うてなは普段からつぼみと一緒にお風呂に入ることが多いので、年下の少女と一緒にお風呂に入ることには免疫がある。
……なので、こりすと一緒にお風呂に入る、となってもそれ程意識することはなかった。
むしろ、こりすが自分を気に入ってくれていることを嬉しくすら思っていた。
……そのときまでは。
(……神様。キウィちゃん。……ついでに、つぼみ。……ごめんなさい)
こりすが制服を脱ぐ……ここまではまだ良かった。
……しかし、その下から現れた普段大人しいこりすからは想像できないアダルティックな下着に、つん、と鼻の奥に異変を感じた。
たり、と鼻から滴り落ちた雫をこりすに見られないように、ずっ、と啜る。口の中には血の味が広がった。
「……?」
うてなは、こてん、と首をひねって見つめてくる下着姿のこりすから、そっと視線を逸らす。
……こりすのイメージ通りの白のキャミソールとおパンツ。それはいい。
しかし、光沢のある生地は、まぁまぁスケスケで、こりすの膨らみかけのお胸のぽっちが下から押し上げて、その桜色が薄く透けて見える。
おパンツの方も同様で肌色が透けて見える上、幼い割れ目がくっきりとわかってしまって、酷く扇情的だ。
つぼみもアダルティックな下着を身に着けているが、それに勝るとも劣らない際どいものだった。
(※ 実はつぼみの勝負下着コレクションの一つだが)
つぼみの場合でも、まだ、それはちょっと早いんじゃ……、と心配しつつ、どぎまぎするうてなではあるが、こりすの破壊力はそれを遥かに超えていった。
幼さと、成長途上の美しさと。しかし、大人であろうとする心持ちに反して見え隠れるする未熟さ。これらが混然一体となり危うい美しさを作り上げている。
……思わず汚したくなる程に。
……うず、とうてなの嗜虐心が刺激される。
それを寸でのところで飲み込んで……代わりのように、情欲のようなものが鎌首をもたげる。
……故に、心の中で謝った。
こんな少女に欲情する自分……生まれてきてごめんなさい、と神様に。
こりすに少しでも欲情した自分……答えを出してないのに、心を揺らしてごめんなさい、とキウィに。
つぼみはやっぱりぺったんこだな、と比較してしまった自分……比べる相手が悪かったね、ごめんなさい、とつぼみに。
このような罪悪感に包まれながらも、うてなは幸福感も覚えていた。
(はぁぁぁ♡ 神様、ありがとう♡ こんなにかわいい子を世界に産んでくれて♡)
こりすにイタズラをするわけにはいかないが、こんなにかわいい子が変身して、悪の女幹部をやってるとか!
正義の魔法少女ヒロイン推しのうてなであっても、対峙する悪の女幹部がかわいいことに異論はないし、燃えるし萌える!
圧倒的感謝である!
「……ご、ごめんね、こりすちゃん。風邪、引かないように、早くお風呂に入ろうか……」
うてなは誤魔化すように笑みを浮かべて、手早く自らの服を脱ぎ去ると、既に下着を脱いですっぽんぽんなこりすと一緒に浴室に移る。
「こ、こりすちゃん、髪と背中、洗ってあげるから、座って……?」
椅子に座ったこりすのシミ一つない背中を見て、うてなはまた鼻血が出そうになっているのを自覚した。
(……色気……っ! 色気がすごいっ!!)
つぼみにしろ、こりすにしろ、年下の少女としか思っていなかった。
活発なつぼみは余分なお肉が少なく、健康的な美しさがある一方で、体の薄さが心配になるほど細い。
対してこりすは、程よく肉が付いており、成長途上の美しさをまざまざと見せつけてくる。
そして、家族であるつぼみと異なり、うてなを意識させるのは、彼女から漂う普段使っているシャンプーやボディソープとこりす自身の体臭が混ざった香りだ。
……とても、甘い……ミルクのような香り。
(……何かすごく、いけないことをしている気がする……!)
つぼみの『予想外というか、うっかりというか』という言い訳になっていない言い訳を思い出し、変に納得した。
好奇心の塊のようなつぼみのことである。そりゃあ我慢できるわけがない。
何の柵もなければ、うてな自身も、
「……じ、じゃあ、ブラッシングからね?」
「♡」
うてなは、こりすの細く滑らかな髪をブラッシングしていく。
するり、とブラシを通っていく髪は、まったく引っ掛かりを感じさせない。さらさらだ。
(……すっごく、綺麗な髪……)
うてな自身の髪の毛はややクセがあり、さらさらというよりはもふもふだ。
マジアベーゼに変身して、髪が長くなることはあるが、あれを日常で維持するのは、うてなにはちょっと無理だ。今の肩ぐらいでもヘアケアを持て余しているくらいなのだから。
……その点、似たような髪質なのに、髪を伸ばしているにも関わらず、見た目はさらさら(触るともふもふ)な髪を維持しているつぼみの努力はすごいと思う。
予洗いをして、泡立てたシャンプーでこりすの髪を洗っていく。
「……んっ♡」
心地よいのか、普段聞いたことがない艶っぽいこりすの声に、うてなは少しだけどきどきしながら、こりすの髪を洗い続ける。
(……つぼみならもっとえっちぃ声上げてこっちを揶揄ってくるけど、こりすちゃんのは素……無心……無心で洗わなきゃ……!)
「……ぁ……ん♡」
(まさか誘ってないですよね、こりすさん!?)
シャンプーを全て洗い流すと、少しだけ頬を赤くしたこりすがうてなを見て、嬉しそうに、くすり、と微笑む。
(……こりすちゃん! あなたは魔性の女!)
……奇しくも、姉妹のこりすへの評価は一致した。
◇◆◇
(……お、終わった……!)
……それは登山に似ていた。
苦しい時間を我慢し、延々と歩き続け……登頂した先で見た景色の美しさ。それに対して湧き上がってくる喜び。
……欲望を抑え、ふにふにと柔らかいこりすの肌を無心で優しく洗い上げる。
磨き上げられたこりすの肌は少しだけピンク色で、無防備なその姿は天使のような美しさで!
(……はっ!? また、鼻血が!?)
登山の爽やかさと異なり、うてなの場合は欲望にまみれて酷く邪なものであったが。
……しかし、うてなはやり遂げた!!
キウィを裏切らず、こりすの誘惑に抗い、つぼみにするように完璧にこりすを洗い上げたのだ。
ふ、とうてなはやり遂げた漢の顔をした。
(……つぼみという前例がなければ危うかった!!)
うてなが鉄の意志を保てたのは、いたずら好きな妹の存在が大きかった。色んな意味で。
こりすは大人しく洗われているだけだったから、そんなに苦労をしなかった。
これがつぼみならこちらの反応を伺いつつ、効果的な
また、つぼみの裸体を見慣れ、洗い慣れていることも幸いした。
同年代から見ても、容姿が幼めなつぼみとこりすではあるが、体の成長具合を比べると、妹の体が心配になりすぎたからである。
ぺったんこなつぼみとほんのりのこりす。
身長は小さいが、こりすはちゃんと成長しているし、何なら、そっち方面は同年代でも育っている方かもしれない。
……だが、つぼみは……。
うてなは沈痛な面持ちで俯き、あえて、何か考えるのは止めておいた。
「……?」
そんなうてなをこりすが、くりっ、とした目で見つめてきた。
「……な、なんでもないよ、こりすちゃん。先に入って温まってて」
うてなはそう言って、自らの体を洗おうとするが、その前に、ふんす、と気合を入れたこりすが立ちはだかった!
「……あ、あの……こりすちゃん?」
ばっちり見えちゃってますよ、とは言わずにそっと目を逸らす。さっきまで散々体を洗って目に入ってはいたが、改めて無防備に裸体を見せつけられると、目線に困るのである。
「……っ! ……っ!!」
きらきら、とした目をしているこりすの姿から、何をしたいのかはわかる。
こりすは同年代の子と洗いっこなんてしたことないのだろうし。自分もやってみたいという気持ちはよくわかるのだが……。
……ぞく、とうてなの背筋には冷たいものが走る。
……こりすに危機感を覚えているのではない。こりすが別に悪意を持っているわけではないからだ。
だがしかし。
悪意がなく、善意からであったからだとして、結果が良いものになるとは限らない訳で。
(……何でだろう!? すごい良くないことになりそうな気がするっ!!)
……断れるなら断りたい!
うてなを悲しげな瞳で見つめてくるこりすの姿がなければ!
(……こんなの勝てるわけないでしょ!?)
「……オ、オネガイシマス……」
……うてなはこりすのお願いに陥落した。
どうして、無理に挿絵を入れたのかと問われれば、
臨場感が欲しかったから!
……そろそろ運営に消されるかなw
挿絵はPixAI Harukaモデルを使用
LoRA:Morino "Nero Alice" Korisu (杜乃 こりす) - Gushing over Magical Girls (魔法少女にあこがれて)