存分に武器をぶっぱしたので非常にスッキリ。アリーナくらいだと、本気を出すと学園を消滅させてしまうのだ。《約束された勝利の剣(エクスカリバー)》も発動した。……衛星っぽいのを破壊しちゃったけど、あれはデブリだ、うん。
ただいまー。
「おかえりーはくのん」
なんかやたら機嫌の良い篠ノ之博士に迎えられた。ん? なんかさっきと様子が違う?
「うん。だって、はくのんが面白い人間だと判明したからね! だから特別に優遇してあげる!」
ふむ、では私の髪の毛でも差し上げます。これで、DNAとかチェックして下さいな。
「じゃあ、血も少しもらおうかな。チクっとな」
チクっとされた。とはいえ、私自体には大した力もないから、普通の結果しか出ないだろうけど。
「うんうん。あ、そうだ。はくのん、私に直接ラインを繋げるよね?」
うん。IS使えばいける。あ、キアラから許可もらってるから、時々データも送りますね。
「うん。そうしてもらえるかな? じゃあ、今日はもう帰る? 私としては一泊くらいしてもいいけど」
いや、外泊届け出してないので。あ、ご飯だけ作っていきますね。
「はくのんのご飯? へー、楽しみだな」
ふっ、赤い弓兵仕込みのご飯、見せてあげよう。
とまぁ、少し豪華なご飯を作ってから、IS学園に戻った。
速攻織斑先生に連行。一応時間も時間なので、織斑先生のお部屋。
「……で、お前は許可なく国外に行ったと」
いや、一応、篠ノ之博士に全衛星カメラをハッキングしてもらったので、バレてナイはいごめんなさい。
「……たしかに、お前の姿は写っていないが、つい先程、某国の人工衛星が破壊されたそうだ。しかも、完膚なきまでにな。現行ISでも難しい規模での威力でない限りな」
……一応、私の機体、攻撃力ちょう高い。
「まぁ、確かにお前の言うとおり、お前の姿どころか、違法IS一つ存在は確認されていない。その人工衛星も、謎の爆発ということで処理されるだろう」
なら、問題なしっすねごめんなさいごめんなさい。
「はぁ……。ともかく、今回の件は重要機密だ。篠ノ之たちにも伝えてあるが、束とのやりとりも口外するな」
了解です。あ、でも、織斑先生には言っておきますね。これから篠ノ之博士とちょくちょくやりとりすることになりました。
「……その話は誰が知っている」
私と篠ノ之博士とキアラ。あ、それと織斑先生です。
「……それも絶対に口外するな。手段については聞かん」
イエス、マム。お詫びにご飯でも作ります。ご飯まだですよね?
「……あぁ、いただこう」
じゃあ、材料もらってきまーす。
Another side 千冬
材料を取りに食堂に向かう岸波。普通ならそんなことは出来ないはずなのだが、岸波は以前材料をもらっていた。今回ももらってくるのだろう。
以前の料理が美味しかったことを思い出すと、少し楽しみだが、先程束から来たメールが心を憂鬱にさせる。
まさか、あの束が、岸波に興味を持つとは思わなかった。岸波先生なら分からないでもないが、まさか岸波までとは。
「それにしても、大した気に入られようだな」
束のメールの顔文字の多さに辟易してしまうが、文面は無視できない。
第四世代機の理想型と束が言う《聖杯》。世界が第三世代試作機止まりの状態において、岸波の機体はオーバーテクノロジーだ。一夏や篠ノ之とは違って、正式な企業所属だから、争奪戦は起こらないだろうが、それでも世間にバレたら大騒ぎになるだろう。
それに、束が作っている機体よりも高性能ときた。《カリス社》が今後どうなるのか。
考え込んでいると、ノックの音がした。どうやら戻ってきたようだ。返事をすると開けてくれと返事が返ってきた。
「どうした、そんなに沢山材料をもらってきたの、か?」
扉を開けると、材料を沢山抱えた岸波と山田先生と何故か岸波先生がいた。
Side out