戦士咆哮シンフォギアK【加筆修正作業中】 作:名無しのごんべい
特異災害対策機動部二課本部廊下。
先日のノイズ騒動で店長が怪我をし、ふらわーが臨時休業になったため、雅人は散歩ついでに本部を探検していた。
地下という広大な空間名だけあって、本部の大きさはそこらの建物の比ではない。
いつもは司令室の廊下だけしかと通らないから、別の通路は全く同じに見えても新鮮だった。
(やっぱり師匠の言った通り『緑』の扱いは難しいな。30秒持たないとは思わなかった)
散歩しながら、今現在雅人が使えるクウガのことを考える。
大体は雅人の師匠……雄介が言った通りの性能だった。
白は全色の中で最弱、覚悟ができていないものの証。
赤はバランス、クウガ本来の姿で攻守ともに優れた性能を発揮する。
青はスピード、素早い動きとリーチの長いロッドで多くのノイズを一度に葬れるが、打たれ弱い。
紫はパワー、頑丈な装甲と攻撃力の高い剣でノイズを圧倒できるが、剣ゆえのリーチの短さと動きが他の色に比べて鈍く、さらに装甲の耐久値を超える攻撃に対しては脆い。
緑は超感覚、研ぎ澄まされた五感と射撃武器によって精密な射撃ができるが、五感が強化されすぎるせいで長く変身することができず、限界を超えると白に戻り2時間変身できないデメリットがある。
そして今はまだ発現したことがない各色に『金』を足した色。
クウガの長い歴史の中でも相当な鍛錬をしたものでなければ発現しないと言われている『金』の力。
各色の強化形態のようなもので、その力は圧倒的。
発現すればそこらのノイズには負けることがないが、『究極の闇』に近付くと言われている。
雅人は半人前だ。
本来クウガになるには10年~15年の修業期間が必要であり、その修行の合間に師匠の戦いを見てクウガの技を盗む。
そして修行が終わり、クウガを受け継ぐ準備ができた時に師匠から『アークル』を受け継ぐ。
それが今までのクウガの継承だった。
だが、雅人はある事件によってクウガの修業が5年しかできていない。
修業が不十分なままクウガになり、その後は実戦に次ぐ実戦。
何時何処でノイズが出てもすぐに戦いに行き、二課の眼から逃れるために隠れながら生活していた。
そしていつもなるのは『白のクウガ』。
1人で戦ってきた雅人にとって、自分が出来ることと出来ないことを把握することは必須だった。
(無理だってわかってるけど……『金』の力は欲しいよなぁ)
翼は汎用性の高い技を多数持っており、クリスはその大火力でノイズを一掃できる。
響も強力な必殺技を身に着けたのに対し、クウガの基本技はパンチかキックのみ。
『赤』以外の色は武器を使えるが、それでも翼やクリスのようにどこからでも出せるわけではない。
つまり、雅人はシンフォギア装者より劣っているのだ。
(……はぁ)
思わず心中で溜息を吐く。
(師匠が俺に「戦いに向いてない」って言った時は貴方が言うなって思ったけど、やっぱり俺は弱いんだな)
翼相手には青で戦ったとしても決定打はないだろうし、クリス相手は紫で戦ったとしてもいずれ鎧の耐久力に限界が来る。
緑で戦ったとしても単発では勝てないだろう。
今はまだ雅人の方が強いが、響の成長にも目覚ましいものがある。
いずれ雅人も追い抜かれるだろう。
それに少しの嫉妬と多くの期待を感じながら、雅人は歩く。
雅人の後ろを歩いている者がいたら、その背中にわずかな黒いオーラが見えただろう。
「平和……ですかねぇ?」
「ノイズも現れてないんだし、平和でいいんじゃないの?」
椅子の上で大きく伸びをしながら言った朔也の言葉に、あおいが返す。
前回町に現れてからノイズの出現もなく、二課本部は久しぶりにゆったりとした空気が流れていた。
翼の復帰ライブが決まり、響の問題も解決し、クウガという心強い味方もいる。
以前の翼がたった一人で戦っていたころに比べれば、安心感が全く違う。
響も強くなり、あとに残った問題はノイズと雪音 クリス、そしてフィーネという謎の女性。
クリスの方はかつてのクウガと同じようにノイズを標的にしているようで、問題はないだろう。
一番の謎はフィーネ。
ネフシュタンの鎧とソロモンの杖の2つの完全聖遺物を所持しており、ノイズを操って何がしたいのか全くの不明。
クリスにネフシュタンの鎧とソロモンの杖を渡し、響を捕獲するように指示し、デュランダルを回収するように命令した女。
聖遺物を集めているのはわかったが、集めた聖遺物で何がしたいのか不明。
そしてつい先日はクリスを切り捨てた。
目的がわからない以上、対処のしようがない。
結局、二課は後手に回るしかなかった。
寂れた住宅街。
そこにそびえる寂れたマンションの一室で、雪音 クリスは空腹を耐えていた。
わずかにあった持ち合わせはすべて使い切り、室内にはコンビニの袋が散乱している。
毛布にくるまり、飢えをしのぐクリス。
その耳が、近付いてくる足音を捉えた。
すぐに警戒するクリス。
毛布を捨て、扉の影に隠れていつでも飛び出せるようにする。
足音が近づき、足音の主を攻撃しようとクリスが飛び出そうとした瞬間、扉から野太い腕が伸びた。
「ほらよ」
それに驚いているうちに、腕の主は室内につかつかと入ると部屋の中央でどかりと座る。
その男は、風鳴 弦十郎だった。
弦十郎はクリスの名前からその経歴を調べ、かつて弦十郎がいた部隊が保護しようとしていた少女だと言うことを突き止めた。
与えられた仕事を最後まで全うするのが大人。
そう言った弦十郎は再びクリスを保護するためにたった一人でここまで来たのだ。
だが、クリスは大人を嫌っていた。
クリスがいくら叫んでも、大人は聞いてはくれなかった。
クリスにとって、大人とは嫌悪するべき相手でしかない。
信じた相手に裏切られ、追い詰められた少女には、救いの手は届かなかった。
少女は窓を割りその身を空に躍らせ、歌う。
ギアを展開したクリスは雨の中街を疾走する。
適当なところで立ち止まり、ギアを解除する。
「あたしは……なんで……」
「やっぱり、あんたもそう思うよな」
横からいきなり声をかけられ、そちらに勢いよく振り向くクリス。
見れば、そこには傘もささずに立ってクリスを見る雅人がいた。
「お前……」
「あのおっさん、大人なのに夢みたいなことしか言わない。理想論ばっかりで、俺のことをいつも子供子供って言ってからかってくるし。雪音さんもそんな感じだろ?」
「……」
「正直、俺はあのおっさんが嫌いだった。大人は子供を守るものだって、力もないのに出張ってきて。あんたもそう思うだろ?」
「……ああ」
「そうだよな。だからさ、一発分からせてやろうと思ったんだよ。俺は弱くない。あんたたち大人に守ってもらうほど子供じゃないって。そしたらさ、負けちまった。本気で殴ってもびくともしない。次第になんで俺はこんな事してるんだろうって思ってさ。それでおっさんに諭されて、気付いた。戦う前から、人として俺はあのおっさんに負けてたんじゃないかって。俺がいくら殴っても、おっさんは一発も返してこなかった。なんかそれがすっごく悔しくてな。ああいうのを、年季の違いとか格の違いとかいうのかもな」
「何が言いてぇんだよ?」
「……さぁ?俺もわからない。だけどさ、とりあえずおっさんが悪い奴じゃないってことだけは知っておいてほしかっただけだ。俺がこんなこと言ったっておっさんには内緒にしといてくれ。絶対にからかわれるから。じゃあな」
そう言い残して、雅人は歩き去っていく。
その後姿を見送り、クリスは考える。
果たして雅人は、何が言いたかったのか。
急に出てきて、勝手に好きかって言って、急に去って行った少年。
思えば、クリスは彼について何も知らない。
彼だけではない。他の出会ってきた人についても、フィーネについてですら、クリスは詳しくは知らない。
(……もう一度……フィーネ……)
故に、クリスは再び歩き出す。
『私は立花 響15歳! 誕生日は9月の13日で血液型はO型! 身長はこの間の測定で157センチ! 体重は……もう少し仲良くなったら教えてあげる! 趣味は人助けで、好きなものはご飯&ごはん! 後、彼氏いない歴は年齢と同じ!!』
(どうして、あんな馬鹿のことを思い出すんだ? あいつは敵だ。さっきのクウガだって敵だ! なのに……なんなんだよ、このイライラは!)
訳も分からずに、クリスは走り出す。
少女に救いの手が差し伸べられるのは、まだ少し先の未来である。
「五代!」
雨の降る町から帰ってきた後、二課の廊下を歩いていた雅人は自分を呼ぶ声に振り向く。
そこには翼と慎次がいた。
「風鳴さん、緒川さん。どうかしたか?」
「ああ。私の復帰ライブが決まったからな。最近ノイズの襲撃もないし、あなたにもどうかと思ったの」
「雅人君はノイズの襲撃がない日もずっとバイトをしているんですよね? たまには、息抜きなんてどうですか?」
「ライブか……行ったことがないな」
「では、なおさらどうぞ! あ、僕はこういうものです」
そう言って慎次が雅人にライブのチケットと一緒に名刺を渡す。
「翼さんのマネージャーもやってます。これから、風鳴 翼をどうぞごひいきに」
「緒川さん……」
呆れたような翼の視線も何のその。
慎次は常々翼の歌は戦いの歌だけではないと言っている。
慎次自身も翼の歌のファンなので、戦いの歌以外で翼の歌が世に広まってくれればいいと言うのが慎次の願いだった。
「歌……か……。戦い以外で歌を聞くのは、2年ぶりだな」
「今まで聞かなかったんですか?」
「聞く暇がなかったんですよ。いや、余裕がなかった……かな? 覚えている歌なんて、師匠がよく歌っていた歌くらいだ」
「五代君のお師匠さんがですか……」
「良ければ、どんな歌だったのか聞かせてくれない?」
「曲名は覚えてないんだ。だけど、歌詞は全部覚えてる」
そう言って雅人は目を閉じる。
頭の中で歌詞を思い出しながら、かつてよく聞いた歌を歌う。
「重いに~もつを~、枕に~したら~♪」
一字一句しっかりと思い出しながら、かつて雅人が一番好きだった歌を歌う。
まだ雅人が子供で、雄介と出会い弟子になった直後のこと。
いつも俯いて暗い顔をしていた雅人に対して、雄介がよく歌ってくれた歌だった。
聞いているだけで元気が出てきて、何でもできそうな気がしてくる歌。
それを歌うのは雅人の憧れの人で、何よりも青空が似合う男。
「ぼくは~、青空に~、な~る~…………」
歌い終わると、雅人の胸にはぽっかりと穴が開いたような感覚があった。
この歌を雅人が歌い始めると、いつも雄介が一緒に歌ってくれた。
どんなにつらいことがあっても、雄介がいれば何とかなると思っていたあの頃。
雄介のサムズアップには、どんな絶望も敵わないと思っていたあの頃。
そんな幸せな時間は、もう戻ってこない。
雅人が目を開けると、周りから割れんばかりの拍手が上がった。
いきなりのことに目を丸くする雅人。
「五代君すごい!! 歌うまかったんだね!!」
「この前遊びに行った時に一緒に来てもらえばよかったね」
「いい歌ね。聞いている私も元気になれたわ」
「たしか、『青空になる』……でしたね。僕も子供のころによく聞きました」
「ブラァボ~! これで私もあと1000年は研究ができるわ~!!」
まさかの大絶賛に目を白黒させる雅人。
「って言うか、立花さんたちはいつ来たんだ!? さっきまで風鳴さんと緒川さんしかいなかったのに!?」
「そこを通りかかっただけだよ~ん! それよりも未来! ちゃんと出来た!?」
「ばっちり! さっきの歌録音したよ!」
「ハァ!? ちょ、小日向さん!?」
「後で私にも送って頂戴ね未来ちゃん♪ 仕事中に聞くわ~♪」
「やめてくれ!!」
笑い声に包まれる廊下。
その場にいた誰もが笑顔で、雅人自身も笑顔だった。
いつの間にか、胸にあいた穴は埋まっていた。
迎えたライブ当日。
遅れた響を放っておいて、雅人は未来とともにライブ会場の入場ゲートに並ぶ。
「起こしてこなくてよかったのか?」
「何回も起こしたからいいの!」
「お、おう」
そう言いながら、ライブ会場を見る未来の顔つきは険しい。
理由は聞いている。
かつて、この会場では惨劇があった。
10万を超える人間がこのライブ会場でツヴァイウィングというアイドルユニットの歌に聞きほれ、そのうちの1万2千人がその後のノイズの大発生の餌食になった。
響もその惨劇に巻き込まれた1人であり、その時に飛んできた破片が心臓近くに刺さり、今なお響の体の中に残っている。
その破片が、響が使うシンフォギア『ガングニール』のシンフォギアの欠片である。
(まさか、おんなじ日だったとはな……)
奇しくも、雅人が師である雄介を亡くした事件も、ライブ会場の惨劇と同日同時刻に起こったことであった。
そこには、奇妙な運命を感じる。
(……俺は、二課のみんなに何も話していない)
雄介と共に行った冒険の話や、クウガに関してのことは話している。
だが、雅人自身の過去は誰にも話したことはなかった。
雅人自身、あまり思い出したいものでもないし二課に協力しているとはいえ翼や響のように籍を置いているわけではない。
つまり、宙ぶらりんの状態なのだ。
「五代さん?」
未来に呼ばれて、思考の海から脱する。
(いけない……最近悪い方にばかり考えている気がする)
「どうした?」
「いや……五代さんが悩んでいるような気がして……」
「大丈夫だ。
小日向さんは俺よりも立花さんの心配をしてやれ。もうすぐ入場時間なんだからな」
「……ほんとだ。もう! 響ったら!」
怒る未来をなだめながら、入場時間を待つ。
すると、いつもの首筋がピリピリする感覚。
ノイズの気配。
「……ごめん、小日向さん。ちょっといっしょに行けそうにない」
「……もしかして……」
「ああ」
周りに人が密集しているため、ノイズという単語は出さずに話す。
人の波に逆らってノイズのいる方へと駈け出そうとした直前、未来の携帯が鳴る。
響からの着信だった。
「もしもし響? 今五代さんが……へ? ……うん。わかった。五代さん!」
「どうした? 俺は今から……」
「そのことで、響から話があるって……」
「…俺に?」
未来から携帯を受け取り、電話を替わる。
「もしもし立花さん? 俺だ」
『五代君。気付いてる?』
「ああ。だから今から向かうところだ。人のいないところからゴウラムを使って移動するから、俺が着くまであんま無茶すんなよ」
『そのことなんだけどね、五代君は未来と一緒に会場で翼さんの歌を聞いてて』
「はぁ?」
響からかかってきたのは、確認の電話ではなく待機の電話だった。
『今まで1人で、ずっと戦ってきたんでしょ? だから、今日は五代君はお休み!』
「お休みってあんた……」
『大丈夫! 五代君は翼さんの歌をゆっくり聞いて今日は休んでよ! もう随分ちゃんと歌を聞いてないんでしょ? 絶対翼さんの歌を好きになるから! いつも助けてもらってるから、その恩返しってことで! じゃね!』
通話が切れる。
それと同時に入場ゲートが開かれ、雅人と未来は人の波に押されながら会場に入る。
「響、なんて言ってた?」
「あ、ああ。……要約すると、「働き過ぎだから休め」ってこと……かな?」
「そうした方がいいよ。響に聞いたけど、今まで誰の助けも借りずに一人で戦ってきたんでしょ? なら、1日くらい休んだって罰は当たらないよ」
「……」
人の波にのまれながらも未来とともに渡されたチケットに記載されている席へ向かう。
そして、ライブが始まる。
キラキラと輝くステージで踊る翼。
サイリウムを振り上げる大勢の観客たち。
熱気に包まれる会場。
その光景は幻想的で、多くの人を魅了する。
その光景の中、雅人は1人圧倒されていた。
目の前には多くの人が一つになって翼の歌とともに踊ると言う彼らにとっての日常で、雅人にとっての非日常。
首筋から感じるのは今なお暴虐の限りを尽くすノイズの気配という雅人にとっての日常で、彼らにとっての非日常。
日常と非日常の間で挟まれた雅人は、耐え切れなくなって観客席から出る。
ライブ会場内の廊下の壁に背を預け、そのまま座り込む雅人。
周りは誰もおらず、この空間には雅人1人。
いまだに会場内からは割れんばかりの大歓声が聞こえ、ノイズの気配が雅人を戦いに駆り立てる。
―――――――わかっていたことだ……『クウガ』の戦いに終わりはない。仮面ライダーに休息なんてない。
―――――――俺は、クウガで、仮面ライダーなんだから。
ノイズの気配が急に強くなり、今まで大まかな位置しかわからなかったものが、より正確に感じ取れるようになる。
否、ノイズの気配が強くなったのではなく、雅人のノイズ感知能力が強くなったのである。
まるで、『アークル』が雅人を戦いに駆り立てようとするかのように。
いつの間にか雅人は会場を出て、ノイズのもとへ向かって走っていた。
やがてライブが終わり、ノイズの気配も消える。
ライブ会場とノイズが出現した地点のちょうど中間あたりで、雅人は足を止めた。
(……何やってんだろ……俺…)
ライブを最後まで見るわけではなく、最初からノイズと戦うわけでもない。
日常を満喫する人間としては最低で、非日常で戦う戦士としては半人前。
どこまで行っても中途半端な己を、雅人は自嘲した。
セーフだよね? 歌詞そのまま載せてないからセーフだよね? ……アウトなら歌詞の部分を全部音符に変えます。
どうも作者です。十一話ですね。いつの間にか十話超えました。もともと息抜きのはずなのにどうしてこうなったのか……。楽しいからいいか。
さて、今回皆さんからのツッコミは覚悟しています。こう言いたいでしょう? 「お前が歌うのかよ!」と。まさか雅人君が最初に歌うとは思いませんでしたねぇ。いや、響も翼さんも戦闘中しっかり歌ってますよ? 描写がないだけで。
そして今回雅人君が歌ったのはクウガのエンディング曲「青空になる」名曲です。この世界では「恋の桶狭間」が出るまでランキング一位を独占していた曲です。弦十郎さんの世代にストライクの曲です。よく五代さんが歌ってたって設定です。
クウガファンの皆さん。原作『アークル』の設定、覚えてますよね? 今回雅人君の能力が微強化されたのはそういう事です。何のことかわからない人は十三話当たりで説明を入れるつもりなのでお待ちください。
にしても日常との対比って難しいですね。雅人君にとってノイズとの戦場こそが日常であって平和な日々って言うのは彼にとって非日常なのです。だから今回響がとった行動は戦場から帰ってきた兵士を平和な世界に放り込む行為なんです。そりゃ馴染めないですよね。さらに『アークル』が戦え戦えってうるさく言ってくるおまけつき。ノイズが出てこなければ雅人君も一日くらいは平和に過ごせたんでしょうけどね。
では、次回は日常回を予定してます。壁と塩の用意をどうぞ!
(未来は私の陽だまりで、五代君は、私の家……な~んてね!)
「私が見てないとすぐに遊んじゃうから……。五代さんは? 勉強できる人?」
「やったー! さすが未来ー!」
「いや、その頃にはもうクウガとしての修業をしてたしな。確か、7歳のころにはもう師匠と一緒に世界を回って修行してたな」
「もう、いっつも唐突なんだから」
「じゃあ、またな! 響、未来!」
『日常』