機動戦士ガンダムJ   作:あかつきp dash

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第十八話『開戦の轟き』

 明朝七時――

 

 港の管制にいた男は、不自然な動きをする隕石がこちらに向かってくるのに気づいた。そこで哨戒中のグラップ級に連絡をとり、調査の依頼をした。

 

 調査の依頼を受けたグラップ級が隕石に近づくと、いきなり隕石は破裂して中からアークジオンの戦艦が顔をだした。応戦しようとしたときには、すでに遅くグラップ級は抵抗する間もなく蜂の巣にされた。

 

 さらにアークジオンの戦艦は、港の入り口に砲撃をしかけたのである。

 

 戦艦が大きく揺れるとともに、アイラの目はを覚めた。

 

「いったいなにごと?」

 

 ただごとではないと悟り、ブリッジへ連絡を入れる。

 

『み、港が砲撃されたようです』

 

 管制が慌てたように答える。

 

「状況は?」

 

『入港口が敵船艦に陣どられているせいで、港は封鎖された状態です』

 

「哨戒にでている戦艦は?」

 

『返事がありません……』

 

 アイラは嘆息をつく。状況が最悪だと理解したからだ。同時に次にやることも決まっている。

 

「とりあえず。モビルスーツで待機しておくわ。指示は追っておくってちょうだい」

 

 アイラはそれだけ伝えると、服を着て、外にでる。が、それを阻む影があった。

 

 いきなり腰のあたりと足にしがみつかれ、身動きがとれない。

 

 犯人はマウロとティーロであった。

 

「アンタたちなんのつもりかしら?」

 

 アイラは嘆息を一つつくと、二人の頭にげんこつをくらわせた。マウロは「イテーッ!」と叫び、ティーロは泣きだす。

 

「自分で悪いことしておいて、勝手に泣くんじゃない!」

 

 アイラはティーロの頭にさらにげんこつをあたえた。するとティーロはよりいっそう大声を張りあげて泣きだした。

 

「事情を聞かせなさい」

 

 そんなティーロを放っておいて、マウロに向きなおる。

 

「いや、あの……、アイラさんの腰って思ったより柔らかいなって」

 

 薄ら笑いを浮かべるマウロに容赦なく、平手打ちをくらわせる。

 

「子供がませたこといってるんじゃない!」

 

 アイラは鬼のような形相で二人を睨む。その目を見ただけで、ティーロは泣きやみ、マウロは肩をぶるりと震わせた。

 

「正直にいいな。でないと、裸で宇宙遊泳だよ」

 

 その顔から、とても冗談のようには思えず、マウロはとうとう口を割った。

 

「ケ、ケネスがいったんだ。アイラを足止めにしてるうちに、俺がJで出撃するって……」

 

「ホントにそういったの?」

 

 今にも泣きだしそうな顔で、マウロは何度もうなずく。

 

 アイラは忌々しそうに舌打ちをして、マウロを思いっきり殴った。

 

「ケネスを友達だって思ってるんなら、あんたのやったことを最低のことだって覚えときな!」

 

 アイラはすぐ近くにあるマイクを手にとって、管制に連絡をとる。

 

「管制、Jを出撃させてはだめよ! それにはケネスが乗っているわ!」

 

『なんだって? Jならもう出撃したぞ』

 

 その一言にアイラは目眩を覚えた。

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