はくのんIS(更新停止しています)   作:天神神楽

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唯依姫を書くのが難しい。
うちの唯依姫先輩は可愛い子。


はくのん、姫と会う

今日は待ちに待った唯依姫先輩と会う日である。手土産を持って剣道場にお邪魔すると、そこには道着を着た美人さん。唯依姫せんぱーい。

「……その唯依姫先輩とは、私のことか? 全く、篠ノ之に聞いた通りみたいだな」

照れる。

「褒めてない。……まぁ、自己紹介だな。私が篁唯依だ」

あ、岸波はくのんです。今日はですね、乙女の尊厳をかけて、勝負を挑みに来ました。

「勝負はいいが、乙女の尊厳?」

はい。えーと、これですこれ。

メイドふくー。負けた方がこれを着ましょう。話はそれからです。

「ちょ、ちょっと待てっ!?」

篁、武御雷を、じゃねぇ、竹刀を持て! あ、ちょっと道着に着替えてきますね?

「だ、だから待てと言ってっ!!」

「その、何かすみません……」

ふふふーん♪ パージ! で、アムドー。はくのん道着Verです。

「もういい……何はともあれ、勝てばいいからな」

先程までの慌てる唯依姫先輩もいいが、キリッとした唯依姫先輩は更にいい。まさしく剣士だ。

ムーンセルにいたときの私では到底敵わないだろう。でも、今の私にはみんながいる。

――だって、みんなは私の中にいるんだから。

それは《聖杯》ではない。あの子はあくまで私をサポートしてくれているんだから。セイバーの、アーチャーの、キャスターの、ランサーの、ギルガメッシュの、BBの、アルターエゴたちの力を使っているのは私なのだ。

だから、今の私は英雄のあの人達の力を借りることが出来る。慢心することはないけれど、油断なんてしない。

だって。

 

 

 

 

唯依姫先輩メイドVerを見られるんだもの!!!!

 

 

 

 

「……何やら邪な気配を感じるな」

いえ、これは好きなものを純粋に追い求める乙女の姿です。でも、剣は正義の味方のものです。才能はないけど、絶対に負けません。

「そのようだな。では、私も全力で行かせてもらおう」

竹刀を構える唯依姫先輩には隙がない。でも、ランサーほどではない。アイルランドの大英雄と比べるのもアレだけど。

では、二刀流でいきます。

「あぁ、来い。私も行くぞ」

合図はいらない。視線が合った瞬間、唯依姫先輩の剣を受け止める。《干将(かんしょう)・莫耶(ばくや)》のような使い方は出来ないから、今回は手数で攻める。

「ふふっ、凄いな。あの映像は機体の力だけでは無いようだ!」

あの子は私の為に動いてくれてますから。私だけではあそこまでは出来ません。

「ここまで出来れば十分だろう。なんせ、かすりもしないのだからな」

こちらの攻撃も当たりませんけど、ねっ!

「ふふっ、こんなに心躍るなんて久しぶりだ」

私も楽しいです。けど、これでおしまい。みんなの力を冠する限り、負けることは許されないから。

「っ!? くっ!!」

速さに関しては、絶対に負けない。だから、私は負けられない。

私の勝ちです、唯依姫先輩。

「あぁ、私の負けだな、白野」

ふふふ、楽しかったです。また、今度勝負しましょう。

「あぁ。私からもお願いする。これからよろしく頼む、白野」

はい。よろしくお願いします、唯依姫先輩。じゃ、メイド服を着ましょうか。大丈夫、絶対似合いますから。

「あ……ちょ、それは、笑顔で近付いてくるな!」

うふふ~、さ、痛くないですよ~♪

「し、篠ノ之……助けっ」

「先輩」

すがるように箒さんを見る唯依姫先輩。そんなお顔も素敵。

「……ご武運を」

「篠ノ之ーーーーっ!?」

さ、お着替えタイムでっす☆

―――五分後ー。

「うぅぅぅぅぅぅ」

唯依姫メイド先輩、爆☆誕! やっぱり私の目に狂いはなかったね。

「私ではなく、こういうのは白野にこそ似合うだろう……」

私は着用済みですから。ほらほら、立って立って。上目遣いもいいですけど、立ってポーズを取って欲しいです。まずは一枚パシャリ。

「うぅぅ……もう自棄だ。好きにするがいい」

ん? 今好きにしていいって言ったよね? ね? じゃあ、少しスカート持ち上げて下さい。あ、下着は見えるか見えないかギリギリのところで。

「……こうか?」

イエスイエスイエェェェス!!! いいね、チラリズムチラリズム!! じゃあじゃあ、次は四つん這いになって、こっちを見て下さい!

ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァッ!!!!

「そろそろ落ち着けバカ者が!」

だって、唯依姫メイド先輩だよっ!? 今興奮しないで、いつ興奮するの!?

「取り敢えず今ではない。大丈夫ですか、先輩?」

「あ、ありがとう篠ノ之」

あぁ……上着を着られてしまった。いいもん、また今度ヴィーラさんに一杯コスプレ衣装送ってもらうんだから。

「今度は着ないからな……」

……まぁ、その時はそのときで。さ、シャワー浴びたらお茶にしましょ。あ、一緒に入ります?

「やめろっ」

あら、残念。

ということで、唯依姫先輩と箒さんとの大和撫子コンビとのお茶会である。最近至福のときが多い。ちなみに、今日は部屋じゃなくて食堂でお茶会である。

「全く……、あんなものを着させて何が楽しいんだ」

サイコーに楽しかったですけど?

「ははは……その、お似合いでしたよ?」

「篠ノ之、ムリはしないでいいぞ……」

あ、そう言えば、唯依姫先輩って、代表候補生なんですよね? 専用機も持っているんですか?

「あぁ。近接格闘特化のISだ。とはいっても、コンセプトはいかに間合いを詰めることが出来るかだから、加速と機動制御に力が入れられている」

じゃあ、攻撃は唯依姫先輩の技術オンリーなんですか?

「そういうことになるな。武装に関しては特に特別なものはない。だからこそ、ISでは機動を極めたくてな。格闘部門ではなく、機動部門を志願したんだ」

へぇー。名前はなんて言うんですか?

「《武御雷》だ。私の家に伝わる鎧の名前でな。少し我が儘を言わせてもらった」

お写真拝見。おぉぅ、黄色い機体が格好いいですね。……文化祭でクリスカが着てた服、着てみません? なんか、こう、魂に訴えかけるものがあるんですけど……。

「……さっきのを聞いて私が着ると思うのか?」

いえいえ大丈夫ですよ? 衛士強化装備っていって、本当は戦闘服ですから。それに、高速近接格闘をするなら、そう言う服もいいかなって。あ、ちょっとヴィーラさんに聞いてみますね。

「……本当か?」

「いえ、私は四組には行かなかったのでよくは分かりませんが……」

……あ、唯依姫先輩、黄色のもあるみたいです。今日の夜に届けてくれるみたいなので、明日渡しますね。

「ありがとう、というのが礼儀なのだろうが……素直には言えないな」

そんなそんな。じゃあ明日はアリーナで一緒にISに乗りましょ? 箒さんも一緒に。あ、クリスカ達も呼んでみようかな。

「まぁ、それは構わないが……。では放課後にだな」

はい! ……箒さんの分も頼んどこっと。

「……む、何やら邪悪な気配が……」

ん、どうしたんだろーねー(棒読み)

 

 

 

昨日の約束通り、今日は何人かでアリーナにいる。昨日のうちに届いた衛士強化装備はすでに協力者であるのほほんさんに渡してある。……私は警戒されているのだ。私の隣にいるのは簪さん。ちなみに私たちは普通のISスーツである。

「どうして、こんなに大勢で練習することになったの?」

ん? せっかくだから唯依姫先輩の近接戦闘を見せてもらいたくて。それに、《カリス社》の新作スーツも試してみたくって。

「……なんで白野は着ないの?」

いや、だってあれ、唯依姫先輩とかのほうが似合うもん。データ取りは済ませてあるしね。

「…………。……やる意味ないんじゃない?」

だって、セクシーな女の子が見られるんだよ? それだけで意義があるよ。

「……ま、いっか。でも、みんな遅いね」

うーん、イーニァとのほほんさんだけじゃ大変だったかなぁ。先にアリーナに出てよっか。

それからも少し待つと、イーニァがやってきた。おっと、イーニァもせくしー。

「えへへ、みんなもすっごくキレーだよ!」

ほほう。のほほんさーん、箒さんをしょーかんだ!

「りょーかーい!」

「お、押すな!」

のほほんさんに押されて、真っ赤な強化装備を着た箒さんがアリーナに出てきた。鼻血出そう。

「また騙されたっ……うぅぅ……」

いやー、いいよいいよー。はい、バスト強調して!

「ば、バカを言うな!」

「ほらほら~、みなさんも出て~」

のほほんさんに押されて、唯依姫先輩とクリスカ、そしてまさかの虚さんが出てきた。勿論みんな強化装備着用である。輸血輸血……。のほほんさん、撮影よろしく。

「りょーかーい」

私が心臓の高鳴りを鎮めている間、のほほんさんはぐいぐいとみんなの写真を撮ってくれる。ふぅふぅふぅ……

「落ち着いた~?」

うん。眼福だね!

「おね~ちゃんも似合ってるよ~」

「何かと思ったら、このような服を着せるなんて……っ」

虚さん、スタイルいいんですし、よく似合ってますよ? ねぇ、簪さん?

「うん……羨ましい」

あぁ……簪さん、その黒いオーラ閉まって、ね?

「私の頭に白野の柔らかいものが……」

ほーら怖くないよー?

「そ、それより、ISで訓練はしないのか」

うーん、唯依姫先輩の艶姿を眺めているのもいいんですが。じゃあ、《武御雷》見せて下さい。

「全く……昨日今日とため息ばかりだ」

ため息をつきつつ、唯依姫先輩は《武御雷》を展開する。イエローの機体で、唯依姫先輩が纏っていることもあって、本当に武士のようだ。

「かっこいい……」

ヒーロー好きは簪さんの瞳がハート状態。まぁ、確かに格好いいけど。その六機のブースターが第三世代型の装備ですか?

「あぁ。《斑鳩》という。近接戦闘の邪魔にならぬよう私の意思に合わせて動いてくれるんだ。かなり便利だな」

これだけブースターがあれば、色々な技術が使えるだろう。ここは箒さんと《紅椿》とで戦って欲しいな。

「私か? ふむ……篁先輩、お願いしてもよろしいですか?」

「あぁ。そう言えば、ISで戦うのは初めてだな。篠ノ之の剣と鎧、とくと味合わせていただこう」

なんかノリノリですね二人とも。じゃ、私たちもIS展開しておこっか。

と、今周りには第三世代機四機、第四世代機二機がある。第三世代機組は代表候補生と元候補生。相当戦力集まっていますね。

「確かに、この顔ぶれは凄いですね。唯依さんは代表内定も近いと聞きますし、クリスカさん達も候補生を辞退するときは相当引き留められてと聞いています。機体もそうですが、それ以上に乗り手の実力が素晴らしい方々ですね」

そういえば、私が一番勝負してるのってラトロワさんだったっけ。篠ノ之さんたちとは訓練しかしてないし。

「流石にロシアの英雄と比べては可哀想というものです。彼女相手に勝ち続けているあなたが一番凄いのかもしれませんが」

虚さんにクスリと笑われた。そういう表情が似合うのは流石です。

上を見上げれば、箒さんと唯依姫先輩が高速で斬り合っている。機体の性能的には《紅椿》の方が上だろうが、唯依姫先輩の実力と、機体の乗りこなし方のせいで、箒さんが押されている。特に《武御雷》の機動力にかなり振り回されている。

「やはりタカムラの方が乗りこなしているな。箒も悪くはないが……その差は大きいか」

「ホウキ、がんばれー!」

しかし、クリスカや虚さんの言葉通り実力差は埋めがたかったのか、箒さんの負けで勝負がついた。お疲れ様箒さん、唯依姫先輩。

「あぁ、ありがとう。やはりまだ先輩には敵わないか」

「何を言う。篠ノ之もかなり腕を上げているではないか。私もうかうかしていられないな」

二人とも剣士ですねー。でも、《武御雷》の機動性は凄いですね。《聖杯》でも注意しないと一気に攻め込まれちゃうかも。

「私でも《聖杯》のあの高速機動をやられては厳しいな。予測が出来ればまだいいが、それも難しいからな」

まぁ、ランサーには敵いませんからね! むふー。

「それが誇張でも何でもないというのが恐ろしいな。まぁ、せっかくみんな集まったんだ。よければ格闘戦の訓練でもしようか」

よろこんでー!

「あら、私も受けてもいいのかしら?」

「もちろんです、布仏先輩」

あ、そっか。虚さんって三年生でしたもんね。姉御?

「それはやめて下さい」

さ、さーせん。

その後は唯依姫先輩プロデュースの戦闘訓練を行い、夕食の時間になる頃にはもうみんなクタクタ。お腹もくぅくぅです。

「はは、ずっと動いていたからな。今日は私が奢ろう」

流石です、中尉殿!

「私は軍属ではないぞ? まぁ、皆も遠慮無く頼んでくれ。先輩にも付き合ってくれたお礼に奢らせて下さい」

「ふふふ、じゃあ、ご馳走になるわ。本音、変なものを頼むのはやめなさい」

「う~、ウーロン茶漬け……」

それはダメ。ほら、お茶漬けセットもあるから、こっちにしよ。

八人の大所帯なので、結構目立つ。席に着くと、周りからの視線を感じる。

「仕方ないでしょう。今をときめくIS操縦者たちが一同に介しているのですから」

「恥ずかしい……」

ロシアでも凄かったですからねー。あんなにサイン求められたのなんて初めてでしたね。

「確かにどこでも囲まれていたな。女性が多かったように思ったが」

まぁ、私としても可愛い子に囲まれる方が嬉しいですけどね。

「はくのんのサイン、凄い人気みたいだよ~」

ほら、と見せられたサイトには、私のサインの画像があった。あ、オークションとかには出てないんだね。

「みんな手放す気が無いみたいですね。画像はたくさん挙げられているみたいですけど」

それは嬉しいけど、恥ずかしいというか……。唯依姫先輩は、なにか仕事とかはしてるんですか?

「たまにインタビューを受けるくらいだな。たまに護衛任務があるといったところか」

水着の写真とかはないんですか?

「そういうのはあまり受けない。広報写真くらいは撮るがな」

むー、もったいない。昨日のメイド服の写真とかうpしてもいいですか?

「ダ・メ・だ」

シュン。ご飯食べよ……。

「あらあら。お嬢様のようにはいかないようですね」

むむむ、会長さんはチョロいのに。唯依姫先輩はガードが固いのです。

「というか、更識にも同じようなことをしているのか」

「あら、白野さんと一緒にいるお嬢様はとても可愛らしいんですよ」

「……更識も大変だな」

「唯依先輩も、これから大変になるかと」

「言わないでくれ、簪」

あれ、簪さんは簪なんですね。会長さんは更識なのに。

「ん? あぁ、簪とは同じ日本の候補生だから、一緒に行動することも多くてな」

「結構、面倒を見てもらってたから……」

へぇ。じゃあ、唯依姫先輩って、会長さんに嫉妬されてるんじゃないんですか?

「……よく分かったな。普段はいいんだが、簪のこととなるとな……」

お疲れ様です。そういうときは煽るのがオススメですよ。例えば、いいでしょーって自慢するとか。

「いつも白野さんがやっているやつですね。確かにお嬢様相手にでしたら一番効果的かもしれないわね」

というか、虚さん。会長さんはどうしたんですか?

「先日サボっていたので、縛り付けてありますわ。傍らにペットボトルをたくさん置いて」

ゑ?

「お昼過ぎからですから、そろそろ終わるのではないでしょうか。夕食を食べ終わったら、顔を出してきます」

……会長さんに、簪さんこれくしょんを一枚あげよう。乙女の誇りを穢されちまった会長さんに。

 




原作では会長さんはオネーサン属性持ち。
打ちのSSでは
はくのん→おねーちゃんスキルEX
唯依姫 →おねーちゃんスキル☆
楯無「…………」
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