ACの主人公概念を透き通るような世界にぶち込んだだけ   作:フロム好き

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あらすじ
ええっ、ホシノが退学を!?
ええっ、PMCが攻めてきた!?アリア助けて!
以上




アビドス襲撃勢力撃退

着いた先はまさに戦場だった。

 

逃げ惑う住民を銃撃し、貴重品は略奪し、一人二人倒した程度では全く効かないほどの大軍が後から後から押し寄せる。

 

『嘘…こんな事って』

「固まってる場合じゃないでしょ!今は少しでも数を減らして被害を抑えないと…っこんにゃろ!」

 

セリカの一声に固まっていた体が再び動きだし、そこからは必死に来る敵を片付けては逃げ遅れた住民を見つけ、案内する作業に取り組んだ。

そしてそれを続けて20分ほど過ぎた頃、遠くからエンジンの音が近づき、護衛を引き連れたカイザー理事がトラックから現れた。

 

 

「ほう…出迎えとは関心だ」

「これはなんの真似ですか?いくらあなたたちが土地の所有者だとしても、企業が街を攻撃する権利は無いはずです!」

『それに、アビドス高校への侵攻は明確な不法行為です。然るべき場所に通報を…』

「通報…通報ねぇ。それで、これまで一度でも助けに来たことがあったか?」

『それは…』

「君たちはこれまで何度も高校の現状について助けを求めてきたはずだ。それで、結果はどうだ?誰もお前たちのためには動かんのだよ」

"それは……"

「アビドス最後の生徒会委員、小鳥遊ホシノが退学した今、アビドス高校はもう存在しない。」

「君たちはもう、何者でもない。浮浪者だ。」

 

そこから話されたのは耳を疑うような事実ばかり。

最後に残っているはずの対策委員会は公的なものでは無く、今のアビドス高校は対外的に見て学校として機能しないということ。

カイザーのこれからの計画…【存続できないアビドス高校をカイザーが引き継ぎ、新たに『カイザー職業訓練学校』として再建する】ということ。

 

 

 

「……しかし、まさか本気で何百年もかけて返済する気でいたとはな。てっきり最後に諦める時に自分を慰める為にやっていたと思っていたが」

「……それ以上の言葉はさすがに許せないよ」つ

『でも…今ここで戦って何か変わるんでしょうか……』

"アヤネ!?"

『今戦って勝てたとして、学校が無くなったら意味が無い、勝てたとしても、得られるものは荒れ果てた少量のアビドス自治区と莫大な借金……』

「ほう、そこの生徒はよくわかってるじゃないか。そうさ、君たちはもう『詰み』なんだ。これからどう足掻いたところでどうしようの無い袋小路…まぁ、外から見ればその姿が多少の娯楽になるかもしれんがね」

"貴様… ドッゴオオオォォ…ン「っ何だ!?」

 

 

傲慢不遜な物言いに思わず声をあらげようとしたその時、突如として響き渡る轟音。

音のした方を向けば消えさらんとする爆炎と立ち昇る煙が道路を埋めつくし、晴れた先には()()()()()()

 

"え…道路は"

「あの方角にはブラボー小隊が…おい聞こえているか!被害状況を報告しろ……ッ応答がない」

 

ドガアアアン!!

 

「ッ伏せて!」

 

シロコの咄嗟の号令に反射的に従うと、それから少し遅れて来た爆風に立っていた兵士は吹き飛ばされ、トラックが横転する。

カイザー理事は近くの柱に捕まり耐えていたが、それ以外の対応できなかった勢力は今の爆風で甚大な被害を受けた。

 

「何だ、一体何が起きて…」

『あっ、上です!建物の屋上に…』

 

「やはり、固まっている奴らを処理するのはこれが一番だな」

 

そのつぶやきと共に屋上から飛び降りる人物…アリア。

地面に激突し大怪我するという思われたその行動は、しかし空中で向かってきた敵増援に向け再度背中に担いでいたグレネードを発射した反動で相殺され、周囲の被害とカイザーPMCの壊滅的な打撃と引き換えに怪我なく着地する。

 

『報告、マイク小隊壊滅!』

『第一中隊、被害甚大!このままの作戦続行は不可能です!』

「何が起きて……ああ、そうか…っ!外部から来た先生とほぼ同時期に現れた、あの時の…!」

「貴様が、敵勢力のボス…のようだな。」

「だが何故だ、なぜお前がこいつらと共に行動を…」

"私が雇ったからだよ"

「!?一体どういう…っ、何をする!」

 

私の言葉に動揺したその隙をアリアに突かれ素早く相手を固め、首元に銃を突きつけて身動きを封じられた理事。

 

「貴様が消えることでこれからのアビドスが脅かされ無くなるのであれば、それは特別報酬の対象だ。逃すわけにはいかない」

"アリア、それ以上は駄目だ"

「何故だ。ここで生かしておけばこいつは必ず復讐に来る。逃がす利点が感じられないが」

"それでもだ。私の目の届くところで人殺しをさせる訳にはいかない"

「…酔狂なやつだ」

 

そういうとため息とともに理事を放り投げる。

投げ飛ばされた理事は生き残った僅かな兵士と共に退却し、後には戦火の後が痛々しく残った。

 

 

『敵勢力、退却していきます』

「何とか……なったんですか?」

「そう見たいだね。この傷跡も、いつかは復興する」

"それじゃぁ、帰ろっか"

 

 

そうして、激動の一日が幕を下ろした




VD終了!今まで本当にありがとう!
最後、20:59にチームメンバー皆で特別出撃出来て、ほんとに最高の締めでした。

十年間ありがとうVD。ゆっくり休んでね。
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