戦士咆哮シンフォギアK【加筆修正作業中】   作:名無しのごんべい

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 テスト……それは地獄への招待状。
 テスト期間……それは地獄を生き抜くタイムアタック。

 ↑が遅れた理由です!申し訳ありません、このような作者で。





第七話 「移送」

「つまり、クウガは我々がノイズと戦い始める何年も前からノイズと戦っていたと言うのか?」

 

「一子相伝の秘術……ゆえに私には調べさせないってわけね。興味深いわぁ~♪」

 

 特異災害対策機動部二課本部司令室。

 ここでは今、雅人が弦十郎と了子にクウガについて説明しているところだった。

 

「纏めると、クウガはそのお腹のアークルという名のベルトによってなることができる古代から伝わる戦士。戦う理由……つまり、『覚悟』を決めて変身しないと白い状態に強制的になってしまう。赤い姿が本来の姿で、白い状態は変身が失敗したイレギュラーな姿。赤い姿以外に9色の姿があり、それぞれ決まった武器と特性がある。うち1つは絶対になってはいけない禁忌の姿。古くからノイズを倒せると言われているけどどうして倒せるのかは不明。力を込めてノイズを攻撃するとノイズの体に刻印が浮かび上がり爆発するが、雅人君の師匠……つまり先代のクウガは爆発しなかった。ノイズに対して探知能力があり、それのおかげで今まで私たちより早くノイズの出現地点に行けたけど大まかな方向しかわからない。あくまでノイズと戦うための力であり、人には絶対に向けない。

白いクウガの時は使えなかったけど、ゴウラムと呼ばれる独自の移動手段がある。生涯で1人だけ弟子をとる。お腹のアークルは死ぬか戦えない体になるまで外れず、戦えなくなるとと次代のクウガにアークルを受け継ぐ。こんなところかしら?」

 

「はい、大体そんな感じです」

 

 相変わらず了子に話しかけられるたびに『アークル』が反応するが、それを無視して雅人はうなずく。

 

「つまり、君はその年で……いや、2年前から戦っているという話だったから13歳か。そんな小さなときから戦っていたと言うのか?たった一人で?」

 

「本当はもっと後になるはずだったんですけどね。師匠が思ったより早く限界が来たんで、仕方なく……」

 

 そう言って笑う雅人の表情には寂しさが含まれていたが、弦十郎はあえて指摘しなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ふらわー。

 今日も雅人はバイトに精を出す。

 二課から生活保護をしてもらえると言われたが、雅人は今までの生活を捨てる気はなかったので結局断った。

 

「って言うか、五代さんってどこに住んでるの?」

 

 そんなことを学校帰りの未来に聞かれたのが、始まりだった。

 

「公園だ」

 

「……え? 今なんて?」

 

「だから、公園だよ。キャンプセット一式持ってるからそこの公園の林の中で寝てるんだ」

 

 それを聞いた響と未来は、開いた口が塞がらないと言わんばかりの顔をしていた。

 隣で聞いていた店長のおばちゃんも、少し早い晩ご飯を食べていた周りの客も、信じられないものを見るような目で雅人を見ていた。

 

「あんた、今までそんなことしてたのかい!?」

 

「あ、大丈夫です。ちゃんと1日に2回、朝起きた時と夜寝る前に近くの銭湯に入ってますから衛生面はばっちりです」

 

「そう言う問題じゃないよ!!」

 

「そうだよ五代君! それじゃ野宿だよ!?」

 

「いや、旅暮らしだったし野宿くらい慣れてるんだけど……」

 

「慣れてるからって野宿なんてしちゃダメ!!」

 

「そうだぞ坊主!」

 

「せめてホテルに泊まるとかしろ!!」

 

 響や未来、店長に、さらには客にまで言われる雅人。

 これにはさすがの雅人も困惑するが、困惑したのは周りの方である。

 

「あんた、帰るところがないんなら早く言いなよ! 今日から住み込みでいいから!」

 

「え!? いや、そこまで面倒を見てもらうけには……」

 

「子供が遠慮してんじゃないよ!」

 

「そうだぞ坊主!」

 

「甘えとけ甘えとけ!」

 

 子供という言葉にピクリと反応し、反論しようとした雅人だが、その前に言葉を重ねられそれもできない。

 周りの集中砲火に、遠慮していた雅人もついに折れ、その日から雅人はふらわーの住み込みバイトとして働くことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数日後。

 特異災害対策機動部二課本部司令室。

 

「広木防衛大臣が殺された……だと!?」

 

 弦十郎の言葉に、司令室にいた全員が顔色を変える。

 

「……誰です?」

 

 そんな中、雅人は隣にいた朔也に問いかける。

 

「うちの設立に大きく関わってくれた人だよ。広木防衛大臣がいなきゃ、うちへの風当たりもひどくなっていただろうね……」

 

「風当りって……ここって政府の組織なんですよね? 一体どこから非難されるんです?」

 

「それは……」

 

「大人の世界も、いろいろ大変なのよん♪」

 

 二人の会話に、何かのケースを持った了子が割り込む。

 

「大人……ですか?」

 

 突然現れた了子二面を食らいながら、雅人は問い返す。

 その表情は少し硬い。

 

「そんな怖い顔しなくても、誤魔化そうとしてるわけじゃないのよ。元々シンフォギアシステムもお偉いさんからは半信半疑の技術だったし、この二課は周りから見たら「訳の分からない力を使ってノイズと戦う得体のしれない集団」にしか見えないしね」

 

「……なんというか、色々めんどくさいんですね。大人って」

 

「お前ら!今から緊急ミーティングだ!」

 

 弦十郎の号令によって、この会話は打ち切りとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 特異災害対策機動部二課本部ブリーフィングルーム。

 

「では、作戦を説明する!」

 

 そこでは、今回のデュランダル移送作戦の説明がなされていた。

 それは、現在私立リディアン音楽院の遥か地下1800メートルの最下層『アビス』に厳重に保管されている完全聖遺物『デュランダル』を、永田町最深部の特別電算室、通称『記憶の遺跡』に移送すると言うものだった。

 

「そもそも、完全聖遺物って何ですか?」

 

「……そう言えば、雅人君には聖遺物について説明していなかったな」

 

「というわけで! 了子さんに、お任せよん♪ 聖遺物とは、世界各地の伝説や伝承に登場する超常の武具のことよ。現在では製造不可能な異端技術の結晶であり、世界各地の遺跡からその欠片などが発掘されてるわ」

 

「欠片、なんですか?」

 

 『アークル』の反応を無視しながら訪ねる雅人。

 いい加減慣れてきたので顔には出さないが、これのせいで雅人は了子が苦手になりつつあった。

 

 了子の性格なども大いに苦手意識を誘発しているが。

 

「そう。その欠片を元に私、櫻井 了子が提唱した『櫻井理論』を使って開発したのがシンフォギア。ここまではいい?」

 

 黙って頷く雅人。

 

「よろしい。では、完全聖遺物とは何か……。さっき話した通り、各地の遺跡から発掘される聖遺物は長年の劣化や損傷から欠片の状態が多いわ。ただ、ごく稀に伝承の当時の姿のまま完全状態で発掘される聖遺物があるの。それが完全聖遺物。聖遺物の欠片が元に作られたシンフォギアは、歌を媒介にしないと起動できないし、ノイズを倒すこともできない。だけど、完全聖遺物は一度起動してしまえば歌を使わなくても力を発揮することができるの。それこそ、誰でもね」

 

「誰でも……風鳴さんや櫻井さんもですか?」

 

「そう! ただ、本当に貴重なものだからおいそれと使えるものではないし、そもそも今回移送する『デュランダル』はまだ起動していないの。今のところ起動が確認されているのは、『ネフシュタンの鎧』とそれを纏っていた少女が持っていた『ソロモンの杖』の2つだけね」

 

 そこで了子は少し間をあける。

 

「私は最初貴方のクウガの姿も完全聖遺物によるものと思っていたけど……見てみる限り使われている技術に共通点は見られるものの根本は違うみたいね。ホント、興味深いわぁ♪」

 

「……」

 

 無言で了子のそばから離れる二課の面々。

 

「や~ねぇ~! 冗談だってばぁ~!」

 

「……オホン! では、移送の際はデュランダルを乗せた車を聖遺物に詳しい了子君が運転してくれ! 護衛として響君も同乗してくれ!俺はヘリで空から全体の指揮を執る」

 

「はい!」

 

「りょうか~い♪」

 

「え!?」

 

 響の元気のいい返事の後に了子の間延びした返事がし、そして最後に雅人の驚いたような声が上がった。

 

「どうした? 雅人君」

 

「いやどうしたじゃなくって……襲撃するとしたらあの鎧を着たやつなんですよね?」

 

「その可能性が高いな」

 

「だったら、ノイズが出てくる可能性が高いんですから風鳴さんや櫻井さんがいたら逆に足手まといになります。俺と立花さんだけで運んだ方がいいと思うんですけど……」

 

 少し興奮しながらも弦十郎へと訴える雅人。

 

「ダメだ」

 

 だが、雅人の言葉を弦十郎は一蹴する。

 

「!? ……なんでですか? 指揮ならここからでもできる。何より、もしもあんたたちが狙われた時はどうするんですか? 特に風鳴さんは司令なんでしょう?そんな偉い人が最前線に出張ってきてどうしようって言うんですか?」

 

 部屋中の人間の視線が雅人に注がれている。

 そんなこともお構いなしに、雅人は言葉を弦十郎に叩き付ける。

 

 それでも、弦十郎は動じずに応えた。

 

「それは、俺たちが大人で、君が子供だからだ」

 

「……はぁ?」

 

 その応えは、雅人の想像の斜め上の応えだった。

 

「大人って……そんなの関係ないだろ……」

 

 あまりにも意外な答えだったため、いつも年上相手につける敬語を忘れて呟く雅人。

 

「ある。君たち子どもを守るのが、俺たち大人の役目だ。何より、ここには君たち子どもだけを戦場に送り込むのをよしとしている大人は一人もいない」

 

 そこで弦十郎は真面目な顔をやめ、いつもの笑顔に戻る。

 

「そ れ に! 君と響君だけでどうやってデュランダルを運ぶんだ? 永田町までだいぶ距離があるが、車はおろかバイクにすら乗れない君たちだけで運べるのか? ん?」

 

 その弦十郎の言葉に、雅人は反論できなかった。

 

「決まりだな。移送の準備をするぞ! もちろん! 雅人君にもデュランダルの護衛と同時にノイズが出てきたときの対処をしてもらう。あれだけ啖呵を切ったんだ。やれるだろう?」

 

「……ッ! 当然!」

 

 挑発的な弦十郎の口調に、雅人は苛つきを抑えながら返す。

 そんな雅人の頭を、弦十郎は乱暴に撫でたがすぐにその手を跳ね除けられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 高速道路を、5台の車が走る。

 4台の黒塗りの車が、紅塗りの車を囲むように疾走する。

 

(……ヤクザに捕まってるみたいだな)

 

 それをクワガタのような形をした飛行体……ゴウラムの上に乗って上から見ていた雅人は、そう心の中で感想を漏らした。

 その雅人の上空にはさらにヘリが1台とんでおり、そこから弦十郎が全体を見渡し指示を出していた。

 

(ノイズが出てきたとして……ここにいる人たちを全員守り切れるか? やっぱり俺と立花さんだけでゴウラムに乗って運んだ方がよかったんじゃ……? いや、逃げ場のない空中では狙い撃ちにされるだけか)

 

 雅人はいまだに先ほどのことを引きずっていた。

 クウガにとって何よりも優先すべきはノイズではなく目の前の人命。

 それは今までの歴代のクウガもそうであったし、雅人自身もそうだ。

 クウガは人々の盾でなければならない。

 

(そもそも掟自体矛盾の塊だ。ノイズから人を守れって言ってるわりに人に見つかるなって言ってる。こんなの両方守り切れるわけないのに……初代はどういう意図でこの掟を立てたんだ?)

 

 そんなことを考えているうちに、車は川を超える高速道路に差し掛かった。

 

 雅人の見ている前で、高速道路の一部が崩れ、そこに1台の護衛車が突っ込んでいく。

 それを見た雅人は瞬時にゴウラムを飛ばし、護衛車が道路の穴に落ちる前にゴウラムの角で救い上げた。

 

『大丈夫ですか!?』

 

「あ、ああ!」

 

 そうしてまた雅人はゴウラムを飛ばす。

 

(やっぱりこうなったか! ノイズが出てきてないだけマシか……。この分だと他の車も……!)

 

 今度は護衛車がマンホールの上を通った瞬間にマンホールが弾け飛び、それに押されて車が宙を舞う。

 あわや響と了子が乗った車に激突すると言うところでまた雅人が割り込む。

 

『超変身!!』

 

 ゴウラムの上に乗った雅人がそう叫んだ瞬間、クウガの姿が変わる。

 その鎧は銀色になり、ところどころに紫のラインが入っている。

 赤かった目も紫色になった。

 

 その雅人が、降ってきた車を受け止めた。

 ボンネットがひしゃげ、中にいたSPの苦しそうな声が聞こえるが、車を下ろした際に確認してみたが命に別状はなかった。

 

 回収は源十郎たちに任せ、雅人は響たちの乗る車を追う。

 途中で何度かピンチになったSPを助けるが、全員これ以上の護衛は無理だと判断して放っておく。

 やがてたどり着いた工場地帯では、響がノイズ相手に戦闘を繰り広げていた。

 

『超変身!!』

 

 さらに気合を入れてもう一度変身。

 今度は鎧が青に変わり、目も青に変わる。

 そのままゴウラムにつけておいた伸縮式の警棒を手に取り、一気に飛び降りる。

 

「五代君!! ……だよね?」

 

『ああ。加勢する!』

 

 そう言った直後、警棒が姿を変え、青いロッドに変わる。

 横薙ぎに振るい前方の3体のノイズをまとめて薙ぎ払い、手元で回転させながら走る。

 伸ばされた触手をロッドを地面に突き立て、棒高跳びの要領で跳んで回避する。

 そのままロッドを大上段から振り下ろし、ナメクジ型のノイズを炭に変える。

 響を見てみると、今までの戦闘とは全く違う動きをしていた。

 ノイズの爪を躱しハイキック、拳を構えて走りながらワン・ツー。

 後ろからとびかかってきたノイズに肘打ちを食らわし、目の前のノイズに上段蹴り。

 ナメクジ型から伸ばされる触手をすべて華麗な身のこなしで躱し、一気に近づいてから中国拳法の『崩拳』。

 カエル型に肘を打ち下ろし、ヒト型に右ストレート。

 爪を躱してノイズの懐に入り、その腕を掴んで体全体を使ってノイズを投げ飛ばす。

 そして足を踏みしめて肩からノイズに体当たり……中国拳法の『鉄山靠』……その衝撃波で回りのノイズを一掃する。

 

(……1か月前までは素人だったんだよな?)

 

 少なくとも雅人が初めて見た時は戦い方なんて何も知らないただの少女だった。

 改めて響の才能に驚愕しながらもノイズ達をロッドを操り倒していると、ネフシュタンの少女が現れる。

 突然の奇襲に反応し、振るわれた鞭を避けて跳び上がったまではよかったが、響はその後の跳び蹴りをもろにくらい吹っ飛ばされる。

 

 それと同時に了子のいた方から何かが壊れる音。

 振り向けばそこには一振りの剣が浮かんでいた。

 

「こいつが『デュランダル』か……」

 

『! 待て!!』

 

 雅人が静止するが、時すでに遅く。

 ネフシュタンの少女は飛び上がって『デュランダル』に手を伸ばす。

 

 その手が『デュランダル』に届く寸前、響が少女に向けてタックルをした。

 

「!? なにッ!?」

 

「渡すものかぁぁぁあああああッ!!!」

 

 そしてネフシュタンの少女ではなく響が『デュランダル』を掴んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その瞬間、空気が変わった。

 

 着地した響は苦しそうにうめき、やがて『デュランダル』を高く掲げる。

 

「覚醒!? 暴走!?」

 

 了子の声が聞こえるが、雅人は響から目を離せなかった。

 やがて掲げられた『デュランダル』はその姿を変える。

 

「ォォォォォオオオオオオオオオオオッ!!!!!」

 

 欠けたような外見だった刀身は完全な姿を取り戻し、溢れだしたエネルギーの奔流が20メートルを超える巨大な刃を作り出す。

 

「ッ!! そんな力を見せびらかすなァッ!!」

 

 ネフシュタンの少女が叫び、ノイズを召喚する。

 だが、その行動は火に油を注ぐだけだった。

 

 響の真っ赤に染まった眼がネフシュタンの少女に狙いを定める。

 

「ヒッ!?」

 

 怯えたようにその場から飛び立つネフシュタンの少女。

 響はそんなこともお構いなしにノイズに向かって『デュランダル』を振り下ろす。

 

『(マズイ!!)超変身!!』

 

 もう一度『紫のクウガ』になり、防御を固める雅人。

 その直後、工場地帯で巨大な爆発が起こった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雅人君! しっかりしろ雅人君!!」

 

「……う……くっ!」

 

 弦十郎の呼びかけで目を覚ます雅人。

 起きてすぐに周りの状況を把握するべく首をめぐらす。

 

 そこは、瓦礫の山だった。

 

 無事なものは何一つなく、全て瓦礫に変わっていた。

 

「気が付いたか……。大丈夫か?」

 

「……はい。立花さんは?」

 

「あそこだ」

 

 弦十郎の指さした方を見ると、リディアンの制服に戻った響が担架に乗せられて運ばれていくところだった。

 

「無事……なんですか?」

 

「見たところは……な。外傷はなかった」

 

「何があったんですか?」

 

 今だに混乱している頭を働かせ、弦十郎に問う雅人。

 

「覚醒した『デュランダル』の暴走だ。『デュランダル』の暴走に引っ張られて響君の『ガングニール』も暴走……そしてこうなったと言うことだ」

 

「完全聖遺物……櫻井さんの説明を聞いたときは便利なものだと思いましたけど……。やっぱり、危険なモノなんですね」

 

「ああ。どんな力にも、リスクはある。それが強大であればあるほど、そのリスクも相応の物になると言うわけだ。それは響君たちが使っているシンフォギアもそうだし、君のクウガの力もそうだろう? ま、今回は『デュランダル』も奪われなかったことだし、結果オーライだ!」

 

 そう言って弦十郎は笑いながら雅人の頭をグシグシと撫でる。

 

「ちょっ!? やめてくださいよ!!」

 

 その手をすぐに跳ね除ける雅人。

 

「遠慮するな! 今回の功労者は間違いなく君なんだ! 雅人君のおかげで、死者を誰も出さずに事を済ますことが出来た! SPの奴らも、君に感謝していたよ! 「ありがとう」ってな!!」

 

「……」

 

 その言葉に、雅人は大きく揺れる。

 響の時もそうだったが、雅人はお礼というものを言われ慣れていない。

 これまで誰にもばれないように戦ってきたせいか、人と関わりを持つことが少なく、関わったとしても日雇いのバイトの時くらい。

 面と向かってのお礼は言われ慣れていなかった。

 しかもお礼を言ったのは雅人が足手まといと言った人達なのだ。

 うれしいやら申し訳ないやら、いろんな感情が雅人の胸を渦巻く。

 

「お! なんだ照れているのか?意外とかわいいところがあるじゃないか!」

 

「う、うるさい!! 触るなおっさん!!」

 

「お、おっさんとは何だおっさんとは!?」

 

「おっさんなんかおっさんで十分だ!! これからはおっさんって呼んでやる!!」

 

「おいまてやめろ! 俺もいい年だが面と向かってそう言われると流石に傷つく!!」

 

「知るか!!」

 

 そんな二人のやり取りはまるで仲のいい親子のようで、周りで何事かと見ていた二課の面々も、いつの間にか笑顔でそのやり取りを見ていた。

 

 

 





 かつてここまでゴウラムを乗り物扱いしたオリ主がいるだろうか?
 仕方ないんだ! まだ15歳なんだ!法律的にバイクに乗せられないんだ! 16歳にしておけばよかった!!

 と言うわけで作者です。今回は超変身のバーゲンセール!ハブられたペガサスさんェ…。
 要望もあったしここでバイク登場させようかと思いましたが、雅人君の年齢とかプロットの流れとかで泣く泣く断念……これから長距離移動する機会もプロット上では存在しないし、二部に入るまでゴウラムさんには乗り物でいてもらおうと思います!

 感想でたくさんアドバイスをもらったので、それをどうにか生かしたいと思って加筆修正を加えれば七千文字オーバー……それでもよくなっているのかと言われれば微妙。
今度こそは……今度こそは必ず!

(^U^)<いい台詞だ 感動的だな

だが無意味だ>(○^U^)つ)))作Д者)・:’.,.<ぐわぁ

 さて、今回の冒頭で大体のクウガの設定は明かしました。原作と大きく変わっており、ややこしい個所もあるかもしれません。
 まあ、
「クウガは古代の戦士だが数千年封印されていたわけではなく現代までアークルの装着者を変えて活動を続けて来た」
「これまでの活動でクウガの各フォームの研究や金についての研究も終わっており、それも次代に受け継がれている」
「人に見つからないように隠れながら戦ってきた」
「決して人に対してクウガの力を振るわないようにしてきた」
 の四つを覚えていてくれたらいいと思います。
 今回の話で雅人君が簡単にドラゴンやタイタンになれているのもすでに五代さんがお手本を見せていたからですね。四苦八苦しながら各フォームの特性を把握すると言うことがない分、その辺の面白みもかけてしまっているかもしれませんね。他のクウガ二次とは違う魅せ方を意識しなければ……。

 雅人君のスタンスとしては、ノイズと戦う力のない人間=守る対象ですから、OTONA=足手まといとなってしまう……故の今回の反発です。
 OTONAが足手まといになるなんてどんな魔境なんでしょうね?

 にしてもやっぱり人間ドラマに関しては要練習ですね。
 身近にアドバイスを聞ける人がいないんで、皆さんの感想とかすっごく助かります!
 今回こうやってお待たせしてしまっておいて恐縮ですが、「こここうやった方がもっと良くなる」や「あら、こんなところに誤字がありますわよ?書き直し!」や「なんで 作者はこんな文才がない体に生まれた!(ドン)」みたいなことがあれば遠慮なく感想をどうぞ!(米稼ぎ)



 では、次回予告!





「あ…あ……つ、翼さんが!?」

「それで……あなたが『未確認生命体一号』……クウガね」

「おい!弱い者を虐めるな!!」

「あたしは歌は大っ嫌いだ」

『ぉぉぉおおおりゃああああぁぁぁッ!!!』



            『岐路』

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