ラウラ・シャルロット組とが一番絡ませやすい。
さて、テストも終わり、自由時間だ。私の都合で自由時間を減らしてしまったので、申し訳ないと思っていたが、案外みんな気にしていなかった。それどころか……。
「岸波さん、良ければ一緒に泳がない?」
「一緒にビーチバレーしよーよ」
「これ美味しいよ?」
我が生涯屈指のモテ期到来! 水着に着替えて外に出ると、沢山の女の子に囲まれた。初めは《聖杯》のことについて聞かれると思ったが、そうではなく、何かみんな顔が紅い。
どうしよーかなーと思っていると、近くにのほほんさんや鷹月さんがいたので、彼女たちに助けてもらって脱出した。
「たいへんだったね~」
「でも、あれだけ凄いものを見せられたら、分からないでもないわ。私も燃えてきちゃったし」
勘弁下さいな。
「ふふっ、分かったわ」
あざす。あ、そう言えば、ボーデヴィッヒさん見なかった?
「ラウラさん? そういえばシャルロットさんと一緒にいたけど」
そっか。あ、二人ともありがとね。助かったよ。
「気にしないで~」
「そうよ、水くさいわよ?」
それでも。じゃ、また。
のほほんさんたちと別れて、ボーデヴィッヒさん達を探す。まぁ、すぐに見つかったのだけど。
……そこにはタオル魔神がいた。デュノアさん、どゆこと?
「ははは……ラウラったら恥ずかしいみたい」
あら乙女。ボーデヴィッヒさんボーデヴィッヒさん。
「岸波か……? 岸波……私はどうすれば……」
青春してるねぇ。大丈夫、取り敢えず織斑君を探そっか。
「だが、私はどうすれば……」
自信を持って? そうだ、髪型とか変えてみよっか。ほら、頭の部分だけでもタオルを取って?
「う、うむ……」
小さく頷くと、ボーデヴィッヒさんは頭の部分のタオルを取ってくれた。顔が真っ赤なのはご愛敬だ。そうだなー、ボーデヴィッヒさんの髪の毛凄く綺麗だから迷うけど……。あ、じゃあ、三つ編みとかしてみよっか。デュノアさん、手伝ってくれる?
「うん! もちろんだよ!」
どうやらデュノアさんもやる気満々のようだ。せっかくの綺麗な髪だ。少し時間をかけて綺麗に編んであげなくては。
ボーデヴィッヒさんの髪の毛はとてもサラサラだ。このままでもいいとも思うけど、せっかくの海だ。可愛い水着も着てきたんだから、色々オシャレしなきゃ。
「しかし、そんなことよく分からないのだ……」
「もう、ラウラったらそればっかり」
まぁまぁ。でも、ボーデヴィッヒさんもこれから色々考えていけばいいの。それに、IS学園には周りに沢山女の子がいるんだから。今度色々聞いてみると良いよ。
「そ、そうか……」
そうなの。それにデュノアさんだっているんだから、ボーデヴィッヒさんも恥ずかしがらないで、色々体験しなくっちゃ。
「そうだよ。そうだ、ラウラの私服を買いに行こうよ」
「私服か? う、うむ……そうだな。その……」
ん? なあに?
「その、岸波も一緒に来て、くれるか?」
勿論。私は恋する乙女の正義の味方なんだから。可愛い洋服選んであげる。
「よろしく頼む……」
うん。っと、髪結いおしまい。三つ編みお下げ。可愛いよ、ボーデヴィッヒさん。
「そ、そうか?」
うん。ね、デュノアさんもそう思うでしょ?
「うん! 可愛いよラウラ!」
せっかくだから三人でお揃いにしようか。デュノアさんは一本かな。デュノアさん、ここ座って。
「ぼ、ボクも!?」
デュノアさんも。ボーデヴィッヒさんも、お揃いが良いでしょ?
「そうだな。ダメかシャルロット?」
ほら、こんな可愛い小ウサギさんのお願いを聞けないのかい?
「もう……分かったよ。でも、岸波さんのはボクにやらせてね?」
お願いするよ。でもその前に、綺麗に編んであげる。デュノアさんも綺麗な金髪だから、丁寧にやらなくっちゃ。フンス。
丁寧に整えるといっても、そんなに時間はかからない。すぐに編み終える。うん、可愛い。
「ありがと。じゃあ、次は岸波さんの番だね。はい、座って」
うん、よろしくね。あ、ボーデヴィッヒさんはこっちをお願い。
「私もか? しかし、やり方なんて知らないぞ? シャルロットにやってもらった方がいいんじゃないか?」
編み合いっこした方が楽しいでしょ? いかにも女子高生っぽくて。デュノアさん、ボーデヴィッヒさんに教えてあげて?
「うん! ほら、ラウラ。簡単だから、よく見てて?」
「う、うむ!」
私のすぐ背後で女の子二人が会話しているとはこそばゆい。加えて、女の子力のレッスンというのだからほほえましい。
デュノアさん担当の右側はすぐに終わり、デュノア先生指導の下、ボーデヴィッヒさん担当の左側も完成。鏡で見てみると、右側に比べて少しいびつだけど、なんだか嬉しくなる。
「やはり、シャルロットにやってもらった方がいいんじゃないか?」
そんなことないよ。凄く嬉しいよ、ボーデヴィッヒさん。
「そうだよラウラ。一回並んでみよっか」
私・ボーデヴィッヒさん・デュノアさんで鏡の前に並ぶと、五本の三つ編み娘。お揃いだ。よし、織斑君に見せに行こう。
「ま、待て、タオルが……」
ダメダメ。顔は見せていかないと。その後水着公開だよ。
再び恥ずかしくなってしまったボーデヴィッヒさんを引っ張って、再び海岸に出る。織斑君を探してみるが、なかなか見つからない。探している間、他の子達に、お揃い三つ編みを褒められ、ボーデヴィッヒさんがますます真っ赤になっていく。ふふふ、メインはこれからだよ?
話しかけてきてくれた子達に話を聞くと、織斑君は泳ぎにいっているらしい。なので、波打ち際に行ってみると、丁度海から上がってきていた。織斑くーん。
「ん? お、岸波さん。それにシャルと……ラウラ? どうしてタオルに包まってるんだ?」
ふふふ、新調した水着は織斑君に一番に見てもらいたいんだって。ほら、私とデュノアさん後ろ向いてるからお披露目してあげて。
「ほ、ほら、見ろ! そして笑うがいい!」
思わず二人でずっこけた。織斑君、笑ったら〈ピー〉に〈ピー〉して〈ピーーー!〉させるよ。
「怖いわ! 第一笑うわけないだろ? 可愛いぜ、ラウラ」
「か、かわっ!?」
おぉ、今のはナイスだよ。振り返れば、タオルをパージしたボーデヴィッヒさんと少し顔を紅くした織斑君。ほら、織斑君。他にも何か気付かない? ほら、フリフリ。
「そう言えば、髪型が一緒だな。揃えたのか?」
うん。ほら、こっち、ボーデヴィッヒさんに編んでもらったの。いいでしょー。
「はは、何だか三人とも仲良しだな」
ふふんいいだろう。私を倒さないと、ボーデヴィッヒさんを嫁にはやれないな。
「む? 嫁は一夏の方だぞ?」
あんなごつい嫁はいらない。そう言えば織斑君は泳いできたの?
「あぁ。泳いでたら鈴が足つっちゃってさ。驚いたぜ」
あらら、鳳さん残念。
「おっりむっらくーん!」
「あ~、はくのんもいる~」
「あ、三人とも髪型お揃いね。可愛いわ」
見れば、相川さんとのほほんさんと鷹月さん。どうやらビーチバレーのお誘いだ。
「あ、でも、これだと4対3になるな」
あ、じゃあ私が審判してあげる。ほら、織斑君はデュノアさんとボーデヴィッヒさんと組んで?
「あ、あぁ」
二人にウインクすると、デュノアさんは笑顔で返事をしてくれた。ボーデヴィッヒさんはさっきの可愛い発言にぼーっとしているようだ。
じゃー始めるよ。一応スパイクは禁止ね。
「ふふふ、真夏のシンドバッドと呼ばれた私の実力、見せてあげる!」
色々違う。まぁ、自分で言うだけあって、相川さんのジャンピングサーブは鋭く入る。
「任せて!」
それに素早く反応するデュノアさん。あ、でもその方向は。
「って、わあっ!?」
激突。あちゃー。
「大丈夫か二人とも!」
あ、今織斑君が行ったら……。
私の心配の通り、顔を真っ赤に沸騰させたボーデヴィッヒさんは脱兎の如く旅館の方に走って行ってしまった。
ありゃりゃ。
「どうしたんだ?」
「あはは……」
……まぁ、朴念仁はなかなか治らないか。んー、じゃあ私も他の所に行こうかな。二人で頑張れ。
「え? あ、あぁ。じゃあ、またな」
「え~? はくのんも一緒にやろうよ」
ごめんね? でも、気になる姉妹を見つけちゃったから。多分また来るから、その時遊ぼ。
頬を膨らましたのほほんさんを撫でてから、この場を離れる。向かう先は、二人ぼっちの姉妹の所だ。
はくのん三つ編みお下げVer←NEW!
次回はオリジナル部分。