艦これイベント攻略中で遅くなりました。まだクリアは出来てませんが、浜風がドロップしたので少し満足。E-5は無理でもE-3まではクリアしたい。
今日はイルフリ-デさんとの初特訓っ……と、意気込んでいたのだけれど。
「ごめんなさい……私が取れなかったせいで」
イルフリーデさんが、ISの借用許可が取れなかったのである。私は殆ど最初から《聖杯》を使ってたからすっかり失念していた。まぁ、ISに乗れなくても構わないといえば構わない。親交を深めるのも大切だし。
「ありがとう。でも、何をするの?」
うーん、お茶会もいいけど、せっかくだから、戦闘的なことをしよっか。道場行ってみよ。
ということでやってきました道場。とはいっても、剣道部が練習をしていた。箒さんはいないみたいだけど。
「おやおや? 岸波さんとフォイルナーさん? 入部してくれるのかな?」
部長さんが話しかけてくれたけど、違います。空いてないかな~って思いまして。
「空いてはないけど、良ければ使う? ちょうど休憩しようと思ってたし、岸波さんが何かするなら、みんな見たいと思うし?」
奥を見れば部員さんたちが頷いていた。練習しようよ。
ともあれ、使用許可はもらえたので、ジャージに着替えてイルフリーデさんと道場の真ん中で向き合う。つまりはお互いの先頭技能を見ようということである。イルフリーデさんはそういう訓練受けてたの?
「えぇ。基礎訓練としてね。だから、学園にあるISでは《打鉄》が一番好きね」
《ヴォジャノーイ》は?
「この間来たばかりだから乗ったことがないの。面白そうな機体だけどね」
興味は持ってくれているようだ。武装に関しては夏に色々やらせてもらったけど、面白かったよ。射撃が得意なイルフリーデさんなら、案外ばっちりかもよ。
「そうなのよね。槍はあまり熱かったことがないから、練習が必要だとは思うけど、乗ってみたいわね。予約はしたんだけど、結構先になりそうね」
人気なのは嬉しいけど、ロシア機タッグは難しいだろうか。
「抽選だけど、タッグマッチでは《ヴォジャノーイ》で申請したわ。もしかしたらロシア機タッグ組めるかもね」
うん、楽しみにしてる。じゃ、そろそろやろっか。
「えぇ。お手柔らかに」
そう言ってイルフリーデさんは長めのナイフを構える。私もナイフ。何故か道場にあった模造品である。
視線を合わせて同時に動き出す。竹刀と違って短いナイフで斬り合いというものはない。むしろパンチやキックなど格闘戦である。流石軍で訓練していたイルフリーデさんの攻撃は鋭いし、速い。しかもフェイントも挟み込んでくるためとてもやりにくい。ヘタに返そうものなら、そこを狙って猛攻が襲ってくる。
「ハッ! ふふ、攻めてこないのかしら?」
攻撃しながらも、挑発してくるイルフリーデさん。そんなこと言われてはひいてはいられない。だって、私の知っている最強の格闘家は、《无二打》。流石に彼には及ばないけど、真似なら出来る。
だから借りるよ暗殺者。
「きゃ!?」
気迫で勝てたようで、イルフリーデさんがよろける。流石に一撃ダウンは出来ないようだ。けど、大きな隙には違いない。
「きゃあ! ……んもぅ! 負けたわ!」
背負い投げでぶん投げたイルフリーデさんが負けを認める。むふぅ、まだまだ負けませんよ。
「もー、最後の一撃は何? ゾッとしたわよ」
秘策です。因みに本物は一撃で息の根止めます。私たちは耐えたけど。
「……白野は暗殺者か何かなの?」
本職は高校生です。あと、マスター。
「……そう。それより起こしてくれるかしら? ちょっと足に響いちゃって」
もちろん、ですよ。はい。
「ありがと。よい、しょっと」
引っ張りおこしたイルフリーデさんは、少しふらついていた。大丈夫?
「えぇ。流石に疲れたけどね」
「なら、少し休憩していきなよ? いいものを見せてくれたお礼だよ?」
いいんですか?
「もちろんだよ? ゆっくりしていくといいよ?」
ゆっくりしていってねと言われたので、イルフリーデさんと一緒に隅の長いすに腰掛ける。大丈夫?
「えぇ。少し休めば大丈夫よ」
んじゃ、よいしょっと。
「きゃっ!? は、白野!?」
イルフリーデさんに膝枕してあげるのは初めてだね。どう? 枕心地は?
「何よ枕心地って……。まぁ、気持ちいいけど……」
うぇぃ、デレた。まぁ、イーニァとかのほほんさんお気に入りだからね。良ければ寝ちゃってもいいよ。疲れも取れるだろうしね。
「……こんなに注目されてる中じゃ眠れないわよ。あ、頭を撫でないで」
なでりこ。羊がいーっぴき、羊がにーひき。
「ね、眠く……んぅ」
うん、お休みなさい。
「あのね? あんまりラブラブ空間出されると、部員が血液不足になっちゃうんだけど?」
みれば、剣道部員さんたちが鼻に手を当てていた。その間から赤い何かが流れていた。ありゃりゃ。
「まぁ、私としては眼福なんだけどね?」
イルフリーデさんも疲れてたみたいですし、ここは一つ。
「もう仕方ないな? ほらほら、みんな早く起きないと岸波さんに罰ゲームドリンク作ってもらうよ?」
「「「それはそれで……」」」
どうやら剣道部は末期のようだ。箒さんはどうなのだろうか。
**************
――ゾクゥッ!?
「ど、どうした箒?」
「い、いや、凄い寒気が」
「風邪ですの?」
「そんなことはないはずだが……誰か噂でもしているのだろうか」
**************
ともかく、少し動きが鈍い剣道部の練習をしばらく見ていると、イルフリーデさんの頭がもぞりと動く。あ、起きた?
「んん……えぇ、ありがとう。リラックス出来たわ」
よかったよかった。どうする? このままでも私はいっこうに構わないだけど?
「流石に恥ずかしいわよ。よいしょっと」
あぁ~、起き上がっちゃった。
「でも、日本の剣術というのも見てて面白そうね」
正確には術ではないけどね。箒さんなんかは、剣術もやってたはずだけど。今度演舞を見せてもらおっか。
「それは楽しみね。ルナたちも呼んでいいかしら? ヘルガ、日本の文化に興味があるみたいだから」
それなら喜んでくれると思うな。箒さんの流派は女性のための剣術みたいだから、ヘルガさんもやってみてもいいかもね。
「ふふふ、そうね。あ、そろそろ失礼しましょうか。あまりここにいては迷惑になってしまうし」
あ、そうだね。痺れとか大丈夫?
「えぇ。あなたの膝のお陰でね。部長さん、私たちはそろそろ失礼します。ありがとうございました」
「あ、もう帰るの? もっといてくれてもいいのに?」
疑問形で返されたましたし? それに、お世話になりましたし?
「うつってるわよ」
これは失礼。じゃあ、失礼します。
道場から出ると、日がいい具合に暮れていた。うん、いい景色。
「本当に綺麗ね。やっぱり海の上だからこそかしら。ドーバー海峡も綺麗だったけど、そうね、幽玄というのかしらね」
難しい言葉知ってるんだね。でも、ドーバー海峡なの?
「えぇ。あぁ、言ってなかったわね。私たちの訓練をしていたのは、イギリスにあるドーバーコンプレックスという場所なの。欧州の訓練生が特訓するために一堂に会するの。イグニッション・プランの一環ね」
へー、じゃあジークリンデさんもそこに行っていたの?
「えぇ。ジークリンデさんがドーバーコンプレックスドイツ担当官だったのよ。他の国からも指導を要請されていたくらいね」
やっぱりウチの会社の人脈はおかしい。何というか、《カリス社》だけで、世界を征服できそう。
「その話なら有名よ。あながち与太話ともいえないとも思うけど。《カリス社》の所属人員を見れば、その分野でのスペシャリストだもの。それに、あの岸波先生がいるんですもの。あの人が本気を出したら、一週間で世界が取れそうじゃない」
反論の言葉が見つからない。どうやら、IS学園に来る海外勢は、キアラを敵に回さないよう言明されるらしい。どんだけやねん。
「何で他人事なのよ。その会社の筆頭が白野じゃない」
わ、私とキアラが、ど、同類とな!?
「そっくりじゃない。笑顔で相手をどん底に堕とすところとか。本当にそっくり姉妹ね」
納得いかねー。キアラとそっくりだなんて……私はセクハラ菩薩なんかじゃない!
「なにそれ? まぁ、岸波先生が菩薩みたいっていうのは分からないでもないけど。あの人にかかれば、どんな司祭様でも骨抜きになっちゃいそうね」
あぁ、それフラグ。というか、キアラの甘言に耐えるのなんて、英雄レベルじゃないと無理じゃないかな。
「ふふ、そうかもね。たまに岸波先生に相談しに行く子もいるみたいだけど、みんな凄く幸せそうだったみたいよ」
あぁ、それ宗旨替えしちゃったね。まぁ、キアラの話はいいじゃん。ちょっと早いけど夕飯食べようよ。
「そうね。さっきので随分お腹空いちゃったし。ヘルガ達も誘っていいかしら?」
もちろん。どんなことしてたのか聞いてみようね。
ヘルガさん達に連絡を取ると、ちょうど二人も練習を終えた所だったらしく、シャワーを浴びた後で学食に集合した。
「ほぅ、アリーナで見ないと思ったら、そのようなことをしていたのか。是非とも見たかったな」
道場での出来事を話すと、やはりというかヘルガさんが食いついてきた。そういえば、ヘルガさんって、日本文化に興味があるとか。和服とか持ってるの?
「あぁ。一つだが持っている。中々着る機会がないがな。そういう意味では、白野の制服は少し羨ましいかな」
アンヌさん直々のデザインだからね。でも、ヘルガさんの和服姿、見てみたいな。ルナさんは持ってないの?
「浴衣なら一つ買いましたわ。夏祭りというのに行くときには着なければいけないと聞きましたので」
「私も浴衣だけね。白野は和服とかも持ってるの? 雑誌とかではドレスとかよく着てるけど」
パーティとかによく出るからね。でも、和服もたくさんあるよ。部屋にも何着か置いてあるしね。晴れ着とかは《カリス社》にしかないけど。
「ほう! それは、気になるな……」
ははは、じゃあ、ご飯食べ終わったら、部屋に来る? あ、二人も一緒にね。
「いいのか? 是非お邪魔させてもらう」
「私もお邪魔させてもらいます。白野さんのお部屋に行くのは初めてですね」
そう言えば、いつもお邪魔してばかりで、招待したことはなかった。じゃあ、いつもより奮発しなくちゃだね。
「あら、じゃあ楽しみにしてるわね。私たちは部屋に戻ってから行くから、待っててね」
ということで、イルフリーデさんたちを招待することを告げると、のほほんさんは気を遣ってくれたのか、他の部屋にいってしまった。
お湯を沸かしながら待っていると、ノックをされる。当然というか、イルフリーデさんたちである。
「お邪魔します。あら、色々なものがあるのね」
イルフリーデさんが、部屋に色々ある《カリス社》からの贈り物を見て一言。まぁ、色々なもの贈ってもらってるしね。それで、和服だけど、これね。
何枚かタンスから和服を取り出すと、ヘルガさんが目を輝かせた。
「おぉ、これか! 私の持っているのとは違って、柄は控えめだが、着心地は良さそうだな」
ふっふっふ、まだまだ喜ぶには早いよ。ジャジャーン!
「こ、これは!」
京都の友禅の着物と西陣の帯だって。一式だけ届けてくれてたみたい。良ければ着てみる?
「い、いいのか!?」
うん、着付けは任せてね。ヴィーラさんに習ったから。
そういうことで、ヘルガさんに晴れ着を着せていく。スタイルがいいから、和服が似合う。
「ど、どうだろうか……」
テレながら、腕を広げるヘルガさん。紺色で大きな柄で飾られた生地は、ヘルガさんによく似合う。
「よく似合ってますよ。豪華で、でもとても綺麗です」
「えぇ。写真に撮ってもいい?」
ジークリンデさんにも送ってあげようね。ほら、二人も。晴れ着じゃないけど、綺麗な着物もあるから、スリーショットの写真を送ってあげよ。
「私たちも?」
そ。はい、着替えて着替えて。ヘルガさんが青だから、イルフリーデさんは赤で、ルナさんは薄緑かな。
一人ずつ着替えてもらって、ドイツ三人娘和服Verが出来上がった。早速撮影会である。はいはい、並んで並んで!
「むぅ、少し恥ずかしいな」
ほらほら、ヘルガさん表情硬いよ。スマイルスマイル。
怒濤の撮影会は五分ほどで終了。早速、ジークリンデさんに写真を送る。
「ありがとう白野。とても楽しかったよ」
撮影会も終わり、皆和服と言うことで、緑茶とお茶菓子をつまんでいる。
「こんなに綺麗な和服を着たのは初めてです。私も買ってみようかしら」
「お正月とかにも着てみたいわ。白野、今度案内してくれる?」
もちろん。《カリス社》御用達のお店を紹介してあげる。
と、のほほんとしていると(のほほんさん不在)、電話がかかってきた。相手はジークリンデさん。もしもし?
『こんばんは、白野さん。素敵な写真、ありがとう』
どういたしまして。三人が可愛すぎてつい。
『ふふ、仲良くしていただいて何よりですわ。それで三人もそこにいるのですか?』
はい。よければカメラに繫ぎますね。ちょっとお待ちを。
携帯をマイクやら何やら一式に繫ぐ。アーアー、聞こえます?
『えぇ。こちらからもよく見えています。三人とも久しぶりですね。元気にしてましたか?』
「はい。毎日充実しています」
「色々な人々と出会えて、刺激に溢れた毎日です」
「様々なISを見られて毎日幸せです」
『三人とも元気そうで何よりです。白野さんもお元気そうですね。今度のタッグマッチですが、イルフリーデと組むそうですね。訓練はどうですか?』
万事順風満帆です。毎日がうはうはですよ。
『うふふ、それは何よりです。その日は時間が取れそうですので、是非観戦させてもらいますね。ヘルガとルナも頑張って下さいね』
そうしてジークリンデさんとの通話を終える。イルフリーデさんたちも私服に着替えて、お茶のお替わりをしてのんびりとしている。
「白野の淹れたお茶は本当に美味しいわね。紅茶もだけど、日本茶も美味しいわね」
「何かコツはあるのか?」
技術もあるけど、美味しいお茶を淹れてあげたいっていう心構えかな。気持ちが大切。マーティカ、新しいメイドさんも上手になってきたしね。
「技術以上に心、というわけですか」
まぁ、一番の上達の道は練習だけどね。ヴィーラさんも毎日練習しているみたいだし。
「ヴィオリニスタ・クラヴィア殿か。一度お会いしてみたいな」
結構私の所に来てくれるから、もしかしたら会えるかも。今度のタッグマッチにも来てくれるみたいだしね。良ければ紹介してあげるね。
「是非お願いいたします。ヴィオリニスタ様のあの軌道は憧れですもの!」
どうやらルナさんもヴィーラさん信者のようだ。この学園には多いのである。今でもたまに写真とかないかと聞かれるほどだ。
「さて、結構長い間お邪魔してしまったな。布仏にも悪いし、そろそろお暇しよう」
もっといても良かったけど、確かに四人で一つのベッドはきつい。精神的にも物理的にも。
「白野、ありがと。とても楽しかったわ」
「今度は私たちと一緒に訓練をいたしましょうね」
そうしてイルフリーデさんたちは自分達の部屋に戻っていった。しばし一人。……ユイさんに連絡してみよっと。ピロピロピロピロ……。
『もしもし、どうしたの白野ちゃん?』
あ、こんばんは。ちょっと一人で淋しくなっちゃいました。
『あらあら。じゃあ、少しお話ししましょうか。眠くなったら言ってね』
そうして、ユイさんと最近の出来事を話しながら、眠くなるまでお話を続けたのだった。
最近、一夏が出てこない。だって、野郎書くより、おにゃのこ書く方が楽しいので。
イーニァ成分が足りない。ドイツ娘も好きだけど、ロシア組が大好きです。