【完結】死にぞこないの猟犬は世界を知る   作:オタリオン

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123:あの時、あの場所で

 穴の中を進めば、マンホールのようなものの前でSJは足を止めた。

 壁もコンソールも何も無い場所に、ただ円形の台座らしきものが地面に埋め込まれている。

 色は土の色と同じにしていて、良く目を凝らさなければ分からないだろうな。

 

「……?」

 

 まさかと思って見ていれば、奴はその上に立つ。

 すると、マンホールのようなそれから光が発せられた。

 そうして、一瞬にして粒子となった奴は姿を消してしまう。

 何処へ行ったのかとSQに聞けば、転移をしたと言って来た。

 

「……転移? まさか、代行者が使っていた」

「……それに近いものだろう。これはもっと簡略化したもので、ごく短い距離でしか使えないが、その分、セキュリティーは此方の方が上だ」

「つまり、認められたもの以外は使えないって事か?」

「そうだ…………もう大丈夫だ。試しに、お前が乗って見ろ」

「え? お、俺?」

 

 ヴァンを指さし乗るように指示するSQ。

 ヴァンは戸惑いながらも、ゆっくりと足を動かしてその上に乗る。

 しきりに俺に視線を向けて来るが、俺にはどうする事も出来ない。

 

「なぁ、これって失敗したらどうなるんだ?」

「さぁ……微粒子レベルに分解された状態で何処かに捨てられるかもしれない」

「はは、冗談だろぉ……え、マジ?」

 

 ヴァンが顔面蒼白になる。

 その瞬間に再び光が発せられて。

 慌てふためくヴァンの体を分解していった。

 ヴァンは凄まじい形相のまま姿を消して……大丈夫だよな?

 

 俺はSQに視線を向ける。

 すると、奴は腕に巻きつけていた端末をチェックして頷く。

 

「よし、問題なかったな」

「……試したのか?」

「あぁ、念の為にどうでもいい奴でチェックした……どうした?」

「……いや、何でも無い」

 

 こいつの人間性が少し分かった気がした。

 自らに関わる人間以外はどうでも良く。

 躊躇いなく実験台にも肉壁にも出来てしまう部類の人間で。

 今は俺の事を信頼してくれてはいるが……なるべく、怒らせないようにしよう。

 

 俺はそんな事を考えながら、円形の装置の上に立つ。

 少しだけ緊張していて、ドクドクと心臓が高鳴っているが。

 誰でも未知の技術には不安や恐怖を感じるものだろう。

 

 代行者の時は、心の準備をする間もなかったが。

 今回は予め説明を受けたり、安全性も確かめられている。

 その上、短い距離であるから失敗も無いだろう。

 俺は自らの心に大丈夫だと言い聞かせて――光に包まれる。

 

 ゆっくりと足元から体が分解されて行き。

 俺は静かに目を閉じて――――…………

 

 

 

 

 …………――――ゆっくりと目を開ける。

 

 分解が終わり体が再構築されたようで光が消えた。

 目を開ければ、視界には奴の姿が映った。

 

 転移装置から退きながら歩いていく。

 周囲を見ながら、俺は此処が村の”入り口”なのだと認識した。

 

 SJがコンソールらしきもの前に立ち。

 ヴァンがズボンのポケットに手を入れながら周りを見ていた。

 この空間の大きさは、普通乗用車が二台くらい余裕をもって収納できるくらいの広さだな。

 壁は金属製であり、見た限りではかなりの厚みで窓と呼べる物も隙間すらも無い。

 完全な密閉空間であり、コンソールとなる台の他には空気を送り込むような装置くらいしかない。

 恐らくは、これも村を守るための安全策の一つ何だろう。

 万が一にも転移装置を使って外敵が侵入しても、容易に外に出られない為に壁を分厚くしている。

 あの空気を作り出す装置らしきものの稼働を止めれば、兵士を送り込むことなく敵を無力化できる。

 考えられた防衛システムだなと思っていれば、後ろから光が発せられた。

 振り返ればSQも無事に来られたようで、彼女は俺の隣に立つ。

 

「……怪我は無いか? 吐き気は? 吐くのなら私が両手を貸そう」

「……いや、大丈夫だ」

 

 本気で両手で俺の吐瀉物を受け止める気だった。

 目を見ればその人間の本気度がすぐに分かるが。

 こいつが俺に話す事は全てが本気であり、俺自身が引くレベルで怖い。

 自らを姉と騙るだけじゃない。それを真実だと信じ込んで、実際の姉でもしないような事をしようとする。

 碧い獣……SQは本当に恐ろしい女だ。

 

 俺はこいつへの脅威度を少し引き上げる。

 そうして距離を少し離してから、SJの近くによる。

 奴はコンソールを叩いていたが、その作業を終えてからチラリと俺を見る。

 

「……門番との連絡は終わった……間もなく扉が開かれるが……分かっているな」

「……あぁ妙な真似はするな、だろ」

「……SQ。そいつから目を離すな」

「勿論だ。一秒たりとも目は離していない」

 

 SJは鋭い目をSQに向ける。

 何となくだが、アイツはこいつの事を信頼しているような気はするが。

 こいつを俺の監視役にするのは少々マズい気がした。

 言動からしておかしい上に、こいつはさっき仲間であるSJを攻撃している。

 多分だが、こいつはノイマンの命令を守るために仕方なくSJを攻撃したと思っているんだろうが。

 明らかにこいつはノイマンの命令に関係なく俺を守るために攻撃していた。

 

 ……こいつは知っているのか? こいつが俺に向ける不気味な感情を?

 

 チラリとSQを見る。

 俺よりも身長の高い女は、上から俺を見下ろしている。

 その瞳は綺麗な青色であるものの、怪しげな光が灯っているような気がした。

 身も凍るようなそれは、殺気なんて単純明快な脅威ではない。

 もっと野性的であり根源的な何かであるが、複雑すぎて分からない感情だ。

 いや、俺自身の心は何となくそれを分かっているのかもしれないが……分かりたくはないな。

 

 俺はSQからの視線を無視する。

 すると、壁の一部がガコリと動き出した。

 見ればそれが横へとスライドし、外から光が漏れ出した。

 天然の光ではない。どこか人工的な光で……外ではないのか?

 

 入って来たのは武装した兵士たちで。

 全体的に灰色の格好で、そのほとんどが覆面で顔を隠していた。

 ライフルなどの対人戦装備の兵士が七人ほどだった。

 中心に立つ男はライフルを下ろしながら笑みを浮かべて近づいて来る。

 ガタイが良く、スキンヘッドにキャップを被ったこの男がリーダーか。

 

 奴はチラリと俺たちを見てから「彼らですか?」と聞く。

 SJは静かに頷いてから、輸送機を調べに行くように指示を出していた。

 俺は咄嗟に仲間が乗っている事を伝えた。

 すると、SJは目つきを鋭くさせながら何故黙っていたのかという。

 伏兵として忍ばせていたと思われてしまったのか。

 説明をしようとすれば、ヴァンがさっと前に出て説明をしてくれた。

 

「いや違う違う。アイツ等は非戦闘員っていうか……パイロットは三人いるけど。その内の一人は怪我で車いす生活。残りの二人は実戦経験の無い新人だからさ。あ、因みにあの中には七人……と、一匹がいるから。間違っても撃つんじゃねぇぞ」

「……中にいる奴らに呼びかけろ。武装を解除し外に出るように……抵抗の意思が無いのなら、手荒な真似はするな」

「了解しました……行くぞ」

 

 兵士に指示を出し、男が転移装置に部下を乗せる。

 コンソールを操作すれば、転移装置の大きさが拡張されて。

 広がったそこに全ての人間が乗れるようになった。

 コンソールの操作を終えた男もその上に乗り。

 兵士たちは俺たちの輸送機が置かれた場所へと行ってしまった。

 ヴァンが仲間たちに連絡をしておこうと言えば、SQがそれを止める。

 

「此処では許可の無い連絡は出来ないようになっている。例え敷地内であったとしてもだ」

「……不便だな。レジスタンスってのは」

 

 ヴァンはそうぼやきながら端末を戻す。

 SJは歩き出して、俺たちはようやく入り口から出る事が出来た。

 

 外へと出れば、そこには少ないながらも人間がいる。

 木造のプレハブ小屋のような小さな四角い家が幾つか建っていて。

 子供が枝を持って走り回り、女性たちが洗濯籠を持って動き回っている。

 男たちもいて農工具を持っていたり、さっきの兵士のように武装したものいるな。

 遠くの方へ眼を向ければ、柵で覆われた場所もあり……畑と家畜か?

 

 小規模でありながらも、大量の収穫物を荷車で運んでいる老人たち。

 ニワトリや豚の鳴き声も聞こえて来るので、間違いなく畜産もしているんだろうと分かる。

 いや、それらは珍しくは無い。珍しいと思えるのは中心に立つ装置で。

 村の中心には五メートルほどの真っすぐに伸びる円柱状のそれに無数の長細い枝のようなものが伸びる装置もあった……アレは……。

 

 上を見上げれば、ドーム状にエネルギーフィールドのような何かが広がっていた。

 薄い膜上のそれだが。実際にはエネルギーフィールドではないだろう。

 小規模でありながら、村となる場所一つを覆い隠すそれは防衛装置ではなく。

 レーダーなどに探知されない為のカーテンのようなものだと分かる。

 その証拠に、鳥などが羽ばたいて来るがすんなりとアレの中へと入ったり外に出たりが出来ている。

 

「……そうか。これがあるから神からの探知を」

「……本来なら、部外者を招くなんて愚かな事はしない……絶対にアレの外には出るな。人としての情があるのなら」

「……分かった」

 

 俺はSJの警告を素直に受け入れる。

 この村で住む人々は普通の人間だ。

 しかし、俺にはハッキリと分かる。

 彼らは異分子であり、首輪を嵌めていない。

 もしも神に見つかれば、確実にその場で殺されるだろう。

 外に出るという事は神に探知されるリスクが高まる事を意味し。

 その迂闊な行動一つで村の人間全員が死ぬのだと言いたいのだろう。

 馬鹿な人間でも、その結末は分かる。

 

 SJは村の人間たちに手を上げて挨拶をする。

 彼らもSJに頭を下げて挨拶をしていた。

 それだけで彼への村人たちの信頼度は分かる。

 

 彼は一つの小屋の前に立った。

 そうして、ポケットから銀色の鍵を取り出し差し込んだ。

 ノブを握り扉を開けてから、SJは顎をしゃくって中に入る様に促す。

 俺は頷きながら中へと入る。

 

 ギシギシと床が軋むが、内装は綺麗なものだった。

 木で出来た椅子が四脚に長い机が一つ。

 暖炉のようなものもあり、小さな箪笥の上には花が入った白い花瓶もある。

 窓もあるが、分厚い黒いカーテンで閉められていた。

 全員が中へと入ればSJがスイッチで電気をつけて、ばたりと扉を閉める。

 

「座れ」

「……あぁ」

 

 ガチャリと鍵を閉めながら座る様に言って来た。

 おずおずと動いて、俺とヴァンは隣同士で座る。

 何故か、SQが不服そうにヴァンを見ていたが二人で無視した。

 奴らは俺たちの対面に座り、此処で初めてSJがフードを取った。

 

 ばさりとそれが剥がされて。

 その下にあった白い頭髪が露わになる。

 無造作に伸ばした白い髪に、その瞳は血のように赤かった。

 あまり見かけない瞳の色と髪色で、思わずまじまじと見つめてしまう。

 すると、明らかに不機嫌そうになったSJが俺を睨みつける。

 俺は咄嗟に謝り頭を下げた。

 

「……ッチ」

「気にするな。こいつのこれは珍しい。そういう特異体質なんだ」

「おい、勝手にべらべら明かすな……俺の容姿はどうでもいい。それよりも、ジョンの事だろ」

「……そうだな。早速、本題に入ろうか」

「俺もジョンの事はナナシの話で聞いたけど……本当にそれだけやべぇ奴なのか?」

 

 ヴァンが疑うような質問をした。

 すると、SJは静かに頷く。

 

「篝火の活動はかなり過激だ。表立っては無差別の虐殺とされているが。その実は主に政治家や富裕層を狙って行動しているからか敵も多い。リストの懸賞額が群を抜いて高いのも、奴の危険度を露わにしている」

「何でジョンは、そんなリスクを冒してまで地位の高い人間を襲うんだ?」

「目的は異分子の自由である事は確実だが……俺にも分からん。何故、多くの敵を作る様な迂闊な真似をするのか。そして、その行動を繰り返す事で本気で神と交渉を行えると思っているのか……こればかりは、関りの薄い俺では判断がつかない」

「……? SJはジョンを知らないのか?」

「……あぁ、俺が親衛隊に入った時にはジョンという男は既にいなかったからな……それどころか、訓練を受けていた時にもいない……唯一知っているのは、王とこいつくらいだ」

 

 SJはそう言って顎をしゃくる。

 視線をSQに向ければ、静かに頷く。

 

「言っただろ、私はアイツのお陰で助けられたと……私が幼い時、アイツは私の教育係もしていた。世界を見に行き、色々な話を聞いて……それなりに世話になった」

「……お前から見て、今のジョンは異常なのか?」

 

 俺は少し悩みながらも質問した。

 すると、SQは両手を組みテーブルを見つめる。

 そうして、ぽつぽつと明かし始めた。

 

「異常だな。昔のアイツならこんな事は絶対にしなかった……ある時にアイツは戦争を話をしてくれた。私は戦って勝てば全ての問題は一気に片付くと言って、奴はそれは違うと言った……戦争は最後の手段であり、それを選択すれば多くの血が流れ何十年と負の連鎖が続くと。血を流すことなく勝利できる事が最善最良で、戦うという手段は最も愚かな行為だと……そんな奴が戦う選択肢を自らの意思で取り、今まさに多くの血が流させているんだ……異常以外のなにものでもない」

「……そうか……ただ、俺がジョンと話をした時は……すごく冷静そうに見えた」

「……今の奴が冷静だと?」

 

 SQの話を聞き、俺はジョンと会った時の様子を思い出す。

 SJは訝しむような目で俺を見て来た。

 

 一緒に飯を食った時は普通に食事を楽しんでいて。

 去り際にはコーヒーを送るような気づかいも見せた。

 いや、アレは単なる足止めだったのかもしれない。

 だが、それならコーヒーなんてものを使わなくたって良かった筈だ。

 俺がそれを飲まずに奴を追っていればそれまでで。

 だからこそ、俺はあの時のアイツが冷静で理知的に見えていた。

 

「……たぶん、ジョンには……明確な目的がある……絶望して狂った人間の目はしていなかったから」

「……それなら、どうして奴はこんな愚かな真似をする……クソ、せめて何か手がかりがあれば」

「……そういえば、一つ聞きたい事があるんだが。いいか?」

「何だ。遠慮なく言ってくれ。お姉ちゃんが答えよう」

「……ジョンと会った時に、アイツが警官から計測器を向けられたんだが……その時に何故か。異分子ではないって言われたんだ。もしかして、お前たちの国には異分子だと見破られない装置か何かがあるのか?」

 

 俺は興味本位で尋ねた。

 もしも、そんな便利な装置があるのなら使ってみたい。

 そんな気持ちで尋ねれば、二人は目を丸くして驚いていた。

 

「……それは本当か? 異分子ではないと言われたのか」

「あ、あぁ……どうしたんだ?」

「……どうしたも何も……我々の国にそんなものはない。そもそも、異分子である事実を隠蔽することなど不可能だ。だからこそ、首輪を外して生活する為には、これくらいの偽装が必要になる」

「……えっと、つまりだな? その異分子じゃないって言われたってのは分からなくて……ジョンがとんでもない発明をした可能性があるって感じか?」

「……軽いな……だが、その可能性は十分にある。奴の組織では何かの研究も行われていたらしい……恐らくは、災厄に関する何かだろう。”一部”を我々から持ち去ったんだ。あり得ない話じゃない」

 

 SJは薄い笑みを浮かべて言う。

 災厄の研究か……そう言えば、アレも聞いておこう。

 

 本当は聞き辛い内容だが。

 このままうやむやにして置く事は出来ない。

 事件の真相を今更知った所で、こいつらが敵になるとも思えないしな。

 

「……SQ、お前は……ノース・カメリアにいたよな……もしかして、お前は……ノイマンから大神官の暗殺を命令されて――っ!?」

「――何を思ってそう言う?」

 

 一瞬にして首元に短刀を当てられた。

 俺はぞくりと背筋をさせながら、ジョンの情報と照合した結果だと伝える。

 すると、SJはぴくりと眉を動かす。

 

「やめろ……ナナシ。私は確かに大神官と接触している……が、殺すつもり何てなかった。そもそも、ノイマンは奴を殺せなんて命令していない」

「じゃ、何を……」

「……手紙を渡しに行った。ノイマンからの物だが、内容は知らない……私からも質問したい。お前はジョンから何を聞いた?」

「……直接は聞いていないが……碧い獣は神託の日に現れると……それだけだ」

「そうか……どうして、私が大神官を殺したと思ったんだ?」

「……っ。それは」

 

 言えない。

 神が大神官を殺した少年と碧い獣が接触していた事を教えてくれたなんて。

 その映像が偽物であった可能性も勿論あるが。

 大神官から教えてもらった彼の運命とその映像も合わさってそれが真実のように思っていた。

 全部、神が作り出したものだが。確かにあの場所には碧い獣もいた。

 

「話したくないのならいい」

「おい!」

「……私は他のメンバーと違って面が割れていない。神は知っているだろうが……いや、もう忘れているだろう……疑似的な首輪を嵌めていれば特定もされないからな。手紙を渡し、お前と話をして私は帰った。それだけだ……何故、ジョンが我々の行動を読んでいたのかは謎だが。なるほど、それでノイマンはお前が来ると言っていたのか」

「…………お前じゃないのなら誰が…………そういえば、アレは…………?」

 

 碧い獣が無関係であるのなら。

 あの時に起こったメカニックの店での爆破事件は何だ。

 あの時に見つけた不審物を俺は何処かで見た事がある。

 それはここ最近の中での記憶であり――そうだ!

 

「アレは、災厄のものと似ている!」

「似ている……待て。何の話をしているんだ?」

「ノース・カメリアで起きた爆破事件。そこで見つけた煙草……その中にあった黒いものが災厄の残骸の一部に似ていたんだ!」

「……アレと似たものだと? そんなものをどうして」

「分からない。だが、アレをあの時点で持っている可能性があるのは、ノイマンと神と――ジョンだけだ」

「――! つまり、あの場所にはジョンがいた可能性があると?」

「あぁ、ただまだ確かじゃない……これから知り合いの刑事に連絡を取りたいんだが……ダメか?」

「……SJ」

「…………分かった。だが、此方が用意する端末で掛けろ。それ以外では逆探知される可能性がある」

「分かった。それでいい」

「SQ、こいつらを見張っていろ。端末を取って来る」

「分かった」

 

 SJは足早に去っていく。

 残された俺とヴァンは互いに視線を向けて笑う。

 少しだが進めた気がした。

 謎の一部が分かりそうであり、これでジョンに近づけるかは分からないが。

 それでも大きな一歩になる事は確実だ。

 

 何とかしてジョンの目的を突き止める。

 そして、必ず奴を説得して――ノイマンに会ってやる。

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