プリキュア:オリジン   作:柳瀬塔矢

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自転車操業開始・・・!時間が欲しい・・・!


2-2 同上

 

とあるビルの上にオーガが現れる。その立ち姿はまさしくこれから戦に挑む武人のそれである。

 

「目覚めよ、ブルースよ!そして星に闇を齎したまえ!」

 

標的になった男はオーガの居るビルから出てきたサラリーマンであった。闇に包まれるとその男の意識は失い、ストレスを発散するかのように暴れ出し始めた。

 

 

 

そして数分後、授業を受けている最中にサイレンが鳴り響く。

 

『こちら、源流市、防災放送です。ただ今、南地区に、怪物が出現しました。周辺地域に現在居る方々は、速やかに避難して下さい。繰り返しますーーー』

 

この学校は中心に近い為怪物はここにまた来る可能性が高い。その為生徒達は急いで逃げ出した。そんな中、怪物ーーー『ブルース』を討滅しなければならない立場である桜花はと言うと・・・

 

「・・・守る理由もまだ見つけてないけど、これが使命だと分かっているんだから。守らなくちゃ!行くよ、ラミア!」

 

「えぇ!行きなさい、プリキュア!」

 

『チェンジ、プリキュア!』

 

その言葉を唱えると同時、ジュエルは光りだし、携帯に光の線が浮かび上がってきた。そのまま蓋を閉じ、次の句を唱える。

 

「星にーーー光を!」

 

ジュエルを半回転。その後左手だけで天に掲げ、天からの光が身体を包んだ。コスチュームは白を基調としており、胸元にはふんわりとしたリボン、腰元から広がるスカートと所謂分かりやすい姿だった。髪は赤寄りの茶色から銀色に、瞳は真紅になった。また、髪はポニーテールで纏められており、動きやすい印象を受ける。ーーーまぁ前回も変身したのだから姿は変わらないだろう。

 

「光に生まれ、輝きと共に未来を生きるーーーキュアシャイン!」

 

そしてブルースに対して不意打ち気味の飛び蹴りを入れ、指を刺して宣言した。

 

「中の人を助け、貴方を浄化してみせる!」

 

今は他の事は考えない。ただひたすら、目の前の敵にのみ意識を向ける。気にしなければいい。ただひたすらに追い詰める。

 

 

 

 

 

そしてそれを見ていたオーガは機会を伺っていた。

 

「一度手順を覚えた人間というものは厄介と聞いた事はあったがここまでとは・・・これでは隙を突く事も出来ないではないか。それならばどうする?・・・癪ではあるが彼奴らにも作戦の立案を手伝って貰う他無いな・・・」

 

しかし何かの好機で隙が生まれる可能性もあった為まだ戦闘を見ていた。いつでも横槍を入れられるように、ただひたすらに待ち続けた。

 

 

 

 

 

殴る、蹴る、殴る。その繰り返し。微かに敵の気配が薄れていくのが分かるが違う。このままでは助けられないのが分かっている。

 

「あの時みたいなヘマはしないよ!道が見えるまでは、堪えてね!」

 

あの時の感覚では助けられる道が存在している。だがその道がまだ見えない。どうすれば、どうすれば、どうすれば・・・思考が深い所に落ちていく。感覚で対処するようになっていく。つまりはおざなりになっていく、ということでもある。そしてそれを見逃すオーガでも無かった。

 

道が見えない、そんな中身体に衝撃が走る。なんで・・・!?ちゃんと攻撃は避けてたはず・・・!落ちていた思考が現実を認識したその時、また何者かに吹き飛ばされた。

 

「ガハッ!」

 

そのまま転がり、とあるビルの壁に衝突する。ガラスは割れ、枠組みしか残ってない。

 

「なんなの・・・貴方!」

 

目の前にいるのは体格が良く、額には角が二本生えている、スキンヘッドの棍棒を持った赤い肌の男ーーー少なくとも外見上はそう見えるーーーは棍棒をこちらに投擲してきた。反射的に避けるとその方向に角の化け物が居た。

 

「やはり貴様は未だ一般人よ!」

 

そう放たれるのと同時、腹部に強烈な蹴りが入る。そして空中に浮き上がったかと思いきや、ブルースによって叩き落とされた。

 

「ガハッッッ!」

 

口から漏れるのは空気だけでは無い。血や吐瀉物・・・ありとあらゆる物が吐き出される。しかし諦めるなんて出来ない。ここで諦めたら街が壊されてしまう・・・!だけど立てない・・・!そんな時であった。空から【黒い光】が雷の様に落ちてきた。それは角の化け物を狙ったが化け物は左腕を犠牲にして避けた。しかしその左腕もすぐに生えて来たのだった。

 

雷は土煙となり辺りに蔓延する。その中で見える新しい影が一つ。影でしか無い為推測ではあるが、燕尾服の様な印象を感じるその人影は消えたかと思うと角の化け物を打ち上げた。そしてそれに追従するかの様に現れた時、その姿を初めて認識する。

 

その姿、まさに闇。転じても希望とは言えず、しかして絶望とも呼べない。燕尾服に身を包み地空海を自由に動き回るその姿は星の守り人と敬称されていた過去を肯定するかの様な物である。

 

顔は見えず、性別も確定しない中、一つわかることがあるとすれば、それは単純に【強すぎる】という事である。吹き飛んでいった角の化け物を思考から外し、今はただブルースを屠る事だけを考える。光の力は治癒にも応用される時があると聞いたことがある。今、この時だけは・・・!

 

「この後どうなったっていい!今は・・・お前を殺す!!」

 

光の力を拳に収束、身体の限界を無視して飛び出した。

 

「プリキュア!シャイニング・・・インッパクトォォォ!!!」

 

その拳は何かの核を砕く感覚と共に囚われていた人を掴んだ感覚を与えた。その人を抜き出し、近くの場所に置く。そして少し離れた森の中に逃げる様に走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




来週のプリキュア:オリジン・・・私は、弱い・・・だけど、なんで立ち上がれたんだろ・・・【現実との対面】









【】内部はテロップである
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