二人とも、遊ばないの?
「む? あぁ、ハクノか」
「あ、ハクノ!」
私に気付いたイーニァが私に抱きついてくる。あ、髪型変えてみたんだけど、どう?
「とってもかわいいよ!」
ありがと。クリスカはどうかな?
「に、似合っていると思うぞ?」
ふふ、ありがと。そうだ、イーニァもお揃いにしよっか。
「うん。えへへ、ハクノとおそろいっ」
イーニァと一緒にパラソルの下に座る。先程までとは違い、静かな時間。イーニァの楽しそうな鼻歌と波の音、そして少し離れた所から聞こえる皆の笑い声。こんな空気も悪くない。
……はい出来た。可愛いよ、イーニァ。
「ありがと! クリスカ、どう?」
「可愛いわ、イーニァ」
えへへー、と笑うイーニァ。前に座っていたイーニァを抱っこして、クリスカに寄りかかる。二人とも驚いていたが、イーニァは嬉しそうに、クリスカは少し困ったようにしつつも、そのままにしてくれた。
「……やはり、疲れているのだろう?」
ありゃ、ばれてーら。まぁ、ちょっとはしゃぎすぎたからね。
「全く……。イーニァ、少し離れてあげて?」
「? いいよ」
イーニァが離れると、クリスカは少し後ろに下がる。体を預けていたので、私の頭はそのままクリスカの膝に落ちる。
「お前ははしゃぎすぎだ。私たちといる時くらいはゆっくりしろ」
…………。ふふふ、ありがとうメイドさん。
「む……。そうだ、私たちはお前のメイドなんだ。もっと甘えろ」
どうやらツンデレのメイドのデレ期のようだ。では、お言葉に甘えよう。むふー。イーニァ、私と一緒に横になろ?
「うん! きゃっ!?」
ぎゅー。ふふふ、メイドさん、私と一緒に寝てくれるかな?
「うん! えへへ、ハクノ、きょうはおつきさまみたい」
まだこんなに明るいのに?
「でもポカポカなの。だからとってもきもちいの」
そっか。じゃあ、クリスカ。ちょっと休ませてもらうね。
「全く……。いいぞ、ゆっくり休め、ご、ご主人様」
可愛いメイドさんの恥ずかしそうにしている顔を見ていると、すぐに睡魔がやってくる。優しく頭を撫でてくる感触に身を委ね、取り敢えず休むのであった。
Another side クリスカ
イーニァを抱いたまますぐに眠ってしまったハクノ。あれだけの戦闘をしたのだ。やはり疲れたのだろう。イーニァも眠ってしまったため、私の周囲は靜かだ。
「全く、疲れているのならば、休めばいいものを」
どうも、ハクノはお節介にすぎる。一組の織斑たちの面倒をよく見ている。先程聞いた話では、ドイツのボーデヴィッヒの世話を甲斐甲斐しくしていたようだ。
「困った主なことだ」
イーニァを抱きしめながら幸せそうに眠るハクノを見て、思わずクスリと笑ってしまう。と同時に、笑みを浮べている自身に少し驚く。ハクノと出会って少ししか経っていないのに、随分と笑う機会が増えた。カンザシにも目を丸くして驚かれた。
そう。この少し頼りないが、どこまでも頼りになる主に出会って、私たちは変わった。
初めて見たのは、我が国の英雄と戦う姿。その映像の最後の一撃に、私たちの心は捕らわれた。凍り付いた私の心の鎖は、完膚なきまでに壊され、殺された。
イーニァが言っていた。氷河が溶けて、花が咲いたと。
私も感じた。冷え切った心の中に、陽の光が注がれていると。
太陽の焔のように情熱的で、月の輝きのように優しい。
なんと言うことだ。まるでこれでは恋する乙女のようではないか。
――あぁ、でも。
それでも構わない。それ以上も望んでしまう。
小さなリスのような可愛らしい主。
太陽のようにどこまでも力強い主。
月のように優しく守ってくれる主。
――私が、どこまでも仕えたいと願った、ご主人様。
……ダメだ、恥ずかしい。真夏の太陽に焼かれるよりも遙かに熱い。
でも、それがどこか心地よいと感じてしまうのは末期だろうか。
いや、それでもいいか。いや、それがいいんだ。
以前に戻るくらいなら、この可愛いご主人様に終生仕えよう。
共に行こう。主よ。
……寝言で、返事をしないで欲しい。
全く、惚れ直してしまうではないか。
Side out
対はくのん好感度(ロシア組)
ヴィーラ :測定不能
カリス社社員:♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
ラトロワ :♥♥♥♥♥♥♥♥♡♡
イーニァ :♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
クリスカ :測定不能
ロシアははくのんフィーバー中