東方神主伝   作:ごくでヴぁる

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第弐章 世界観測者
プロローグ


 2050年、この時代では首都がすでに東京から京都に変わっており技術はさらに発展した。

 しかし、それと同時にネット社会もさらに広がった。

 そのせいかネトラーとなった引きこもりも増えてしまい社会問題となっていた。

 今回の物語は、そんな一人のネトラーの話だ。

 

 「……うはww言い訳乙」

 

 独り言を言いながらパソコンの画面をかぶりつきそうな勢いで見ながらキーボードで文字を打っていく。

 この男はごく引きこもりの中でも家からほとんど出ることのないネトラーだ。

 しかし、男の家は裕福だった。

 家には親が残した資産がたくさんあり、死ぬまで無くならない。

 ……しかし、両親はすでに亡くなっている。

 表面上は特に気にしていない様子の男だが、両親の死を忘れられない。

 

 「…さて、やることなくなったな。最近のオンラインゲームは昔の名作をパクったのも多いし」

 

 そう言うと男は近くにあるベットの上に倒れこんだ。

 そして、しばらくそのままの状態でいた。

 そんなときだ、頭の中に妙な声が聞こえてきた。

 声の質からそれは男のものであることがわかる。

 

 『こんなところで何をしている』

 

 「…またあんたか」

 

 この声は生まれた頃から男だけにしか聞こえない声だ。

 最近はあまり声をかけてこなかった。

 

 「今まで話してこなかったのになんのようだ」

 

 『何、しばらく傍観していただけだ』

 

 そう言うと声は男に話しかけ始めた。

 男はそっぽを向いている。

 …姿は見えないのだから特に意味はないが。

 しかし、先ほどの傍観という単語を少し気にする。

 

 「傍観……だと?」

 

 『そうだ、そしてこの世界は……すでに破滅に向かっていることがわかった』

 

 男は声の言ったことに少し驚いていた。

 今までその声が言ったことはすべて当たっていたからだ。

 

 「破滅…どういうことだ?」

 

 『この世界にはある存在がいたという記録がない、それはすなわち……この世界では幻想郷ができないということになる』

 

 幻想郷という聞き覚えのない単語に男は疑問を感じる。

 声は少し考え込んだように少し黙る。

 そして少しすると声が聞こえた。

 

 『そう…だな。……お前にはつらいことになるだろう、だが大丈夫だ。お前には共通の能力を授けるからな』

 

 「おい、何を言っているんだ!」

 

 言っている意味がわからないと男は思った。

 次の言葉を言おうとしたとき、男はいきなりふらついた

 そして、意識がだんだんと無くなっていく。

 

 「な…」

 

 『頼むぞ、お前が世界を変えるんだ』

 

 かすかに声が聞こえた後、男は意識を失った。




第二部のプロローグ。
まだこれだけだとわかりづらいですが、本編で説明していきます
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