…………………………………………あぁ……まだ、目の前がチカチカする感じだ。
体はぐったりとしているが、倒れこんでいないのはこりすちゃんがその体を密着させて、楽しそうに体を洗い続けているからだろう。
浴場で良かったよ……体液がどんな風に流れ出ていようと、お水で、しゃーっ、と流せるからね。
体に付いた泡と一緒に、色んなものが流れていく。
……あぁ……さっぱりしたな。頭も冴えてくるよ!
……じろっ、と下手人を睨むと、当の本人は嬉しそうに、にんまり、と笑うのだ。
(……くっ……小悪魔めっ!!)
何をしたのかと誰かに問われても、『体を洗ってただけです♡』と言い張るぐらいには面の皮が厚い。
……でも、他の人にはそれで通じても、被害者である私には通じませんよ?
「………………こりすちゃぁぁぁん? 体洗ってくれて、どうもありがとう? 次は私が洗ってあげるからぁぁぁぁ?」
えへ、と笑って見せた私の顔は盛大に引きつっていたことだろう。
逆襲だシャア、オラァ! とか思っている私の顔を見ても、楽しそうに笑うこりすちゃん……。
……その余裕がどこまで続くかな?
攻守交替!
ふふふ、と黒い笑みを浮かべる私ではあったが、ごく近くでキウィちゃんの背中を流していたらしい姉が、ギンッ、とこっちを睨んでいた。
『……わかってるよね?』
『……もちろんだよお姉さま☆』
……目と目で通じ合う。そういう間柄の私たち姉妹である。
いや、やべぇよ……最近の姉は前に比べると迫力がすごいよ。思わず濡れちゃう♡ ……って、そうじゃなくて、これじゃあ、私がこりすちゃんにあんまり仕返しができないじゃないか!
……と言っても、あくまでも洗いっこの範疇。こりすちゃんがやっていたのは確信犯的なものであったとしても、私もそのルールを逸脱すれば、何か負けた気がするし……。
姉の目が届くうちは、素直に洗おうかな……。
とりあえず、こりすちゃんの髪を洗うことにするが……いや、何これ? 絹のよう、と表現するのだろうが、艶々として、髪自体が光り輝いているようにすら見える。
一房すくってみれば、さらさらと砂のように零れ落ちる。
ふぇ~……、と感心したように思わず声が出てしまうが、それを見たこりすちゃんが、くす、と婀娜っぽく笑みを浮かべる。
つぼみの好きにしていいよ? とでも言いたげなその笑みは、蠱惑的であり、また、挑戦的でもあった。
……私だって伊達に長い髪をしていないっ! こりすちゃんの奇麗な髪にだって負けないぞっ!
……しゃかしゃか、くしゅくしゅ……シャー……。
すげぇ! 全然、指に髪が絡んだりしない上に、洗い終わった髪は、先ほどよりいっそう光り輝いて見える!
……髪質では完全敗北である。私の髪は、ちゃんと手入れしないともっさもさだからね!
タオルドライをしていると、こりすちゃんが、何か言いた気にこちらを見ているので、少し考え……あぁ、お揃いにしたいのね、と思いついて、水気をふき取った彼女の髪を、彼女がしてくれたのと同じようにお団子に結っていく。
「……♡」
むふぅ、とご満悦な姫。
……さて、そんなこりすちゃんに対して、私の方は心中穏やかではない。
(……うなじ、やっば!! 肌、しっろ!!)
普段あんまり見ることのないこりすちゃんのうなじの破壊力!
そして、インドアで色白な姉を超えるほどの、白い肌を晒した背中!
……うっかりすると鼻血を噴きそうである。
(強く擦るとこの白い背中が赤くなりそうだなぁ……)
私ごときがこの玉のような輝かしい肌を傷つけるとか、極刑ものである。
そっと……優しく……丁寧に……!
「……っ!」
……が、ささすがにそんな洗い方はとてもくすぐったいらしく、こりすちゃんが、くねくね、と身をよじる。
「……ほら、こりすちゃん、逃げないで。ちゃんと洗えないでしょ?」
私がそう言いながら、軽く体を押さえると、こりすちゃんが、ちらり、とこちらを振り返る。
……どくん、と心臓が跳ねた。
ほぅ、と息を吐いた紅い唇。
ぽぉ、とわずかに白い肌を紅く染めた頬。
とろん、として潤んだ紅い瞳。
(あっ……れぇ~……!?)
……何か、まるで、アレしてる最中に、もっと、と求めるような……?
いや、確かに私は仕返ししようと思ってたので、際どいところを責めて、こりすちゃんがびくんびくんするまで何かしようとは思ってたけども!? それは今じゃないし!? ただ、丁寧に洗ってただけだよ!? くすぐったいかもしれないけど、少なくとも感じるような洗い方はしてないよぉ!?
「……っ……っ……?」
『……もっとしていいよ……?』とそんな風に唇が動いたような気がした。
「……んぐっ……ぅ……!!」
ぎゅっ、と心臓を鷲掴みされたような息苦しさを覚える。
……望むままに貪ったらいいじゃない? という気持ち。
……いや、公衆の面前だし、やっても悪戯まででしょ? という気持ち。
その二つの気持ちがぶつかりあって……辛うじて後者が買った。
こしゅこしゅ、と私はこりすちゃんの背中を洗い始めた。
(……あっ…………ぶねぇぇぇぇ!!)
……うっかり流されそうになった。
おうちならまだしも、ここはスパ! 知らない人もいるところ! そんなところでがっちりヤるわけにはいかないでしょ!? 常識的に考えても!
……だと言うのに、そうしてしまいたい、と思わせてしまう親友の魅力!
……やはり、魔性の女である。
悪戯するにしても、うっかり行き過ぎないように気を付けないと!
「……じゃあ、後流すよ~?」
しゃー、と背中の泡をシャワーで流して。
「……次は前の方、洗うからね?」
先ほど、当の本人が私にやってくれやがったように私も背中に抱き着くようにして、こりすちゃんの前の方に手を伸ばす。
ちなみに、こりすちゃんは、ふにょん、って感じだが、私の場合は、ごつっ、っていう感じだ!
………………悲しい……。
おへその辺りを洗うとくすぐったそうにもぞもぞとするが、さすがに私たち姉妹のようにそこははっきりとした性感帯ではないらしい。徐々に上の方に手を伸ばすと、肋骨の感触から明らかに柔らかい部分へと差し掛かる。
ふにふに、と形を変えるそこは、同年代と比べても育っている方だろう。はっきりと膨らみがわかる。
……そして、その頂点。
「……っ! ……♡」
……どうして、こんなにこりこりにしてるんですかね?
スポンジで円を描くように洗ってあげれば、くすぐったさ半分、気持ちよさ半分くらいの反応が返ってくる。
もう少し本格的に責めれば、気持ちよさが大半を占めるようになるかもしれないが、それは悪戯の範疇を超えちゃうし。……そのまま上の方に向かって洗っていく。
「……」
……何か若干不満そうにしているように思えるけど、そこは努めて無視で!
上半身を洗い終えると次は下半身……なんだけども。
「♡」
……期待するような視線を送られても、悪戯以上のことをするつもりはありませんよ?
足の方から洗い始めて、少しずつ上へ……。
……足の付け根の方を優しく、丁寧に洗い始める。
「……っ、……っ♡」
こしゅこしゅ、くちゅ……?
な、何かボディソープだけでは出ないような音が混じっているような気がしますが、こりすさん……?
いや、あの……『もっと』と言われても困ります……。
肉体的に感じさせるような動きはしていないつもりだが、やはり精神的には別だろう……触れ合っていること自体がこりすちゃんを昂らせるには十分なので。
だから、それ以上、その辺を責めるのは、悪戯を超えてしまうので、この辺で終了!
「……っ」
……ふぅ、とこりすちゃんも、じれったさを感じつつも、場所が場所だけにそれ以上を求めるつもりはないらしく、大きく息を吐いた。
……さて。私は悪戯以上のことをするつもりはないが、悪戯はするつもりだ!
先に仕掛けてきたのはこりすちゃんだし、同等以上の反撃は許されるでしょ?
(……隙ありっ!!)
こりすちゃんが、息をついたその瞬間。それを見逃さない!
胸やおまたに意識を集中していたな? それは囮だっ!
……ぺろん、と私は舐めた。
無防備なこりすちゃんの耳の穴を!
「~~っ!? ……っ!!」
ふぅ、と息をはきかけ、れるれろ、と耳の穴を舐めて、耳たぶをはみはみする!
「……っ、っ、~~~~~~~~っ♡♡♡」
…………こりすちゃんは、びくんびくん、した。
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