東雲美麗は隠し事がある。それは指輪の台座だ。そこに嵌る宝石を既に持っている。しかしそれは周りに隠している。何故って、それは本人しか知らない事だ。そしてそれを今明かすほど暇ではない。街にはまた怪物が現れた。生徒達は避難する中彼だけはその場に残った。刀を持ち、怪物が来るのを待っていた。
その時、白い光が一筋怪物に向かっていった。そう、
とあるビルの上、オーガがいるビルとはまた違うビル。そこに美麗は佇んでいた。相変わらず怪物は力技の一辺倒であった。それならプリキュアは負けないだろう。だが、また手を抜いたら?その時はーーー
「殺すしかねぇだろうなぁ?」
戦況はプリキュア優勢、オーガの手助けは見られず。このままだと終わるな。と思っていたら足元にナニカが這ってきた。
「ナニモンだ?」
「3↓\6=♪%(9\4○215↓6°(4(」
それは知らぬ言語で話す蛇であった。しかし何を話そうとしているかは理解できる。意識が【ソレ】に向いていたのだから。
「これぁがアンタらのモンってのはまぁ否定はしねぇがなぁ?アンタらじゃあまともに使えんだろう?ならばって使ってるんじゃけぇあんさんらは眼ぇ瞑って忘れとけ」
「☆*22↓♪2☆°|3↓(」
蛇は舌を出し威嚇している・・・ように見える
「後悔もクソももう遅いんじゃて。我ぁが進む道は決まっとる」
その夜、美麗はとある港に来ていた。
「夜は良い。この姿になるのを見られずに済む」
指輪に宝石・・・黒い宝石である。これを台座に嵌め、天に翳す。
「力を貸せ、それが星の運命である」
黒い光ーーー今は周りからは認識されないーーーが美麗を包み、衣装を替える。それは燕尾服であった。白い髪はそのままに刀は長くなった。
「・・・」
美麗はそのまま宙に浮き、海上まで飛んで行った。その先には次元の裂け目とも呼ぶべきそれがあった。
「ここにも出来ていたか」
それに斬りかかろうとすると、衝撃波が飛んでくる。それを刀で受け流すと、返す刀で次元の裂け目を切り裂き、消滅させた。
「まだ、誰も知らない。誰も知らないままではいられないが、どうすることもできんか」
美麗は月を見上げ、手を伸ばす。何かを掴む様に。
「いつか、先祖の借りは返させてもらおうか」
場所は変わって、地獄。しかしいつもとは違く、いつもの四人は居ない。ここに居るのは一人の女の様な存在だけだ。彼女の近くには幾つもの裂け目がある。そして今、その一つが消えた
『また一つ消えた・・・光の物では無いな。ただの一般人が気がつくわけない。妖精共もまた違うだろうな。気が付けても対応はできない。ならば考えられるのはなんだ?』
彼女は考える。これは我らの障害たり得る存在だと認識しているからこそ、考える。一体誰だ、と。そして思い至るはかつての障害
『まさか・・・居るのか?闇の力の
思い出されるのは過去の戦。自らがこうなった原因であり、今地球を襲うに足る理由。あの時は向こうが優勢だった。飛ぶ斬撃に闇の力を付与し一方的にされた。《アレ》さえなければ、というのはタラレバだろう。しかし同じ事が《奴》の子孫に出来るのか?平和ボケをしているとオーガから報告されたこの世界で?
アレからまた少しの時が廻り、朝日が昇りそうな時。とある道場。美麗は一人木刀を構えていた。その動きはオコリーーー初動の事であるーーーが無い《流水》の様な物であった。しかし途中で木刀が二つに割れる。と同時に道場の全体に傷が付く。美麗自身も口や目、耳や体の節々から血が流れ出す。
「まだ、まだ足りん。こんなんじゃご先祖様にゃあ随分届かん」
そして新たに木刀を持ち動き出す。
今日は土曜日。彼が眠るのは翌日のさらに日が回る直前である。
頭に過ぎるはいつかの夢。とある戦場、刀が無数に朽ち果てた世界。数多の同胞の死体と、数多の怪物の死骸の中央で相対するは二体の化け物。一体は人の形をしている剣士。白い髪に青い瞳、袴は緑で指輪の宝石は黒である。瞳は充血しており、額から血は流れもはや今立っている事でさえ奇跡であると傍目からは見えるだろう。そしてもう一体の化け物は巨大な女だった。彼女は自らの身体を闇で纏い、それを飛ばしながら対応していた。遠距離と遠距離の戦いは決着が付かずに長い時が過ぎる。人型の化け物は自らの魂を燃やしこれまでで最高とも言える一撃を放ちその魂の火を消した。相対して女の怪物はその一撃を受け尚も動こうとしたがその先へと身体が進まない。よってこの戦は勝者の無い戦となった。
そこでいつも彼は目を覚ます
次回、プリキュア:オリジン!一旦は頭から離したあの黒い男。私は彼の事が頭から離れなくなっていた。次回『もう一人の星の守り人』