もっともな戦隊はごもっともな変態!?   作:阿弥陀乃トンマージ

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第9話(3)強化策提案

「あっ……」

 

 強平も自分の発言を思い返して、顔を赤らめる。

 

「……」

 

「………」

 

「…………」

 

「……………」

 

 強平と美蘭が見つめ合う。

 

「え? なに、この沈黙は?」

 

 速人が首を傾げる。

 

「わ……」

 

 美蘭が口を開く。

 

「わ?」

 

 雄大が首を捻る。

 

「話題を変えます!」

 

「はっきり宣言⁉」

 

「ある意味潔いですね……」

 

 愛一郎が驚き、正高が感心する。

 

「建設的な話をしましょう」

 

「建設的とは?」

 

 正高が問う。

 

「最上戦隊ベストセイバーズの強化についてです!」

 

「「「「「‼」」」」」

 

「いかがでしょう?」

 

「必要ねえ」

 

 強平が美蘭の提案を一蹴する。

 

「じ、自分より早え反応だな……」

 

 速人が苦笑する。

 

「何故必要ないのですか?」

 

「俺たちは今が最上、ベストなんだよ」

 

「意味が分かりません、常に更新、向上の精神を持つべきでは?」

 

「それで本来の自分たちを見失ってしまっては元も子もねえ」

 

「………………」

 

「…………………」

 

「……………………」

 

「………………………」

 

 強平と美蘭が再び見つめ合う。

 

「ま、また沈黙だ……」

 

 雄大がボソッと呟く。

 

「……ひょっとして、怖いの?」

 

「あん?」

 

「これ以上の挫折を味わうのが……」

 

「ちょ、ちょっと待て、誰が挫折したんだよ」

 

「こないだ負けたじゃないの」

 

「あ、あれは……少しばかりつまずいただけだ。そぼろの石に!」

 

「それを言うなら、路傍の石ですね……」

 

 正高が訂正する。

 

「くっ……と、とにかく負けてねえ! 次は勝つ!」

 

「では、次に備えて戦力を強化するとしましょう」

 

「⁉」

 

「そうですよね?」

 

「あ、ああ、そうだな……」

 

 強平が不承不承ながら頷く。

 

「強平くん、単純だなあ……」

 

 愛一郎が苦笑いする。

 

「では、強化案ですが……わたしから一つ提案があります」

 

「伺いましょう」

 

 正高が眼鏡のブリッジを抑えながら、視線を美蘭に向ける。

 

「…………………………」

 

「え?」

 

 雄大が首を傾げる。

 

「……………………………」

 

「み、三度の沈黙⁉」

 

 愛一郎が戸惑う。

 

「………………………………」

 

「い、いや、早く言えよ!」

 

 速人が声を上げる。

 

「おほん、失礼……もったいをつけ過ぎました」

 

「は、はあ……」

 

 正高がズレた眼鏡を直す。

 

「……ズバリ、『合体技』を編み出すことを提案します!」

 

「「「「「⁉」」」」」

 

「いかがでしょうか?」

 

「合体技か~」

 

「考えてみたことも無かったな」

 

「結構面白そうかも」

 

 雄大と速人と愛一郎が顔を見合わせる。

 

「ふむ……」

 

 正高が顔の前に両手を組む。 美蘭が様子をうかがう。

 

「これまでどうしても単独の戦い方が目立ちましたので……」

 

「口で言うほど簡単なことじゃねえ……」

 

「珍しく気が合いましたね、そうです、導入するのは容易なことではありません」

 

 強平に正高が同調する。

 

「会長、副会長が反対ですか」

 

「亜久野さん、もう少し具体的なイメージが欲しいのですが」

 

「ふむ……連携を増やすのです」

 

「連携?」

 

「そうです」

 

 美蘭が頷く。

 

「連携……なるほど、それぞれのコンビネーションを高めていくと……」

 

「ええ」

 

「その先に……合体技という完成形も見えてくると……」

 

「ご明察」

 

 美蘭が再度頷く。

 

「言いたいことは分かりました……確かにそれぞれの技量や実力任せな戦い方であったということは否めません。そういう観点からの見直しを行う必要性はありますね」

 

 正高が両手をほどいて両膝の上に置く。

 

「では……」

 

「合体技の件、検討をさせていただきます」

 

「ありがとうございます」

 

 美蘭が頭を下げる。

 

「よろしいですね、会長」

 

「ああ。……だが、」

 

「だが?」

 

「もっと手っ取り早い強化策があるぜ」

 

「ほう? なんでしょう?」

 

「追加戦士だ」

 

「「「「「!」」」」」

 

 美蘭を含めた5人が驚く。

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