はくのんIS(更新停止しています)   作:天神神楽

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まさかの日刊ランキング3位。はくのんぱわーは偉大。
ありがとうございます


はくのん、おかいもの

むにゃ……。

「白野様? お目覚めになりましたか?」

目をかけると、ヴィーラさんのお顔。頭の後ろに柔い感触。これは伝説のHIZAMAKURA☆

「お加減はどうですか?」

うん。少しくらくらするけど問題はないよ。少し横になったから、随分ラク。ありがと、ヴィーラさん。

「先程IS学園に連絡しましたので、今日はこちらにお泊まり下さい。明日、車でお送りいたします」

今日はお泊まりらしい。寮に入ってからは、のほほん抱き枕でぐっすりだったから、眠れるかちょっと不安。あ、でもさっきは一瞬で墜ちたから大丈夫か。キアラ、もう戻ってもいいの?

「はい。今日のテストは終了いたしましたから。もうお昼になりますし、ご飯にしたらどうですか?」

ご飯……あー、後でマーボーの感想を聞かないと。

「昼食はご用意できています。あの子達が腕によりをかけたものですので、楽しみにしていて下さいね」

メイドさん謹製のお昼ご飯。これは桜のお弁当に匹敵するくらいの価値がある。

部屋に戻って人をダメにするソファで悶絶していると、ヴィーラさんがご飯を持ってきてくれた。和食なり。おぉ、美味。

「ありがとうございます。あの子達も喜びます」

うん。あとでお礼言わなくっちゃね。ヴィーラさんも一口どーぞ。はい、あーん。

「あ、あーん……」

うん素直でよろしい。今度、ヴィーラさん達にもご馳走するね。

「仕事を取られてしまうのは複雑ですが、楽しみにしています」

良かった。あ、今度一緒にレースしようね。

「はい。高速機動の訓練の時に。そのときは学園に参ります。その時は本気で行きますのでお覚悟を」

ニヤリと笑うヴィーラさんは魅力的。ゾクリとくる。

お昼ご飯を食べ終えたが、午後が丸々空いてしまった。ISに乗るのは、礼のメイガスストップがかかっているのでダメだから、何をしようか。

……探検だな。

パーティーメンバーは私、ヴィーラさん。それとさっきベッドに横になっていたメイドさん。

取り敢えず、このフロア以外を回ってみよう。

「こちらは経営部門のフロアです。女性の比率が多いですが、重役は男性も多いです」

世間は男尊女卑なのに?

「ここでは関係ありません。実力がものを言うのです。確かに男性からの応募は少ないようですが、反対にそれに反応するような女性もおりません」

それは凄い。……ん? 何だか皆さんこっちを見ていますが?

「それは先程の映像を見ていたからです。ラトロワ様は国家の英雄です。その彼女を打ち破った新たな英雄に興味津々なのです」

メイドさんが説明してくれた。……さっきまでの小っ恥ずかしい一部始終を見られていたと言うことか。

「あ、あのっ」

何でしょう? あ、このひと山田先生に似てる。

「先程の勝負、感動しました。あなたのために、一生懸命働きます! これからも頑張って下さい!」

……お礼に、ギュー。

「はわわっ!?」

ますます山田先生に似ている。帰ったら山田先生にもしてみよっと。

このままでは怒られてしまうので、この人のことを離す。結構ふらふらしていたので、近くの人に後をお願いし、次の場所へ。ここでは皆さんお仕事中だったので、お供は増えませんでした。

次に来たのは下の方。ビルの下の方はショッピングモールになっているらしい。ちなみに入ってきた場所とは別の所。……さっきの衝撃、凄かったけれど、大丈夫なのだろうか。

「問題はありませんよ。先程のテストは公開していましたから。ただ、完全に招待制かつ撮影録音は完全シャットアウトしておりましたが」

ならば安心だ。……だから、また見られてるの?

「はい、恐らくは」

あとは、超美人メイドさんが二人もいるしね。ともあれ、ショッピングでもしようか。

「はい。お供いたしますわ」

さて、洋服でも見ようか。私服は制服しかないし。

「ではご案内いたします。こちらです」

案内されたのは《紅の姉妹(スカーレット・ツイン)》というお店。私くらいのJKから大人の女性まで幅広い支持を受けているらしい。

「こちらのお店では、白野様のISスーツを手掛けたブランドです」

あぁ、あのピッチリスーツの。では、少し見ていこう。うーん……、あ、これかわいい。どう、メイドさん?

「お似合いですよ。可愛らしいです」

ありがと。ヴィーラさん、こっちはどうかな?

「とてもお綺麗です。こちらもお似合いかと」

ヴィーラさんに色違いの服を渡された。うん、可愛い。

他にないかなー、あ、これヴィーラさんに似合いそう。ほら。合わせてみると、私の見立てに間違いではないことが分かる。パーフェクト。

「そ、そんな……恥ずかしいです」

恥ずかしがるヴィーラさん、Priceless。ほら、メイドさんも。うん、可愛い服が似合うね。

「あ、ありがとうございます」

じゃあ、これはプレゼント。今日いっぱいお世話になったしね。異論は認めない。

渋る二人を引っ張って、引き下がられる前に買ってしまおう。私の服は学園に送ってもらって、二人の服は包んでもらう。はい、プレゼント。今日付き合ってくれたお礼です。

「ありがとうございます、白野様」

「ありがとうございます!」

二人は笑顔で受け取ってくれた。うん、よかった。

じゃあ、次はー。

そんなこんなで、二人のメイドさん達を連れ回して、ショッピングを続ける。今日お世話になったラトロワさんやイヴァンさん。それに、まぁ、お世話になっているキアラにもいくつかプレゼントを買った。あと、織斑先生たちへのお土産も。

再び研究室に戻って、研究員の人たちにお菓子を渡した後、ラトロワさんのお部屋に向かう。失礼しまーす。

「岸波か。今日はご苦労だったな。そこに座ってくれ。茶でもだそう」

おぉぅ、クール。くーるびゅーてぃですわ。

ラトロワさんに出してもらったお茶を飲む。うん、ジャムと一緒に飲むのも美味しいですね。

「お前は世界各国の料理を食べるのが好きだと聞いたからな。気に入ってもらえたのなら良かった。それよりどうしたんだ?」

あ、そうでした。これ、今日お世話になったお礼です。

「仕事なのだから、気にしなくていいものを。だが、ありがたくいただくよ。ありがとう」

はい。これからもよろしくお願いしますね。

「あぁ。こちらもよろしく頼む。そうだ、岸波。いくつか聞いてもいいか?」

なんなりと。

「では、先程の勝負の最後に使ったあの技。一体どういうものなのだ」

んー、あれは……《聖杯》の能力に頼った技というか。セイバーとかアーチャーとはまた違うものなので、簡単には使えないです。時間もかかりますし。

「まぁ、確かにそうだな。キアラはあれを単一能力だと言っていたが、そうだったのか」

はい。《聖杯》が張り切ってましたから。存在し得ぬ空想を、現実に具現化する技です。

「なんと……、まさに神の御技だな」

神というか、吸血鬼というか。まあそんなとこです。

「ふむ? しかし、終わった後気絶していたが、それほどまで負担がかかるものなのか?」

あれは特別です。使い方を変えれば、負担は少なくなります。

「それを臨海学校でやるということか」

はい。基本広範囲の技が多いので。津波対策が必要かもしれないですけど。ラトロワさんは来られるんですか?

「どうだろうか。あれは、基本的には部外者は立ち入り禁止だからな。打診はしてみるが、難しいだろうな」

それは残念。じゃあ、別の時にやりましょう。

「そうだな。実際に目にしてみないと分からないこともあるだろうからな。夏休み辺りに実施するはずだ」

じゃあ、それを楽しみにしています。

「っと、ついつい話し込んでしまったな。そろそろ、ヴィオリニスタ達も心配するだろう。そろそろ戻れ」

はい、教官。

「……今まで通りでラトロワでいい。私はお前の卒業までは日本にいる。暇があればいつでも来い」

はい。その時はご飯をご馳走しますよ。

「あぁ。楽しみにしている」

ラトロワさんの部屋を後にして、部屋に戻ると、ヴィーラさん以下五名ほどのメイドさん。何でしょうか?

「お風呂の時間です」

なぜ、皆さん妙に顔が紅いのでしょうか?

 




ちなみにここまでのはくのんは、ほとんど無表情で発現しているイメージ。
ゲームの台詞のテンションと表情との差がツボです。
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