鬼柳:LP4000
キャンサー:LP4000
「俺の先攻だ! ドローカード!」
手札を確認する鬼柳。
チーム・サティスファクションの元リーダーだけあり、デュエルの腕前は高く、経験もそれなりに長い。
だが、全く未知の相手と対峙する時はいつも緊張が友達だ。
一手間違えるだけで致命傷に繋がりかねない、プレイングに気を払う必要がある。
(さすがに後攻1ターンで潰されるってのは笑い話にもならねえからな。幸い手札は悪くねえ)
「手札の《インフェルニティ・コンジュラー》を墓地に送り、《インフェルニティ・ワイルドキャット》を守備表示で特殊召喚!」
眼光を爛々と輝かせ、山猫のモンスターが鬼柳の場に現れる。
いかに効率よく、必要なカードを墓地に送り手札を減らすか。インフェルニティはここに全てがかかっていると言ってもいい。
「カードを2枚セット。ターンエンドだ」
鬼柳:手札4→2
「では行くぞ、俺のターン、ドロー!」
野太い声と共に、カードが小さく見えるほどの手がデッキトップを引き抜く。
キャンサー:手札5→6
「俺は《エーリアン・ソルジャー》を召喚!」
キャンサーにとっても鬼柳が未知の相手であることは同じ。
彼に与えられたのは侵入者を迎撃する役目だが、それに胡坐をかいて相手を見下すようでは決して務まらない。
そしてもちろん、キャンサーはそうではない。
(まず、一当てしてみるか)
「このままバトルだ!」
「待ちな。俺は罠カード《インフェルニティ・インフェルノ》を発動! 手札を2枚墓地に送り、デッキから《インフェルニティ・ジェネラル》と《インフェルニティ・ネクロマンサー》を墓地に送るぜ」
鬼柳:手札2→0
「なに、だが攻撃を止めることはできん! 《エーリアン・ソルジャー》でモンスターに攻撃!」
ケンタウロス体形の上級エーリアンが走り、ワイルドキャットを斬りつける。
しかし、突如その眼前に立ちはだかる影があった。
「トラップカード《インフェルニティ・フォース》を発動! オレの手札が0枚の時にインフェルニティが攻撃された場合、攻撃してきたモンスターを破壊する!」
「ぬおっ……」
「これにより《エーリアン・ソルジャー》を破壊し、墓地から《インフェルニティ・デーモン》を特殊召喚!」
影の正体は、呪術師のような佇まいを見せる、インフェルニティの中核たる悪魔。
放たれた魔力が《エーリアン・ソルジャー》を粉砕、霧散させた。
「さらに、デーモンの効果を発動! 特殊召喚した時にオレの手札が0枚の場合、デッキからインフェルニティと名のつくカードを1枚手札に加える!」
鬼柳:手札0→1
「ぬう……ならばバトルは終了するしかないな。俺は速攻魔法《「A」細胞組み換え装置》を発動! これによりデッキから《エーリアン・ウォリアー》を墓地に送り、《インフェルニティ・デーモン》に4つのAカウンターを置く」
「!」
「さらに、永続魔法《古代遺跡コードA》を発動! その効果により、デーモンのAカウンターを2つ取り除き、墓地より《エーリアン・ウォリアー》を復活させる!」
2枚のカードにより、キャンサーの場にエーリアンの戦闘員が這い出てくる。
「俺はカードを2枚セットし、ターンを終了する」
キャンサー:手札5→1
「オレのターン、ドロー!」
鬼柳:手札1→2
「よし……オレは永続魔法《インフェルニティガン》を発動! そして、《インフェルニティ・ミラージュ》を通常召喚だ」
「おっ、こいつは」
観戦している涼が面白そうに声を上げた。
この組み合わせ、鬼柳のデッキが本格的に動き出す狼煙だ。
「まずはこいつだ。オレは《インフェルニティ・ワイルドキャット》の効果を発動! 墓地の《インフェルニティ・リローダー》を除外し、こいつのレベルを1つ上げる。そして、レベル4の《インフェルニティ・デーモン》にこのカードをチューニング! 地獄と天国の狭間、煉獄よりその姿を現せ!」
「シンクロ召喚! いでよ《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》!!」
2体のチューニングによって光が走り、その中から煉獄の竜が重々しく地を踏んで着地した。
ソリッドビジョンであることを数秒忘れるほどの、圧倒的な存在感と威圧感を以て、その目がフィールドを睨む。
「
「……そのワードを知ってるってことは、てめえらもあの夢に何か関わりがあるらしいな。オレはさらに、《インフェルニティ・ミラージュ》をリリースして効果発動! 墓地から《インフェルニティ・デーモン》と《インフェルニティ・ネクロマンサー》を復活させる。そしてデーモンの効果を発動……は、ここはしない」
「何!?」
鬼柳:手札2→0
「今思い出したが、確かエーリアンデッキには相手のモンスターを全滅させる罠カードがあったよな? そいつがあったらオレの場は壊滅しちまうからな。ネクロマンサーの効果を発動! 墓地から《インフェルニティ・ジェネラル》を復活させる」
鬼柳が復活させたのはチューナーではなく、巨大な剣を携えた煉獄の武将。
さらなるシンクロ召喚を狙うよりも、攻撃力を高めることを選んだようだ。
(京介のヤツ、オーガ・ドラグーンの効果が使えるうちに攻め込もうって腹か。これで決め切れりゃいいんだが)
「バトルだ。俺は《インフェルニティ・ジェネラル》で《エーリアン・ウォリアー》を攻撃!」
「そうはいかん! 俺はカウンタートラップ《未知との接近遭遇》を発動! エーリアンに対する攻撃宣言時、デッキから《円盤ムスキー》を特殊召喚し、バトルを終了させる!」
だが、いざ攻撃という段になって、オーガ・ドラグーンの反応よりもさらに早く、古めかしいデザインの円盤が飛来、謎の信号を発してモンスターたちの動きを止めてしまった。
「なに!? チッ、カウンタートラップはモンスターじゃ止められねえ……オレはこのままターンエンドだ」
鬼柳:手札0
「俺のターン! 俺は《円盤ムスキー》の効果を発動。俺はドローしない代わりに、デッキからエーリアンを1枚選んで手札に加える!」
「なに!? やべえぞ京介、あのデッキだと実質万能サーチになるぞ!」
「わかってる、ちょっと黙ってろ涼!」
「仲間割れか、愚かな。俺は《エーリアン・バスター》を手札に加える」
キャンサー:手札1→2
「さらにメインフェイズ、墓地の《「A」細胞組み換え装置》を除外し効果を発動。デッキから《エーリアンモナイト》を手札に加えよう」
キャンサー:手札2→3
「では行くぞ! 俺はチューナーモンスター《エーリアンモナイト》を召喚し、効果を発動! 墓地から《エーリアン・ソルジャー》を復活させる。そしてレベル4の《エーリアン・ソルジャー》に、レベル1の《エーリアンモナイト》をチューニング!」
「シンクロ召喚! 起動せよ《宇宙砦ゴルガー》!!」
チューニングの光が地面を貫き、地面を砕いて伸びあがって来たのは侵略の拠点たる要塞型の宇宙生物。
顔に当たる部分はレーザー砲、側面にはビーム砲と思しき開口部が並ぶ。
「出やがったな、エーリアンのエースモンスター……」
「さらに俺はゴルガーの効果を発動! 互いの場の表側表示の魔法・罠を任意の数だけ手札に戻し、その数だけ場のモンスターにAカウンターを置く! 俺の場の《古代遺跡コードA》と、貴様の《インフェルニティガン》を手札に戻す!」
「! しまった……」
キャンサー:手札3→2→3
鬼柳:手札0→1
「Aカウンターは2つともゴルガーに置く。そして、このAカウンターを2つ取り除き、手札から《エーリアン・リベンジャー》を特殊召喚させてもらおう!」
起動した要塞から、胸部に二連装の銃口を備えた六本腕の上級エーリアンが飛び出して来る。
キャンサー:手札3→2
「《古代遺跡コードA》をもう一度発動。手札が0枚でなければ、インフェルニティは何もできまい!」
「さすがにわかってやがるか……だが、次のターンでまた使えばいいだけの話だ」
「ならばそれを防いでやろう。俺は、カードを伏せる」
キャンサー:手札2→1→0
「そして、たった今セットしたリバースカードをオープン! これは通常魔法カード《天秤の宝札》だ」
「宝札!? ドローする気か?」
「《天秤の宝札》だと!? お前まさか、埠頭で戦ったあの優男の仲間か!」
カード名を聞きつけた涼が表情を変える。
詰問の言葉から、キャンサーもまたその言わんとするところを汲み取っていた。
「! 話にあった邪魔者というのは貴様か! ならば、こいつを倒した後で貴様も始末してくれよう。《天秤の宝札》の効果は、自分の手札が相手より少ない場合に発動できる。貴様は手札が7枚になるようにドローし、俺は貴様がドローしたのと同じ数だけドローする!」
「なっ……!」
鬼柳:手札1→7
キャンサー:手札0→6
埠頭で涼が戦った謎の男の時のように、この《天秤の宝札》は相手の手札を大きく増強するというリスクを持っている。しかし、そのリスクはこと、鬼柳京介に対してのみ、封殺として機能する。
インフェルニティは手札が0枚でなければ真価を発揮できない。確かに一通りモンスターなどの準備を終えるまではある程度手札が必要だが、それをクリアすれば後はいかにハンドレスを維持するかの戦いとなる。
そこにこれほどの大量ドローを強制されては、全てのカードが実質機能を停止してしまう。
(今影響があるのはオーガ・ドラグーンだけだが……どうする)
「俺はリベンジャーの効果を発動! 1ターンに1度、貴様の場の表側のモンスター全てにAカウンターを1つずつ置く」
《エーリアン・リベンジャー》が胸の銃口から光を放ち、細胞サイズのエーリアンが鬼柳のモンスターたちに取り付いた。
「さらに、永続魔法《「A」細胞培養装置》を2枚発動しておくぞ。《インフェルニティ・デーモン》とオーガ・ドラグーンに乗っているAカウンターを1つずつ、合計2つ取り除くことでゴルガーのもう一つの効果発動! 場のカードを1枚破壊する。当然狙いはオーガ・ドラグーンだ!」
ゴルガーから何かしら信号が送られ、次の瞬間オーガ・ドラグーンは取り付いたエーリアンの自爆によって砕け散った。残滓の光が散る中、鬼柳の表情はますます苦くなる。
「オーガ・ドラグーンがこうも簡単に……!」
「まだだ! Aカウンターが取り除かれたため、《「A」細胞培養装置》の効果により、チェーンを組むことなく、このカードにAカウンターを1つ置く。これが2回だ。そして《古代遺跡コードA》の効果を発動! 場のAカウンターを2つ、《インフェルニティ・ネクロマンサー》と《「A」細胞培養装置》から取り除き、墓地のエーリアンを復活させることができる! 蘇れ、《エーリアン・ソルジャー》!」
さらに、最初に葬ったエーリアンの戦士もフィールドに舞い戻り、剣を構える。
「《「A」細胞培養装置》の効果により、このカードにAカウンターを1つ置く。この効果に回数制限はないのでな」
「どっから取り除くかは関係ないのか!? 何、ってことは培養装置に乗ってるAカウンターが取り除かれたら、そのまま1個補充されると」
「2枚あるってことは、実質Aカウンターが尽きねえってことか……!」
つまりこれで、毎ターンゴルガーの破壊効果と、《古代遺跡コードA》の蘇生効果が使えるということだ。
「だがこれだけではない! リバースカードだ! 速攻魔法《「A」細胞散布爆弾》を発動! 蘇ったばかりですまんが、《エーリアン・ソルジャー》を破壊し、そのレベル分だけ貴様のモンスターにAカウンターをばら撒く!」
「一気に4つか!」
「貴様の場で最も攻撃力の高い、《インフェルニティ・ジェネラル》に置かせてもらおう」
煉獄の武将の鎧にエーリアン細胞が取り付き、侵食する。
それ自体が何かしらの害を及ぼすわけではないが、ひとたび侵略者たちの指令が出ればそれは命と力をむしばむ毒となるだろう。
キャンサー:手札6→4
「では行くぞ、バトルだ! 俺は《エーリアン・ウォリアー》で《インフェルニティ・ジェネラル》を攻撃!」
「自爆特攻だと? またAカウンター狙いか!」
「いいや、もう一つの効果だ。《エーリアン・ウォリアー》の永続効果により、Aカウンターの乗ったモンスターがエーリアンとバトルする場合、その攻撃力はAカウンター1つにつき300ダウンする!」
《エーリアン・ウォリアー》の攻撃開始と同時、念波による指令を受けた細胞エーリアンが一斉に《インフェルニティ・ジェネラル》の鎧の上で放電する。
体がマヒした煉獄の将軍はたまらず膝をつき、そこに必殺の鉄拳が襲い掛かった。
「《エーリアン・ウォリアー》の攻撃力は1800だが、そちらの攻撃力は1200ダウンし、1500! よって戦闘破壊とともに300ダメージを受けてもらう」
「ちぃっ……!」
鬼柳:LP4000→3700
「さらに《宇宙砦ゴルガー》で《インフェルニティ・ネクロマンサー》を攻撃! レジスレイトレーザー!」
続けざまに要塞からもレーザー砲が放たれ、死霊術師を霧散させる。
「リベンジャーの攻撃が残っているが、バトルを終了させてもらう」
「攻撃表示のデーモンを狙って来ねえとは……」
「ふん、そいつは特殊召喚すれば次のインフェルニティをサーチするのだろう。それだけ手札があっては無用かもしれんが、サーチのチャンスは削っておくに越したことはない」
「よくわかってやがる。だが俺のライフはまだ残ってるぜ」
「見ればわかる。俺はカードを2枚セットし、ターンエンド!」
キャンサー:手札2
「オレのターン!」
鬼柳:手札7→8
8枚にまで膨れ上がった手札を抱えていては、インフェルニティは機能不全に陥る。
このターンでどこまで手札を消費できるかがカギとなるだろう。
(どう動く、京介)
「とにかくまずはこいつだ、永続魔法《インフェルニティガン》を発動!」
「そうはさせん! 俺はこの瞬間、《エーリアン・ウォリアー》を墓地に送り、トラップカード《大気圏外射撃》を発動! そのカードはインフェルニティの要の一つ、通すことはできん」
鬼柳:手札8→7
展開と手札処理のかなめを潰された鬼柳だが、まだそこには余裕が残っている。
「だが、俺にはこのカードがあるぜ! 俺はまずカードを3枚伏せる!」
鬼柳:手札7→4
「そして、魔法カード《煉獄の契約》を発動! 3枚以上の他の手札を全て捨て、墓地からインフェルニティか、レベル8以上の闇属性・ドラゴン族のシンクロモンスターを復活させる!」
「なに!? そんなピンポイントなカードを……!」
「当然呼び戻すのはこいつだ! 蘇れ《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》!」
フィールドに暗い穴が開き、その淵に手をかけて煉獄龍が再びフィールドに飛翔する。
(ぐ、これではトラップが使えん……! 出し惜しみをし過ぎたか!)
「そしてこれで、オレの手札は再び0枚だ。よって、墓地の《インフェルニティ・ジェネラル》を除外し効果発動! 墓地からレベル3以下のインフェルニティ2体を、効果を無効化して特殊召喚する! 蘇れ《インフェルニティ・ネクロマンサー》! そしてチューナーモンスター《インフェルニティ・セイジ》!」
「おっ、出るかシンクロ! ……ん?」
チューナーが蘇生したのを見て、次なるシンクロモンスターの登場を察した涼が楽し気に声を上げる。
が、すぐにその表情が怪訝なものに変わった。レベル合計が合わない。
「デーモンが4、ネクロマンサーが3、セイジ、あれ見た事ねえな……2? 合計レベル9? 多くねえか?」
「いいや、これでいいのさ。オレはレベル4の《インフェルニティ・デーモン》と、レベル3の《インフェルニティ・ネクロマンサー》に、レベル2の《インフェルニティ・セイジ》をチューニング!」
「破壊神より放たれし聖なる槍よ……今こそ魔の都を貫け!」
「シンクロ召喚! 現れろ、《氷結界の龍 トリシューラ》!!」
光を切り裂いて現れたのは、インフェルニティとは打って変わった、白い氷の装甲を纏う三つ首の有翼竜。
その姿は、涼もよく知っていた。いたが、実物を見たのはここが初めてだった。
「トリシューラぁ!? インフェルニティじゃねえのかよ! つうかどうやって手に入れたコレ!?」
「知らねえ! オレはトリシューラの効果を発動! シンクロ召喚成功時、相手の場、墓地、手札のカードを1枚ずつ除外する! さらに、墓地に送られた《インフェルニティ・セイジ》の効果! デッキから《インフェルニティ・クイーン》を墓地に送る!」
三つの首をもたげ、トリシューラが咆哮する。
その衝撃が吹雪となり、キャンサーを襲った。
「フィールドから除外するのはそこのリバースカード! 墓地からは《エーリアンモナイト》! そして手札はその1枚だ!」
「ぐあっ、《惑星汚染ウイルス》と《エーリアン・ヒュプノ》が……」
「あぶねえな!? コントロール奪われるところだったのか」
キャンサー:手札2→1
「おのれ……! だが、俺のライフはまだ0にはできんぞ!」
いきり立つキャンサーに対し、鬼柳はこのターンで倒しきる算段を頭の中で組み立てながら言った。
「カウンター置くタイプのデッキに長期戦挑んだらヤバいってのは学んでるからな。オレはここで、セットしていた魔法カード《シンクロキャンセル》を発動! トリシューラをエクストラデッキに戻し、素材となった3体のモンスターを復活させる! さあ蘇れ、ネクロマンサー! デーモン! そして《インフェルニティ・セイジ》!」
「また3体の素材を揃えただと!?」
「《インフェルニティ・デーモン》の効果で、デッキから《インフェルニティガン》をもう1枚加える。そのまま発動して、さらにネクロマンサーの効果発動! 墓地から《インフェルニティ・リベンジャー》を特殊召喚する。そしてオレは、レベル4の《インフェルニティ・デーモン》とレベル3の《インフェルニティ・ネクロマンサー》に、レベル1の《インフェルニティ・リベンジャー》をチューニング!」
「死者と生者、ゼロにて交わる時、煉獄の檻より魔の竜は放たれる!」
「シンクロ召喚! 死神の化身、《インフェルニティ・デス・ドラゴン》!!」
満を持して降り立ったのは、鬼柳のエースモンスターたる死神の竜。
四つの目の焦点が珍しく揃ってキャンサーを睨みつける、その喉奥から物騒な唸り声が聞こえる。
「デス・ドラゴンの効果発動! 俺の手札が0枚の時、攻撃を放棄する代わりに相手モンスターを1枚破壊し、その攻撃力の半分のダメージを与える! 目標はゴルガーだ!」
そして迸った紅蓮の炎が、宇宙砦を直撃し粉々に吹き飛ばした。
―――インフェルニティ・デス・ブレス!!
キャンサー:LP4000→2750
「ぬおおおおっ!? ぐ、だがムスキーがいる以上俺のライフはまだ」
「いいや、そうはならねえ! バトルだ、オーガ・ドラグーンで攻撃!」
空中に飛び上がったオーガ・ドラグーンが、眼下の敵めがけて混沌の炎を吹き付ける。
空気を切り裂いて驀進する灼熱が狙う先には、
「攻撃目標は俺だと!?」
「墓地の《インフェルニティ・クイーン》の効果だ! こいつが墓地にあり、オレの手札が0枚の時、オレのモンスター1体はダイレクトアタックが出来る!」
―――
「ば、馬鹿な! エクリプスの、この俺がぁぁぁっ!?」
キャンサー:LP2850→0