このモチベが高いうちに進められるだけ進めたい……
第1話 新たな世界
照和29年
先の第二次世界大戦を終えて早二年余り、後世・未来・並行世界の三つの世界は終戦に沸き立ちようやくこれからという矢先。
日本合衆国・日本国・扶桑皇国とその他一部の国々は突如として世界との交信が途絶えるという事態に陥る。
三カ国意外で更新ができたのは東方エルサレム共和国・満州人民共和国と大連の亡命政府、そしてハワイ・ミッドウェー諸島とまで更新ができたのだ。
三カ国首脳はホットラインによる緊急の電話会談を開き現状を把握、直ちに周辺海域の調査及び警戒をするように命ずるのだった。
第七航空護衛群 あかぎ
岩本 徹人「艦長、周辺海域に以上は?」
本護衛群の司令を務める岩本は艦長の橋中 交太一佐に問いかける。
橋中「以上無し、特に何かがいるというような感じではありませんね」
岩本「ご苦労。しかし本当に転移でもしたのかね?」
橋中「さぁ…私にはなんとも…分かりかねます」
岩本「こんなに穏やかな海だ。いつもと変わらんというのになぁ…」
だが、しばらくしてレーダーがUnknownを補足。
直ちに警戒態勢に入り、F35cJ一個小隊ニ機が大空へと上がる。
然るのち、小隊は驚くべきものを発見した。
それは何と大和型戦艦四隻とドイッチュラント級装甲艦、陽炎型駆逐艦に加えてインディペンデンス級沿海域戦闘艦というアベコベな艦隊を発見する。
さらによく見るとどの艦にも赤や青の斜線が入っており、益々分からなくなった。
そこへ第七航空護衛群が到着し、臨検を行う。すると艦の乗組員はほとんどが女性ばかりでおまけに「ブルーマーメイド」という聴き覚えのない組織だと名乗る。
とりあえず事情を聞いてみると、彼らの住む日本もまた突如として世界との交信が途絶えたが為に出撃して周辺海域の警戒に当たっていたところ海自と遭遇したらしい。
そこからしばらく情報交換を行い第七群は内地へと帰投する。
一方の日本政府では、周辺の状況というのが自ずと見えていた。
まず、後世日本は朝鮮半島を含む満州国と大連の亡命政府、ハワイ・ミッドウェー諸島との連絡が取れその存在が確認される。
だが不思議なことに満州は今までに見たことのない大陸と地続きになっているとのこと。
またハワイ・ミッドウェー諸島は台湾島のあった場所に転移しているとのこと。
次に現代日本、こちらは自国領に加え北方四島に加えて南樺太も転移してきていることが判明。
扶桑皇国は自国領+南洋島が転移している模様。
転移から一週間後、後世日本東京にて各国の首脳陣を集めた首脳会談が開かれた。
今後の方針について四つの日本、満州国及び大連の各国亡命政府、そして後世ハワイを中心とするアメリカで会談が進められる。
まず議題に上がったのは現代日本に駐留しているフランス・イギリスの艦隊の処遇についてだが、これは大連の亡命政府に帰化する形で纏まる。
次に最大の焦点となる今後の方針についてだ。
最初こそ難航したが、食糧支援を行なったとしても半年程度しか持たないことから、満州に隣接する大陸と接触し国家が存在するなら国交を樹立することを決定。それに当たり四カ国の日本をバラバラではなく一つに纏めてはどうかという垂水総理の提案により、四カ国を統合し大高大統領を主班とする「日本聯合」の設立が決定する。
また転移から一カ月後、満州に隣接するクワ・トイネ公国及びクイラ王国との国交樹立に成功する。
転移国家一覧
日本合衆国
照和21年に発布された「日本国憲法」において、「合衆国型共和政治」への地ならしが行われたもの。後世の大日本帝国→日本国。
日本国
現実とはほとんど同じだか、憲法9条改正などの違う点がある。
第7艦隊や在日アメリカ軍基地もそのまま
扶桑皇国
史実の大日本帝国に相当する国家だが、軍部の拡大等は起きていない。
国旗・国籍マークに月輪紋、国章に八重桜紋と酷似した意匠がみてとれる。
日本国(はいふり)
坂本龍馬が暗殺を免れたことで現実の歴史から分岐しており、史実とは異なる発展を遂げている。
際たる例として、かの世界では飛行機やヘリコプター、ミサイルは理論が確立されなかったために存在せず、人工衛星がないためGPSも存在しない(人工衛星を使わない類似のシステムは存在する)。
上記四カ国から「日本聯合」が構成される。
東方エルサレム共和国
照和19年に日本統治下にあった南樺太に建国されたユダヤ人国家、永世中立国である。後世日本の科学力の中枢といっても過言ではない。
アメリカ合衆国
ハワイ・ミッドウェー諸島が後世世界より転移して来ている。
彼の地にはリーガン提督を主人とする太平洋艦隊に、近々未来・後世の二つのアメリカの合同訓練が行われる予定だった為かかなりの数の軍団が駐留し転移に巻き込まれ、その中に訓練に参加すべくマッカーサー元帥もハワイに居た。
満州人民共和国
満州国を共和制国家に変えたもの。
大高の指示により民主化・重工業化が進んでいる。また大連には欧州からの亡命政府が集結した亡命政府団地が建設されている。
・自由ドイツ政府
ロンメル元帥を主班とする亡命政府。
・亡命イギリス政府
後世イギリス本土陥落の際の措置として設置されていた政府。
・亡命フランス政府
フランスからの亡命者や財界人で構成される政府。