………………はふぅ………………。
色んなものをお湯で流した私とこりすちゃんは、とぷん、とお湯に浸かっている。
わざわざ運んで来たらしい温泉はアルカリ性単純温泉。美肌効果もあるらしい。
「……♪」
……この気持ち良さにはこりすさんもご満悦。……ちょっと近いです。
「……っぁぁぁ~~~~……」
でも、そんなこと気にならないくらいにはきんもちぃぃいい!
思わず変な野太い声が出ちゃうというもんです!
「……っ、ふぅ~~……」
……姉も近くに入ってきて、心地よさそうに息を吐いている。隣にはキウィちゃん。
二人も楽しそうにいちゃいちゃとお互いに体を洗ってましたからね? これは一歩前進と見ていいのか、未だに私とこりすちゃんなみでしかないと言うべきなのか……。
キウィちゃんが肝心なところでヘタレるし、姉は一歩引いちゃうしで中々焦れ焦れなんだよなぁ……。
「……っ」
はぁ、やれやれだぜ、と我が親友も呆れ顔である。
……まぁ、周りは、はっきりせんかぁ、と言いたくなるのもわかるけど。
私的には、二人の駆け引きを見ているのも結構どきどきして嬉しかったりもするのだが……。
「……んだよぉ~、つぼみぃ」
「べぇつぅにぃぃぃぃ?」
……それはそれとして、早くくっつけ、という想いもあるので、進展が遅い二人に呆れた視線を送るのも仕方ない。
……あんまり進展しないようなら、私から二人とも食べちゃおうかな♡
内心で、くふっ、と笑みを浮かべると、お湯の中だと言うのに、姉の体が、ぶるっ、と震えた。
「……何か悪寒が……っ!?」
……さすが我が姉。勘が良い。
「……おねぇ、寒いの? あっためてあげる♡」
ぴとっ、と姉にくっつく私。
……姉は悲鳴こそ上げなかったが、更に体を震わせた! …………なんでや…………。
「くっつき過ぎだ、つぼみぃ、おらぁ!」
ばい~ん、とキウィちゃんのおっぱいで吹き飛ばされる私!
……ぎゅぅ、と誰かに抱きしめられて、私も体を、ぶるっ、と震わせた!
「……♡」
……いや、あの……? いらっしゃい♡ じゃなくてぇぇぇぇ!?
不可抗力なんですぅぅぅ!? そんなに嬉しそうに胸を押し付けないでくださぁぁぁぁい!!
……私の反応にこりすちゃんは大層不満そうな顔をした。
いや、嬉しいか嬉しくないかで言えば、嬉しいんだけども!?
でも、着々と外堀を埋めて更に井闌で詰められているような気しかしない私の身にもなって欲しい!
私は私で、姉とキウィちゃんに兵糧攻め仕掛けているのに!
その最中に、友好国に背後から首都を突かれているようなもんなんですよ!?
相手を陥落させる前に、自分が陥落させらたら作戦の意味がないというか……!
……しかし、う~む……。
後からのふにふに……確かに同年代と比べれば大きい方なのだが……。
で~ん! でで~ん!! って具合に聳え立つ双丘が目の前にあると、ちょっと冷静にもなれるというもの。
……私は無い。
こりすちゃんはほんのり。
姉はびにゅ~。
キウィちゃんはきょぬ~。
「……そう言えば、ちっぱいと、もう一人のきょぬ~がいないなぁ」
ぼそり、と私がそう呟くと、ぷくっ、と頬を膨らませたこりすちゃんが、ぎゅっ、と脇腹を抓ってきた。
……くっ、姉たちと比べればひんぬ~だと思ったことを察せられたか!? それともちっぱいときょぬ~を探していることに嫉妬されたか!?
「……へいへい、ちっぱいで悪かったなぁ?」
とぷん、と音をした方を見やれば、ネモちゃんがお湯に浸かりながら、こちらの方に身を寄せてきた。
……くっ!? さすがに年齢差のハンデか、私よりおっきぃ!! ……でも、カップサイズだとこりすちゃんと同じくらいかも?
「……何か失礼な視線を感じるんだが?」
「気のせいじゃない?」
えへ、と笑って誤魔化す。姉といい、こりすちゃんといい、ネモちゃんといい……勘が良すぎやしないだろうか。
「……いや、お前のガン見してる視線みりゃ誰でもわかるって」
キウィちゃんから苦笑した様子で指摘される。
「だって、おっぱいがあるんだもん! そりゃあ見るよ!!」
ないちちも ちっぱいだって みなおっぱい ときどききょにゅう びにゅうもいいよ。byつぼみ。
「…………………………つぼみ」
……姉が何か残念な生き物を見たかのような視線を私にっ!? んんっ……冷たい視線っ! ぞくぞくしちゃう♡♡♡ まぁ、これじゃない感もあるけど、姉が私に向けてくる感情を感じるだけで……♡
「まぁ、私がおっぱいすきなのは当然として……真珠ちゃんは? ネモちゃんと洗いっこもしないでどこに行ったの?」
ガチ勢な二人がゆりゆりしている様子はなかったのだが、何の理由もなしに、真珠ちゃんがネモちゃんを放置するわけもないし……。
「……おま、……っはぁぁぁぁ~……いや、いいわ……つぼみだもんな」
ネモちゃんは諦めたような視線を私に向けながら、親指でとある場所を指さした。
「……ほほぉ!」
いいじゃないですか、サウナ!!
◇◆◇
好きな人、苦手な人……様々あると思うが、私はサウナ大好き勢だ。ガチのサウナーではなくて、ライト勢だけども。
サウナがあったら、とりあえず水風呂と外気浴含めて三セットはする。
体にタオルを巻いて、私とこりすちゃんはサウナ室の前に立っていた。
「……こりすちゃん、サウナ大丈夫なの? ……え、ハジメテ?」
……大丈夫かな……結構、本格的なフィンランド式サウナっぽいんだが。
まぁ、ちょっと入るくらいなら大丈夫か……幸いにして、そんなに人もいないようだし。
「……あんまり無理しないようにね? 入る前に水分摂ったよね? 体調悪くない?」
こくこく、と頷いて、興味深々なこりすちゃん。これから、こりすちゃんのサウナヴァージンを奪うと考えると……っ!? ……………………いや、特に何も感じんな。
「じゃあ、入ろう、か……?」
……扉を開けた瞬間、もわっ、とロウリュをやっていたにしろ、何じゃこれ、と思うくらいの蒸気が肌をなぞった。
「……あっつ……!」
慣れている私でもそう感じたのだから、こりすちゃんは………………あ、既に水風呂にどぼんしてますわ…………。
「……私はちょっと入ってくからね~?」
暑さで顔を真っ赤にしたこりすちゃんが水風呂の冷たさに驚きつつ、サムズアップで答えた。
(……あれはあれで楽しんでいるのかもしれないな)
……楽しみ方は人それぞれである。
(……しっかし、最早マナー違反レベルのロウリュだけども……)
セルフロウリュができるらしいので、大量に水をぶっかければ、そらそうなる。
熱波のイベントの最中でもないのに……と言うか、イベントでもそんなに一度にはやらないし。
(……真珠ちゃんは……?)
…………いた。
…………奥の方に一人だけ。何かぶつぶつと呟きながら座っている。
(……犯人は真珠ちゃんだったかぁ~……まぁ、他に人がいないなら、ギリセーフ? いや、それより、一体何を言って……?)
「……絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる絶対痩せる……!」
(ガン極まってらっしゃるぅぅぅぅ!?)
目のハイライトが死に……しかし、決意の炎が瞳に揺らめく!
ダイエットに命を懸ける修羅がそこにいたっ!!
「……あ、あの~……真珠さん……?」
「……何よ、つぼみ……早く扉閉めなさい! サウナがぬるくなるでしょ!?」
「あ、ゴメン……」
……マナー違反を指摘するつもりだったのだが、真珠ちゃんの剣幕に圧されて、思わず謝ってしまう。とことこと、真珠ちゃんの近くに寄って座る。
(……うわっ、既にぐっしょぐしょ……!)
真珠ちゃんの周りは汗でじっとりとしていた!
「……え? もしかして、軽く体を洗ってずっと入ってたの!?」
「そうよ! 今日、絶対〇キロは落とすんだからっ!!」
あっ…(察し)
「……そりゃあ、黒くて憎いあんちくしょうをガブ飲みしてたら、そらそうよ……」
「……あァン!?」
「ひぃっ!」
……だって、1.5Lなんてカロリーお化けじゃん!? 角砂糖は約五十個分、カロリーは六百キロオーバー……下手すると一食分のカロリーをオーバーする。更にここにお菓子をドカ食いしたとすれば……っ! 確実にお肉になってしまうわけで……!?
「……ん~……でも、真珠ちゃんのおっぱいがおっきくなってるような……?」
「……ふっ、カロリーはね……胸だけじゃないのよ……腹に……来るのよ……っ!! そして、体重は減るときは胸から減るのよ……っ!!」
……えっ、それじゃあ、私はいつかマイナスに……っ!?
「……ウソだって言ってよ、真珠ちゃんっ!?!?」
私の慟哭に、彼女は、ふっ、と嘲笑するような笑みで答え……それが真実なのだと語った。
……なお、体質によりますw
ついでに、ダイエットを頑張ってる真珠ちゃん♡
【挿絵表示】
Powerd by PixAI
Model:Hruka v2
Lora:Matama "Loco Musica" Akoya (阿古屋 真球) - Gushing over Magical Girls (魔法少女にあこがれて)
ちなみに、前話のこりすちゃんはLora無しでいけたw