東方神主伝   作:ごくでヴぁる

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第七話 空を亡くした闇妖怪

「・・・ん・・?」

 

森の中でうつむけでいた金髪の髪をした少女は目を覚ました。

その少女は回りをきょろきょろと確認すると、少し・・悲しい表情を見せた。

 

「(・・・またか)」

 

少女はそう思ってため息をつくと寝そべってた状態から立ち上がった。

幻想郷の森は、通常妖怪がたくさんいて人間が入ったらすぐに食べられてしまう。

しかし、その少女は森の奥深くで寝ていた。

と、なると少女は妖怪なのだろう。

しかし、少女からはあまり妖気を感じられない。

 

「・・・はぁ、またこの状態になったのか」

 

そういうと森の中を歩き出した。

 

「さて、どうしようかな」

 

少女(とはいっても4,5歳ぐらいの見た目なのでどっちかというと幼女だが)はその見た目とは裏腹に大人のような冷静な声を出した。

となると、やはり長生きしている妖怪なのだろうか?

・・・まあ、俺(・)がそんなことを考えても無駄なことだろうが。

・・・なんだよ?いつもどおりの第三者の書き方だと思ったのか。

実は、少し前に彼女を見つけて暇だったのでほっぺたなどをつんつんしながら遊んでいたのだが・・・起きそうになったのでつい隠れてしまったのだ。

そう・・・俺、博麗黒夢はいまだに妖怪見知りを直しきれていない。

とはいってもなぜかあの少女は嫌な感じがしないのだが・・・

と、そんな風に俺が考えているとき。

 

「・・・ねえ、さっきから見ているの誰?」

 

と、少女が俺が隠れている草むらの方を見ていった。

・・・やべ、ばれたか。

俺はそう思うとため息をついた。

おそらく隠れていても無駄だろうから、俺は草むらから出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

しばらくボーとしていたけど、向こうの草むらから何かぶつぶつつぶやいている声が聞こえていたから、

 

「・・・ねえ、さっきから見ているの誰?」

 

と、少し声をかけてみた。

すると、そこからは・・・おそらく4,5歳ぐらいの人間の子供が出てきた。

しかし、私はそれを見ると少し違和感を感じた。

 

「(・・・霊気の量が人間にしては異常・・・というのもあるのだろうけど、何

なのかしら?この別の違和感は)」

 

おそらく、あの子ども自身は気づいていないのだろう・・・霊気ではなく・・・違う何かの違和感に。

 

「あなた、名は?」

 

私がそう聞くと、その子供は隠すそぶりも見せずに、

 

「黒夢、博麗黒夢」

 

と、子供・・・・黒夢は答えた。

 

「ところで、ここはどこ?」

 

と、私は黒夢に聞いた。

すると、帰ってきたのは少し意外な答えだった。

 

「ここは、幻想郷。忘れ去られたものが流れ着く場所だよ」

 

・・・幻想郷。

たしか、異質な妖怪の八雲紫が作ろうとしていた人間と妖怪が共存できる場所だったけ。

・・・私がいなくなっている間に出来上がっていたなんてね。

 

「じゃあ、ここを作った八雲紫は今どこ?」

 

私がそう聞くと、黒夢はまた私の予想を覆す答えを言った。

 

「八雲紫・・・ああ、母さんならこの森を抜けて少し歩いた家に住んでるよ」

 

・・・母さん?え、嘘!あ、あれが子供を身ごもるなんて。

そんな感じで私があわてふためいていると、

 

「あ、一言言っておくけど。俺は母さんに赤ん坊の頃に拾われた・・・いわば養子だからね」

 

あ・・・そ、そうだったんだ。

そういわれると紫が人間を育てるということにあまり違和感を感じなくなったわね。

・・・でも、見たところこのあたり一帯に結界が張られてるみたいだけど・・・これは幻想郷を外の世界と隔離するためのものみたいね。

・・・これほどの結界は、あいつ一人じゃ作れないと思うんだけどな・・・となると、龍神に力を貸してもらったのかな。

そんな風に私が一人で考えているといきなり黒夢が私の手を掴んできた。

 

「はあぇ!?」

 

私らしくない・・・少し驚いた声を出してしまった。

久しぶりに自分以外と関わったせいだろうか・・・?

 

「ねえ、見たところ力回復してなさそうだからさ・・・少しの間でいいから、俺の家に来ない?」

 

いきなりそんなことを言われて驚いたけど・・・確かにそれはいいかもしれない。

正直、今の私はそこらの弱小妖怪に負けてしまいそうなほどの力が衰えている。

なら安全なところでひっそり回復するのも悪くないだろう。

 

「・・ええ、いいわよ」

 

私がそう答えると、黒夢は少し微笑んで

 

「ところでさ、こっちも名前教えたんだからそっちも名前教えてよ」

・・・名前か・・・空亡は呼ばれ名だし・・・

「ルーミア、私の名前はルーミア」

 

私がそういうと、

 

「ルーミアだね。・・・じゃ、よろしくねルーミア」

 

・・・そんな風に好意を前に出されるのは・・・4回目だった。

もう作らないと思っていたのに・・・やっぱり、無理みたい。

だから、この小さな光は・・・私が守ってあげたいと思った。

 

 

 

その後、黒夢の家に行ったら紫とコルテスにすごく心配された。

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