一話一話はかなり短くても、話を考えるのは難しいんですよね…
「ふむ…」
手紙に書かれていたことを簡潔にまとめると、
・俺が生まれる大体20年くらい前(内乱中)に転生
・内乱を止めるためにいろいろと動いていたところをベアトリーチェに目をつけられた。
・本編と違うところは大体コイツ(手紙の主)の影響
といった感じだ。
…え、コイツ凄くない?
よくもまぁここまでやれたな…
感謝するぜ、名も知らぬ先輩よ…!
「おねーさん、読み終わりましたよ。」
「…!
あぁ、何かお前の欲しい情報は書いてあったか?」
「はい、おかげさまで大体の疑問は解決できました。」
「そうか、それなら良かった。」
「っと、たしか話があるんでしたよね?」
「あぁ、大切な話だ。」
「ふむ、いったい何でしょうか?」
「…3年後、お前達には姫をつれてアリウスから逃亡してもらう」
「…はい?」
「はいぃぃぃ!!!???」
「…うるさいぞ」
「いやいやいや、当然の反応でしょうが!?
え、逃亡!?」
いや、確かにアリウスから抜け出せたらいいな~とは思ってたよ!?
高難易度すぎて諦めてたけどね!?
と、とにかく深呼吸して落ち着かねば…
「…ふぅ、なんとか落ち着きました。
その話、詳しく聞かせてもらっても?」
「そうだな、まずは姫のことから話そうと思うんだが…」
「姫…もしかして、秤アツコちゃんのことですか?」
「成程、知ってるのなら話は速い。
彼女、秤アツコは『ロイヤルブラッド』という特別な血の持ち主だ。
マダムは彼女を利用しようとしている。」
「なるほど、それを阻止するためというわけですか。」
「あぁ、3年後ならおそらくまだ間に合うだろうという予想だ。」
3年後、といったら俺が10歳か。
本編まであと7年、かなり余裕があるな。
「とは言っても、逃亡したところですぐにつかまりませんか?」
「それは私に任せろ、色々と考えてあるからな」
あらやだかっこいい
「具体的には?」
「いい感じに誤魔化す。」
前言撤回、この人ただの馬鹿だよ。
「おねーさん、流石にそれじゃあ無理なのでそれ以外の方法を考えといてくださいね。」
「そ、そうか…」
「…あ、そうだ。聞きたいことがあるんですけど。」
「なんだ?」
「さっき『お前達』って言ってましたけど、それってサオリやヒヨリ達のことであってますか?」
「あぁ、流石に一人でやってもらうには難しい任務だからな。
お前と仲のいいあの子達なら信頼できるだろう。」
流石はおねーさん、こういうところはちゃんと見てるんだよね。
結構ポンコツなところはあるけど
「あと、それに伴ってお前達にはチームを組んでもらう。
名目上は姫の教育の一環という形だから、くれぐれも変な真似はするなよ?」
「はーい」
「聞きたいことはそれだけか?」
「そうですね…あ、すみません、最後にもう一つ。
この手紙を書いた人の名前を聞いてもいいですか?」
「あぁ、そういえばアイツ、手紙に名前書いてなかったな」
「はい、なぜか『フッ、名乗るほどの者でもないさ…』とか書いてますね。」
「…まぁ、アイツはそういう奴だったんだ…」
「さようですか…」
「江風ミライ、それがアイツの名前だ。」
「へぇ、ミライさんですか。
なんだか親近感のわく名前ですね。」
「まぁお前の名前はアイツからとってるからな。」
「…え?」
「知らなかったのか?
お前の名付け親は私だぞ?」
「え、えぇ…」
おねーさん、ちょっと重いよ…
さて、ついに次回から我らの姫の登場です。