うちのビルス様の口調とか性格は神と神準拠です。
戦いの火蓋は切られた。
俺の目的はビルス様の本気を一秒でも発揮させること。
悟空を倒したとはいえ俺の実力は未だビルス様には遠く及ばない。それをビルス様も分かっているだろうから、この試合で本気を出すことはないだろう。
だからなんだ──!!
破壊神に本気を出させることもできないで、俺が人生を掛けてやってきた修行はどうなる? 破壊神にとってはお遊びか? 俺はそれを認めることができない。
だからこそ残すのは、ベジータ戦でも語った爪痕。
ビルス様にキャベという第六宇宙の戦士を刻みつけてやる。
俺はいつにも増して好戦的な笑みで、構えもしないビルス様を睥睨する。明らかに舐め腐ってる。
いや、当たり前だ。
俺がブルー状態に到達していたとしても、それはビルス様も想定の範囲内。俺が見せている手札でビルス様は、楽に勝つことができると判断しているのだろう。
「ビ……いえ、今の貴方はモナカさんですよね。モナカさん。うちの宇宙の総大将が、鼻を明かして来いとの命令を発しました。こちらとしても、負けるつもりはありませんよ」
気を高める。悟空との戦いの時以上に気を研ぎ澄ませる。
ゴッドを超え、通常ブルーを超えた先にある完成ブルーに辿り着く。
当然のことながら、気の総量が多くなればなるほどにブルーの力を抑えつける負担が大きくなる。紛れもなく悟空やベジータよりも気の総量が大きい俺の完成ブルーは、俺にとって相当な負担になる。
だがそれだけに得られる力の恩恵は絶大だ。
「ほう……やるじゃないか。君、孫悟空を下しただけあるね」
「お褒めいただき光栄ですが、その余裕面。今に剥がせていただきます──よッ!!」
ご丁寧に変身を待ってくれたビルス様。やはり寛容だ。
俺に対して称賛を上げるものの、その余裕の表情は……モナカのマスク越しだから定かではないが、崩れていないだろう。
挑発と同時に飛び出す。
バカ正直に真っ直ぐ飛び出したわけじゃない。
軽い気弾をステージに打ち付け煙幕代わりに。
「こんなもので僕を欺けると?」
──思ってない。
だが、少なくとも五感に頼ることはできなくなる。
そして、気の感知で言えば、恐らく俺のほうが上手い。
「なに……!?」
「ハァッ──!!!」
ビルス様の背後から現れた俺の放った拳は、強かにビルス様の腰を打ち付けた。
チッ、大したダメージにはなってないな。
「どこから現れたかまるで分からなかったよ」
「そうでしょうね」
普通であればビルス様を欺くことなどできない。
気の感知が俺のほうが上手いとはいえ、気の遮断ともなれば違う。気を遮断するということは、力を弱めることを指し、少なくともこのブルー形態ではできない。
ならば俺は一瞬のみ通常形態になり、気を遮断? ──違う。そんなことをすればビルス様の軽い攻撃でも致命傷になり得るし、攻撃の一瞬のみに変身することはできるにはできるが、やはり攻撃の瞬間には気を溢れさせることになり、致命的な隙が出来上がる。
だからこそ俺はそんな時のために実験と、とある修行をした。
それは完成ブルー時に、
完成ブルーとは、ブルー状態で溢れてしまうオーラ(力の源)を体の内側で抑えつけることで、無駄なエネルギー消費を減らした、まさしくブルー状態の完成形。
原理は同じだと思った。
気を弱め、遮断する方法。
それがあるのであれば、体の内側で感知されてしまう気を抑えつけることもできるのではないか、と考察したのだ。
それならば、攻撃時に溢れてしまう気を最小限にできるのではないか、とも。
結論。めたくそに難しかったができた。以上。
「少しは本気を出す気になりましたか?」
「そうだな……君になら破壊神としての力の欠片を見せることができそうだ」
突如、ビルス様から紫色のオーラが迸る。
ブルー状態だからこそ分かる。この凄まじいまでの威圧感を誇る、破壊神としての気。
「ははっ、はははっっ!!!」
俺は笑いが止まらなかった。
気だけで力が決まるわけじゃないが、それでも研ぎ澄まされた強者としての気を感じることができた。
そしてそれを感じることができるということは──俺がその位階に立つことを許されたということだ。
だからこそ笑いが止まらない。
これは歓喜だ。
「行きますよ────」
俺は更に気を高め、ビルス様に拳を突き出した──
戦闘狂、キャベくん
オリ技出たけど、原理としては行けるんじゃないかなぁと思った。