弱点のおへそを責められたつぼみちゃんは……♡
微エロ? と挿絵にご注意ください。
「あっ、ひぅ、あぅ、あっあぁぁぁぁぁぁ♡♡♡」
つぼみが声を上げ、その体が、びくん、と震える。
ぷしゃ、とキウィは自分の右膝に熱い液体が飛び散っていることに気づいた。
(……うわぁ……)
どうしてこうなった、という思いと、どうしよう、という思いと、マジで? という思いがない交ぜになり、心の中で思わず「うわぁ」と声を上げてしまった。
うてなも、つぼみも、おへそが弱点というのは知っていた。
しかし、キウィがレオパルトとして、マジアベーゼたるうてなのおへそを舐ったときは、気持ちよさそうにしていたにしろ、つぼみほどの反応は見せなかった。
……不意打ちだった、ということもあるだろうが、つぼみの感度が高過ぎるのではないか、と考える。
(……あ、いや、待てよ……?)
うてなのおへそは優しく丁寧に舐ったが、つぼみのおへそは不意に強引に強く貫いた。
何なら立ち上がろうとしていたキウィの体重が乗っており、普通なら、気持ち良いより、痛い、と思うところなのだが……。
(……ま、まさか……っ!?)
……いや、気づいていないフリをしていただけで、何となくは理解していた。
何せ、うてなに殺されたい、というちょっとアレな願いを抱いていた少女である。
普段は自分から積極的にイタズラを仕掛けるタイプではあるが、それはうてなの反撃を誘ってのこと……反撃が来ないならそれはそれで、という計算もあるだろうが。しかし、彼女は反撃を受けても問題がない……というか、反撃を受けることこそが目的な訳で。
……少なくとも、うてなになら、何をされても良いと思っているドMちゃんなことに、今更ながらに思い至る。
そして、最近になって、キウィ自身にも「すきすき♡」と言ってきては、スキンシップを図ってきている。
未来の義妹のかわいらしい行動に、少しだけ和みつつも、どう対応するのがベストなのか測りかねていた今日この頃。
……どうにも、その「すき♡」がどうやらマジらしいとようやく気づき、さっきの
(……えぇぇぇ……どうしたらいいんだ、あたしは!?)
想い人の妹。
キウィ自身、つぼみのことは気に入っているし、自分の妹のように接している……と思っていた。
つぼみの好意自体は感じていたが、そういう方面だとは考えていなかった。
……だが、愛しいと想う相手から与えられる、痛みや苦しみを、気持ち良さに変えてしまうほどの強い想い。
その姿を見て、少々思うところがあった……愛が重いように感じるけど。
『大好きなもの、愛せるもの……一緒に増やしていこーぜ、つぼみ』
そう言ったのはキウィ自身で。
その言葉のとおりに、愛する人を増やしたつぼみ。
……キウィの責任は重い。少なくとも、キウィ自身がそう感じている。
(…………………………これ、あれだな。たぶん、詰んだ……)
キウィはもうつぼみを邪険に扱えない。想い人の妹として以上に。
うてなとの触れ合いは、心がふわふわするような多幸感があるが、つぼみは実家のような安心感があるのだ。
うてなに対する恋とは違うが、つぼみを愛しているのもまた確かで。
……どうしようもない程に、柊姉妹という愛の泉に溺れている。
かっ、と赤くなった顔をキウィは両手で覆った。
……ちょっと未来を想像してみる。
うてなとらぶらぶちゅっちゅして夜を過ごし、朝にはつぼみがおいしいご飯を作ってくれる。昼には三人でお出かけして、しっぽりと快楽に身を委ねる。
……控え目に言ってもさいこーだった。やってることは割かしクズみたいだが。
(……でも、たぶん無理。この未来からは逃げられない!)
このどれかが欠けただけで、今の自分には、幸せと感じることができない、と実感した。
(……ったく、おっそろしいほどに計画どおりだな、つぼみ)
何となく、緩く囲われていたのは自覚していたキウィではあったが。
……実際は囲われていたのではなく、既に繋がれていて、更に逃げられないように堀を作られていたのだ。羽でもあったら逃げられるかもしれないが……いや、既に大きな籠の中に入れられているのかもしれない。
籠の中が十分に広ければ、小鳥は籠の中にいることさえ気づかないだろう。
あるいは……居心地が良ければ、自ら籠の中に戻るしかない。
そうやって世界を整えて、彼女は彼女の夢を果たそうとしている。
……まだ、目を覚まさない妹分の髪をさらりと撫でる。
(……ちゃんと、変われたんだな、つぼみ)
……そのことを誇らしく思った。
…………………………現状はとてもアレな状況だが。
◇◆◇
「……んっ……」
甘い痺れを感じながら、私はゆっくりと目を覚ました。
キウィちゃんが、何か優しい顔で、私の髪を撫でている。
巻いてもらっていたタオルはいつの間にか外れていたようだ……まぁ、あんだけ激しく動けば、そりゃあね?
……それにしても我ながら恥ずかしい。
不意を打たれたとは言え、キウィちゃんの指がおへそに入って、強く押されただけなのに!
……でも、子宮がきゅんきゅんするくらいには気持ち良かったのは間違いない!
「……キウィおねえちゃん♡」
ぽっ、と私が顔を赤らめながら、キウィちゃんを見ると、彼女は少し照れたような顔をした。
「ご、ごめん、つぼみ……わざとじゃ……なかったんだけどな?」
「うん♡ わかってるよ? ……でも、すごかった♡」
「あ、あぁ~……まぁ……そうだろうな~……」
ちらり、とキウィちゃんが私の下半身を見つめる。
…………うん……まぁ、そのなんだ……そういうこともあるよね!?
「……は、恥ずかしい……♡」
キウィちゃんに見られちゃったよ!?
さすがにこれは恥ずかしい!!
私は思わず顔を両手で覆った。
「……い、いや、気にすんなよ……その……仕方ないだろ? そ、それに、その、なんだ……あたしでも、そんな風になるっていうのは、嬉しい、って言うのもあるし……」
…………ほほぅ?
私がこんなんなると、キウィちゃんってば、嬉しいの?
それって、つまり、そういうこと?
「……キウィおねえちゃん、やっと、信じてくれたの……? 私がキウィおねえちゃんがすきだってこと」
「いや、今までだって信じてなかったわけじゃないけど……どっちかと言うと、お前のすきを理解したって感じ?」
ぽり、と照れ臭そうに頬を掻いているキウィちゃんに、私は体を起こして抱き着いた。
「ふふっ♡ 大好きだよ、キウィおねえちゃん♡ おねぇと比べることはできないけど、でもちゃんと私の大好きで、愛しいおねえちゃん♡」
「……お、おう……」
キウィちゃんはちゃんと抱き返してくれるものの、その動作はちょっとぎこちない。
お風呂場だから、湿っぽいのは仕方ないにしても、キウィちゃん、何か汗凄い?
「ず~っと、ず~っと、一緒にいようね♡ おねぇと私とキウィおねえちゃんとで♡ ………………………………離さないから」
ぶるり、とキウィちゃんが体を震わせた。
「あ、早くお風呂に入らないと風邪引いちゃうね?」
私もキウィちゃんあ~らおっと♡
私がヘアブラシに手を伸ばそうと、すると先にキウィちゃんに取り上げられる。
「じ、自分でやるから、つぼみは先に温まってな……すぐ……すぐ終わらせるから!」
……何だかキウィちゃんものすごく焦っているっぽい?
ふ~ん……ほ~……。
私は一人湯舟に、ちゃぽん、と浸かって、キウィちゃんが髪を洗っている様子を見ながら考える。
(……ようやく理解してくれのかな?)
私がキウィちゃんを好きなこと……ではない。
おねぇにしろ、キウィちゃんにしろ、既に私の夢のおうちの住人にされることが決まっていることに、だ。
……くふ、と笑う。
そう、それは私の計画通り!
二人は私の腕の中から抜け出せないほどに、私の側が一番らくちんになっている。
面倒なことは何もなく、衣食住が私の側にいれば満たされる。
それが幸せの一部だと身に染みている。
日々の生活の中でそれを体に教え込ませ、私なしでは苦痛を伴う程に。
故に、二人は私から離れられない。きっと、もう、既に。
……髪も体も洗い終えたキウィちゃんが、ざぶん、とお湯に浸かる。余分なお湯が、ざばー、と湯舟から溢れた。
「こえぇ女だよ、お前は……」
「いひひ☆ そうさせたのはキウィおねえちゃんだけどね♡」
「そ~だな~……その責任はどう考えてもあたしのだよな~……」
私はキウィちゃんの言葉で変わった。
死という終わりを求めていた私は、堕落という緩やかな終わりへ舵を切り直した。
人はいつか必ず死ぬ……だから、それまでをだらだらと生きる。
愛しい人たちをその腕に抱いて、ふしだらに、自堕落に、淫欲と享楽に耽って、いつか来る死に向かってゆるゆると堕ちていく。
……それが私の妥協点で、それは、おねぇやキウィちゃんの未来とは矛盾しない。
だから、この道は交わって、そして、互いに堕ちていくいくしかないのだ。
「……それは、まぁ、いいとして。……いや、全然良くないんだけど。ホントに全然良くないんだけど! ……でも、新しく解決する問題ができたよなぁ、つぼみ?」
……はて? 何かあったっけ? 私としては、おねぇとキウィちゃんとらぶらぶゆりゆりちゅっちゅな毎日ができれば、大体のことはどうでもいいんだけど。
「こりすのことだよっ!?」
「……あ、あ~……その問題もあるのかぁ……」
こりすちゃんのことは私にとっても、完璧に予想外なんだよな~……どうしよ?
挿絵はPixAI Harukaモデルを使用