お前の青春にザバーニーヤ 作:ブルアカエアプ民
01 お前の青春にザバーニーヤ
妄想幻像っぽい特典を貰ってキヴォトスに拉〇られたワイの職場は……ゲヘナ食堂。タスケテ。
【今最高に効率のいい頭の悪い方法】
極論。
「人は包丁を振るい、お玉を持てる力があればいいんじゃないかな」
“猫の手、キャットハンド、マオファン!”
“俺は人間かくはん機、俺は人間かくはん機”
“2,3人来てくれ!さすがに今のひとりだと持てねぇ!”
「サボってないで皮むき!」
「ひと
「今あなたが止まると
「わかってるわぁ!」シャリリリリ!!
絶賛修羅場(日刊)中だがや!
高校生くらいだったはずの前世をまるっと覚えて子供になった時は驚いたもんよ。
げに怪しきもんやが慣れとおさ大したことなか!
…………さすがにこの喋り方疲れたわ。
とまぁ、よく分からんうちに人生リスタートしたけど新しいところはなんとびっくり……鉛玉が降水確率80パーセントの雲模様くらい良く降ってくる世紀末だったでござる。
いや、無理よ。こんな所むりむりかたつむり。
我、飽食時代の日ノ本出身(たぶん)。
某海賊時代とか、ハンターがどうのとか、美食がどうの言ってるくらいハチャメチャなら一周まわって納得したかもしれない。
え、なに、頭に輪っか付けた美少女たちとメカやらケモやらが実銃をドンパチしてるって、下手なファンタジーより痛みを想像できてキッツイわ。
しかもコイツら肉体スペックもゴリウーとかだから、アマゾネスでももうちょい嫋やかしてるよ?
知り合い
さすがに幼女には勝てるやろwwwと思っていた時期が私にもありました。
一瞬で負けた上、手の甲腫れ上がったわ!
よわーい、とか煽られたならまだ情けないだけで済んだんだけど、ケガさせたことをギャン泣きして謝られていたたまれなかったよ……。
幼女に負けた上、そんな感じでしたからもうメンタルボロボロのままあやしたわ……。おらの心なんて二の次にもなるね!
それ以来、わえはこやつらがゴリウーを超えたアマゾネス、ゴリゾネスと(心の中だけで)呼ぶことを決めた。
「次!」
「コロッケは順次揚げてます!」「サラダの盛り合わせは既に半数を用意!」「ご飯も待機三列で準備できてます!」
「そのまま揚げは続けて!サラダ班から二人汁物班に!待機列は四列に増やして!食堂組の多いクラスが今日の三限体育なの!」
打てば響く鐘のように職場全体が一個の生命を作る細胞活動のような連携で
そうしている間にも
「っ!さぁ、食事の時間ですよ!」
━━━━━━
「な、何とか今日も乗り越えた……」
日刊《ドンパチするよりやばい戦場》を乗り越え何とか一息……。
後ろで
何を隠そう(隠してない)、これが転生?転移?のお約束、朕の
思考能力を落とさず、且つ一部思考を共有してる一個群体。
代わりに増えるほど、筋力とか耐久は落ちるっぽい。不思議と瞬発力とかのいわゆる素早さ・俊敏性は変わらないようだ。
あとなんでか隠密行動とか得意になった。癖になってんだ、音消して動くの。(ガチ)
ぶっちゃけ、筋力はゴリゾ
日常の範囲なら使い潰せるのがわかってるからまぁじオレちゃんの能力便利すぎワッショイ。
「あ♪ハサンせんぱーい!」
「ん?どしたん、ジュリちゃ━━ぶぼっ!?っっっ!っっっ!?ぼ、はぁ!」
可愛い後輩の声に振り向けば顔全体を覆うように何かが飛び込んできて、ヌメリとした粘りのある水気とウネウネとしたものが顔面を満たした不快感に反射的に貼り付いたものを引っぺがす。
「あはっ、パンケーキのパンちゃんハサンせんぱいのために作ったからですかね?その子もせんぱいのこと気に入ったみたいですねー」
「おみゃーも相変わらずだぎゃーね?」
正体に気付きその飼い主?を睨みつけてみるが呑気にキャッキャするスタイルの良い後輩に毒気を抜き抜きされてしまった。
手の中で暴れるナニカ……後輩曰く“パンちゃん”ことパンケーキの成れの果て。
何故かこの後輩料理を作ろうとするとこのような謎生命とか生み出したりとてんで料理として成り立たないものがお作りになられる。
しかも、一から作らずとも“かき混ぜた”だけでも料理をナニカにしてしまう為困ったものだ。
性格も良いし、向上心もある、オマケに美少女でスタイルもウチの……おっと睨まれた、スタイルもかなり良いので普通にお付き合いしたいレベルである。
本人は料理が上手くなりたいからと
それでも彼女は可愛い後輩で、大切な戦力だ。
なにせワテら給食部は俺合わせて三人しかいない。
……だというのに、この人数でオラたちの学校の給食を面倒見なければならないのは色々おかしい。しかも在校生は千人単位なんや……。
そう考えればこの手の中にいるパンちゃんも貴重なうちの食材から生まれた料理……。
「いただきます」
「え」
とりあえずかぶりつく。
ねっとりとしながら、瑞々しく、それでいて、もにょもにょとした食感。
味は甘じょっぱい気がすれば、酸っぱ辛いパンチがレバーを撃ち抜き、頭が下がったところに苦━━
「ガガガガガッ!」
「せ、せんぱいー!?」
━━五味で言い表せない、腐っている訳でもないのに舌を刺す刺激的な味わいが脳と腹と脛を叩く。
意識が白濁する中、後輩の声が辛うじて聞こえた俺は味覚から全力で意識を逸らしパンちゃんを貪る。
顔を覆うほどの量であったが無心で口と喉を動かし、噛みちぎってなお腹の中で蠢くパンちゃんの蠕動をできるだけ意識しないようにして押し込んでいく。
「ご、ごち、ゴチソウサマ……」
ポッ〇ャマの食道は胃からパンちゃんの母川回帰で拒否反応を出しているが、先輩の矜恃で封じ込めて後輩にお礼を言う。
「せ、せんぱい……」
「ジュリが料理にひたむきなのをよく知ってる。だから、次はもっと美味しゐものを作れるように、な……」
スマン分身たちよ、俺はここで終わるけどよ……お前らは止まるんじゃねぇぞ!
お前らの行く先に、俺は
「せんぱい……っ♪」
「……がふっ」バタン
「せんぱいっ!?」