後日談なので、興味のある人はどうぞ~。
あと、毎日更新はしません……ってか、できませんw
きまぐれ更新となります。
51 二人のおねえちゃん♡
とんとん、とまな板の上でネギを刻む。
ことこと、と鍋でお湯が沸いている音がする。
「~~♪ ~~♪」
ふんふ~ん、と私は鼻歌を歌いながら調理を進めていく。
火を止めて、お湯に味噌を溶かして、最後にネギをぱらり。フタをして、余熱で軽く火が入れば、おネギは辛味だけではなく、その甘味が十分に引き出されるだろう。
「……キウィおねえちゃん、飲み物何にする? 牛乳でいい?」
和食なのに、何故か朝の飲み物は牛乳。これは柊家の通常営業である。
「……あ~……牛乳? せめて抹茶ラテくらいにしてくんね~?」
ダイニングで椅子の上で胡坐をかいて座っている阿良河キウィちゃんが、ちょっぴり眉を八の字にしながらそう答えた。
……まぁ、ごはんと牛乳って合わないよね……。給食では普通の組み合わせだったりするけども。
でも、抹茶ラテもどうなの? いや、キウィちゃんがご所望なら私も御供するけどさ……。
「りょ~か~い! ……お砂糖多めでいい?」
「任せる~」
「しょ~ち~」
お抹茶と少し多めの砂糖にお湯を注いで、泡立て機でよくかき混ぜる。
冷凍庫から氷を取り出してコップに入れて、作ったシロップを注いでいく、その上から冷たい牛乳を加えて、ストローで、くるくる、と混ぜ合わせる。
……お手軽、家庭でもできる抹茶ラテである。
「……ほい、お先にどーぞ? 私は、寝坊助なおねぇを起こしてくるから♡」
いひ、と悪戯っぽく笑うと、キウィちゃんは、ちょっとだけ呆れたような顔をした。
「……やり過ぎるなよ~、つぼみ~」
「……うへへ♡ それは保証しかねる~♡」
姉を起こすのは妹の特権! いくら大好きなキウィちゃんと言えど、この役割は簡単には譲らんよ?
おねえちゃん、寝起きは特に無防備だからね! 私にとってはご褒美タイムなのだ!
わきわき、と指を怪しく動かしながら、私は二階へと向かう。
「……行ってきまぁす♡」
ひらひら、とキウィちゃんが、手を振って私を見送った。
とんとん、と階段を上って、姉である柊うてなをどう起こそうか、と考える。
ノーマルなのは、優しく声を掛けて揺する。
姉も結構寝相が悪かったりするので、パジャマが乱れていると、下着はちら見えしたり、お胸がぽろりしたりする。
……確率は割と高めだが、運任せなのが難点か。しかし、寝ぼけている姉の姿を眺めるのであれば、これが一番。
次いで、妹らしく、姉の上にライドオンして起こす。
物理的に姉に接触するので、姉の体温が感じられるのが良い。あと、馬乗りになって起こすので、揺さぶろうと思うと自然にお胸に手が向かうのは自然な流れ……うんうん。とっても自然!
……姉が恥ずかしがって怒る可能性があるな。顔を赤くした姉に怒られるのはご褒美だが、機嫌が悪い状態が続くと私が悲しい。
……ほか……う~ん……ベッドに潜り込んで、姉の耳に囁いて起こす。
……これの弱点は、姉のベッドの中が幸せ空間過ぎて、私がそのまま寝てしまう可能性があることか。
まぁ、でも、これが一番、私が嬉しい!
「……ふ、ふへへ♡」
口元がにやける。じゅる、と涎を啜りながら、そ~っと姉の部屋のドアを開ける。
(……まだ、寝てる寝てる♡)
起きてたら、私の立てた作戦が台無しだからね!
くふ、と笑うと、私は姉の足元からベッドに潜り込んでいく。
(はうっ!!)
あ、ああぁ~♡♡♡ おねえちゃんの匂いでいっぱいぃぃ~♡♡♡
ふんすふんす、と私は鼻息荒く、ベッドの中をもぞもぞと姉の頭の方へと上っていく。
花のような香りと、女の子の匂い。ちょっとだけ、汗の臭い。……何とも芳しい。
私はよく姉と二人で寝るが、一緒に寝ているとその匂いに慣れてしまうからか、今みたいには感じないんだよね……う~ん、この香り……幸せ♡
姉の腰の辺りで、すんすん、と鼻を動かす。
デリケートな部分の付近だからか、雌の匂いが強い。……鼻血出そう……!
(……おねぇが昨日励んでいたとしたら……!!)
真偽のほどはわからないが、仮にそうだとしたら、この匂いは永久保存版だ。もっと嗅がねば!!
くんかくんかしてもその真偽は正直よくわからんが!
……でも、おねぇは結構むっつりだからなぁ……。
さすがに私と寝ているときはしていないけど、夜起きると、えちぃ声が聞こえていることがあるよ? ……まぁ、私も人のことは言えんがな!
……ちなみに、クラスメイトでそういうことしている子はまだまだ少数派である。
ふんふん、と鼻を鳴らして、姉の腰からの辺りから、お腹、お胸の方まで上っていく。
とくん、とくん、と響く姉の心音と体温が心地よい。呼吸とともに上下する、ちょっとぷにぷにしたお腹も気持ちよい。
……だが、やはり、最も気持ちいいのは、何といってもおっぱいだよ!
姉のお胸の大きさは小さくはないが、巨乳でもない。……平均、よりもちょっと大きいくらいか? 何か最近成長著しい気もするが……。
ふよん、とした柔らかなお胸に顔を埋めて呼吸する。
……そんなわけないのに、ミルクのような匂いがする……ような気がする!
(……おねぇの母乳……吸いてぇなぁ……)
出ないのはわかってるが!
……いや、マテ!? 確か、何かのハーブティーを常飲すると、赤ちゃんがいなくても母乳が出るのだったか……!? 何たる人体の神秘!! ……今度、盛ったろ♡
さて、こんな感じに姉の体を隅々まで堪能しつつ、お布団から顔を出して、結構好き勝手していたのに、未だに夢の中にいる姉のご尊顔を拝む。
くー、くー、と寝息を立てている姉。
(……かわえぇ……)
我が姉ながら、何たるかわいさ!!
もふもふの髪。たぬきっぽい垂れ目。ぷにぷにのほっぺ。好き!!
「……ちゅ♡ ……にへへ、おねぇ♡」
やわらかいもちもちほっぺに軽くキスをする。うーん、と姉が声を出しながら、へにゃ、と顔を緩める。
「……おねぇ、起きて……起きないと、また、ちゅーしちゃうよ……?」
言いながら、ちゅ、と首筋にキスをする。……んで、ちょっと、ぺろ、と舐める。
(……しょっぱあま~い♡)
塩気しかないはずなのに、何故か甘味を感じてしまう……あれかな? 塩気があると甘さが際立つという(たぶん違う)。
「……ぁん……っ♡」
おぉ……姉の声が色っぽい! もっとしちゃお♡
「……ちゅ♡ ……ぇろ……ちゅる……じゅっ……♡ はぷ♡」
首筋を舐めあげて、最後に、おいしそうなお耳を甘噛みする。耳たぶがふにふにして堪んないんだなぁ、これが♡
「……ぁん……んんっ……!?」
さすがにくすぐったさで覚醒したのか、姉は、もぞもぞ、と私から逃げるように体を動かす……でも、逃がさなぁい! がっちり、腕をロック!
「……おねぇ、おはよ……朝だよ……♡」
こしょこしょ、と姉の耳元で囁く。
「……ん……ん~……つぼみぃ~……? ……もぅ……また、私のベッドに……」
むにゃむにゃ、と口をを動かしながら、姉が、ごろ、と私の方に体を向けて、ぽややん、とした目を開いた。
……う~ん……寝ぼけてる姉はかわいいなぁ……!
「おはよ、おねぇ♡ つぼみちゃんの目覚めのキッスはいかが? ちゅー♡」
まぁ、ほっぺとかにはもうしてるけどね!
キウィちゃんに操を立てている姉のことだから、すぐに目が覚めることだろう。
……寝ぼけている姉が応じてくれれば、それはそれで!
「……むにゅ!?」
……姉が空いている方の手で私の顔を押さえた。
かわいい私のご尊顔が変顔にっ!?
「……むゅ~!! おねぇ、しどぃ~!!」
一応、私は寝坊助な姉を起こしに来た優しい妹なのに!
「……つぼみが朝から変なことするからでしょ……? ふぁ……っ!」
体を起こした姉が、大きく手を上に上げて伸びをする。
パジャマのボタンが何個か外れていて、襟の辺りが着崩れている。
ブラの紐が肩からずれて、カップがちょっと浮いている。
……私は無言で体を起こして、姉の方を向いて笑顔を作る。
「おはよう、おねぇ。ちゃんと、目、覚めた?」
カーテンの隙間から漏れる日の光に照らされて、とっても爽やかな笑顔を浮かべる私!
……ふ。誰もその目が、姉のピンクのぽっちを凝視しているとは思うまい!
「……うん~……」
こしこし、と目元を手で擦っている姉は、一応は、ちゃんと目を覚ましたらしい。
ここでしれっと姉のストリップを眺めていてもいいのだが、我に返った姉がぷりぷり怒りそうなので自重する。
「朝ごはん、もう出来てるから、早くね? キウィおねえちゃんももう来てるし」
ぴょん、と姉のベッドから飛び降り、てってっ、と扉に向かって歩いていき、そっと後を振り向けば、姉がパジャマの上を脱いで、ブラを直していた。
……ずっと一緒に生活していても、こういう何気ない日常の風景こそがえっちく感じるのって私だけかな?
(……役得役得☆)
私はおねえちゃんのことが大好きだから、どんな姿をしていたって好きだし、えっちく見えちゃうんだよ? ママに怒られて、しゅん、としてようが、勉強で疲れて、ぐでっ、としてようが、便秘に悩まされてトイレで唸ってようがね!
……これも惚れた者負け、って言うのかな?
姉からは振られた身ではあるけれども、私の姉への好き好き度合いはむしろ増すばかり……姉の恋人第一候補であるキウィちゃんへもそれは同じ。
……何て言うか、二人といないことが考えられない感じ?
キウィちゃんは、私の抱えているどす黒い想いも理解しているせいか、私が姉を好き好き言ったり、妹としてのスキンシップくらいなら、ちょっとの嫉妬くらいはするけど、許容してくれている。まぁ、それは、私と姉は実の姉妹だし、仲が良いのを止めることはできない、というのは当たり前の話ではあるのだろうけど。でも、私が
……こんな優しいおねえちゃん、好きになるしかないじゃない!
『大好きなもの、愛するもの……一緒に増やしていこうぜ』
そう言ってくれた言葉のとおり、私はちゃんと増やしたよ?
姉は私のことを振ったと言っても、大好きな妹と思っているようだし、食事や掃除といった家事関係で、姉が私に依存するようになって、ダメになるまで積極的に甘やかすという、私の『うてなおねぇちゃん駄目やかし作戦』は順調に進行している。……今は、この対象にキウィちゃんを含めて第二段階を進行中。
しっかり、私に胃袋を鷲掴みにされているキウィちゃんは、食事面では完全に堕ちている。……まぁ、あとは、今は私が一方的にキウィちゃんにスキンシップをとっているが、今度はあちらから能動的に行動し始めるように誘導をして、私も
「……あとは、どのタイミングか。……それが問題だ」
ふむ、とあごに手をやって、キッチンの中に入った私は、どうやって、キウィちゃんを篭絡させようかな、と思案を巡らせる。
味噌汁を温め直しつつ、ごはんをよそい、種々おかずをおぼんに載せて、テーブルへと運ぶ……ちなみに、この辺の行動はほぼ無意識である。私にとっては、ルーチンみたいなものだし、おおよそ考えることと切り離しでできる行動だ。
……まぁ、だから、ちょっと油断していたのだろう。
「わぷっ!?」
ぽよん、と何かあったかくて柔らかいものに顔が包まれる。
……いい匂いもする。
「……わっるい顔してんな~、つぼみぃ。また、新しい悪だくみか?」
むに、と大変やわらかくて結構なおっぱいから、ぷは、と顔を出して、ほっぺでキウィちゃんのおっぱいの感触を味わいながら、私は彼女の顔を見上げた。
「……キウィおねえちゃん……」
……そうそう! このおっぱいをどうやって私のものにしようか、とか考えているわけだけども。
「……にへへ♡」
自然、頬が緩んじゃうのは仕方ないよね!
「見てるのがアタシだけだからいいものの……うてなちゃんにその顔見られても大丈夫なのかよ?」
「大丈夫だいじょーぶ♡ おねぇは私のそういう顔を見るとため息つくだけだから♡」
まぁ、そもそも私、あまり表情隠そうとしないからね!
悪そうに、にたぁ、と笑ったところで、姉も何を考えてるかはわからないまでも、また何か碌でもないこと考えているんだろうなぁ、とため息交じりに苦笑を浮かべるだけだろう。むしろ、昔みたいに、考えなしの好奇心だけで行動しようとしていたときの方が姉としては気が気ではなかったのだろうし。今時分の私の笑みなんて、姉にとってはそれほどの実害もないと思われているせいか、何を考えているのか、まで問われることもない。……ま、聞かれても答えないけど。って言うか、言えないけど。
「……まったく、困った妹分だな~。お前がちゃんと幸せになるために何か企んでる
キウィちゃんの心配は、私がまたぞろ悪い癖で、破滅的なことを考えていやしないか、というところだったのだろう。しかし、実際に私に触れてみて、そういう考えではないようだ、と安心したようだ。
……私の中には、確かにどうしようもないほどの破滅願望はまだある。
……だが、優先度は下がった。
今の私の最優先は、姉とキウィちゃんとらぶらぶエッチな自堕落ライフなので! 気持ちいいこといっぱいしたりされたり、ちょっと痛いことされたりとか!
死んだらそういうことできないもんね!!
「……うへへ♡」
「……つぼみ。その顔はやめよ~な~……」
……おっと。えっちぃことを考えると顔が緩んでしまっていけないね!
私は、むにむに、と自分の顔を揉み解してから、きらん、と笑みを浮かべる。
「……どう!?」
「あ~、かわいいー、かわいい。いつものつぼみだな~」
若干投げやりな言葉ながら、キウィちゃんが私の頭を優しく撫でる。
キウィちゃんのおっぱいのあたたかさを感じながら、優しくいーこいーこされる私……うーん、最高です!!
「……ふぁ……ぉはょ~……」
姉が眠気眼を擦りながら、ダイニングに入ってきた。
私とキウィちゃんがじゃれあっている様子を見ると、またか、という顔をして、特に気にした様子もなく、ぽてぽて、と歩いて、自分の席に腰かけた。
……ちっ! 最近、姉はこういう姿を見ても嫉妬しないんだよなぁ!?
キウィちゃんも、ちょっと面白くなさそうである。
……まぁ、でも?
姉的には、妹相手に嫉妬するのってどうなの、という想いがあるみたいだし、慣れもあるだろうが、そもそもキウィちゃんを信頼しているから、あまり嫉妬の感情が湧いてこない、というのが実情のようだ。
……うむうむ。これなら、私とキウィちゃんが、〇〇〇〇〇したり、◆◆◆◆しあったりしてても大丈夫そうだな!
くふ、と笑って私は姉のところに新たに作った抹茶ラテを運ぶ。
ぼけっ、とした目のまま、姉はそれを手に取ると、くぴ、と一口だけ飲む。
「……甘ぁい……♡」
目を細めて、幸せそうにしている姉を見ると、自然笑みが浮かんだ。
「それじゃあ、二人とも♡ 召し上がれ♡」
「「「いただきまぁす!!」」」
私には今、二人の大好きなおねえちゃんがいる。
その二人との日常が、今の私には、とても大事だ。