悪の女幹部にあこがれて   作:MIA

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05 爆誕

 ……ちょっと紅い顔をしながら、そっ、と茂みの中に入っていく私。

 

 まぁ、この辺なら誰にも見られないだろう。

 

 でもさすがにおっぴろげていたすわけにもいかないし。

 

 服の上から触って、ちょっと慰めるくらいが丁度良かろう……。

 

【……おいで……】

 

「……ぁん……♡」

 

 わ♡ 服の上からでもわかるくらいぽっちがびんびんになってるし♡

 

 軽く触れただけでも、ぴりぴり、とした快感が迸る。

 

【おいで……おいで……】

 

 おへそに、ぐり、と指を入れてみる。

 

「はぁぅ♡」

 

 悪戯で姉のおへそに指を入れたとき、もんのすごい声出していたことを思い出す。

 

 ……あれって、不意打ちだったけど、もしかして、イってたのかな♡

 

 それでは、今度はメインの方に……♡

 

【来いっつってんだろうが!】

 

 ……もう……萎えるなぁ……いいとこだったのにぃ……。

 

 服の乱れを直して、私は軽く首を回して、周囲を確認する。

 

 …………………………………………あれ、ここどこ?

 

 はるかちゃんに『野生児』呼ばわりされていた私である。ご近所は大体探索済みで、正直、私が知らない場所などあるはずもない。

 

 ……だと言うのに、私は見知らぬ森の中にいる。

 

「……ふむ」

 

 ……落ち着け。KOOLになるんだ!

 

 ちょっと催して隠れた先が異世界でした、みたいなことはよくある……わけないが!

 えっちな気分になってたら、頭の中に、別の誰かの声が聞こえてくることなんてのは普通……だったらいいな!

 

 やべぇ、全然落ち着けない……こういうときは、深呼吸!

 

「ひっ、ひっ、ふぅぅぅ……」

 

 ……って、いやいや。違う違う。そうじゃない。

 

 あぁん、もう!? 頭がぐちゃぐちゃで全然落ち着けない!

 

 ……こういうときは、そう! おねえちゃんの痴態でも思い出せば!

 

 ……今朝のおねえちゃんの桜色のぽっち。

 天に向けられた形の良いお尻。

 すけすけえちぃ黒の下着……。

 

 OK、ノってきた!

 

 悪戯でおねえちゃんの下着をスカートごと擦り下ろして、目の前に現れた一本線。

 えっちく穴の開いたおへそに指を入れたその感触。

 高熱を出したおねえちゃんに座薬を突っ込んだときの光景。

 

 ……滾ってきたぁぁぁぁ!

 

 よぉぉし! 今なら誰も見ていないから、試合開始するか!

 

【……あのぉ……君、状況わかってる……?】

 

「……ちっ! かぁぁぁっ、ぺっ!」

 

 うっさい声だなぁ、と私はいいところを邪魔されてお冠である。

 痰を切る振りをして、その不機嫌さをアピールしたつもりだ。

 

【お、おいで……?】

 

 謎の声も果たして私に声をかけていいのか、と若干戸惑っている様子だが、それでもめげずに引き続き私に声をかけてくる。

 

 ……まぁ、いい。行ってやろうじゃないの。

 

 どうせ、コイツの言う通りにしなければ、元には戻れないのだろうし。

 

 薄暗い森の中、私は声に導かれるまま、歩き出す。

 

【おいで……おいで……。こっち、こっちだよ……くすくす】

 

 仕切り直したかのように、謎の声は雰囲気を出しながら、私を導くが、私の方は既にドン引きだ。

 

 ……ぜぇぇったい、ロクなことがない!

 

 あからさまに怪しいもん!

 

 行くか行かないかだったら、絶対行かないを選ぶ! 私に選択肢などないがなっ!

 

 がさごそと藪を抜けると、森の中心にキレイな円形の広場がある。

 

 石柱が並んでいる様子はちょっとしたストーンサークルだ。

 

 ……まぁ、これで、ウチの近所じゃないことだけは確定したな。

 

 こんなあからさまに怪しい場所があったら、子供の頃の私の格好の遊び場だろうし。その私が足を運んだことがない、という場所が、神社に近辺にあるわけもない。

 異世界か、異空間か知らないが、ここから出られなければ、私は神隠しにでも遭ったことになるのだろうか。

 

【おいで】

 

 謎の声がはっきりと私を誘う。

 

 ストーンサークルの中央に鎮座する黒く輝くひし形状の宝石……のようなもの。

 

(オブシディアン……? いや、ブラックダイヤモンドかな……?)

 

 黒く透明のようでありながらも、中心にいくほど、黒く澱んでいる。

 

 ……おそらくは私が思いついたどちらでもない不思議物質だろう。

 

【さぁ……手に取って。君には資格がある】

 

 ……え~っとぉ? こういうとき、普通ならどうするべき?

 

 恭しく手を添えて、胸元に迎え入れるのが正統派だろうけども……。

 

 何と言うか、この禍々しいオーラさえ感じるこれをそんな風に受け取るのは違うって言うか。

 

 ……まぁ、いいや。

 

「えいっ!」

 

 私はおもむろに右手を振りかぶって、斜めにチョップして、その宝石もどきを地面に叩きつけた。

 

 ……いや、だって、怪しいしね?

 

 ……だが、これで、何とか勘弁してくれないかなぁ、とワンチャン思っていた私の期待は当然のように裏切られる。

 

 キィィン、と弾き帰ってきた宝石もどきは、丁度私の胸の辺りで、くるくる、と回っている。

 

【おめでとう、おめでとう! 柊つぼみ! 君は選ばれた! さぁ、柊つぼみ! 君は世界を救うんだ!】

 

 謎の声とともに、何か呪文のようなものが頭の中に流れ込んでくる。

 

「……うぐっ!」

 

 何かが体から溢れてくる。押し留めようと思っても、それは私の体から直ぐに溢れ出して……。

 

「……変身(トランスマジア)……」

 

 そう言葉を発すると、宝石もどきから、黒い光が溢れ、私の体に絡みついてくる。

 

 布とも、人の手、とも言えるような感触が、私の体中を這い回る感触がして……そして、光が消えると、私の姿は変わっていた。

 

【さぁ……手の中にある鏡を見てごらん?】

 

 鏡、というかコンパクトであるが、それを開けば、自分の姿が鏡に映る。

 

「……あはは……」

 

 乾いた笑みしか浮かばない。

 

 ……これってあれでしょ? 魔法少女でしょ!?

 

 黒を基調とした制服とドレスの中間みたいな感じ。いや、デザインはこういうの結構好きだけど……。手の中にあるのもありがちな、さっきの宝石もどきを小さくしたものが埋め込まれたコンパクトである。あんまりごてごてしている感じじゃなくて、シックで高級感ある感じに出来上がっているのはいいけど。そうじゃないんだよなぁ!?

 

 ……あぁ、悪の女幹部の方が良かったのに! くぅぅっ!!

 

 ……あ、でも待って! これなら、ベーゼ様とヤれる? というかヤられちゃう?

 

 ……ふーむ……ぽっく、ぽっく、ちーん!

 

「まっ、いっか!」

 

 どうせ、私に選択肢なんて無かったし、なるようにしかならん!

 

 ならば、いっそ、楽しむしかないよね!

 

【気に入ってくれたようで安心したよ。ボクは今、力が制限されていてね? 君の力にはすぐなれないけど……】

「あ、そういうの結構です」

 

 世の中には詐欺師みたいなマスコットっているじゃん? コイツ、絶対その類だし……関わらないのが吉!

 私はコイツの封印を解く気とか一切ない。

 

【…………せ、せめて、名前を付けようね。君の名前は、アトラ。『マジアアトラ』】

 

 ……アトラ、『atra』か。ラテン語かな?

 

 ……って言うか、黒魔術じゃね?

 

 悪魔召喚とかできるかな!? オラ、ワクワクしてきたぞ!

 

【……期待しているところ悪いけれど、君の能力は『吸収』だよ?】

 

 ……ちぇ。

 

 でも、『吸収』かぁ……ふむ。……チートかな?

 

 ……厨二的だね。私、姉と違って、まだ小学生なんだが。

 

【使い方はおいおい慣れていけばいいよ。……じゃあ、行っておいで?】

 

 …………はい?

 

 足元が消えて、急に闇の中に放り出されたと思ったら……。

 

 私は見慣れた街の上空から自然落下していた。

 

 ……おまたのところがひゅんとした。……ちょっといいかも♡

 




ちなみに、つぼみちゃんが、姉、おねえちゃん、おねぇ、と呼び方が一定していないのは仕様です。

 おねぇ・・・普段の呼び方
 おねえちゃん・・・主に興奮したときの脳内
 姉・・・その余

大体こんな感じ。
呼び方の違いでつぼみちゃんの興奮具合を推測してください。
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