「……っはぁぁ~……おねぇが帰ってくる前に終わって良かったぁ~」
普段でも、塾が終わってから買い出しして、お夕飯作ってでも結構ギリギリなのに、今日は余計なイベントが!
「……うへへ♡」
……まぁ、お夕飯を作るのが遅くなった以外は、私にとってはご褒美ですけどね!
ベーゼ様に縛られて、虐められて。私のはしたないお汁なんか、しっかり味わわれちゃったし。
私は私で、ベーゼ様のお口を指で犯して、胸を揉み解して、おへそぬぷぬぷして……♡
この想い出、これはプライスレスですよ!
(……それにしても、ベーゼ様もおへそが弱いのかぁ♡)
ベーゼ様の丸出しのおへそを見る度、あそこに指突っ込みてぇなぁ、と考えていたから実行に移しただけだったのだが。
あの感度……私たち姉妹と同等以上! なんてえっちぃ穴なんだ!
もうこれから、ベーゼ様のおへそをそういう風にしか見れないよ!
しかも、ベーゼ様、いつも丸出しだから見放題だし!
最高かよ!? 最高だよ!!
惜しむらくは、指で弄ることしかできなかったことか。機会があれば、じっくりねっとり、舌を差し込んで味わいたいなぁ♡
……そして、もう一つの発見。それは、魔力。
普段、魔法を吸収しているときに魔力を吸っても何とも思わない。
この間、レオパルトから直接吸ったときは、使い方に慣れていなかったせいか、制御するのに精一杯で味わう暇などなかった。
……だが、今回は違う。
丹念にベーゼ様の肌の感触をこの手で味わい、そこから吸い上げた魔力の何て甘美なこと!
私と同種の欲望で濁った純度の高い魔力。
吸い上げる度に私の魔力と混じり合い、やがて、私の中に溶けていく。
心に空いていた穴を少しずつ埋められていくような感覚。
……例えるなら、そう……愛!
「……くふふっ♡」
思わず笑みが漏れてしまうほどに、私は満たされている。
姉以外では決して満たすことができないと思っていた私の器をベーゼ様は満たしてくれた。
(……ああ……おねえちゃん以外の人にこんな気持ちになるなんて……♡)
私の姉に対する気持ちは変わらない。
かわいい。好き。恋しい。大好き。愛しい。一つになりたい。滅茶苦茶にされたい。
しかし、同時にベーゼ様に想う。
私に恋して。私を愛して。私を滅茶苦茶にして。そして、いつか……私を殺して?
姉にはきっとできないであろうことを、しかし、ベーゼ様なら、してくれると信じる。
(……大丈夫、大丈夫♡ それは、きっと、とっても気持ちいい♡)
「……楽しみだなぁ」
魔法少女になってもいいことなんてない、と思っていたが、中々どうして、楽しいことが増えてきた。
無給なのはクソだが、今日のような役得があるなら話は別だ。
もう少しやってやるか、という気持ちになってくる。
……まぁ、アレの思惑に乗っているのは癪だが。
あのクリーチャーが何を欲しているのかはわかっている。
そして、その先に碌でもないことが待ち受けているのもわかっている。
だけど、だからこそ、それは、きっと楽しい!
「……な、何がそんなに楽しみなの、つぼみ……?」
「ひゃっ!? お、お、おね、おね、おねぇ!? いつの間に帰ってきたの!?」
耳元で聞こえた姉の声に、口から心臓が飛び出しそうになった。
……私、変なことを口に出してないよね!?
「……? さっき、ただいま、って言ったでしょ……? つぼみったら、包丁持ったまま、にやにやして……危ないでしょ?」
めっ、と姉が人差し指を立てて、私のおでこを、つん、と押す。それから、洗いかけの包丁をそっと取り上げられる。
……まぁ、包丁持って、にやにやしていたヤツにいつまでも包丁握らせておきたいとは思わないよね。
「あ、あはは~、ごめんね~、おねぇ……夕ご飯できてるから、一緒に食べよ?」
誤魔化すようにわたしが笑みを浮かべると、姉は、くす、と微笑ましそうに笑みを浮かべた。
「……うん」
頷いた姉と二人で、夕ご飯を運ぶ。
昨日のタコは朝ごはんとお昼のお弁当に使ったので、今日は別の食材だ。ベーゼ様の魔力はとってもおいしいが、食卓には並べられないしね。
塾終わりで、戦闘に横やり入れて、後始末をイミタシオに押し付けて、ダッシュでタイムセールに特攻したわけだが……ふ、私にしてみれば、容易い戦場よ。小柄な体とお手伝い頑張ってる感を出せば、歴戦のおばちゃま方と言えど、本気は出せまい! 私はうまうまとお得な見切り品をゲットしてきたのだ!
「……そういや、お昼のお弁当、どうだった? おねぇ、タコ嫌いじゃないよね? 昨日の反応がびみょ~だったから気合入れちゃったんだけど」
負けてたまるか、と気合を入れた結果、二段重ねのお重になった。
……ま、まぁ、姉も友達できたようだし、一人飯なんてしないだろうし。いざとなったら、キウィちゃんが食べるだろうし?
……ちょっと、昼には重かったかもだけど。
「……あ、あぁ~……だからあんなことに」
あはは、と姉は苦笑気味だ。
……やっぱりお重じゃ量が多かったかな?
……それとも、おいしくなかったの……?
「……あれ? やっぱり不評?」
味見段階では、結構いい感じだったし、ママは朝からご飯お代わりするくらいにはおいしかったハズなんだけどな?
「ううん、おいしかったよ……おいしかったけど……!」
「おいしかった」という割には、姉の表情は、やっぱりびみょ~だ。
いや、「おいしい」という言葉自体にウソはないんだろうけど……。
「……けど?」
姉の目が左右に泳ぐ。
……何か私には言い辛いことがあるようだ。
実はタコ嫌いだった? いや、でもだったら、昨日、お代わりしてたのなんだったの、ってなるし……。涙目だったけど。
私が姉の様子を伺っていると、姉は考えた末に何か思いついたらしく、思い出し笑いをしながら、口を開いた。
「……薫子ちゃんが思いっきり顔顰めてた。タコ嫌いなんだって」
「へ~」
めっちゃタコ焼き食ってそうなのに、タコ嫌いなのか。でも、タコ焼きは食べたいから、「タコ抜きで」とか言うんだろうな。……お好み焼きでも食べたらいいんじゃないかな?
「……キウィちゃんがタコカラ気に入ってた」
「あー、タコカラおいしいよねぇ。お弁当用のは、カリっとした感じが残るように工夫したんだよ」
キウィちゃんは流行り物を好んで食べているだけで、食の好みは味のはっきりしたものの方が好きなんだよなぁ。甘いか、しょっぱいかみたいな? なので、おしゃれカフェのスイーツみたいなのか、居酒屋メニューみたいなのを出すと、喜んで食べてくれる。
私が調理方法を話すと、姉は嬉しそうに微笑んで私を見つめる。
「……つぼみの煮物、やっぱり好きだな。……また、作って?」
「うん♡」
……もう! もうっ!! おねえちゃんったら!
そんなこと言って、私をこれ以上好きにさせてどうする気なの!?
「おねえちゃん、お代わりいる!? あ、ゼリー! そういや、今日、ゼリー作ってるんだよ! おねえちゃん、ゼリー好きでしょ!? 私の分もあげるよ! お風呂上りくらいなら、ちょうど良く冷えてると思うんだよね!」
あぁぁぁぁ!? 今の私にできることと言ったら、これくらいしかないよ!?
それとも、おねえちゃんをお風呂で隅から隅まで洗った方が悦ぶかな!? でもでもそれってどっちかと言うと私が嬉しいだけだし!? おねえちゃん、私のご奉仕って嬉しいかな!? あぁぁぁん!? どうする、何する!?
うぅぅぅ……顔があっつい!
「……う、うん? あ、ありがとう……? でも、つぼみの分は、ちゃんとつぼみが食べてね?」
……あぁ……やっぱり、おねえちゃん、優しい……♡ すき♡
……………………………………あれ、もしかして、今、私、おねえちゃんに誤魔化された?
……まっ、いっか☆