでいいんだよな」

 

「そだね。それよりも構えて、来るよ!」

 

 デュエルで力を取り戻してでもいるのか、緩慢な動作だった聖の身体に力が戻っていく。闇のゲーム、その本性がいま牙を向こうとしていた。

 

「俺は手札から魔法カード[召集の聖刻印]を発動! デッキより『聖刻竜トフェニドラゴン』を手札に加える」

 

 この流れは、いつもの聖刻の黄金ムーブ!

 

「そのまま、トフェニドラゴンを特殊召喚する」

 

 現れた白いドラゴンは、普段とは何処か様子が違う。緑のモヤに包まれて、心なしか苦しそうだ。

 

「止めなきゃマズイぞ?」

 

「知ってる。聖刻はリリースから展開して、アトゥムス,レダメ,ロムルスってドラゴンリンクで宇宙展開する厄介なテーマ──だから、ここで枕を潰す!

 トフェニドラゴンの召喚時、罠カード[天星12宮 闇星魚(やみせいぎょ)ピスケガリオット]を発動(バースト)!」

 

 伏せカードが表になると同時に、現れたのは船とも魚とも取れそうな影。それがトフェニドラゴンの白い竜体を包み込んでいく。

 

「相手モンスターの召喚・特殊召喚成功時または効果の発動時に、そのモンスターの攻撃力・守備力を-2000し、いずれかが0になった場合、その効果を無効にし破壊する!」

 

 トフェニドラゴン「ウルルル……」

 ATK2100→100

 DEF1400→0

 

「トフェニドラゴン、消滅!」

 

 魚の影が姿を消した後には、既に何も残っていなかった。

 癖が強めだけどいい罠だ……けれど、聖の手札はまだ5枚もある。目に見える妨害を使い切ったいま、まだ即死の可能性は十分残っている。

 

「ならばオレは、手札より[聖刻竜ドラゴンゲイヴ]を通常召喚! 続けて手札の──」

 

「させないよ! 召喚時にリリアの効果を発揮!

 あたしのライフを500支払い、墓地から[天星12宮 魔星人(ませいじん)シュタイン・ゴイル]を特殊召喚!」

 

 トア LP3500→3000

 創界神 星文学者リリア(星座C4→5)

 光導創界神アポローン (星座C3→4)

 

「そのまま召喚時効果を発揮。シュタイン・ゴイルに《星座カウンター》を1つ置き、デッキトップをオープン。そのカードのテキストに《星座カウンター》が記されている場合、手札に加える。

 オープンされたのは[天星12宮 樹星獣(じゅせいじゅう)セフィロ・シープ]、効果に合致するため手札に加えるよ」

 

 魔星人シュタイン・ゴイル(星座C0→1)

 DEF900

 

「そして2つ目の効果が誘発。カードを1つ目の効果で手札に加えるか、このカードとのダメージ計算後に相手モンスターを1体破壊できる。当然、対象は[ドラゴンゲイヴ]!」

 

 マッシブな姿をした竜が、紫色の魔法陣に囚われ爆散する。

 しかしドローと破壊を同時にこなすカード……汎用札を入れれば入れる程弱くなるが、純構築だと恐ろしいアドを稼いでいる。

 

「ぐっ……ならばオレは、手札より魔法カード[サンダーボルト]を発動する。その並べたモンスターには全滅してもらう!」

 

 空から太い雷がトアのフィールドに降り注ぐ。

 後手向きの、一発逆転すら狙える全体除去カード。アレが入っている以上、聖のデッキが実戦調整されたものというのはわかった。リリアは無事だろうけど、モンスターの全滅は流石に痛い……と、思っていたのだが。

 

 降雷による粉塵が晴れたフィールドには、未だ現在なトアのモンスター達が鎮座していた。

 

「残念だけど、あたしの場に[聖星使ジェミニック]が存在する限り《星座カウンター》を持つあたしのカードは、相手の効果で破壊されない。ついでに、ヴァージニアは罠カード耐性を付与する効果もある」

 

「くっ……」

 

 歯噛みする聖の気持ちもよく分かる。

 破壊効果と罠が通らず、戦闘できるモンスターは着地で狩られた。

 

「手札が透けて見えるな」

 

「だね」

 

 聖の手札は残り3枚。

 そのうち1枚は、ゲイヴから動こうとした辺り聖刻竜。こちらのターンに動かなかった以上誘発はなく、光属性のヴァージニアの蘇生を許したことから深淵の獣や指名者も抱えてない。

 最初に撃ったのがサンボルな辺り、羽箒等の魔法罠の除去はない。このタイミングでドロソ抱えも有り得ない。

 

「あと怖いのは、黒白ドラゴン's*1とか渓谷だけど」

 

「…………ならば、手札から[竜の霊廟]を発動。デッキから[ラブラドライドラゴン]を墓地に送り、通常モンスターが送られたことで[聖刻竜ネフテドラゴン]を墓地に送る」

 

「潰しきれたみたいだね」

 

 聖刻竜に1枚で動けるカードはない。ワイバースターやコラプサーペント、竜の渓谷による追加展開もない。

 霊廟でドローの質を上げる動きをした辺り、聖の動ける手足は潰しきれらしい。

 

「ターン、エンド」

 


 Prayer:聖 手札:2

 LP:4000【Turn2】

 

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 

 

空白

空白

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 

 

 LP:3000

 Prayer:トア 手札:4

 ❶:創界神 星文学者リリア(↓)(星座C5)

 ⑪:天星12宮 光星姫ヴァージニア(星座C1)

 ⑭:天星12宮 魔星人シュタイン・ゴイル(星座C1)

 ⑱:光導創界神アポローン(星座C4)

 ⑳:天星12宮 聖星使ジェミニック(♾️魔扱い)


 

「なら遠慮なく。あたしのターン、ドロー!」

 

 これは……決まったか?

 

「手札から[天星12宮 雷星獣(らいせいじゅう)ドラグ・タウラス]を通常召喚! このカードは《星座カウンター》を持つカードに、手札・デッキバウンスの耐性を付与する」

 

 星文学者リリア(星座C5→6)

 光導創界神アポローン(星座C4→5)

 

「ぐぅ……」

 

「そしてヴァージニア、シュタイン・ゴイルを攻撃表示へ変更!」

 

 雷星獣ドラグ・タウラス

 ATK1900

 光星姫ヴァージニア

 ATK1300

 魔星人シュタイン・ゴイル

 ATK1600

 

 ステータスは小粒も良いところだが、付与されている耐性の量は圧倒的だ。そしてトアのフィールドの総攻撃力は、既に4000という初期設定されたライフポイントを上回っている。

 

「バトルフェイズ!」

 

 なのにどうしてだろうか?

 

「[雷星獣ドラグ・タウラス]でダイレクトアタック!

 攻撃宣言時に効果発揮。このカードに《星座カウンター》を1つ置き、デッキトップを1枚オープン。そのカードのテキストに《星座カウンター》が記されていれば手札に加える……オープンされたのは[スターリードロー]、そのまま手札に。

 本来なら破壊効果もあるけど、対象がいないため不発。ダイレクトアタックを続行するよ!」

 

「ライフで、受ける」

 

 聖 LP4000-1900→2100

 

 何かまだ、終わるはずがないと直感が警鐘を鳴らしていた。

 

「オレは、俺は。我は……まだ、負けてたまるかぁぁぁぁ!!」

 

 そしてどうやら、その直感は正しかったらしい。

 

オレ()は手札より速攻魔法[絶甲氷盾]を発動!!』

 

「手札から速攻魔法だと!?」

 

 聖の手札から、完全に未知のカードが姿を現した。

 

『このカードは自分のライフが減らされた時、相手ターンでも手札から使用できる。その効果により、バトルフェイズを強制終了させる!!』

 

 バトルフィールドに聖を護る形で、巨大な氷の盾が競り上がった。

 

「あちゃー……持ってたか」

 

「持ってたって、トアはあのカードの事を」

 

「予想はしてたかな。ただで終わるはずがないからね」

 

 少し準備不足だったかも、と笑うその表情に絶望はない。

 むしろこれから先の展開を待ち遠しくしているような、そんな挑戦的な雰囲気だ。

 

「メイン2、だけどあたしにできる事はないかな?

 そのままターンEND」

 


 Prayer:聖 手札:1

 LP:2100

 

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 

 

空白

空白

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 

 

 LP:3000【Turn3】

 Prayer:トア 手札:5

 ❶:創界神 星文学者リリア(↓)(星座C6)

 ⑪:天星12宮 光星姫ヴァージニア(星座C1)

 ⑭:天星12宮 魔星人シュタイン・ゴイル(星座C1)

 ⑮:天星12宮 雷星獣ドラグ・タウラス(星座C1)

 ⑱:光導創界神アポローン(星座C5)

 ⑳:天星12宮 聖星使ジェミニック(♾️魔扱い)


 

オレ()のターン、ドロー!』

 

 瞬間、ぶわりと聖から発せられた膨大な圧。

 様子が変わった。何かが来る。言葉すら必要なくそう理解した。

 

オレ()は手札よりユニオンモンスター、[テッポウナナフシ]を召喚!』

 

「うげっ!?」

 

『そしてナナフシの効果を発動! オレ()の手札を全て捨てることで、相手の手札と同じ枚数ドローする!』

 

「は……?」

 

 現れた未知のモンスターの効果は、デュエルモンスターズのアドバンテージの稼ぎ方を大きく逸脱したものだった。

 トアの嫌そうな反応も理解できる。だって、いや、駄目だろうそれは。殆ど無条件で5枚もデッキからドローするなんて、そんな。

 

『デッキから5枚のカードをドローする』

 

 理不尽なまでに、リソースが補給された。

 手札5枚、そのアドバンテージは圧倒的だ。

 一手でも対応を間違えば、瞬く間にライフを消し飛ばされる。

 

オレ()は手札より、永続魔法[星遺物の守護竜]を発動!

 その効果により、墓地より蘇れ[聖刻竜ドラゴンゲイヴ]!』

 

 トアの手札に誘発は…ない。

 

『そしてドラゴンゲイヴをリリースし[聖刻竜シユウドラゴン]を特殊召喚! リリースされたドラゴンゲイヴの効果を発動し、デッキより[神龍の聖刻印]を特殊召喚する!』

 

 現れた青い竜と巨大な球体。

 繋げる先が天球だとバウンス耐性がある……なら。

 

「トア、ロムルスと渓谷からの宇宙展開を防ぐ手立ては!?」

 

「ある……けど、見てて。多分、違うのが出てくるから」

 

「いや、聖のデッキならそれしか捲る手段は──」

 

オレ()は手札より、装備魔法[降格処分]を[神龍の聖刻印]に装備!』

 

 !?

 知っている……が、それはシンクロ黎明期のカード。レベルを2つ下げる以外の効果を持たない、リンク召喚が成立した今となっては──あ。

 

「レベル6が、2体」

 

「来るよ、遊陽!」

 

 何故かとても楽しそうなトアの宣言と同時、聖が両手を組み合わせた。

 

オレ()はレベル6のシユウドラゴンと神龍の聖刻印で、オーバーレイネットワークを構築!

 猛り立て、星喰らう豪腕!

 天に輝く星座よりいざ招かん、12宮Xレアの輝きを!

 

 渦を巻く混沌の中に2つの輝き吸い込まれ──爆発する。

 

現れろランク6!

 巨蟹武神キャンサードX、エクシーズ召喚!!

 

 緑と金の鎧を纏った、見上げるほど巨大な武者。

 巨大なハサミの両腕を構え、背からは2対4本の細いアームのようなものが伸びている。

 あの時見た、精霊と全く同じ姿が顕現した。

 

*1
暗黒竜コラプサーペントと輝白竜ワイバースターのこと。モノクロームなファンタジアとは関係ない




Q.なんで契約デッキ使わないの?
A.作者が光導(旧)好きだから
 あと幻契約しか使ったことないので
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。