あんまり外交描写なんか長ったらしく描くつもり…というより描く気が起きないのでグ帝編までは戦闘描写中心で進めていきます。
中央暦1640年 1月18日
パーパルディア皇国軍、フェン王国へ侵攻。ニシノミヤコ陥落。皇族レミールの指示による「日本人観光客虐殺事件」発生。
受けて10日後の1月28日、日本聯合はフェン王国への聯合軍派遣する。
同日 沖合に展開していた侵攻艦隊は海自たいげい型潜水艦及び扶桑海軍伊号潜水艦の有線酸素魚雷による雷撃、皇国海軍航空隊の銀星による雷撃で壊滅。
これにより、ベルトラン将軍率いる皇国軍陸戦隊は海上からの支援を失う。
ゴトク平野
アマノキから西南西にある大きな平野。現在そこには、パーパルディア皇国皇軍陸戦部隊総勢16万が、一時休息をとっていた。
「もう勝ったも同然だな…」
陸戦部隊指揮官ベルトランがそう言うと、
「ですな。ニシノミヤコでのフェン王国の奇襲は、少し驚きましたが、所詮文明圏外の田舎国家、文明圏外国家が何個集まったって、この陸戦部隊は、倒せません!」
ベルトラン「そうだな、この平野に出たんだ、我々の本領発揮ができる場所で、敵が攻撃を加えても無駄な努力だろうな…」
「ベルトラン様、もうすぐ進軍再開です。全部隊、既に陣を整え、準備完了です。たとえここで奇襲を受けたとしても、瞬殺でしょう。」
ベルトラン「わかった。それでは、最後の仕事に行くとするか、先に包囲している部隊と合流し、アマノキを落とすぞ…」
「ハッ!!!」
だが、彼らを待ち受けているのはフェン王国軍ではなく、日本聯合でありその日本聯合は今作戦より新兵器の実践配備をするのだった……
日本聯合 陣地
熊谷「敵は進軍を再開したのだな?」
熊谷は報告を受けて、担当官に問いかける。
「はい、アマノキへ向けて毎時2kmで進軍中」
熊谷「よぅし!各隊に通達、部隊を展開し迎撃せよ!」
「「はっ‼︎」」
直ちに展開していた瀬戸少将麾下の71戦車連隊、及び陸自・扶桑陸軍が展開する。
こちらのは蒙古15輌・90式10輌・61式20輌である。
ゴトク平野 パーパルディア陸戦部隊
侵攻していたパーパルディア陸戦隊は奇妙な音を耳にする。
ベルトラン「ん?なんだこの音?」
「リントヴルムの鼻息とかではないですか?」
リントヴルムこと地竜であればこれ程長く音が聞こえることはない。
ベルトラン「いや!違う!!リントヴルムじゃない、なんなんだ?!?!」
「ベルトラン様!前方からリントヴルムみたいなものが…なんだあれは?!」
前方から現れたものに、赤い丸が印されているのがわかる
ベルトラン「赤い丸…日本軍だ!!総員!あの敵を攻撃せよ!!」
ベルトランの命令が伝わり120体のリントヴルムが口内で火球を生成し導力火炎放射の準備にかかる。
大隊長「まだだ…もう少し近づけるんだ。」
ベルトラン「くそ!まだ時間がかかるか…おい!牽引式魔導砲を使え!!」
そう言うとリントヴルムの間から35門の野戦砲に似た魔導砲が出てくる。
「ベルトラン様!砲撃準備完了です!!」
ベルトラン「よし!!発射!!撃ちまくれ!!」
「いけーーー!!!!!」
35門が一斉に火を吹き戦車隊に炸裂するも、全くの無傷であった。
そしてお返しとばかりに105mm・120mm・90mmの砲弾を浴びせられた。
魔導砲は吹き飛び、地竜は一瞬でバラバラにされる。
ベルトラン「なっ……なんという威力だ……⁉︎」
だが、彼らを襲う厄災はここからが本番であった。
蒙古
瀬戸「いいぞ、このままなら食い止められそうだ」
瀬戸が自信に満ちた一言を発すると、中の通信員が呼びかけて来た。
「隊長、司令部から通信です!」
瀬戸「なんだ?」
「"これより
瀬戸「ケルベロス?」
陸軍戦車隊と同じ内容の電文は扶桑陸軍や陸自にも伝わっていたが、一段大きく反応したのは陸自であった。
90式隊長車
「おいおい嘘だろ⁉︎あれを実戦配備するってのかよ⁉︎いや、それよりももう完成していたのか…⁈」
隊長が驚いているのとほぼ同じ頃、上空にて待機していたC-1改の格納庫ハッチが開く。
上空 C-1改
『コース良し、付近に敵影らしきもの認められず』
『番犬1降下を求む』
『こちら犬小屋、許可する』
信号灯のランプが緑に切り替わると同時にロックが外れ、自重で引っ張られるようにしてそれは降下していった。
機から落下した直後にパラシュートが展開し、ゆっくりと降下を再開する。
そしてその光景は敵味方双方にも見えていた。
ベルトラン「なんだ……あれは……?」
陸戦隊はまた不可思議なものが降りて来たとしてそれを見守っていた。
そして物体がゆっくり地表に近くに連れてその全貌が明らかとなった。
全身は黒づくめ、第二次世界大戦時のドイツ軍仕様のヘルメット(シュタールヘルム)をかぶっており、ボディーアーマーのような装甲板を身体の各所に着用し背部にはアンテナが二、三本飛び出たバックパックを背負っており向かって右側には巨大なM1897を装備、そして右手にはこれまた巨大なMG42を装備したレイバーが9体ばかり地表に降り立った。
「た………隊長……あれは……」
「あぁ……間違いねぇ……噂のヘルダイバー改良発展型だ…‼︎」
ARL-100 ヘルダイバー改甲 通称:ケルベロス
概要:陸王と並行して極秘裏に開発が進められていたヘルダイバーの重装備プラン。駆動系やフレーム素材を新合金にし装甲も新たに開発された超硬スチール合金を使用。異世界転移により完成が見送られるかに見えたが、クイラ王国にて必要な資源が大量に採掘された事により予定より半年近く早くに完成し正式採用される。
諸元
全高 7.95m
全幅 5.34m
重量 6.81t
武装
90mm汎用機関砲(外観:MG42)
ライアットトレンチガン(外観:M1897)
50mmハンドイーグルカノン(外観:デザートイーグル)
ハンドナイフ
外観
プロテクトギアを装備したヘルダイバー。顔はガスマスクではなくヘルダイバーのまま。但し射撃用バイザーを下ろすと奥にあるツインアイ型のセンサーが赤く見える。
陸戦隊
「う、うわぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
漆黒の装甲を見に纏ったケルベロスを眼前にした陸戦隊は、命令を待たずして一斉に手持ちのマスケット銃を撃つ。
ベルトラン「う、撃て‼︎地竜は火炎弾を放て‼︎」
ベルトランも慌てて火炎弾の発射を命令し、地竜が一斉に口から火炎弾をヘルダイバーに向けて放ち、彼らはたちまち炎の中に飲み込まれる。
ベルトラン「は……ははは!どうだ見たか!これが地竜の火炎弾一斉射だ!幾ら巨大なオーガーといえど……へ?」
一度は呵々大笑したベルトランだったが、直後に目を剥いた。
確かに全弾命中したのに、敵は傷を負っていない。それどころか、炎の中を悠々とこちらへ向けて進んで出て来た。
ベルトラン「ま……全く効いていない……だと…⁈」
ベルトランが呻いた直後、敵は右手に持っていた鉄製の棒をこちらに向けた。
ベルトラン(なんだ…?何をするk)
そう考えた直後、陸戦隊に毎秒975mの90mm弾の雨が一斉に浴びせられ、ベルトランの意識はそこで途絶えた。
炸裂した90mm弾は人間に当たれば上半身を粉々にしたり一瞬で細切れ肉に変貌させ、地竜にあたれば八つ裂きにされ原型が残らないレベルでバラバラにされる。
後方にいたら、伏せて辛うじて生き残った兵士達はそれを見て武装を放棄して一斉に逃げ出した。
「に、逃げろぉぉぉ‼︎」
「助けてくれぇぇぇぇ‼︎」
「化け物だ…こんながいるなんて聞いてねぇぞ‼︎」
だがそれを逃す程ケルベロスの一群は甘くはなかった。
『隊長、どうしますか?』
部下の一機が隊長機に近づく。
『……ライアットトレンチガンの使用を許可する』
『了解』
右手に持っていた90mmからトレンチガンに持ち替え、フォアストックを押し込み薬室に弾薬を装填し構える。
トリガーを引いて放たれた散弾は逃げ惑う兵士達に炸裂し、糸の切れた人形のようにその場に次々と倒れていく。
再び薬室に弾薬を装填すると同時に廃莢口から、シェルが煙を上げながら落下する。そして新たなターゲットに狙いを定めて撃つ。
流れるような一連の動きを見た陸自隊長はなんともいえない気であった。
「ありゃバケもんだよ……本当の……」
こうして、フェン王国へと侵攻を試みたパーパルディア皇国軍は陸海ともに全滅したのであった。
〜次回へ続く〜