Rubicon Archieve 作:白菜を身にまとった生命体
「タブレット?」
「はい、会長が残したものですが…どう解析しても何もわからず、動きませんでした。ですが、先生なら…」
レイヴンは渡されたタブレットを受け取る。一見するとよく見るタブレットだが、レイヴンとエアはそのタブレットに違和感を感じていた。
(なんか、妙な感じがするな)
『タブレットの形をしていますが、何か妙な機能が付いているのは確かでしょうね』
(…解析できる?)
『起動しなければ分かりませんね』
エアと話し合ったレイヴンは電源を付けると、何かしらのパスワードが出てくる。そして、こう呟いた。
「…我々は望む、七つの嘆きを。我々は覚えている、ジェリコの古則を」
すると、タブレットは開くと…そこには海に浸かったような学校の教室で熟睡している1人の少女がいた。
ー
「…よ、ようやく私の出番ですね!」
「うん、いや…まず…お前じゃなくて、君は誰だ?」
「あぁ、そうでした。私はこのシッテムの箱のメインOSであるアロナです!」
「な、成る程…」
色々と情報が多く、レイヴンが情報整理している中、アロナが話しかける。
「とりあえず、今から生体認証を行いますね」
「…生体認証ってどうすればいいんだ?血でも出すか?」
「そ、そんな物騒なことしなくていいんですよ!ただ、指を合わせてくれればいいですよ!」
「あー、はいはい」
レイヴンはそう言って指紋認証をすると、少し時間は掛かったが完了する。
「はい!これで完了です!」
「じゃあアロナ。サンクトゥムタワーの権限をどうにかできるか?」
「はい!お任せください!」
そんなこんなありつつサンクトゥムタワーの権限をアロナが持ち、その後連邦生徒会に渡したあと…
「先生、まずはこれからどうしm」「成る程、これは凄いですね」「だ、誰ですか!?」
アロナの背後には、学習机に座っているエアがいた。
「エア、入れたのか」
「えぇ、多少時間はかかりましたが成功しました。あなたがアロナさんですね。私はエア、今はレイヴンの相棒です」
「は、はい…初めましてエアさん…」
「あー、アロナ。仲良くしてやってね」
「仲良くって…」
「よろしくお願いします、アロナ」
そんなこんながありつつ、夜中になり夜食を買うためにコンビニに向かっていると、ふとある気配に気づく。
「…誰だ」
レイヴンは警戒すると、目の前から誰かが現れる。ボロボロのファーコートに悪魔のように捻じ曲がった角、そしてバグのようなもので覆われた少女がいた。
「…しまった、アロナ置いてきた」
レイヴンがそう言うと、その少女は雑音まみれの声を発した。
「会いたかったわ、先生」
聞き取れない言葉を言った少女はそのまま消えていった。
「…何だあれ」
『レイヴン、どうかしましたか?』
「…いや、なんでもない」
レイヴンは疑問を抱きながらも頭の中に戻ってきたエアにそう言い、夜食を買いに向かった。
次回 砂に塗れた学園