この素晴らしい世界において、私の治療はこの上なく効果的なのだよ 作:牛乳に浸した餅
「お、来たねユウカちゃん。買ったのはダガーかな?盗賊の武器としてはかなり良いチョイスだね」
ギルドに入ると、そこには恐らく仲間と思わしき金髪の女性と一緒に居るクリスさんが話しかけてきた
「あ、この子はダクネス、職業はクルセイダーだよ」
「ダクネスだ、よろしく頼む」
何というか・・・凄いTHE女騎士みたいな人だ。デザインの凝った金属鎧に、それに似合う整った顔。女性としては少し高い身長。まさに創作の世界で見た事のある女騎士だ
まぁといっても、私が見てきた作品的に、大抵女騎士というのは碌な目に遭ってなかった気がする。勿論グロテスクな方の意味だが・・・流石にあのキャラクターは少し可哀想だったなぁ・・・
『騎士を見るのは久しぶりだな・・・』
(ドクター、騎士を見た事があるのですか?)
『あぁ、昔のヨーロッパで何度か見かけた事があった・・・っと、ユウカ嬢、騎士殿に握手を求められているぞ』
ドクターのその言葉で、ダクネスさんに握手を求められていたことに気付く。しまった、また思考の海に呑まれてしまった。円滑なコミュニケーションのためには、治した方が良いのかもしれない
「えっと、スズキ ユウカです・・・」
そう思いながら、私はダクネスさんと握手を交わした
・・・一応、手袋越しでは能力が発動しないとはいえ、手を握るとなると少し不安になってしまう。ドクターの手袋は厚いから良かったけど、これが薄い毛糸の手袋とかだったらもしかしたら誤殺してしまうのでは、と考えると恐ろしい
「よーし、じゃあ自己紹介も交わせたし、早速クエスト行ってみよう!」
その握手を見届けたクリスさんが、私の手を引いてクエストボードらし所に連れてってくれた
「これがクエストボード。ここに色々な依頼があるから、この中から好きなものを選んで受けるの。で、制期間以内に達成できたら受付の人に報告。これで依頼達成報酬が貰えるよ。あと、倒したモンスターはギルドの人に死体の場所を教えれば買い取りをしてくれるからそっちも忘れないようにね。依頼達成自体は冒険者カードに倒したモンスターが記載されるから必須ではないけど」
成る程・・・モンスターの死体の買い取りもしているとは知らなかった。そりゃ死体が塵の様に消えるわけでも無いし、お肉だって食べれるだろうから当たり前っちゃ当たり前か・・・
「ふんふん・・・そうだね、これが良いんじゃないかな」
そう言って、クリスさんは1つの依頼書を取って、私に見せに来てくれた
『ジャイアントトード4匹の討伐 報酬9万エリス 期限2日』
要約すると、そういう内容だった
「ジャイアントトードはその名の通りでっかい蛙だよ。農家の山羊を丸呑みにしたりして実害も出てるんだ。今ある討伐クエストの中じゃ安全な方だし良いと思うよ」
「わ、分かりました。そのクエストでお願いします!」
話を聞く限りだと結構恐ろしい敵だと思うが・・・まぁそりゃあ恐ろしい奴じゃないとわざわざ討伐依頼は出されないよね
とりあえず、私達はクエストを受注し、街の外に向かっていったのだった
・・・でっか・・・想像の2倍ぐらいでかい
最初に戦うモンスターにしては、デカ過ぎる気がする。まぁ、一応斬ったら死ぬから弱いんだと思う。うん、そう思いたい。
『ふむ・・・不思議な蛙だな、あそこまで大きな蛙は、私も見た事が無い』
まぁ、そうだろうね・・・ドクターも見慣れぬ蛙に少し驚いている様だった
「よし、それじゃあダクネス、お願いね」
クリスさんのその言葉を聞いて、ダクネスさんが前に出た
「あぁ任せろ、【デコイ】!」
ダクネスさんがそう宣言すると、辺りのジャイアントトードがダクネスさん目掛けてワラワラと突進してくる
だいぶ迫力があるなぁ・・・大丈夫かなダクネスさん
少しの時間が経ち、ジャイアントトードがダクネスさんにぶつかり始めた
だが、ダクネスさんはほとんど効いていない様で、両手剣を使って攻撃を防いでいる
「よし、ダクネスが攻撃を引き付けている間に、仕留めるよ!」
クリスさんがダガーを持ってジャイアントトードに走っていった。
私もクリスさんに続いて、ダガーを鞘から抜いてジャイアントトード目掛けて走り出す
クリスさんがジャイアントトードのうち1匹に十分に接近すると、ダガーでその右足に軽く斬撃を与え、怯ませた所で飛び上がった。そして、ジャイアントトードの頭目掛けてダガーを2発叩き込んだ。
凄い身のこなしだ・・・流石先輩冒険者なだけはある
っと、見とれてないで私も攻撃しないと!
私は、とりあえずジャイアントトードの腹目掛けて思いっきりダガーを突き刺してみる
ダガーの刃がまるまる刺さり切ったが、それでもジャイアントトードが息絶える素振りは無い
やっぱりその大きさもあって、映画で殺人鬼が人を殺すように容易く殺せそうにない。生命力が高い!
そこから何とかダガーを押し上げてより深い傷を与えようとしているが、いかんせん私の筋力が足りず十分に傷を与えられない
これじゃあ火力不足だ、申し訳ないけど、ここはダクネスさんに追撃を与えてもらうしか・・・
「んく・・・良い!凄く良い!そうだそのまま私を攻撃してくれ!もっとだ!」
・・・・・・
見なかったことにしよう
『ユウカ嬢、何故ダクネス嬢は剣を持っていながら攻撃をしないのだ?』
(あーうん・・・知らなくて良いと思うよ、ドクター)
よし、ダクネスさんはアテにならない!()
私は、目の前の
『それよりユウカ嬢、刃物から手を放してしまっているが大丈夫なのか?』
あ・・・
ダクネスさんに気を取られ、いつの間にかダガーから手を放してしまい、武器が無くなってしまった。
ダガーはまだジャイアントトードに刺さったままだ。マズイ、人前で見せられる唯一の攻撃手段が消滅した
「よし、2匹目!」
っと、どうやらクリスさんが2匹目のジャイアントトードを倒し終えた様だ。
あ、そうだ。クリスさんならもしかしたら予備のダガーを持っているかもしれない
この際投擲用ナイフとかで良いから、貸してくれないだろうか
「クリスさん、その・・・」
「ん?どうしたのユウカちゃ・・・ってマズイ!避けて!」
クリスさんのその言葉が耳に届くと同時に、胴体が舌に包まれるのを感じる
・・・あれ、これ私ひょっとして喰われる?
そのまま、私はジャイアントトードの口に放り込まれてしまった。マズイ
イヤダァァァァ!こんあ蛙に殺されるなんて嫌だあああああ!せめて・・・と思考が暴走していると
ふと、私の顔にジャイアントトードの舌が接触し、嫌な臭いの粘液が付着してしまった
私が粘液に嫌悪感を感じていると・・・突然、ジャイアントトードの動きが止まった
何が起きたのか分からずにいると、突如暗いジャイアントトードの口内に光が溢れ出した
「大丈夫かユウカ!」
そこには、ジャイアントトードの口を無理矢理こじ開けたダクネスさんの姿があった
何というか・・・言葉にしずらいけど、差している光と相まって、ダクネスさんの騎士らしさが物凄くかもしだされていてカッコイイ
アレを見ていなければなぁ...
「ユウカちゃん大丈夫!?丸呑みにされちゃったけど」
「い、いえ大丈夫です問題ありません!ただ、後でお風呂に入れる場所とか教えて欲しいですかね・・・」
そう言って、私はクリスさんから受け取った布で顔を拭いていた
『災難だったなユウカ嬢』
(えぇまぁ...でも、怪我はしてませんしこの程度許容範囲内です)
そういえば、何故急にジャイアントトードの動きが止まったのだろうか
まさか、ドクターの能力が発動したという事なのだろうか
いや、でも私の服は一切脱げていない、粘液の接触で能力が発動する訳でも無い
一体なぜ・・・と、思いながら顔を・・・
・・・あれ?待てよ
私、顔隠してないから素肌じゃん
しまったあああああああああああああああああああ!
そうだ、元々ドクターの触れた物を殺す能力を使う時大体手で触れる描写だったから思考から抜けてた!
ちくしょう!本当に何でアクアさんは私にペストマスクをくれなかったんだ!
しかしマズイ、どうにかして今からでも何とか顔との接触を避けられるようにしないと・・・
「はい、クエストの完了を確認致しました。お疲れ様です!こちら報酬となります、お確かめください」
「ありがとね~」
これでどうやら、私の初クエストは幕を下したようだ
「所でその・・・ユウカ様?」
「あ、はい!何でしょうか」
「その・・・顔に巻いているそれは・・・?
受付のお姉さんは、文字通り目元以外全てを覆っている布を見ながら言った
「・・・ハハ、その・・・色々あったんですよ・・・」
「そ、そうですか・・・」
唐突になりますが、アンケートを実施しておきます
理由は、この作品のこの先のおおまかな予定が爆散したせいです
まぁどれ選んでもほどよく原作登場キャラとは絡むので適当な感じで投票してもらって大丈夫です
夕夏ちゃんは今後どのように動くべき?
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ドクターと2人で自由気ままに動く
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カズマ一行と行く先々で行動を共にする
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カズマ一行のパーティに入る
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その他(感想等でお願いします)