【本編完結】ガンダム種運命 RTA ザフト軍人チャート 作:Damned
投稿しないと、おそばをラーメンにするって言われたので、投稿します。
シン・アスカが営巣入りするRTA、はっじまっるよー!
前回はセイバーが解体ショーされたり、ルナマリアとお話ししたりしました。アスランやシンともかち合いませんでしたし、このままいけばシンちゃんがステラを返してくれます。もし予定日に起きなかった場合はこちらから唆す必要がありますが、しばらくは様子見ですね。
先日飛行ユニットも破壊されたことですし、アンヘラに救援が来ることはないでしょう。というか追いかけろという方が無理があります。
というわけで
途中で呼び出しを食らいますが、インパ速すぎて追えないよぉ~無理だよぉ~とでも言っておけば納得してくれます。事実、飛行ユニットも損傷していますし追跡は難しいです。
>……アンヘラはこのまま、テセウスで待機していて頂戴。【アビエルト】でね。
>分かりました。最悪、帰ってきても戦闘になる可能性もありますからね。シンくんに限ってはないと願いたいですが。
>レイはあのエクステンデッドを返しに行っただけで戻る、と言っているけれど……念のためよ。
>分かっています。
ここからは変わり映えのしないシーンが続くので早送りで。機体の【調整】コマンドを弄っているだけで機体への理解が深まるのでいいんですけどね……追い出されたり余計なイベントもありませんし。
たとえシンちゃんが暴れることがあってもまぁ大丈夫でしょう。……周囲は甚大な被害を受けるでしょうが。
このタイミングまでならギリギリ、シンはこちらのステータスで抑えることができます。デスティニーに乗っていればほぼ不可能です。こちらもサードステージかそれ以上の機体を持ってこなければ、種割れでのパワープレイで押し切られてしまいます。これもレズちゃんのステータスがあってのことですし、近接戦闘を仕掛けられればインパルスであっても殺さず勝利することは難しいでしょう。
>アンヘラ。
>分かっています。
あ、シンちゃんが帰ってきたみたいですね。一応戦闘態勢に入っておきましょう。あちらは武装を握らず降りてくるはずですが──今回もそうですね。連行されていくのを確認したら、じゃあ俺、ギャラ貰って帰るから。
部屋で数時間待ちましょう。時間はそれなりに食いますが、これも必要な犠牲です。
これから、アスランが独房から出てくるのを見計らってシンに会いに行きます。懐には先日押収(禁止カード)したブツのコピーを忍ばせて、ほないくどー(早送り事後報告)。
>アンヘラ。
ギャーアスランザラーッ!?
うっかりアスランと鉢合わせてしまいました。別にこの先の進行には問題ないですが、こちらまで説教されてはかないません。適当に答えたら退散してもらいます。一言二言で終わりました。これだけ待ったらいないだろうと考えていましたが、やはり多少の誤差は諦めるしかないからね、仕方ないね。
俺も独房に入れてくれよ~(マジキチスマイル)。今回、レイには用事がありませんが話しかける必要があります。今からシンちゃんに渡すブツを黙認してもらうためですね。
えっ、そんなん告げ口しないでしょと考えているホモの皆様もいらっしゃると思いますが、ここまで結構怪しい挙動──具体的には、殺せそうなタイミングでアビスを逃したり──しているので、最悪抹殺されます(三敗)。
神妙な表情で、アンヘラは廊下を歩いていた。その胸にはデータの入ったスティックと、一つの思いがあるが、付き合いの長い人間でも、その内容を察することは難しいだろう。いつも微笑んでいる彼女の唇は硬く引き結ばれているものの、それも同僚二人の軍規違反が原因と言われればそれまでだ。
独房の前に立ち、扉を解除すべくボタンに手を這わせたその時、すっとスライドして内部があらわになる。
赤服にフェイスのバッジを付けた青年──アスラン・ザラである。彼はこちらを呼び止めたものの、数度やり取りを交わしたのち去っていく。
「シンくん」
「……アンタも説教しに来たのかよ」
手錠を外され収監されているシンは、やはりつっけんどんな態度で答える。よほど嫌な言い方をされたのか、数段鋭い瞳をこちらを睨みつけてくるのと同じように、アンヘラも厳しい顔のままだ。
「そう頑なにならないでください。ちょっとお話ししに来ただけですから。……ああ、今までの功績を加味すると、無罪放免とはいかなくてもインパルスから降ろされるくらいで済むと思いますから」
「……は?」
シンは拍子抜けしたような声を漏らした。
「何言ってるんだよ、捕虜の解放に許可なしでのモビルスーツの発進、それ以外にも軍規に違反したんだぞ。功績があったとしても、ザフトにはいられないに決まってる」
「まさか。ザフトって意外と人手不足なんですよ? オーブからの移民でいくらか増えたといえど、優秀なパイロットなんてそういないんですから。でなければ、行動に問題のある人間でも優遇されているわけがありません」
この一件に限らず、シンにはいくつも心当たりがある。艦長にも散々絞られているのだ、アンヘラの言葉には嫌な説得力があった。
「ザフト──というかミネルバ隊って、結構偏った人選なんですよ? 遺伝子学者なことあってデュランダル議長の采配には説得力がありますが、彼と交流がある人間ばかりが選ばれるなんておかしいと思うでしょう?」
「アンヘラ。あまり議長の事を悪く言うな、議長は重要な事案を私情で決めるような人間ではない」
「悪く言っているつもりはありませんよ。ただ、レイくんには少し、伝えておくべきことがあると思ったのです」
「……何を」
「貴方と私は同じです。過程は違えど」
至って真面目な表情で、アンヘラはそう断言した。
「……何が言いたい」
疑念と苛立ちを感じさせる声での返答であったが、アンヘラは平然と聞き流す。
アンヘラと自分の共通点など何もない。あえて言うならば、金髪であることと赤服であることだ。
「それで、シンくん。貴方の行いについて、責めるために来たわけではないのですよ。ですが、今の状態では、大切なものを守ることさえできなくなるでしょう」
その行動を咎めるのも、助言をするのも、己には資格がないとしても。それでも。
「……アンタの言ってることなんて、分からない。俺が間違ってたって言えよ。 アスランも、アンタも……そうなんだろ」
「いいえ、間違っていたとは思いません。正しかったとも思えませんが。ただ、もし貴方が何か、行動を起こすつもりなら……その時は、私も手伝います」
──貴方にはこれを。ごく小さな声と共に差し出された封筒が、レイからは見えない位置での行動であるとは、シンは気付いていない。
「アンタは、」
唇の前に指を立てられたのに口を噤む。これは艦長どころか、議長にも伝えていない──シンの行動と同じく、独断で軍規に抵触したそれなのだろう。アンヘラはいつもの微笑みを浮かべると、背を向けて歩みだす。
「ああ、そうです。レイくん」
扉のボタンを押した後に、彼女は振り返る。
「私はね、エクステンデッドの『製造』を非人道だとも思っているし、コーディネイターを『生み出す』こともやめるべきだと思っているんですよ。だって……正常なら、できるからと言って人道に反する行為をするなんて、ありえないでしょう?」
それでは。短く締めたアンヘラは、改めて退出する。
しかし、その言葉に含まれた意味が、それぞれへの行動が──与えた影響は、のちの物語を大きく変えることになる。
「……アンヘラ」
営倉から出てきた先には、去っていったはずのアスランが立っていた。
「何を話したんだ? ずいぶん長くいたようだが」
「そうですねぇ……アスランさんに厳しい言葉を掛けられたようでしたので、ちょっとだけ優しい言葉を」
自分はただ正論を述べただけで、厳しい事を言った訳ではない。シンはいつも自分に反抗的な態度──というか、突っかかってくるのだが、正直なところ見当がつかない。思春期の子供──というほど自分も年をとっているわけではない──特有の行動だと言われれば納得もするが、彼からはそれ以上のものも感じる。
はっきり言って、どうしたらいいのかわからないのだ。
「……ふ、」
「アンヘラ?」
「何でもありませんよ。ただ、彼はお優しいなと思って」
「……優しい? あいつが?」
しかし、と納得するようにアスランはおとがいに手を当てた。あの連合の少女を解放したのも、真っ先に医務室に連れて行ったのも、彼の性格に起因していると言うのならば納得がいく。それでも、彼のやり方は正しいものではない、と断言できる。
「だからと言って、何をしてもいいわけじゃない。規則だけじゃない、たとえ戦争とは関係のない場所に連れていくと約束したといったって、軍はれっきとした組織なんだ。上官に命令されれば、結局のところ彼女はまた、戦うしかないんだ」
自嘲するように、アンヘラは頷いた。
「そうでしょうね」
きっと、否、間違いなく、あのステラという少女と戦うことになる。記憶さえも操作されて、シンのことも約束も知らずに、兵器として前線に立つ──それまで『使い物』になるのなら、であるが。長い間連合での調整を受けていない状態では、通常の生活すら難しい可能性さえある。
あの衰弱ぶりを見れば、アスランもきっと分かっていることだろうが。
「逃げ道もない、戦う事しかできない部品に、連中が価値を見出すとは思えませんから。約束を守るとは言いましたけれど……せいぜい、『戦争から遠ざけた優しい世界』──そうですね。薬で殺されるのが関の山ではないでしょうか」
オブラートに包み隠すこともなく、アンヘラはそう断言する。やけに連合に対する解像度の高い発言、地球に対しても慈しみを以って発されるそれ。そして、プラントでは育っていない様子が見える振舞い。
もしかすれば。そうであれば、議長に報告すべきではあろうが。
「アンヘラ、君は……」
「ええ。アカデミーの前には、月にいましたよ。終戦とほぼ同時にプラントに行きましたが」
嘘はついていない。だが、本当のことも言っていない。彼女の言葉は、そう見えた。
すでに疑念は確信の一歩手前であるが、それ以上に彼女の戦果が邪魔をしている。わざわざ味方の部隊を滅ぼす必要も、アビスを積極的に撃墜する必要も、本来スパイであるならば、ない。
「それではアスランさん。シンくんも反省していますし、お説教はほどほどにお願いしますね」
ただでさえ貴方は彼に負担をかけているのですから。
それだけ言い捨てたアンヘラは、廊下の向こうへと消える。
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