ストライク・ザ・ブラット 帝王の継承者 作:Ragunablood
ですが少しずつでも
しおりとお気に入りの数が増えていくのは
嬉しいものですね!
今回も最後まで読んでいただけたら幸いです!
早朝
「昨夜未明に発生した大規模な落雷に
端を発すると推定される
アイランドイースト大爆発事故は
今朝になって一応の沈静化を見ました
この事故による直接の死傷者は
確認されていませんが」
「爆発の影響により昨夜の停電は二万世帯に及び
現在もまだ一万世帯の復旧の目処が立っておりません」
と似たようなニュースが流れる
町中を歩きながら話す四人
「昨夜は随分派手にやらかしましたね」
と姫柊がいうと
「俺等まで巻き込みかけたからな」
と冬樹がつけたす
「総額500億円だそうです」
と紅月が言うと
「んんん~」
と声にならない声を発する古城
「暁先輩は不老不死の吸血鬼ですから
500年くらいかければ
弁償できるかもしれませんね
それでも年1億円ですけど」
と告げる姫柊
「まぁ月給に直すと834万返済だな」
と冬樹が細かく伝える
「1日28万ですね」
と紅月がさらに細かく伝える
そうすると
「もう昨日の件は報告したのか?
獅子王機関の上司に」
と話をそらす古城に
「少し迷ってます
昨夜のことは先輩だけの
責任ではありませんし
それに私のことも助けてくれました
あの、ありがとうございました」
と告げる姫柊
「そ、そうだよな!
俺は自分の身を守るために
仕方なく自衛権を行使したと言うか
先取防衛?」
と途端に早口になる古城
「過剰防衛の気もするけどな」
と古城の発言に対しツッコム冬樹
「ですが、証拠がありません」
と伝える姫柊
「え?証拠」
とその発言に反応する古城
「私はもちろん冬樹も証言すると思いますけど
どこまで信じてもらえるか」
と姫柊が言うと
「そもそも、獅子王機関と警察は仲が良くないですし
貴方達があの現場にいた事のほうが
問題視されてしまうかも」
と紅月が伝える
「そ、そうなんだ」
と話がうまく理解出来てなさそうな古城が反応する
「大体暁先輩はやり過ぎなんです
あれは冬樹先輩の言うとうり
明らかに過剰防衛ですよ」
と姫柊が言うと
「好きでしたわけじゃねえよ
あのビリビリは俺の命令なんか
聞きやしねぇんだ」
と言葉を発する古城
「それはどういうことですか?」
と言葉の意味を聞く姫柊
「俺はたしかにアブローラ
第四真祖からあの眷獣共を受け継いだけど
あいつ等自身はまだそれを認めてねぇんだ
普段はどうにか押さえつけてるけど
他の眷獣に攻撃されたりすると流石に」
と制御できないことを話す古城
「それは危険ですね
どうにかして使い魔を制御できるように
なってもらわないと」
と姫柊が言うと
「姫柊って変な奴だよな」
と急言い出した古城
「え?先輩にだけは言われたく無いです」
と返す古城
「だって普通今の話を聞いたら
いっそ滅ぼしてしまおうくらい
思うんじゃないか?」
と聞く古城
「でも相手は先輩ですし」
と返す姫柊
「どういう意味だ?」
それに対し聞き返す古城
「いえ、別に深い意味は
ただそんなに悪い人では無いと思うので」
少しだらしないはありますけど」
と姫柊が言うと
「たしかに古城はだらしないな」
と冬樹が賛同するように言う
「冬樹先輩はいやらしいですけどね」
と冬樹にも言う姫柊
「でも眷獣が暁先輩を第四真祖と認めていないのは
どうして何でしょうか」
と理由を聞く姫柊
「たしかに普通眷獣は宿主に従うもの」
と紅月が言うと
「それは多分俺が吸血童帝だからだろ」
と自分なりの答えを告げる古城
「吸血童帝?」
「童帝?」
「なんですか?それ」
と古城の発言にいまいち理解できない三人
「つまり未経験者てこと
人の血を吸ったりとか俺はしたことないから」
と伝えると
「あ〜ね」
「あ〜、童帝とはそういう意味ですか」
「なるほど童帝とはそういうことですか」
と三人は納得したかのようにはなす
「え!?ねぇの?!」
「え!?したことないんですか?」
「え!?ないんですか?」
と三人が驚く
「そんなおかしな話じゃねぇだろ
俺はついこないだまで
普通の人間だったんだから
ていうかこんなところで
童帝とか大声で言うな」
と古城が姫柊と紅月
の二人に言うと
「どうしてですか?」
「なんでですか?」
と二人が古城に質問する
「だから、」
と説明しようとしたとき
「おい、古城こんな
朝っぱらからなんつう
際どいことを女の子に言わせてんのよ」
と話しかけてきた人物を
見るとそこには矢瀬が向かってきていた
「矢瀬」
「おっす、矢瀬」
と古城が反応し
冬樹が挨拶すると
「お?凪沙ちゃんじゃねぇんだ」
と矢瀬は姫柊を見て言う
「転入生だよ
凪沙と同じクラスの」
と古城が紹介する
「たまたま家が俺等の隣だったんだよ」
と冬樹が言うと
「姫柊雪菜です」
「紅月咲です」
と軽く会釈しながら自己紹介をする
「雪菜ちゃんと咲ちゃんか
二人はバンドやってんの」
と矢瀬は姫柊達が背負ってるケースを見て問うと
「バンド?いえ、私は音楽はあまり」
と素で答える姫柊
「え?でも背中のって」
と矢瀬が問うと
「そうなんです!転入ついでに
二人で新しいことを始めようって!」
とすかさずフォローに入る紅月
「あ!そうですね!そうでした」
と姫柊も気づき肯定する
「二人共凪沙と約束が会ったんじゃなかったけ?」
と冬樹が姫柊と紅月に言うと
「約束?」
と姫柊が反応
「そうでした!すみません先輩方
私達はこれで
行こうと雪菜」
と言って姫柊の手を引っ張る紅月であった
「なぁ、冬樹」
と呼ぶ矢瀬に
「ん?どした?」
と反応すると
「雪菜ちゃんは不思議ちゃんなのか?」
と聞いてくる
「あ〜、そうかもな」
と冬樹が返しながら
古城の方をみると
古城の目は泳いでいた
「まぁ、なんでもいいか
面倒だけは起こすなよ古城」
と言ってくる矢瀬に
「あ?面倒?」
と聞き返す古城であった
学校にて
「はぁぁあ、
おはよ古城、冬樹」
とあくびをしながら挨拶してきたのは
浅葱であった
「浅葱、なんか眠そうだな」
「徹夜か?」
と二人が言うと
「そうなの、あんたらもニュース見たでしょ
昨日の爆発人工島管理校舎から電話があってさ
災害対策用のメインフレームがぶっ飛んだとかで
代替システムを一から組まされたのよ」
その話を聞き昨夜のことを思い出す二人
「悪い」
と古城が言うと
「なんで、古城が謝るのよ」
と浅葱が古城に問うと
「あ、いや
それってつまり俺も含めて島民全員が
浅葱には助けてもらったてことだからさ」
と古城が伝えると
「そ、そんな大げさな
たかがバイトだし」
と頬を赤くしながら言う浅葱
「たかがで、人工島管理校舎の
プログラマーはやれねぇだろ」
と古城が言うと
「あんなの特技ってだけよ
ところでこれ見る?」
と浅葱が古城に一冊のノートを見せる
「世界史のレポートどうせ
宿題終わってないんでしょ」
と言いながらみせると
「いや、大丈夫だぞ」
と伝える古城
浅葱はそれに気づかず
「そういえば古城昨日の夕方出かけてたでしょ
あの時一緒にいた子たちって」
と浅葱が話してる時
「おおお!」
と一部のクラスの男子たちから大きな声が上がり
浅葱の話が遮られた
それをみた浅葱は友人の築島倫のところへ向かった
「ねぇ、おりんあれ何?」
と築島に聞くと
「なんかね、中等部にすっごく
可愛い転校生の女の子達がいるらしくて
その女の子達の写真を手に入れたんですって」
とことの詳細を伝える築島
「ん?おい古城お前の妹
中等部の三年C組だよな
この子達紹介してもらえねぇか」
と先程騒いでいた男たちが
古城と冬樹の方にいに
1枚の写真を見せてくる
「あ〜」
と古城が言うと
浅葱もその写真を確認する
「古城あんた!」
と浅葱が話そうとした時
「暁古城と宵闇冬樹いるか」
と声の発する方をむくと
そこには背の低い白いドレスを
着た人物が立っていた
その人物は冬樹達の
担任の南宮 那月
子供に見えるが立派な教師だ
「なんすか?」
「なんですか?」
と古城と冬樹が反応すると
「昼休みに生徒指導室に来い
中等部の黒髪転校生も一緒にな」
と伝えると
「どうして姫柊も」
と素で答える古城
「お前達が深夜のゲーセンから逃げ出したあと
朝まで三人で何をしていたのか
きっちり説明してもらうからな」
と爆弾発言をしてさる先生
そう、昨夜三人を呼び止めた人物はこの人である
その後
クラスの男子達は古城と冬樹に詰め寄り始めた
「暁くん貴方浅葱がいるのにどういうつもりかしら」
と築島も詰め寄ってきた
「どいうって
俺と浅葱はただの連れで
てっ築島!?」
と古城がはなしてるときに気づく
「浅葱ならあっち行ったよ」
と教室の前の方に目をやると
世界史のレポートを破り捨てる浅葱の姿があった
「それで冬樹くん
何があったのかな?
詳しく聞かせてくれるよね」
と次は冬樹を笑顔で問い詰め始める築島
「あ、あの築島さん突然どうしたんですか?」
と冬樹が少し怯えながら聞き返す
「ふふふふ」
と何も言わずに近づいてくる築島であった
昼休み
生徒指導室にて
「さて、お前達
昨日アイランドイーストで派手な
爆発事故が起きたのは知ってるな」
と昨夜の事件について話す那月先生
「え、ええ」
と返事する古城
「実を言うとここ二ヶ月ばかりの間に
6件似たような事件が起きているんだ」
と三人に伝える
「「「え?」」」
と三人とも同じ反応をして
目を合わせる
「見ろ」
と言って机の上に
6冊のファイルを出す先生
「これは」
とファイルの中に前に
遭遇した二人の男達の写真も
一緒にあった
「9件目の被害者だな
知り合いか」
と写真に気づいた冬樹と古城に
聞く先生
「そういうわけじゃ」
と言いながら
姫柊に写真を見せる
「こいつらどうなったんだ」
と古城が先生に聞くと
「一命は取り留めたが
意識は今も戻っていない」
と教えてくれる先生
それを聞き目を合わせる三人
「お前たちを呼び出したのは
それが理由だ」
と伝える先生
「「「え」」」
とまた同じ反応を見せる三人
「この無差別な魔族狩りをしている
犯人が捕まっていない
つまり暁古城お前も襲われる
可能性があるということだ」
と伝えると
「なっ!」
と反応古城
「というわけで、この事件が片付くまでは
昨日のような夜遊びは控えるんだな」
と伝える先生
このことを聞くに先生は古城が
第四真祖であることを知っているんだろうな
とわかる冬樹であった
「はい」
と返事をする古城
「いやいやいや、
夜遊びとか言われてもなんのことか
何のことだか」
と自分が返事したことにより
昨夜のゲーセンでの出来事を認めたと気づいた
古城は慌てて言い訳をする
「ふん、とにかく警告はしたからな」
と外を見ながら伝える先生は
そう言って扇子を降ってもう行っていいと
ジェスチャーをしてくる
それをみて三人は
生徒指導室の入口に向かうと
「ちょっとまてそこの中学生」
と姫柊を先生が呼び止めると
2つのぬいぐるみが姫柊のところに
飛んでいく
「ん?あぁ!ねこまたん」
と嬉しそうに反応する姫柊
そして気づいて先生の方をみると
笑顔で姫柊の方を見ている先生がいた
「忘れ物だそいつはお前のだろ」
と姫柊に言う先生であった
廊下にて
「やっぱり南宮先生は知ってたんですね」
と姫柊が古城に聞くと
「その人形残してきたのは失敗だったなぁ」
と聞かれたことに気づかない古城
「いえ、昨晩私達が戦っていた相手のことです」
と姫柊が伝えると
「あの、オイスタッハとかいうおっさんのことか」
と昨夜の件だとわかった古城は敵の名前をいう
「はい、それにあのホムンクルスの女の子達のことも」
と言うと
「ホムンクルス?」
と古城が反応
「あの二人が?」
と冬樹が聞くと
「はい、警察はあの三人がしている魔族狩りの事件を
前から追っていたようですが
犯人がロタリンギアの宣教師ということまでは
知らないはずです
彼らと戦って無事なのは私達だけのようですから」
と姫柊が話す
「どうして先生にそのことを言わなかったんだ」
と冬樹が聞くと
「ロタリンギア正教のそれも
宣教師クラスの人間が絡むとなると
これは立派な国際魔導犯罪
獅子王機関の管轄です
それに、これは暁先輩のためでもあります」
と言う姫柊
「お?」
と名前を呼ばれ反応する古城
「暁先輩の正当防衛が認められるか
どうかと言う話です」
と今朝話したとこを伝えると
「あ〜、てっ!まさか!?」
と驚く反応をする古城
「相手が古い世代クラスの吸血鬼を
倒した襲撃犯だったということを
証明できたら
暁先輩の罪についてはなんとかできると思います
何と言っても先輩は一応真祖ですから」
と古城に伝える姫柊
「要するに、あのおっさん達を捕まえないと
どうにもなんねぇってことか」
と古城が呟くと
「まぁ、そういうことだな」
と言って歩みを進める三人であった
学食にて
古城、冬樹、姫柊、紅月の四人が集まって
話の続きを始める
「でも、警察に先んじるなんてできるのか」
と古城が聞くと
「不可能は無いと思います
犯人がロタリンギア宣教師という
情報を持っているのは私達だけですし
潜伏場所も限られるはずです
そう思って実は今朝のうちに調べておきました」
と言いながらメモ帳を見せてくる姫柊
「この島にある聖王協会の施設一覧です」
それを聞き
「「ん?」」
と二人がメモをみると
「彼らはこの中のどこかに潜伏しているはずです」
と姫柊が自分の推察をつたえると
「そうかな」
と古城が言う
「「え?」」
と姫柊達が反応すると
「なにか間違ってましたか?」
と姫柊が聞く
「いや、そもそもあのおっさんが
本物の宣教師かどうかもわかんねぇだろ」
となるとロタリンギア人が一番怪しまれないのは
ロタリンギア人の中だから
たとえば大使館みたいなとことか」
とつたえると
「ロタリンギアに本社がある企業とかですか」
と聞く姫柊
「そう、それ!そういう奴」
と古城が言うと
「驚きました!まさか暁先輩がこんなふうに
論理的思考ができるなんて」
「ああ!驚きだ!なんか悪いもんでも食ったのか?」
「そうですね、暁先輩大丈夫ですか?」
と三人が反応すると
古城はなんとも言えない表情をする
「市内の企業の本社所在地ですが
機関に申請しても情報集めに
時間がかかるかもしれません」
と紅月が伝える
「でも、ホムンクルスの調整ができる
場所となると限られるんじゃないか?」
と冬樹が伝える
「たしかにそうですけど」
と姫柊が反応すると
「人工島管理校舎になら全企業の
データがあるはずだけど
そんなの一般人には」
と古城が言うと
「ん?浅葱がいるやん」
と冬樹が言って
古城もハッとするのであった
古城は食事が終わると急いて浅葱のとこに向かう
「ロタリンギア国籍の企業?」
と浅葱が聞くと
「たのむ!調べてくれ!」
と古城が浅葱に頼む
「まさか、あの姫柊ってこのに
頼まれたんじゃ無いでしょうね」
と疑う浅葱
「ちがう!その、詳しくは言えねぇけど
俺が自分のために知りたいんだ」
と古城が浅葱に伝えると
「はいはい、調べてあげるわよ)
と浅葱が折れる
浅葱は1つの機械を取り出すと机にキーボード
のようなものが映し出された
「ロタリンギアないわね」
と浅葱が伝える
「ない?一社も?」
と聞くと
「最近の円高で全社撤退しちゃったんじゃない」
とつげる
「撤退?じゃあ撤退済みのところは
閉鎖事務所がそのまま残ってるところとか」
と古城が聞くと
「もう!偉そうに
とあったわ一件だけ」
と古城に伝えると
「どこだ」
と浅葱に詳細な場所を聞き出す古城であった
そうして、浅葱から聞き出した
ところへ向かう四人
「アイランドノース第二層B区画
スヘルデ製薬本社はロタリンギア
主な研究内容はホムンクルスを使った新薬実験
親会社の撤退にともない研究所は閉鎖されたが
施設はそのまま残っているらしい
ホムンクルスの調整施設もだ」
と浅葱から聞いたことを話す古城
「条件的にはピッタリですね
三人はここで待っていてください」
と古城と冬樹を近くで
待機させようとする姫柊
「待てよ!姫柊まさか一人で行く気か」
と冬樹が聞くと
「はい、暁先輩の動きは素人同然ですし
注意も散漫で落ち着きが無い
実戦では使い物になりません
ですから大人しくしていてください」
と指摘する姫柊
「姫柊が心配なんだよ!」
と冬樹が言うと
「な!なにお言ってるんですか」
と言う姫柊
「そうだ!姫柊一人に押し付けるのはおかしいだろ!
俺はそういうの気に入らねぇんだよ!」
と古城が言うと
「それに俺らも一応戦えるしな
それに、相手は三人だ」
と言って冬樹はここに来る前
持ってきた一つの
竹刀などを入れる入れ物を見せる
「たしかにそうね四人で行ったほうがいいでしょうね」
と言う紅月
「わかりました
いざというときは
お願いします咲さん」
と姫柊が言うと
「任せて」
と紅月が言うと
「古城は戦わずに」
と冬樹が言いかけると
「わかったてるよすぐ逃げる」
と古城は言い
四人は入口に向かっていくと
扉にはチェーンと南京錠で
何重にも鍵がかけられていた
「これじゃ入れねぇ
出入りしたあともねぇし
ここじゃないのか」
と古城が言うと
「いいえ暁先輩あたりです」
と言いながら雪霞狼を
取り出しながら近づく姫柊
そうして南京錠に刃先を
当てると元々なかったかの
ように消えていき扉もきれいになった
「初歩的な幻術です」
と姫柊が古城に説明する
そうして歩みを進めると
1つの部屋へと到達する
そこには多くの生き物が
水槽のようなものに入っていた
「これがホムンクルスだと
こんなものがか」
と言いながら怒りをあらわにする古城
「暁先輩?」
と心配そうに姫柊が呼ぶと
眼の前に青い髪の少女と緑髪の少女
の二人が現れる
「皆様直ちにここから退去してください」
と青い髪の少女が言うと
「この島は間もなく沈みます」
と緑髪の少女が言う
「その前に逃げてください」
と青い髪の少女が言うと
「なるべく遠くへ」
と交互に喋る少女達
それに対し
「島が沈む?どういう意味だ?」
と古城が問うと
「この島は龍脈の交差する南海に浮かぶ
儚き仮初の大地要を失うば滅びるのみ」
と次は青い髪の少女が言う
「要だと?」
冬樹が聞くと
「さよう、我らののぞみは
要として祀られし不朽の至宝
そしていまやその宿願を叶える力を得ました
獅子王機関の剣巫よ
貴方のおかげです」
とオイスタッハが話す
「力を得ただと
ざけんなおっさん!
テメェ、その子達に眷獣を植え付けやがった!」
と怒鳴る古城
「ふん、いかにもそのとうり
吸血鬼のみが従えうる眷獣
されど私は孵化前の眷獣を寄生させた
ホムンクルスを生み出すことに成功したのです!」
とオイスタッハが言うと
「だまれぇ!その子達がどうなるかわかってんのか!」
と更に怒鳴る古城
「もちろんですとも眷獣は
凄まじい勢いで宿主の命を喰らう
アスタルテもアスタルトも持って
せいぜい2週間というところでしょう
これでも倒した魔族を喰らって
随分引き伸ばしたのですがね」
と言うオイスタッハ
「まさか、この島で魔族を
襲っていたのは」
と紅月がいうと
「一つには彼らの魔力を眷獣の生贄に
するため
そして、もう一つはアスタルテ達に
封印した術式を完成させるためです」
とオイスタッハが言う
「そんなことのためにその子達を育てていたんですか!
まるで道具みたいに!」
と姫柊が言うと
「おや?憤るのですか?剣巫よ
貴方もまた獅子王機関に
育てられた道具ではありませんか」
と言われ何もいえなくなる姫柊と紅月
「不要な赤子を金で買い取り
ただひたすらに魔族に対抗するための
技術を仕込み戦場に送り出す
その年でそれほどの抗魔の力を手に入れるために
貴方は何を犠牲に捧げたのです」
とオイスタッハが姫柊に問うと
「いい加減黙れよおっさん」
と先程まで静かだった冬樹が袋から刀を取り出す
「私と彼らどちらがより罪深き存在なのでしょうね」
と言うと姫柊は目をそらした
その時
「黙れってきこえねぇのか!クソ野郎!」
と冬樹は怒鳴りながら刀を抜く
それと同時に古城が放電し始める
「これが第四真祖の力
いいでしょう
アスタルテ!アスタルト!
彼らに慈悲を!」
とオイスタッハが叫ぶと
「「アクセプト」」
と呼ばれた二人の少女を眷獣を召喚する
白く純白の眷獣と
黒く漆黒の眷獣があわられる
「テメェらも大人しく従ってんじゃねぇ!」
「このバカどもが!」
と古城と冬樹が
少女達に襲いかかるが
古城の雷撃は弾き飛ばされ
冬樹の刀は刃が通らず投げ飛ばされた
「がは!」
「うっ!」
「「先輩方!」」
と姫柊と紅月が叫び
「ハァァァア!」
と雪霞狼で応戦する姫柊だったが
アスタルテの白い眷獣に受け止められてしまう
「共鳴!この能力は!」
と姫柊がいうと
「そうです剣巫よ
魔力を無効化しあらゆる結界を切り裂く
神格振動波駆動術式
世界で唯一獅子王機関のみが
実用化に成功した対魔族戦闘の切り札です
貴方のそのシュネーバルツァーとの
戦闘データを参考にようやく
完成させることができました!」
とオイスタッハが高らかにいうと
「そんな、私のせいで先輩方が」
と油断した一瞬に攻撃うける姫柊
「雪菜!」
と紅月が叫ぶと姫柊のもとにオイスタッハが迫っていた
「さらばだ、獅子王機関の哀れな傀儡よ
せめて人である我が手にかかって死になさい」
とオイスタッハが斧を振り上げる
その時紅月の声で気がついた冬樹は
何も考えずに姫柊の前に庇うように入り込んだ
その瞬間オイスタッハは斧を振りかざす
目をつぶった姫柊は自分にかかった
温かい液体の正体がわからず目を開けたその時
「せ、先輩」
とそこには姫柊の代わりに斧が首にに入っていた
冬樹がいた
「がはぁ!」
と冬樹が血反吐を吐くと
オイスタッハは更に力を入れていく
「ブハァ!」
と肉と骨が裂ける音を部屋中に響かせながら
冬樹の首を引き裂いていく
そしてそれを一番近くで目にする姫柊と紅月
そして遠くからその光景を
見ていることしかできない古城
だんだんと斧は冬樹の首を裂いてゆき
とうとう首と胴体は真っ二つに裂けてしまった
姫柊は冬樹の裂けた首を受け止めるしかできず
「せん、、、ぱい」
「冬樹!」
「ふ、冬樹、、先輩」
と言うしか三人にはできなかった
「いや、イヤァァァァァ!」
と姫柊は悲鳴を上げ
「くっそぉぉお!」
と古城は殴りかかるが
「がは!」
アスタルトに返り討ちにあう
「そ、、、そんな」
と言って崩れ落ちる紅月
「行きます
アスタルテ、アスタルト
我らが至宝を取り戻すのです」
と言ってその場を去るオイスタッハであった
「「アクセプト」」
と二人は言いながら姫柊の方を一度見てから去っていった
そうしてその場には
首がなくなり倒れた胴体と
首を抱えて泣く少女と
それをみて泣く少女と
壁に埋まり気を失う少年たちだけが残った
最後まで読んでいただきありがとうございます!
まだ吸血鬼としての力を全然見せない
主人公と
炎霧狼ですが
次の話を楽しみにしていただけたら幸いです!
次で聖者の右腕最後ですが
楽しみに待っていただけたら幸いです!