この素晴らしい世界において、私の治療はこの上なく効果的なのだよ   作:牛乳に浸した餅

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初投稿です。小説そのものを初めて書くので凄く不安です
某氏のSCP×このすば小説の影響を受けて「僕も書きたいなぁ...」と思ったので書いてみました。酷い内容かもしれませんが何卒ご容赦ください・・・


第1話 言葉は慎重に伝えましょう

ふと、目を覚ます

見慣れない部屋だ。ここは何処だろうか・・・?

 

「鈴木 夕夏さん、貴方は残念ながら亡くなってしまいました。可哀想ですが、あなたの人生は終わってしまったのです」

 

声を掛けられふと目の前を見ると、そこにはまるで女神の様な人が居た

だがそんな事は良い、今聞き捨てならない事を言われたような気がする

 

「・・・私死んでしまったのですか・・・?」

 

「えぇ、お気の毒ですがそうですね・・・」

 

いきなりそう言われても脳が追い付かない。もしかして、ここは死後の世界だろうか?

パニックになりかけている自分を落ち着かせ、自分の記憶を遡ってみる

 

私、鈴木 夕夏は陰気な女子高生だった。まぁといっても、学校で酷いイジメを受けていた訳でも無いし、まぁ目立たない様な学校生活を送っていた・・・多分。

それで、だ。確か私は登校していて・・・それでガードレールを突っ切ってトラックが・・・という感じで死んだ様な気がする・・・うん、多分そうだったと思う

どうしても記憶が曖昧だけれど、まぁ死んだばかりだから仕方ないか・・・

それにしても今思えば呆気ない最期だった・・・もう少しこう、派手とまでは行かないけど、映画みたいに良い感じに死にたかった。いやもうこの際良い感じじゃなくてモブみたいな感じで良いから殺人鬼とかに殺されたかった!まぁただの願望だし、そもそももう死んだから叶わないんだけど・・・

 

「えーっと・・・大丈夫?さっきからずっと黙ってるけど・・・そんなにショックだった?」

 

女神の様な人の声でふと現実に引き戻される。そうだった、今はこの人と話しているのだ。自分の妄想の世界に引きこもらない様にしなくては・・・

 

「コ、コホン。話を続けます、私の名前はアクア、若くして死んだ人間を導く女神です。貴方には2つ選択肢があります、1つは天国の様な何もする事が無い場所に行く事。もう1つは生まれ変わって人生をやり直す事です。」

 

「え、えぇ・・・天国って何も無いんですか・・・?それじゃあんま行きたくないです・・・で、でも生まれ変わるのも・・・うーん・・・」

 

私がそう悩みの言葉を発すると、それを待ち望んでいたかの様に彼女・・・アクアさんは声を上げた

 

「まぁ確かにそうよね?だから、貴方に1つ提案があります。単刀直入に言いますが・・・貴方、異世界に行ってみるつもりはありませんか?」

 

・・・異世界に行く・・・つまりアレだろうか、たまにネットで見る異世界転生という奴だろうか?と言っても、私は異世界転生モノについては多少齧ったことがある程度で・・・つまり、お約束、というものがあまり分からない・・・もう少し女神・・・アクアさんに詳細を聞いてみる必要があるだろう

 

「あの・・・異世界というと、具体的に・・・?」

 

「魔法とかモンスターとかがあるファンタジーみたいな世界ね。どう?貴方そういうの好き?」

 

正直、好きか嫌いかと言われると、若干好き寄りである。だが、私はどちらかというとホラーコンテンツが好きだった。例えば1〇日の金曜日とかF〇aFとかそれはもう色々な作品を見てきた。

その中でも1番好きな物はSCP Foundation、異常な物品、存在、場所、現象などのSCPを収容するSCP財団という物が存在し、その世界にどんな恐ろしいSCPが収容されているか・・・というコンテンツなのだがこれが非常に面白い、怖くて不気味なSCPもあれば思わず感動してしまうようなSCP・・・そんな数々のSCP達を・・・っと、またアクアさんに心配される前に質問に答えなくては

 

「そうですね・・・まぁ、好きかと言われたらまぁ好き・・・だと思います」

 

「そうよね?よし!なら早速異世界転移しちゃいましょう!あっ、そうだ。異世界に持っていける物を1つ授けましょう。異世界に転移してアッサリ死んだら困る・・・って言われてるし」

 

何処か急いでいる様子なアクアさんは、私から正確に同意も取らずにカタログの様な物を取り出そうとしていた。

・・・待てよ、異世界に持っていける物・・・それは何でも良いのだろうか?

 

「あ、はい!それなら1つ欲しい物があります!」

 

「えっ何!?ど、どうぞ?」

 

先程まで静かに縮こまっていた私が急に声を上げたのにビックリしたのか、アクアさんは少しビックリしてしまった様だ、だがそんな事より、今すぐ確かめたい事がある、もしや"あの能力"が貰えたりしてしまうのだろうか!?

 

「私、SCPのペスト医師が大好きで、それなら"ペスト医師を私に授けてほしい"です!」

 

私はSCPが大好きだ。その中でも1番好きなSCPが、SCP-049・ペスト医師だ。厚手のローブとペストマスクを被っていて、少しくぐもった声で喋る。ペスト医師は、直接皮膚に触れた生命体の全ての生物学的機能を停止させる事ができる。また、死体を"治療"する能力を持っている・・・が、"治療"を行った対象はまるでゾンビの様になってしまう。因みに私は彼のtaleも読んだことがあるのだが・・・っと、このままだと話が長くなってしまう。

まぁ、私はペスト医師が大好きだ。正直、触れた物を殺すという能力は人間社会で生きるには危険かもしれないが、それを差し引いてもペスト医師の能力が使えるというのは非常に夢がある。是非とも欲しいものだ!

 

「ペスト医師・・・よく分からないけど、とりあえず授ければ良いのね、分かったわ!」

 

っと、どうやらアクアさんは授けてくれるらしい。やったぁ!これで私も今日からSCP!といっても私自身がペスト医師になる訳じゃないから別に049本人になれるわけじゃないんだけどね・・・番号はどうなるだろうか、SCP049-2はゾンビだし・・・SCP-049-3とかだろうか?

 

「それでは鈴木 夕夏さん、貴方を今から異世界に送ります。魔王討伐のための勇者候補の1人として、魔王を倒した暁には・・・どんな願いでも、たった1つだけ叶えましょう」

 

しまった、楽しみ過ぎて変な妄想をしていたらどうやら異世界に送る時間になってしまった様だ。足元に青く光る魔法陣が現れている。

いやそんな事より今アクアさんは何と言っただろうか!?願いをなんでも1つ叶えるだって!?

つまり魔王を倒したら好きなSCPを呼べ・・・いや待て、叶えられるのはSCP関連だけじゃない、そうだホラーの色々な作品を実際に体験したいなr

 

「さぁ勇者よ!願わくば、数多の勇者候補の中から、あなたが魔王を打ち倒す事を願っています。・・・さぁ、旅立ちなさい!」

 

妄想を繰り広げながら、私は明るい光に包まれていった・・・

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ここは?」

 

ふと目を覚ますと・・・中世ヨーロッパのような街並みに立っていた。

ここが異世界だろうか・・・日常とは違う街並みに興奮するが、騒ぐほどの大興奮では無い、SCPの収容室とかに送られた方が私は興奮するだろう。大体ろくでも無いことになるだろうけど・・・

 

『hello?』

 

いやそんな事よりだ!ペスト医師の能力!私にとってはこっちが本命だ!

と、自分の手を見てふと気付く。まるでペスト医師が着けている様な黒い手袋を自分が着けているじゃないか!いやそれだけじゃない、黒いローブも纏っている!だが視界の広さ的にペストマスクは着けていない様だ・・・残念、完全なペスト医師のコスプレはできない様だ・・・

 

『・・・あぁすまない、どうやら君は日本人の様だな、少し不慣れかもしれないがこの言語で話すとしよう』

 

 

それでもこの装備は非常に嬉しい!ありがとうアクア様!うっひょ~これで今日から私はペスト医師!テンション上がるな~!

 

『しかし、ここは何処だろうか、一見フランスやイタリア・・・だが、あの人々の身体的特徴は見た事が無い・・・それに、この視界は・・・これは私の体では無いのか?』

 

・・・・・さて

そろそろ現実に目を向けるか・・・具体的には、今絶賛頭の中に響いているこの声を・・・

 

『・・・すまないお嬢さん、一体、私の身に何が起こっているのだ?』

 

「うわああああああああああああご本人がいらっしゃるうううううううううう!!なんでえええええええええ!?」

 

夕夏はこの時気付いていなかった

彼女がアクアに頼んだ物は何か?それは【ペスト医師を私に授けてください】だ。

能力を授けてください、では無いのだ。

その結果、何と言葉の通りに鈴木 夕夏は文字通りペスト医師を"授けられた"

 

その単純な言葉の間違いで、大変な事になってしまった。果たして、彼女はまともな異世界生活を送れるのだろうか・・・

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