傍に立つ君は完璧で究極のアイドル 作:カミキヒカラナイ
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もっとくれ(強欲な壺)
新生B小町の滑り出しは概ね順調と言えた。
そして二人目のメンバーである
そして三人目の最後のメンバーである
実に順調であると言えよう。
しかし新生B小町が来月に参加を控えるは『ジャパンアイドルフェス』──通称『JIF』。国内最大規模のアイドルの祭典である。
アイドル業界という魔境を今日まで生き抜いてきた一流の生え抜きが超一流の座を求めて競い合う、アイドルによるアイドルのための戦祭り……それこそがJIFである。二流・三流のアイドルなどお呼びではない。何の実績もない新人など以ての外。そこにコネを使って飛び込もうと言うのだから、並程度のパフォーマンスで参加しようものならタダでは済まないだろう。
新人アイドルとしては及第点でも、JIFの基準としては未熟もいいところ。それを押して参加しようと言うのならば、可及的速やかなレベルアップは必要不可欠である。
だが──
『ア・ナ・タのアイドル♪ サインはB♡』
人差し指を前に突き出し決めポーズ。アイドルらしい笑顔と共にウインクを飛ばし──同時にセンターポジションにいた少女が床に崩れ落ちた。
「いやだいぶ良いんじゃない!?」
「やっぱかなちゃんセンターハマってる!」
『これならJIFもイケるよ!』
「あーーーもーーー!! どうして私はいつもこう──!!」
センターの少女──有馬かなの絶叫がトレーニングルームに反響する。
ここに来て発覚したルビーとMEMちょの音痴ぶりに、JIFを来月に控えた新生B小町に早くも暗雲が立ち込めていた。「やっぱりセンターは歌が上手い子じゃないと♪」という至極尤もだがテメーらどの面下げて言ってんの案件により
「このヘタウマ*1とオンチ*2どもが……! アイドル志望の奴がここまで歌が酷いなんて思わなかったわ! 顔の良さにかまけてのうのうと生きてきたのが歌から感じ取れる!」
「辛辣ぅー」
ボロクソに言われるルビーとMEMちょ(特にルビー)だが、あまりにその通りすぎて返す言葉もない。
(まずいわね……コネ参加をやっかまれるだけならまだ良いけど、このままの状態で本番を迎えようものなら絶対碌なことにならない。せめてこいつらの音痴だけでも何とかしないと、
かなは最悪の未来を想像して焦りを滲ませる。
恥をかくのが自分達だけならまだ良いが、今回B小町は鏑木Pのコネを使っての参戦となる。つまり、実態はどうあれ彼女らは周囲から「あの鏑木Pに目を掛けられているグループ」だと見なされるのだ。そんな周囲の目の中で無様を晒せば、言うまでもなくその批判は鏑木Pにも飛び火するだろう。それだけは避けなければならない。
(鏑木Pレベルの業界人の失望を買えば干される! いや干されなくても悪い噂が立ってフツーに仕事が来なくなる!)
ついでに「あのB小町の襲名グループだから」という理由で応援してくれているファンにも失望されてしまうだろう。いや、失望されて離れていくだけならまだ良い。下手をすればB小町の名を穢したとして反転アンチ化する可能性だってある。全くもってその通りすぎて言い返せないのが悲しいところだった。
(確かにこれなら私がセンターやった方がマシ……いや私だってめちゃくちゃ歌が上手いわけじゃないけど、流石にこいつらよりはまだ聞けるレベルだし……)
非常に不本意だが、現状かな以外にセンターが務まる人材がいなかった。
センターはアイドルの花形、歌って踊れて可愛い子が立つグループの顔。翻って、ルビーとMEMちょはダンスこそ達者だが歌が壊滅的だった。その点、かなであれば歌とダンス共に及第点レベルでこなすことができる。しかし──
(センターやりたくない。すっっっごくやりたくない)
子役としての旬が過ぎて以来、長きに渡り芸能界の闇の中をもがいていたかなである。幼き頃の自信などすっかり喪失して久しく、彼女は“有馬かな”という看板に客を魅了する価値などないと心の底から信じ切っていた。
とりわけ歌に関してはトラウマにも等しい黒歴史が存在する。そんな自分が歌って踊るアイドル、それもあの伝説のB小町の襲名グループでセンター? 端的に言ってタチの悪い冗談としか思えなかった。
しかしどれだけ嫌がっても現実は非情である。ルビーもMEMちょも素質は十分だし将来性においても期待が持てる逸材だが、現状においてはまだまだ未熟。少なくともJIFという舞台の水準においてはお粗末もいいところだった。
(──でも、期待は裏切れない)
かなの脳裏に、彼女をアイドルの道に引き込んだ一人の少年の姿が過ぎる。かつて夕暮れの公園で向けられた言葉と視線は今でも鮮明に思い出せた。
自分にしか頼めないのだと、星の瞳の少年はそう言った。全幅の信頼を感じさせるその真摯な眼差しにかなは折れたのだ。“天才子役有馬かな”ではない、“有馬かな”に向けられたあの眼差しは裏切れない。
(嫌だけど……ホントにめちゃくちゃ嫌だけど、もう四の五の言ってられないわ。この舞台は何がなんでも成功させる。そのためならセンターだって何だってやってやるわよ……!)
「……ふん! ホントあんた達は私がいないと駄目ね! せいぜい私が引き立つように頑張りなさいよね!」
『はーい』
素直じゃない自分の口は心にもない嫌味たらしい言葉をスラスラと紡ぐ。だが、嘘だろうが何だろうが口に出した言葉には責任が伴う。かなは敢えて不遜にすら聞こえる言葉を選び、自分に言い聞かせることで己を追い込んだ。
「話はまとまったみたいね」
すると、この数ヶ月ですっかり見慣れてしまった苺プロの社長──
「しゃちょ──ん?」
社長、と呼ぼうとしてかなは思わず口ごもった。
どうにも様子がおかしかった。常の一分の隙もない美魔女ぶりに罅が入っている。妙に
何かあったのか、とかなは連れ立って現れたアクアに視線で問う。だがアクアは何か考え事をしているのか、その視線に気付く様子もなく茫洋と佇んでいるだけだった。使えねーなコイツ。
「ステージまでもう日数もない。これから追い込みを掛けるところだろうし……サポートしてくれる特別コーチを雇ったから、全員その人の言うことをしっかり聞くようにね」
「特別コーチ? もしかしてぴえヨン?」
ミヤコの言葉にルビーが首を傾げる。ぴえヨンの名にかつて受けた地獄のブートキャンプの
「……まあ、皆顔は知ってるだろうから見れば分かるわ。それじゃ、よろしくお願いします」
ミヤコの手招きを受け、扉の影から件の人物が現れる。そして、視界に飛び込んできたその姿にかな達三人は揃って目を見開かせた。
現れたその人物は、美しかった。
ウルフカットに整えられた紫色にきらめく黒髪がサラサラと揺れる。ジャージのズボンとラフなTシャツという装いながら、その均整の取れたスタイルの良さは微塵も隠せていない。
そして何より目を引いたのはその顔貌だ。到底自然物とは思えぬ完璧な左右対称を描く顔立ちはゾッとするほど整っており、顔の中心で存在感を放つ二つ星がその容貌を一層輝かせていた。
確かに三人はその顔を知っていた。かなは画面越しにしか見たことはないが、ルビーとMEMちょは何度も顔を合わせている。
柔和に細められた紫紺の瞳が三人を捉える。眩さすら覚える星光の眼差しに射竦められたかなは我知らず一歩後退っていた。
「特別コーチに任じられました、
まさかここまで上手く事が運ぶとは思わなかった──目の前で信じられないものを見るようにこちらを凝視するミヤコさんを眺めながら、僕はそんなことを思っていた。
やはり最初にアクアに認められたのが大きかった。こうもすんなり苺プロにお邪魔できるとは。
「…………失礼だけど、あなたアイさんの生まれ変わりだったりします?」
「そう言って頂けるのは光栄ですけど、残念ながら違いますよ」
『何故なら私はここにいるからね!』
ミヤコさんの前で一曲踊ってみせたところ、猜疑の目でこちらを見ていた彼女の目の色が変わった。反応からして僕のダンスの出来は悪くなかったようだ。
というかミヤコさんアクアと反応がそっくりだな。学校の屋上で踊った際にアクアも似たようなことを言っていた。
「だって雰囲気があまりにも……それに振り付けや歌い方のクセも、笑顔の作り方まで本当にそっくり……」
『シオンはコピー忍者だからね』
別に
この身体能力を以てすれば、目の前で踊るアイの動きを全て見切り、即座に身体に覚え込ませることが可能である。アイのダンスを完コピできたのにはこのような背景があった。
「シオンさん」
ガシッと両肩を掴まれる。ふと前を見ると、真剣な表情で息を荒くした斉藤社長の姿があった。
その瞳は血走りガンギマっている。コワイ!
「シオンさん。私と一緒に頂点を目指しませんか」
「あの、斉藤社長?」
「ミヤコで結構です。あなたには才能がある……類稀なアイドルの才能が! まさにアイの再来! ボーカル・ダンス・ビジュアルのどれを取っても非の打ち所がない! あなたならきっとドームを狙えるわ!」
『しまった、夫人の脳が焼かれた!』
まずい、社長がご乱心だ。立派に事務所を切り盛りしているように見えて、やはりアイを失った心の傷は癒えていなかったのかもしれない。アイの動きを完コピした僕の歌とダンスを見てドームライブの夢が再燃してしまったらしい。
「気持ちは分かるが落ち着けミヤコ。紫音は男だぞ」
「今は多様性の時代よアクア。これだけ可愛ければ性別なんて些事だわ」
「いや大事だろ」
「男の娘アイドル……新しい……惹かれるわ!」
「聞いちゃいねぇ」
アイのいた事務所で芸能デビューというのは確かに心惹かれるものがあるが、流石にアイドルはちょっと勘弁願いたい。表情筋をコントロールして顔に出さないようにはしているが、これでも結構恥ずかしさを堪えてダンスを踊っているのだ。
『ダメだよミヤコさん! ルビーがいるのにシオンにまでアイドルやらせるなんて……なんて……アイドルやってるシオンはちょっと見てみたいなぁ』
おっと味方が寝返ったぞどうなってんの。
『いつか実体化できるようになったら、アクアとルビーとシオンとユニット組んで四人でステージに立つのが夢なんだぁ』
しかもアクアまで巻き込もうとしていやがるこの幽霊。男女混合のアイドルグループとか聞いたこともないぞ。
「本当に落ち着けって。紫音にはあくまでルビー達のコーチに来てもらっただけなんだから」
「止めないでアクア! もう一度ドームに立って壱護の野郎をギャフンと言わせてやるの!」
「残念だが紫音は既に某大手の唾付きだぞ。あの不知火フリルのいるプロダクションだ」
「この度はお忙しい中弊社にご足労頂きお礼申し上げます。慎重に検討しましたところ、誠に残念ながら今回は採用を見送らせて頂く運びとなりました。桐生紫音様のこれからのご活躍を心よりお祈り申し上げます」
「お祈りメール!?」
何だろう、今となってはもう殆どが朧気な前世の記憶が刺激される。心做しか胃の辺りが痛くなってきた気がするぞ。
まあ、冷静になってくれるのなら言うことはない。応募もしてないのに不採用通知を貰ったことには腑に落ちないものがあるが、まあ良いだろう。
「……すみません、取り乱しました。それで、うちのルビー達を見ていただけるとのことでしたが……」
「敬語は結構ですよ。一旦手続きを保留してもらってる状況なので、今のところはフリーなんです」
転生者とはいえ
「勿論断って頂いて構いませんが、僕はそのつもりでここに来ました。ルビーさんは大事な友達ですし、MEMちょさんにも番組でお世話になりましたから。少しでも力になれればと思った次第です」
「……すごく理知的な受け答え……そしてシンプルに性格が良い……欠点のないアイさんとかただの完璧超人じゃないの……」
『誰が頭も性格も悪いってー? 喧嘩なら買うぞー?』
およしなさい。ミヤコさんはアイ亡き後にアクアとルビーをここまで育て上げてくれた大恩人でしょうが。
……いや本当に、改めて考えると凄い人だな斎藤ミヤコさん。女手一つで子供を二人も育てつつ、社長業もこなし苺プロをここまで盛り立てたのだから。アクアは弱小事務所だと謙遜していたが、それはあくまで大手と比較した場合の話。一般的な芸能事務所の水準としては十分に中堅所には入る規模だと思う。
「願ってもない申し出だわ。でも、お金を取らないというのは頂けないわね。我が社のアイドルを鍛えていただく以上、しっかりと仕事分の代金は支払わせていただきます」
「え? ですが僕は何の資格も持ってませんよ? ダンサーとしての実績も何もない胡乱な経歴の身でお金をいただくのは……」
「貰えるもんは貰っとけ、紫音。お前のパフォーマンスは二度見せてもらったが、あのレベルの技術をタダで教えてもらうってのは流石に外聞が悪い。それにお前もこれからプロになるんだから、仕事と金に関しては適当に考えるべきじゃないぞ」
タダでアイから教えてもらった身としては耳に痛い話だ。それと友達を相手にお金を取るという行為に抵抗があったという事情もある。
だが、相手は学生とはいえ歴とした事務所所属の芸能人……つまり立派な社会人だ。そして僕もまたそうなろうとしている。ならば確かにアクアの言う通り、商売道具……この場合は歌とダンスの技術のやり取りにはもっと厳密であるべきなのかもしれない。
「“金を払う”とは仕事に責任を負わせること、“金を貰う”とは仕事に責任を負うことだ。別にお前の仕事を疑うわけじゃないが、それとは別のところでしっかりケジメはつけなきゃならん。社会人たる者、仕事に無責任であってはいけないからな。仕事をする方もされる方も、お互いにな」
「大手ほどその手の契約に関してはしっかりしているものよ。ちょっとした些細な仕事にも契約とお金が介在するし、だからこそ安心して仕事を任せられる。技術の対価に金銭を得ることは何も卑しいことじゃないのだから、あなたが引け目を感じる必要はないわ」
社長はまだ分かるが、まだ学生であるアクアがここまでしっかりとした社会人としての姿勢を持っているとは、末恐ろしい限りだ。流石に三歳の頃から子役として社会に出て仕事をしていただけはある。人生二周目というだけの、ただ精神的に歳を食っているだけの僕よりよほど大人だ。事ある毎にアイはアクア達のことを“ヤバい位の天才”だと自慢していたが、本当にその通りだと納得するしかない。
「分かりました、そういうことであれば僕からこれ以上言うことはありません。
「心強いわ。それじゃあ早速彼女達の所に案内するから、よろしくお願いね」
「はい!」
かくして、僕はアイの目論見通りに新生B小町のコーチ役に就くこととなった。
ミヤコさんに案内され苺プロのトレーニングルームへと向かう。彼女の合図で部屋に踏み込んだ僕の目に飛び込んできたのは、驚愕の表情でこちらを見る三人の少女の姿だった。
「特別コーチに任じられました、桐生紫音です。厳しく行くので、どうぞよろしく」
契約した以上、僕は責任を持って彼女達をJIFの成功まで導かなければならない。そんな決意を胸に、やや威圧的に感じる口調で挨拶の口上をぶち上げた。
案の定、三人は開いた口が塞がらないといった様子で口をパクパクさせている。すると、真ん中に立っていた赤みがかった黒髪の少女──三人の中では唯一初対面となる有馬かなさんが震える手で僕を指差し……叫んだ。
「お、お……オカズの子だーーーっ!! 本物ーーーっ!!」
「ちょっと先輩何言ってんの!?」
はて、オカズの子? 「今ガチ」でそれなりに顔が知られるようになってからネット上で色々と言われているのは知っていたが、そのような呼び名は初めて聞く。どういう意味なのだろうか。
しかしその名の
「アイエエエ! シオたん!? シオたんナンデ!?」
「お久しぶり、MEMちょさん。ちょっとご縁があって、今日から僕は新生B小町のコーチになる。番組では色々とお世話になった身だけど、遠慮なくビシバシ行くつもりなのでよろしくね」
「コワイ!」
怖かろうが何だろうが手を緩めるつもりはない。というかもう一人のコーチであるアイの方がその辺は厳しいだろう。彼女はこう見えてかなりの完璧主義者だ。生半可なパフォーマンスでは満足しないことだろう。
『任せて! ルビーのために、ママ心を鬼にして頑張るから! ぎったんぎたんのめっためたに鍛えてあげるからね!』
何やらコーチングに際しての擬音としては不適切なものが聞こえた気がするが、とりあえず無視しておく。再起不能にさえしなければどうとでもなる。
さあ、残された時間はもう一ヶ月もない。僕とアイの二人がかりで、彼女らを
「相応に厳しく行くつもりですが、なに。あなた達は『新生B小町』、伝説的アイドル『アイ』の正当後継者です。その名を掲げる以上はこのぐらいの逆境、当然のように乗り越えてもらわなければ。名を上げる良い機会だと思って、全力でぶつかるように。僕も全力でフォローします」
腕が鳴る。早速明日から猛特訓開始だ。
アイドルに大切なのは一に体力、二に体力! まずは坂路往復百本から行ってみよう!
【
アホみたいな動体視力とアホみたいな運動センスで見たものを即座に自分の身体に覚え込ませ、完璧に再現することができる。例えるなら写輪眼、または
このコピー能力を駆使して一晩でB小町の楽曲を全てマスターし、アイと遜色ないパフォーマンスを披露。アクアとミヤコの脳を焼き尽くした。
【
久しぶりの
よーし、ママ張り切っちゃうぞー★ とりあえず坂道ダッシュ百本から行ってみよう!
【
アイの教唆を受けた自分をパンピーだと思い込んでいるメアリー・スーの襲撃を受け、見事に脳を焼かれてしまった。アイに似たオーラを持つ奴がアイを完コピした歌とダンスを見せつけやがったわけなので是非もなし。これを以て紫音は『“アンタの推しの子になってやる”ステークス』において一番人気の有馬かな号を押さえ先頭に立った。かーっ! 見んね霧子! 卑しか女(?)ばい!
ちなみに某ラーメンハゲの名言を言わされたのは作者の趣味。
【
アクア同様、野生のコピー忍者(本人同伴)によって脳を焼かれた。未来のアイドルマスターの器を目の当たりにしテンション振り切れたが、事務所のパワーバランスという大人の事情によって断念。無念のお祈りメールを送信した。
【
B小町のオンチ担当。ダンスは上手いが歌が壊滅的なため、この度シオンズブートキャンプを受講することになった。『“アンタの推しの子になってやる”ステークス』においては血統が懸念され人気を落としているが、果たしてここから巻き返しを図ることはできるのか。
かなちゃんによって紫音をオカズにバブみを得ていたことがバラされかける。
【
B小町のヘタウマ担当。ダンスはまあまあだが歌が微妙なため、この度シオンズブートキャンプを受講することになった。『“アンタの推しの子になってやる”ステークス』においては現状最低人気、ポツンと一人最後方を走っている。
突然のシオン登場により急性ゲッターリアリティショック(GRS)の症状を呈した。
【
B小町の加湿器担当。アクアとあかねがくっつかなかったため、精神衛生的には原作よりかなりマシ。過去のトラウマがあるためセンターになるのは嫌がっているが、アイドル活動そのものへのモチベーションはそこまで低くない。かなちゃん視点ではアクアとのキャッチボールデート(このイベントは普通に発生した)時点の認識で止まっており、ナチュラルに彼女面している。
しかし、そこに突如として現れたゲッター・ニンジャが本人監修のコピー=ジツによりアクアの脳を焼き尽くした!
「アイエッ!?」
「Wasshoi!」
驚く間もあればこそ、邪悪なシャウトと共にゲッター・ニンジャがトレーニングルームにダイナミックエントリー! 神聖なるトレーニングルームは壮絶なイクサの開始点と化す!
「はじめまして、有馬=サン。ゲッターニンジャです」
「アイエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?」
かなちゃんはアイサツを返す余裕すら失くし、ニンジャリアリティショック(NRS)を引き起こし錯乱する。
かくして『“アンタの推しの子になってやる”ステークス』一番人気だった有馬かな号はゲッターニンジャ号に差し切られてしまうのであった。
ところで『“アンタの推しの子になってやる”ステークス』って何ですか?