【本編完結】ガンダム種運命 RTA ザフト軍人チャート   作:Damned

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#20 自由の翼

 アスランがロゴスだと勘違いされてるRTA、はっじまっるよー!

 引き続きヘブンズベースでの戦闘となります。運命(デスティニー)シナリオでの大規模な戦闘はこ↑こ↓と、最終決戦の二つになりますので、今回で落ちなければキャラもミネルバもストーリー通り進んでくれるはずです。

 

 ……ストーリー、通りに……?

 待ってください。何かいます。何かというかこれは……

 

フリーダムじゃねぇか!!

 

 何故ここに!? まさか自力で脱出を!?

 いや……挙動がやたら直角的ですね……これは……中身はキラではない(無言の腹パン)。

 えっじゃあ誰がフリーダムに……? アスランですかね……? 負傷えげつないはずなのに……??? 分からん……。

 

 ともかく射撃は飛んでこないので放置で。お前のことが好きだったんだよ! してくるハイネの方が危険度は高いです。落ちろ! 落ちねぇな……。

 まぁ落とさないようにしてるんですけど。ていうかレズちゃん正気に戻ってない? どういうこと?

 

>アンヘラっ。今の──

 

>アンヘラ。撤退だ。

 

>……はい、兄さま。

 

 このあと、ジブリールはオーブ経由で宇宙に上がり、レクイエムでえぐい数のプラントを破壊するんですが……洗脳調教されてるレズちゃんなら責任能力ナシってことで戦後も生きてられるな!(悠長)

 

>待てよっ、アンヘラ!

 

>次に相まみえる時は、確実に殺します。さようなら、ハイネ。

 

 何が琴線に触れたのか、どうして(現場猫並感)をやめて引き止めるようになったハイネも置き去りです。この状態じゃ追いかけ回すにも限度がありますし、こっちが逃げ一点集中なら何とかなります。逃げるんだよォ! スモーキーーーーーッ!!

 はい着艦。爆速で発進した潜水艇でオーブ行きです。ここで抜かれたらオワオワリですが、戦場の混乱でピンポイントに狙うのはプレイヤー以外には難しいので(問題)ないです。

 ここでは何もすることはないのでスキップで。なんかジブリールと話してたりゆりかごにブチ込まれたりしていますが、宇宙に上がるまではひたすら放置です。

 

 キリがいいので、今回はここまで。

 次回、ジブリール死す! デュエルスタンバイ!

 

 

 

 

「ヘブンズベースに?」

 唐突に指定された行先に、シンは鸚鵡返しに発した。

 

「ああ。ステラの容態は知っているだろう? この艦では維持でいっぱいだし、可能なら『ゆりかご』と呼ばれる装置が欲しいこともデータにあった。フラガ少佐曰く、自分の艦ともう一つ、ヘブンズベースにあるんだと」

 なるほど、情報源は確かだ。この期に及んで嘘をつく必要もないし、現在の状況であれば潜入することも可能だろう。

 

「それで、オーブに帰る前に行くことになってな。今ならアークエンジェルから降りることができる」

「──俺が行きます」

 シンが選んだのは、肯定でも否定でもなく、買って出ること。

 

 仲間たちに会いたくない訳ではない。むしろ、アンヘラには感謝してもしてきれない。だがそもそも、現在こうなっているのは誰でもないシンが原因である。自分の尻くらいは自分で拭わなければ、と考えたのだ。

 

「待て。そんな事をすれば、お前は……」

 仲間と戦うことになるかもしれない。連合の捕虜になって殺されるかもしれない。そんなことは織り込み済みだ。

「ミネルバの皆と戦うことになるかもしれないけど、それでも俺が行きたいんです。ほら、今は連合の回答待ちで戦闘が起こるんじゃないかってとこなんでしょう? 施設内で見つかっても、アークエンジェル(こっち)の人間だって分かりませんって」

 

 努めて軽く言ってみせるが、そこで気付く。行くと言ってもモビルスーツがないのだと。前回の戦闘で、ムラサメのほとんどが撃墜か、オーバーホールする度合いの損傷があるのだ。インパルスに至っては話にすらならない。コアスプレンダーも酷い損傷だし、チェストフライヤーは殆どの部品が取り替えとなる。いっそ作り直したほうがマシなほどに。

 しかし──そうだ。あるではないか。このアークエンジェルには、もう一つ、そして損傷がほとんど無いモビルスーツが。

 

「……分かった。あいつの事は説得しておく」

 カガリも何を考えているのか理解したのだろう。フリーダムのパイロットを説得してみせると頷いた。そしてこうなったシンは動かない。

 

 それから一時間ほどで、シンは準備を完了する。キラによる機体の調整とマニュアルの閲覧。飛行するだけなら問題はないが回避運動などは細やかな操作が必要なため、基本的な動作は覚えさせておくが気をつけて欲しいと。

 傷付けてしまったらすみません、とシンはキラに感謝とともに断る。

 

「壊すのはいいよ。君が死なないことの方が大事だから」

 手間が増えることを厭わず、こうやって彼は命のために尽力してくれる。アスハの言う『理念』を、平和を実現しようと身を粉にしているのだ。

 ──シンだってその理念が、あの時のオーブが、間違っていたなんて思いたくはなかった。

 否定して欲しかった。衝動的に吐いてしまったそれを、カガリに間違っていると断じて欲しかった。なのに。

 

「キラさん。本当に、ありがとうございます」

 深く頭を下げて、シンはそう伝えた。自分の胸中がどうであろうと、彼にぶつける理由などないから。

 

 カタパルトに載ったフリーダムに、僅かに微笑んだキラが手を振ったのが見える。そして誓う。絶対に帰ってくること。何より、ステラを救うことを。

 

「シン・アスカ、フリーダム、いきます!」

 

 青き翼が、暗雲立ちこめる空へと飛翔した。

 

 

 

 

 そろそろジブリールを滅殺! したいRTA、はっじまっるよー。

 前回はジブリールに洗脳調教されたあげくハイネとファイトすることになりました。ネームドは誰も殺さなかったですし量産機をたくさん落とせましたし最高でしたね。

 実際のところは記憶が消されてるフリしてるとかいうとんでもない状況です。何だこの女(困惑)。いい加減裏切りたいんですが、出撃命令が出ていない状態だと連合とザフトに挟まれて死ぬ可能性もありますし、スクランブルが出るまでは諦めましょう。

 

>わたくしと同じ顔、同じ声、同じ名の方がデュランダル議長と共にいらっしゃることは知っています。ですが、わたくし、シーゲル・クラインの娘であり、先の大戦ではアークエンジェルと共に戦いましたわたくしは、今もあの時と同じかの(ふね)とオーブのアスハ代表の下におります。

 

 ちなみに演説を見ながらレズちゃんはすっごい顔をしています。お前もしかしてどの陣営にもそういう反応するな?

 

>わたくしはデュランダル議長の言葉と行動を支持しておりません。

 

 この後はしばらくキレ散らかしたジブリールがうおお! さおお! したり、 粛聖!! ジブ神レクイエム☆ したりするんですが、この辺りは本編通りなので割愛で。ミネルバが来たら一生追い回されるので、手早く片付けて逃亡しましょう。

 この揺れは振動! お兄様大変やザフト来とる! スクランブルや! 許可が取れましたねやったね。

 

 満を持してパーフェクトテセウスガンダムで出ます。それじゃあさようならロード・ジブリール! ビームカノンで狙い撃つぜぇ!

 ……破壊を確認しましたね。それではとっとと退散イクゾー!

 

 さて、移動が結構かかるのでお暇なホモとレズの皆様に説明いたしますと、これから中立のコペルニクスに向かいます。理由としてはアークエンジェルに向かうためですね。こちらは連合チャートで使用することの多い行動ですが、流用することは可能です。問題としては……すでにアークエンジェルが入港していたり、一週間以内に来ない場合はちょっと苦しいところがあります。具体的には飢え死にします。

 

 それでは待機で。さっきから大した活躍が見せられていないのが申し訳ない所さんですが、最終決戦でかっこよく暴れ倒したいところですね。

 

 

 

 

 ロード・ジブリールの盟主の妹として生まれたアンヘラ・レズルタートは、月に籍を置くことで周囲を欺き、スパイとしてザフトに潜入した。

 先日、正体がバレてしまうという失態を犯したが、本人に非はないためそのまま合流。数時間前まではヘブンズベースでは百機近くのモビルスーツを撃墜するなど目覚ましい功績を上げていた──()()()()()()()()()()調()()()

 

 パイロットスーツのシェードの向こうで、彼女は嘲るように吐息を漏らした。

 幾度にもわたって胸を刺す、焦燥感にも似た罪悪感。それこそが、彼女にとっての存在意義であった。デストロイを見た瞬間、ゆりかごに寝せられたエクステンデッドを見た瞬間、アンヘラは自身が兄であると思わされていた男が、殺すべき人間であると気づいた。

 そして、自身がムルタ・アズラエルの妹であり、それを守り抜くために生み出された戦闘用コーディネイターであることにも。

 

 どうして自分が生きていたのかはわからない。必要だと言ってくれといったハイネ・ヴェステンフルスの言葉を一蹴し、機体のコクピットを貫かれ、水底へと沈むはずだった。しかし、何の運命か。まだ生きることを許された自分は、やるべきことを胸に抱いた。

 

 罪悪感の正体は、エクステンデッド──その源流であるブーステッドマンを生み出したムルタ・アズラエルの犯した罪は、兄のために作られた己が償う義務と権利がある。

 そして何よりも、兄そっくりの色彩。鏡の向こう、金髪と碧眼が映るそれを見て、彼女は記憶を取り戻せたのだ。急ピッチでの記憶操作であることもあるだろうが、アンヘラにとって、それは最も愛する者の色であるのだから。

 

 ロード・ジブリールはいまだ、彼女が従順なパーツであると思っている。ただ与えられた仕事をこなし、たまに尊敬の目を向けてやれば、愚かな小物はあっさりと信じた。自分が発展させた技術がよほど完璧だと思っているようだ。

 

「馬鹿な奴」

 何をしている、と怒りと動揺が混ざった声が聞こえた。相変わらず兄とは全く違う、不快感を覚える声だ。嫌な虫はとっとと潰してしまうに限る。

 一発撃たせてしまったことは痛手である。住んでいるのが宇宙の化け物であろうがなかろうが、恐ろしいほどの金額をかけて建造された砂時計(プラント)を破壊するなど勿体ないではないか。

 

「さようなら」

 そうしてアンヘラは、高エネルギービームカノン(レドックス)に充填されたエネルギーを、躊躇いなく開放した。

 

 

 

 

 あてどなく、宇宙をさまよう。

 もっと早く殺せていれば、脱走することもなく生きて居られたのだろうか。今自分がいる場所は把握できるものの、まともに動くことすらかなわない。

 

 複数の機影が見える。戦時中のため当然であるが、明らかにピリピリとした空気を放っていた。

 そろそろ、機体のエネルギーも遭難用の食料も限界だった。海賊行為を行うという択はあれど、この場所にいる間は下手な戦闘もできまい。

 

「……ハイネ」

 わけもなく、胸が苦しくなる。執着も、熱気も、失った肉親も、奪った人生も、自分の信念も。ただ、宇宙の闇に溶けていきそうな感覚があった。それだけが残ってしまうのではないかという恐怖がある。

 彼の声が、それをとどめるように包んでいた。

 

 ──お前が何を考えてようが構わねぇ。だから。

 ──俺に、必要だって言ってくれ!

 ──今度こそ、お前を救ってみせる。

 

 わかっていた。言ってわかるのならば、この世界に戦争などない。ゆえに争いは起こる。こうして殺し合っている。どれだけ深い関係があろうと、例えば恋人同士であろうと、陣営が違う以上戦わなければいけないのだ。

 いち士官である以上、上で物事を決定する人間にとっては所詮『強い駒』でしかない。いつだって変わらない事実だ。

 

 宇宙を漂いながら、後悔していた。なぜ、あの言葉を口にしてしまったのだろうと。もっと、偽悪的に振る舞うべきだった。討たねばならない悪だと思わせるために。その果てであれば自分が死のうといい、自分勝手にも、そう言い聞かせていた。

 人の欲望は醜い。結局、自分は生きていたいという願望を隠せないのだ。

 

 星が見える。橙色は、比較的温度の低いものの光だったか。ハイネのパーソナルカラーも、こんな色だったような気がする。

 数度しか見ていないアンヘラには、それが同一だと断言できずにいた。

 

 もう、何をすれば前に進めるのかわからない。

 もう、戻る場所もない。

 

 自分が壊したから。

 どこに行こうと逃げ道などない。自分が償うと誓った罪も、技術の消滅により消えるのも時間の問題だ。救うための手段も、自身の手により持ち主ごと消してしまった。

 自らの手にも、それは存在しない。逃亡の折に置いてきてしまったそれは、連合のスパイであることを裏付けるものとして押収されているはずだ。

 

 どこで間違ってしまったのだろうか。シンにデータを渡すタイミングがいけなかったのか。デュランダルに忠誠を誓っているレイの前で渡すべきではなかったのか。そもそもザフトに行くのではなく、『ムルタ・アズラエルの遺志を継ぐもの』としてブルーコスモスで台頭すべきだったのか。

 

「……ちがう」

 目を閉じて、コクピットシートに身を預ける。

「今更何を考えたって、私に贖う力は無い……」

 

 とうに、理解していた。

 自分も所詮、上層部にとっての駒でしかないと。そこから成り上がるか、そちら側からスタートするかのどちらか出なければ、世界は変えられない。

 もういいじゃないか、と怠惰な自分が囁く。お前は頑張った、これ以上レクイエムが撃たれないように破壊もした。それでいいだろう。

 

 燃え尽きた灰に火はつかない。ただ風に乗って、飛んでいくだけだ。

 

 兄は純粋悪でも、かといって正しい人間でもなかった。コーディネイターへの劣等感を抱き、それでも自分を愛してくれた彼は、ただの人間だった。

 おそらくは自分に対してもマイナスの感情を抱いていたであろう彼は、それでも愛すべき家族として接してくれた。

 敬愛する兄の顔を、思い出して。

 

 それは夢か、それとも今際の際の幻想か。どうだってよかった。また、兄に会えたのだから。

『貴方には──』

 そういって、兄は。

 

 

 

 閉じたままの瞼から、一筋の涙が零れ落ちる。それを散らすように、意図していない微細な動きがコクピットを揺らした。

 

《生きてるかっ?》

 聞き覚えのある声が、耳朶に響く。

《あなたは……》

《キラさん、まだ生きてます!》

 

 ハッチを開こうとするのは、青い双翼を閃かせたモビルスーツ。セカンドステージシリーズの共通部分を知っているのか、伸びてくるマニピュレーターを待たずコクピットハッチを開いた。

 そしてフリーダムも、ハッチを開く。

 

《シン……くん……?》

 コーディネイターでもなかなか発現しない、赤い瞳の彼。ザフトのパイロットスーツを着用した姿は、見間違えようもないシン・アスカだった。

 

《どうして、生きて……》

《一旦(ふね)に行こう。そのままじゃ見つかるから》

 

 その言葉に、ただ短く、「はい」とアンヘラは頷いた。

 

 

 

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