旅させてくれないから家出したわwww 作:ガチャ石は貯めない
───………。
俺は、ポケモン達をボールからだし自由行動させつつ日向ぼっこをしていた。
横にリザードが寝ており、時折俺の顔を伺っては擦り寄ってくる。その様子に少しばかり申し訳なく思う。
俺はこいつらのトレーナー。しっかりしないといけないのはわかっているが、なんだかな〜…
……やる気が起きない、というよりは自分の他者から見た"異質さ"を知ってしまったから気にしてしまうんだよな…
ほら、他人より少し運動できるなって自負していてもいざ他人にお前おかしいだろとか言われたらちょっとは気にするだろ?そんな感じだ。……例えが下手ですまない。
まぁともかく、俺はしばらく旅を休憩しようと思っている。少なくても3日ぐらい。特訓しつつ、自分を知ろうと思う。そうしないとなんか、どっかしらで間違いを起こすかも知れないし……
「───よ!」
──グリーンさん。
そう思っていたらグリーンさんが話しかけてきた。一体、なんだろうか?
──どうかしましたか?
俺は起き上がりつつそう聞いた。
「いや、実はあって欲しい奴がいてよ。今大丈夫か?」
──問題ないですよ?
グリーンさんはあって欲しい人がいるみたいだ。お世話になっているし会ってみようと思った。
「よし!……おーい!!来てくれー!」
───?
オーキド博士の研究所の庭に続く部屋から出てきたのは、俺すら知っている、カントーとジョウトのポケモンリーグチャンピオン"ドラゴンマスターのワタル"さんだった。
──わ、ワタルさん!?え、なんで!?
「はは!驚いたみたいだね!初めまして、俺はワタル。カントーとジョウトのチャンピオンを請け負っているだ。」
──ユウキです!こっちは相棒のリザード。
「ザド!」
「──驚いた。進化はさせないのかい?」
──予定はありますけどコイツが進化したい時にさせるつもりです。
「そうか、それは失礼した。君のことはレッド達から聞いているよ。……エリカが失礼なことを言ってしまったようだね、すまない。」
──い、いえ!俺としてはありがたいと言うか、自覚してなかったらきっと酷いことを言う所だったと思いますから……
「……そうか、そう言って貰えると助かるよ。さて、グリーン。彼に合わせた理由を聞きたい。」
──あ、そういえばそうですね。どうしてですか?
「ああ、それはワタルが昔のお前のように当時才能溢れるトレーナーとして注目されていたからだ。」
──?
「……なるほど、確かにそうだな。俺も、トレーナーとしてデビューしてからその才能に多くの人が歓喜していたのを覚えているよ。」
「ああ。そして四天王になりついにはチャンピオン。一般的に見たらお前と同じく才能と努力によって掴んだ栄光を持っている奴だ。……ユウキ、お前が何に悩んでいるかは俺やレッド達じゃ理解はできない。俺たちは突き進むことしか知らなかったからな!……あのレッドすら俺という天才と共に強くなってきた奴だからな!……悩まないなんて事はなかったけど、その時は"俺は最強だ!"なんて思ってた時期だし。今でも思っているけど」
──………
「けどワタルはお前と似ているんだ。ワタルも、家柄というか色々あって強くなければならないって教えこまれた奴だからな。そしてその才能によって悩む日々も送った。程度は違うだろうが話してみるのも良いかもしれないと思ってな。……どうだ?」
──………。
俺は、どうするべきだろう?
もちろん、グリーンさんの提案はありがたい。渡りに船ってやつかもしれない。今の俺は道に迷っている。……ワタルさんの過去を俺は知らないけど、この人もまた苦労してきた人って事はわかる。立ち方1つでも感じ取れる威圧感、その振る舞いや言葉使い……気品溢れるものだと思う。そんな人が悩んでないなんて事有り得ないし、才能があれば家柄の事情で色々面倒事に巻き込まれたりしていると思う。
毛色が違うような気もしないが、才能で悩むことだってある筈だ。……受けとるべき、かな。
──ありがとうごさいます。……ワタルさん。いいですか?
「ああ、先輩トレーナーとして若きトレーナーの悩みを聞き入れない訳には行かないからね。……それに、君のような良いトレーナーが道半ばで止まるのを俺自身見たくないからね。」
俺は、自分が悩んでいることについて話した。自分の才能や努力がおかしいと、気づいてしまったこと。"普通"とは何なのかを知りたいと。
「……なるほど、確かに普通とはなんだろうね。……エリカの言う普通、それはおそらく自分に挑んできたトレーナーの平均的な強さのことを言っているのかもしれないね。」
──エリカさんは4番目…ある意味中間地点に位置する人、ですよね?
「そうだね、挑み方や順番を気にしなければその類ではないけれど、基本的にリーグ側が予想しているルートはそうなるね。」
──なら、平均的に、35以上45以下のレベルのポケモンって事になりますね…なら確かに俺の手持ちポケモンのレベルはおかしいですね。
「そうだね、けどそれはあくまでも基本的なルートを辿ったトレーナーの手持ちポケモンだ。しかも、おそらく君のようにトレーナーを見つけ次第バトルを挑む……なんて事はしないだろうね。」
──あはは……デスヨネー
「でも、それはいい事でもあるんだよ?トレーナー同士のバトルは野生のポケモンと戦うより多くの経験を積めるからね。そして、恐らくだけど君は負けるのがとても嫌なんじゃないかな?」
──ウッ……
「やっぱりね。君の強さはその注意深い所と、それを加味しての大胆かつ計算されたバトル構成、予定外なことでも臨機応変に対応出来る所と、ぶっつけ本番でも問題ないぐらいの作戦で成功できるポケモンとの絆だ。……正直、羨ましいぐらいだね。」
──ありがとうございます!
「……そして素直に聞き分けができるところも評価できるね。…さて、その上で君の実力は凄いの一言では済ませないほどだ。あのリーフ相手に、エースかつ相棒のフシギバナを手持ち3体で突破したのは紛れもない事実だからね、だからこそ君は今ここで悩むことを選択したのは良い判断だと言える。」
──どうしてですか?
「要は、そのまま気にせずにいたら君は二代目レッドのような存在になっていただろう。さらなる強さを求めて山に引きこもる、なんて事になりかけない。」
──わ、笑えねー……
「そう、笑えないんだ。ここで、才能について考えることを選んだ君はきっと、その注意深さのおかげだと思う。……君が、どうしてそんなに色んな事に注意しているのかは分からない。……きっと、君のこれまでになにか色々あったんだなとしか分からない。それを、想像することも俺にはできない。」
──……。
「……けど、それのお陰で自分の行動すら疑えるのはある意味美徳でもあるんだ。それは自身の過去と向き合っていると言っても過言ではないからね。そして、君は君自身の才能を恐れた。その努力を、疑った。けど、心配することはない。その才能を活かして、その努力をしても何も問題はない。ないんだ。」
──!!
「エリカは君のその無意識にできた天狗の鼻を折ってさらに人として、トレーナーとして成長させたかったんだと思う。そして君は自身の天狗の鼻を折った。折ることで君は新たな一歩を踏み出そうとしていただけだ。きっと、俺の助けがなくてもその一歩は踏み出せていたと思う。けれどそれでも、俺は言いたい。"その才能も努力はなにも間違ってはいない"と。"どれだけ頑張っても良い"と。」
──────
俺は、いつの間にか泣いていた。エリカさんの言葉を俺は、否定的に捉えていたようだ。あの人も言い方はキツかったかも知らないけれど、俺を成長させるためにああ言ったのかも知れない。そう思うとありがたく感じた。
ワタルさんに、大丈夫だと言われた。なら、後はもう歩くだけだ。
俺は俺のやり方で戦っていく。才能なんて分からない。ほかの努力の仕方も知らない。ただ、愚直に、まっすぐに進んでいく。ただ、それだけだ。
俺は泣き止んだ後、顔を上げてワタルさんをまっすぐ見た。
──ワタルさん。ありがとうございました。
そして、感謝のお礼を言った。
「ああ、どういたしまして。……いい顔になったね。よし!なら暗い話はこれまでとしよう!!こう言うのはチャンピオンと言う立場上あまり言わない方がいいかもしれないが、君の実力が知りたい!──俺と、バトルをしよう!!」
──!!……はい!!行くぞ、リザード!
「──ザド!!ザァドォォ!!」
リザードは雄叫びをあげると共に光り輝く、それは進化。
リザードの体格は大きくなり立派な羽、否悠々とした翼が生える。
そのしっぽの炎は猛々しく燃え盛り、口からは今までとは比にならない炎を吹き出した。
「グォォァアア!!!」
リザードはリザードンに進化した。
トレーナーとして成長したユウキに呼応してか、リザードもまた自身の殻を破り成長したのだ。……もしかすれば、トレーナーとして成長するまで見極めていたのかもしれない。だが、そんな事は今は関係ない。
──行くぞ、リザードン!!
「グォ!!」
「……リザードン!まさか進化するなんてね!ならばこちらはコイツで行かせてもらう!!カイリュー!!」
「バゥウ!!」
今はただ、その力をぶつけるのみ!!
リザードンLv70
VS
カイリューLv75
「カイリュー!」
──リザードン!
同時に彼らは指示を飛ばし、たまたま被る
「「かみなりパンチ!!」」
リザードンとカイリューは共にその翼を広げ互いに飛び出す。
雷を纏った拳をぶつけようとしてリザードンはわざと出すタイミングをズラした。
──りゅうのまい!!
そしてりゅうのまいの指示の元、カイリューのかみなりパンチを回転しながら上に向かう事で回避しカイリューは呆気に取られる。
「──!?カイリュー上だ!」
その言葉の通りカイリューは身体を捻り上を見るが既にリザードンは拳を突き出していた。
かみなりパンチがカイリューにヒットする。
「カイリュー!…まだ行けるな!追いかけろ!」
そのまま叩きつけられたカイリューはすぐさま飛び上がり、リザードンを追いかける。
──リザードン!
「カイリュー!ドラゴンダイブ!」
カイリューはリザードンに追いつくと龍の気を纏い突撃してくる。
さて、ここでなんだがドラゴンダイブは"接触"物理技である。ならこのトレーナーは何をするだろうか?
もちろん
──カウンター!!!
確定反撃をやろうとするのである。
そしてその意志に答えるのが相棒である。リザードンは元々それほど優秀な耐久力は持ち合わせていない。なのに何故、カウンターの採用なのか。それは単純、相手に接触された時の反撃札である。
そのカウンターは龍の気を纏ったカイリューにクリーンヒットした。カイリューは堪らず技が中止され仰け反った。
「─カウンター!?ならはかいこうせん!!」
ワタルの十八番、全てを破壊するはかいこうせん。普通なら受け切るなんて馬鹿なことはしない。躱すか、防御するにしても光の壁は欲しいところである。
だがこのトレーナーは違う。
──りゅうのまい!!
りゅうのまいを某大乱闘ゲームの横回避だと思っているのか?と思わんばかりのりゅうのまい回避。
空中でやるとかアホだし真似なんてマトモなトレーナーならやらないしそもそも"思いつかない"
なら何故進化したてのこいつらができるのか、理由は簡単。最初っからやってたからだ。やっていたからそこ、りゅうのまいではかいこうせんを回避できるのだ。
りゅうのまいではかいこうせんの周りをグルンと回避し、懐に潜り込むリザードン。
──逆鱗!!
そしてリザードンもまた龍。その拳をカイリューの腹にぶち込み顎にアッパー、回り込んでシッポで背中を叩き、カイリューをたたき落とした。
「──カイリュー!?」
ワタルは予想外のことが多すぎて理解が追いつかない。そのままトドメと言わんばかりにリザードンは逆鱗による一撃を叩き込んだ。
リザードンがその場を離れ、グリーンがカイリューの状態を確認する。
「──カイリュー、戦闘不能だ。この勝負、リザードンの勝ち!」
───っっっっっやっっったぁぁぁあ!!!
「グォゥ!!」
ユウキとリザードンは互いに抱きしめ合いじゃれ始めた。
ワタルはカイリューに近づき、カイリューを撫でながらその様子を見ていた。
「カイリュー、よく頑張ったな。……強かったな、彼は。」
「バゥウ…」
「そう落ち込むな。次がある。次は、リーグで戦うことになる。彼らなら必ず来るはずだ。」
「……バゥ!!」
「……ああ、必ずリベンジしよう!」
グリーンはその様子を写真で取り、ナツメに送った。
「……どうだ?いい顔になったろ?」
『ええ、ありがとうグリーン。』
「へへ、おう!」
リザードンとユウキははしゃぎならがわちゃわちゃするのが終わるのはもう少し後である。
──ワタルさん!ありがとうございました!
「こちらこそ、次はフルでやろう。後、ドラゴンポケモンについて知りたかったら連絡してきてくれ。色々教えれるはずだ。」
──はい!その時は必ず!
「ありがとな、ワタル。」
「それはこちらのセリフだ、グリーン。このような素晴らしいトレーナーとバトルできたのは君が呼んでくれたからだ。……ユウキくん。次は、リーグで会おう!」
──はい、また!!
そう言い、カイリューに乗って飛んで行った。ワタルさん。うーんカッコイイ。
──グリーンさんもありがとうございました。
「いいってことよ!……あ、そういえばお前レッドから受け取ったタマゴはどうだ?孵化したか?」
──実はまだなんですよ「グオ!グオォ!!」
……ん?リザードン、どうした?
「……何かあったのか?行ってみようぜ!!」
二人は再びオーキド研究所の庭に入ると、他の手持ちポケモンが温めていた俺の卵(バッグの中に入ったまま)が光り輝いていた。
──ま?
「嘘だろ?」
「「ここで孵化するの!?」」
「ほ〜……いよいよじゃのう〜」
そして、その殻は破られ、ポケモンが現れた。
「……りゅう?」
──み、
「み、」
「…ほっほっほ、まさかのう…」
──ミニリュウだぁあ!!!
「ミニリュウの色違いぃぃ!?」
「……りゅう?」首傾げ
最近、くっそ長くなってるし分けた方がいいのかなとなっている。けどアンケートとる物でもなさそうだし……意見貰ってもいいですか?
感想欄で意見くれるって人は書いてくれるととても助かる。後普通に感想もあると励みになります。
よろしくお願いします。