ACの主人公概念を透き通るような世界にぶち込んだだけ 作:フロム好き
多分これでアビドス編はおしまい。次は全く展開考えてないエデン条約編
……たしけて
教室へ続く廊下を急ぐ。
慌てず、走らず、それでいてできるだけ早く。
既に私のことを待っているであろう皆へ、出来るだけ早く情報を持っていく。
「……待っている暇はないわ!一刻でも早く動かないと」
「待ってください!もうすぐ先生が情報を持ってくるはず、そこまで…」
「ん…十中八九カイザーの仕業。銀行でもなんでもいいから叩いて尋問して上の情報を引っ張り出して…」
ガララッ!
瞬間、その場にいた10の眼が一斉にこちらを向く。一瞬その剣幕に気圧されかけたものの、落ち着いて情報を伝える
"ホシノの居場所が分かった。以前向かったカイザーPMC駐屯基地、あそこにある地下シェルターに彼女は居る。"
「さすが先生です☆」
「で、でもあの場所は、前行った時もかなりの数の敵が…」
"ああ、いつも頼りになるホシノが居ない以上、これまでで最も厳しい戦いになることは避けられない…けどやるしかない。皆、覚悟はいい?"
「もちろん!」
「任せてください〜」
「ん」
「先輩を…取り戻してみせます!」
各々の武器を手に取って意志を表示するのをを見届け、この作戦を実行する上で最大のキーパーソンに目を向ける。
"アリア"
「ああ」
"50万だ"
「任せろ」
そう短いやり取りを終えると、いよいよ皆と一緒に高校を出発した。
作戦とは言ったが、実はそう大したものでは無い。
アリアが先陣を切って場をかき乱しているところにノノミ達が後続として入り、セリカが後ろから撃ち漏らしを仕留める。ある程度数を減らしたところでホシノを連れ出す、という非常に稚拙なものだ。
…だが、銀行強盗時にアリアが見せた大立ち回りを見るにこのような作戦もその力を以て成功させるのがアリアという存在だ。
"(予備の作戦も考えておくか)"
結論として、
私はあの子の実力を想像以上に見くびっていたらしい。
『こちら基地防衛本部!!各隊員、一時後退しろ!』
「う、うわあああああ!」
「馬鹿野郎落ち着け!闇雲に乱射してもあたらな”っ」
「…おいおいおい、なんで跳ぶだけじゃなくて
「ゴリアテぇ!この際味方にあたってもいい!ありったけ弾幕を張ってくれ!」
「無茶言うな!ただでさえすばしっこく動き回ってその上三次元機動なんざ狙いが…まて、どこいった?」
「馬鹿野郎下がれ!
「…!き、緊急脱出する!」
「増援要請だ!全兵力をこいつに回してくれ!!おそらく俺たちだけではあ"っ」
飛んでいる
ただ跳躍するにはあまりにも長すぎる滞空時間と、それを裏付けるかのごとく跳ぶ最中に身体のあちこちから『ナニカ』を吹き出すアリア。
その場で小刻みに横っ跳びしたかと思えばゴリアテの頭上まで突然跳躍し、懐からおそらくはヘルメット団から
『…何をしている、援護射撃を。私一人でどうにかなるものでは無いぞ。もしくは私がここで引き付けている間に彼女を探すんだ。』
"あっ…ああ、ごめんよ"
気を取り直し、アビドスの皆を指揮して撃ち漏らしや負傷兵などの残党を処理していく。そうして想定よりずっと早く終わろうとした時、砂嵐の向こうから十数体のゴリアテや戦車を引き連れたカイザー理事長が姿を現した。
「貴様らは何時もそうだった。もう回復の見込みがないほどに徹底的に追い詰めて、それでも尚復興すると言うありもしない希望に縋って!」
「そして直近の市街制圧、高校襲撃といった高校を手中に収める土壇場で全てをひっくり返した、突如現れた貴様ら二人!」
「絶対にこの場でねじ伏せる!江黒アリア、まずは貴様からだ!!」
そう絶叫じみた大声を上げると同時に一斉に襲いかからんとする大軍。咄嗟に皆を掴んで近くの建物の陰に隠れたはいいものの、五人であれだけの戦力を相手取るには……勝てるかもしれないが 、多大な時間をかけた消耗戦になるしかない。
"アヤネ、援護頻度を早めることはできるかい?"
『はい、ドローンの行き来に時間がかかるので、距離を近くすれば…』
「その必要は無い。皆はこのまま対象の奪還を続けてくれ」
「それは…」
「幸い、今の奴らの狙いは私だけだ。やられる前に対象を連れ出せば良い。」
"だけど、それじゃぁアリアが"「安心しろ。
依頼は最後までやり遂げてみせる。そちらは自分のやるべき事をやり遂げてくれ。」
『…先生、行きましょう』
"けど"
「私もアヤネちゃんと同意見です。ここで一緒になるより二手に別れた方がいいですし…何より」
「アリアは
"………分かった。アリア!"
「考えは纏まったか」
"信じてるからね"
「ああ」
そうアリアに言い残して、その場を後にし、数秒後背後からとめどない砲弾の音が鳴り響き始めた。
「はぁ……」
鼠色に統一された部屋の中で、力無く備え付けられたベッドに倒れこむ。
黒服とあの契約の後で連れてこられたこの部屋は、生きる上で不自由しないだけの最低限の装備が備え付けられているものの、外との関係がほとんど絶たれ、外で何が起こっているのか全く分からない。
窓もないし、出るためのドアもかなり頑丈。最低限の衣服を残して残された私には、ここで次の指示を待つことしか出来ない。
「……うん?」
音が聞こえる。この部屋に残された数少ない外部との関係、通気口の向こうから。
「これは…銃声?」
反響してよく聞こえないが、確かにわかる銃声と微かな硝煙の香り、そして悲鳴。
だんだん大きくなるそれは、次第にドアの向こうから聞こえ、数秒後に荒々しく開かれた。
「ここにいたのねホシノ先輩!皆、いたよ!」
「あーもう、セリカちゃんに先を越されてしまいました!」
「……はえ?」
「先輩が無事で、良かった」
「おかえり、ホシノ先輩!」
「おかえりなさい、です!」
"ホシノ"
状況をよく飲み込めない。
セリカちゃんが、アヤネちゃんが、ノノミちゃんが、シロコちゃんが、
そして…
幽閉されていた私を
でも、口々に「おかえり」と歓迎されている以上、返すべきはあの台詞かな?
「うへ…皆」
「…ザザッああ、私だ。」
「そうか、無事につれ戻せたか。こちらの任務も完了というわけだ。」
「…そちらは無事か、だって?」
「安心しろ。
「しばらくしたら向かおう。それでは」
Q つまり?
Aブーストで飛べるようになったよ
Q 戦闘シーンは?
A そんな才能があるとお思いで?
Q 理事大丈夫?
A 多分大丈夫でしょ(鼻ホジ)