霧雨を倒した黒夢たちは先に進んでいた。
そして今は妖怪の山の森の中。
萃香が言うには妖怪の山の森の中に秘密の扉があるらしく、そこから入れるという。
そして、黒夢たちはその秘密の部屋についた。
「ここが雷鬼がいるところに行くための扉だよ」
萃香は無い胸を誇らしげに張っていった。
一方黒夢と佳奈美の方は、
「・・・・」
「・・・・」
あきれた様子で見ていた。
萃香と華扇たちは不思議そうに二人の様子を見て不思議そうにしている。
「どうしたんですか?」
華扇は黒夢たちにそういった。
黒夢の方はまだあきれた様子をしていて、佳奈美の方は苦笑いしている。
「いや・・・これはね」
「・・・わかりやすすぎだろ」
その入口の上には、でかでかとこう書かれていた
『雷鬼の家』・・・と。
「(雷鬼ってやつは何を思ってこうしたんだか)」
黒夢はそう思いながらため息をついた。
そして黒夢はそこに入ろうとした、とそのとき!
こぶしが黒夢に向かって放たれた。
「!」
黒夢はとっさに札で霊壁を作りお払い棒を構えた。
しかし、霊壁は素手で砕かれそのこぶしは黒夢がガードをするために使ったお払い棒にあたった。
黒夢はそのまま後ろに飛ばさて木に直撃した。
「がっ!?」
「黒夢!」
佳奈美はそういったがすぐにこぶしを振り上げたほうに箒を構えて振り向いた。
するとその先には、こぶしを構えた一本の角を持った女性がいた。
「勇儀!なんであなたがここに?」
華扇はそう言った。
どうやら華扇の知り合いのようだ。
萃香のほうも驚いた様子をしている。
それは当然である、なぜなら彼女は__に行ったはずなのだから。
「久しぶりだねえ萃香、華扇」
勇儀はそう言うと二人に笑いかけた。
しかし、その笑いかけ方は戦闘体制をとったまま行われたため決していいものとはいえない。
佳奈美は内心焦っていた。
多少油断していたとはいえ、あの黒夢を気絶(・・)させたのだ。
黒夢はおそらくしばらくは目を覚まさないかもしれない。
「さて、とりあえず萃香たちの相手はしたくないからねぇ。・・・博麗」
そういうと、萃香たちの前に一人の女性の鬼が現れた。
萃香たちは現れた博麗によって足止めを食らっている。
「さて、あんたは面白そうな人間かは知らない。だから、戦って判断させてもらうよ」
佳奈美はその言葉を聞くとかぶっている黒い魔法使いの帽子を深くかぶりなおした。
そして次の瞬間!
勇儀に向かって光を放たれた。
その光は佳奈美の前に出現した魔法陣から放たれている。
勇儀はその光をよけながら佳奈美に向かっていく。
佳奈美はすると懐から紫色に光る怪しげな粉を周りにばら撒いた。
すると佳奈美の姿がぼやけていった。
「へえ、どうやら幻術の魔法のようだねぇ。だけど、私にそんな小細工は効かない!」
すると勇儀は目を閉じてこぶしを構えた。
佳奈美は幻術の中、それを見て嫌な予感がした。
佳奈美は黒夢ほどの勘を持っていないとは言っても、危機察知能力はかなり高いものであるのは間違いないのである。
佳奈美は自分の周りに魔法のシールドを作り出した。
その次の瞬間!
勇儀のこぶしが佳奈美のマジックシールドに当たり・・・シールドが割れた。
そして、勇儀のこぶしが佳奈美の腹部に当たった。
佳奈美はそのまま地面に体を強打した。