旅させてくれないから家出したわwww   作:ガチャ石は貯めない

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その悩みは尽きない。

タマムシジムでの戦いを終えて次の日、俺はベッドの上で考え事をしていた。

 

エリカさんのあの言葉……『その才能も努力も常人ではなし得ないものだと言うことを覚えて置いてください』と言われた。

 

……確かに、俺の育ち方はまぁまぁ特殊ではあると思う。

 

親が所謂"毒親"で、ポケモンに殆ど関わらせてもらえてない、バトルなんてさせないというスタンスは異常である事は幼い俺ですらわかる事だ。

 

実際、時たまスマホロトムで見るSNSを見ていると"そういう"書き込みに対して親への誹謗中傷はあるし、世間一般的におかしいと言われている事が多い。

 

……でも、才能がそこまで常人離れしているのだろうか?

 

俺はただトレーナーを見つけたらバトルを挑んでいるだけだ。ゲームだと見 敵 必 殺 ?的なやつだ。まぁちゃんとバトルの申し込みをした上でバトルしてるだけだから文句も何も言われないと思う。

 

けどその程度でここまで強くなれるかと言われたら分からない。

 

多分、運はいいと思う。

 

レジェンドトレーナーであるレッドさんグリーンさんリーフさんの三人に気にかけて貰っているし、ジムリーダーの人達とも本気で戦えているし…

 

けど、それは本当にトレーナーとしての才能に入るのだろうか?ただ運が良かっただけだと思えてならない。

 

……誰かに相談した方がいいのかもしれない。

 

そう思いつつ俺はベッドから降りてここを立つ準備をする。

 

答えは、まだ見つからない。けれどそれは止まる理由にはならない。

 

俺はこの悩みを持ちながら、それでも前に進む事にした。……忘れることは出来ないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タマムシシティからヤマブキシティに2日で行き、ヤマブキジム戦を申し込んだ。

 

予約は少なく、明日にはジム戦ができるとの事。

 

明日はジム戦ができると意気込み十分な休みを取り次の日ヤマブキジム戦を行なった。

 

 

──対戦、よろしくお願いします

 

「ええ、よろしくね。行きなさい!サーナイト!」

 

──行ってこい!ピジョット!

 

 

 

 

 

エスパータイプの使い手であるナツメさんとのバトルは、呆気なく終わった。

 

相手はサーナイト・エーフィ・メタグロス・フーディンを繰り出して来たため俺はリザード・カイリキー・ピジョット・バタフリーで対抗した。

 

……けど、エスパータイプの技をこちらも使うため対策自体はしていた。特にカイリキーはバタフリーのサイコキネシスを受けていることが多かったためかみきりを使わずとも回避ができてしまい、叩き落とすなりで対処出来た。

 

ピジョットのスピードに誰もついて来れなかった。バタフリーが新しく獲得した虫のさざめきによって更に有利に進めれた。リザードのパワーが相手を蹂躙した。

 

……何かが、おかしいと感じた。

 

ナツメさんは、バトルが終わったあと俺にこういった。

 

『ごめんなさい。あなたの壁になるにはまだまだ鍛錬が必要だったみたいね。……どうやら迷っているようね?なら、グリーンに会ってみなさい。今のあなたに喝を入れてくれるはずよ。』

 

……俺は、ナツメさんに対して、トレーナーとして失礼なことをした気がする。けど、ナツメさんの言葉を俺は信じて一度トキワシティに戻る事にした。

 

その間にハナダシティによりお金が貯まったので折りたたみ自転車を買うことが出来た。お得な買い物をした気がする。

 

バッチは5個目になった。

 

 

 

 

 

 

途中、育て屋さんのところでいたスピアーとニドリーナを受け取った。お金は結構かかったけどまだマシだと思った。この後に自転車を買ったから実は今は結構金欠である。

 

そしてお月見山で月の石を四つ手に入れた。道中に居たピィを捕獲し、ピクシーになるまで進化させた。ズバットやイシツブテ等のポケモンは既に捕まえているから捕獲はしない。ニドリーナとニドリーノも進化させ、ニドキング・ニドクインになった。……とても立派になった気がする。

 

トキワの森を抜けてトキワシティに着いた俺は、グリーンさんを探してみることにした。その前にポケモンセンターで宿を取った。

 

 

街で散策していると、グリーンが居た。あちらが俺を見つけるとすぐさま駆け寄ってきた。……何故か血相を変えて

 

「おい!!大丈夫か!!」

 

──へ?

 

肩をガシッと掴またり、顔を触れられたりした。まるで体調を確認しているようだった。

 

──あの、どうしたんですか?グリーンさん。

 

「どうしたかと聞きたいのは俺の方だ!そんな暗い顔をして!何があった!?」

 

──え、いや、その?何も、ないです、けど?

 

「……嘘じゃなさそうだな。……はぁ…どうしたよーおい、前あった時よりずっと暗いぞー?お前。顔も真っ青だし、何かあったんじゃないだろうな?」

 

──だ、大丈夫?です。はい。

 

「……ホントかー?」

 

俺はそんなに顔が酷いのだろうか?全く、分からない。……何も、分からない。

 

 

 

 

 

 

しばらく俺はゆっくりしろとマサラタウンのオーキド博士の研究所に連れてこられた。

 

オーキド博士も俺を見て驚いていた。……そんなに体調悪そうに見えるのだろうか?

 

 

「……(プルルルルル)ん?…ナツメからか。すまん爺さん!ちょっと出てくる!」

 

「ああ、行ってらっしゃい。……してユウキくん。大丈夫か?何か、嫌なことでもあったのか?」

 

──分かりません。……俺は、そんな事ないと思っているんですけど……みんなは顔色が悪いと……

 

「そうか……なに、悩み事が分からないなんてことはよくある。ここはゆっくり、芝生にでも寝転んでみたり、ポケモン達と遊んでみたりするのも、良いかも知れんぞ〜?」

 

──………はい。

 

 

 

 

 

 

 

「なんだよナツメ、急に連絡を寄越してくるなんて。」

 

「ごめんなさい。この前、ユウキって名前のトレーナーがここに挑んできてね?そろそろあなたの所に着いたんじゃないかと思ってね。」

 

「……寄越してきたのはナツメだったのか。それで?今のアイツはどんな状況だ?」

 

「……どうやら、今の自分がどういう存在なのかを悩んでいるようなの。」

 

「どういう事だ?アイツは……いや、そういう感じじゃないな?」

 

「……ええ、彼は己のトレーナーとしての才能と努力を真正面から異常だと言われた事を気にしているようなの。」

 

「言った相手は?」

 

「エリカよ。彼女、きっと喝を入れるために、そして自覚を持ってもらいたかったのでしょうね……彼の持つ才能とそれ以上の努力が、如何に素晴らしい事である事を、ね。」

 

「………はぁ、まぁ言い過ぎたのかも知れねぇけどあそこまで思い詰めるか〜?」

 

「…考えても見なさい。今の彼はかつてのレッド以上の才能と努力によって決して少なくない強者をねじ伏せてきたわ。対抗できるのは本気中の本気である私たちか、あなた達しかいないわよ?そして、あの子はそれを、少なくても自らの努力は普通だと思い込んでいるわ。そんな子が今までしてきた事が普通ではないと言われてら気にしないでいろと言う方が無理な話よ。」

 

「………そうか、あいつも悩みに悩んでいるんだな。」

 

「ええ、だからこそあなた達とバトルしたらいいと思ったわ。……そろそろ、エースが彼と共に殻を破るキッカケになるかも知れないし、ね?」

 

「……いや、俺はバトルしねぇ。けど、いい相手を用意してやるさ。ありがとなナツメ!」

 

「……彼のことをお願いね?」

 

「フッ!誰に言ってる!俺はグリーン様だぞ?大船に乗ったつもりで期待しとけ!じゃあな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……よぉ、久しぶりだな。今暇か?暇ならオーキド博士の研究所に来てくれ!頼みたいことがある!」




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