はくのん無双、まだまだつづきます。
……何だか、失礼なことを言われている気がする。
「白野様? どうかなさいましたか」
ううん、何でもない。それより紅茶美味しいですね。
「ありがとうございます。おかわりはいかがですか?」
もらいます。
私の私室とされる部屋に通され、そこでのんびりとお茶を飲む。フロア貸し切りと豪勢なことをしていたが、部屋は至って落ち着いたものだった。まぁ、ソファは人間をダメにするほどだし、先程飛び込んだベッドは一瞬で意識が墜ちた。ヴィーラさんに起こしてもらった。今座っている椅子も凄く座り心地がいい。
……もっかいソファに、……はりゃあ゛あ゛あ゛あ゛♥ あ゛―っ♥ あ゛っ♥ ……ふぅ。
こりゃ、人をダメにしますわ。ヴィーラさん。ヴィーラさんって、IS動かせるの?
「はい。第二回のモンドグロッソでロシア代表として機動部門に出場いたしました。機動関連については私が教導役となります。よろしくお願いしますね」
おぉ、まさかのヴィーラさん先生でしたか。よろしくお願いします。
「はい。白野様の為に、誠心誠意つとめさせていただきます」
どうやら私の教導役は美人役揃いらしい。ヴィーラさん然り、ラトロワさん然り。
ヴィーラさんと話していると、扉がノックされた。時間かなと思ったが、まだ時間は残っている。首を傾げつつヴィーラさんに扉を開けてもらうと、そこにはメイドさん達がいた。ちょっと圧巻。
「あなたたち、どうしたのですか?」
これにはヴィーラさんも予想外だったようで、首を傾げていた。先頭にいたメイドさんが、ヴィーラさんに説明をしていた。
「その……白野様に、先程のお礼を……」
お礼? 何のことだろうか? 私は特に何もやっていないのですが。
「……そうですね。白野様、この子達の願い、聞いて下さいますか?」
ん? もちろん。みんな、入って。この部屋広いし。
そう言うと、みんなぞろぞろと入ってくる。流石に全員で来ているわけではなかったようだが、それでも十人近くいるので圧巻。先程ヴィーラさんと話していたメイドさんが代表して私に頭を下げてきた。それに続けて他のメイドさん達も頭を下げた。
な、何事?
「白野様、先程のISでのお姿、私たち一同感激いたしました。あなた様の『愛』、確かにいただきました。改めてここに誓わせて下さい。私たちは一生あなた様にお仕えいたします」
メイドさんは、顔を真っ赤にして、涙ぐみながら私に誓ってくれた。まだ一度も離したことはないけれど、その気持ちは伝わってきた。他のメイドさん達も同様だ。寄辺がなかったこの世界において、守るべきものが出来た。
メイドさん、こっちに来て。
「は、はいっ」
緊張しながら近付いてきたメイドさんのことをキュッと抱きしめる。
「はくの、さま?」
ありがとう、メイドさん。そう言ってくれたこと、本当に嬉しい。私も誓うよ。君たちを守ります。命をかけて。魂にかけて。
「白野様……っ」
泣かないで。せっかく可愛いんだから、笑って?
「はいっ、はいっ!」
涙を浮べながら、メイドさんは笑ってくれた。うん、可愛い。
「そ、そんな……っ」
やべぇ、ちょう可愛い。ギュー。
「はわっ!?」
ふっかふかー。
「はふぅ……」
あ、メイドさんがクッタリと。……寝かせておきますね。よっこらせ、と。
他のメイドさん達も、来て?
チョイチョイとメイドさん達を呼び寄せ、一人ずつ抱きしめる。まぁ、ご主人様特権ということで。むふー。
さて、最後はヴィーラさんです。
「その……、もうお時間ですので……」
ありゃ。残念です。じゃあ、軽く。ギュ。
「は、白野様……」
ふふ、今日はこっちにお泊まりしようかな。織斑先生に許可貰えたら、だけど。
「………………」
ん? ヴィーラさん、行きましょ?
「はい。あなたたちも落ち着いたらいらっしゃい。それと、誰かIS学園に連絡を」
ヴィーラさんの指示に、ベッドに横になっていたメイドさんが再起動して、ものすごいスピードで部屋を出て行った。仕事が早いですね。
「では、参りましょう。ご案内いたします」
顔を赤くした可愛いメイドヴィーラさんから、完璧(パーフェクト)メイドさんに戻ったヴィーラさん。どっちも魅力的。
じゃあ、皆さんよろしくお願いします。
しかしはくのん、オヤジというか主人公というか。イケメソですね。