激突‼︎超時空世界大戦‼︎   作:短号司令官

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第5話 エストラシス沖大海戦・デュロ攻撃戦

 

中央暦1640年5月22日

紺碧艦隊・特戦隊・航空自衛隊の活躍によりアルタラス島は解放される。

 

この戦闘の結果パーパルディア皇国は、「文明圏外国ではなく極めて高度な科学文明を有する国家と戦争していること」、「自国が敗戦どころか亡国の危機である」ことを初めて知ったのであった。

 

それから数ヶ月後の8月6日 

日本聯合は皇国との戦いを一気終わらせるべく、敵本土へ向けての本格攻撃を実施する。

また本作戦には今まで活躍の場がなかった各国の艦隊も参戦する。

 

作戦名「辻斬作戦」

 

日本聯合艦隊

 

・第一航空機動艦隊

・第七航空護衛群

・扶桑海軍第一機動艦隊

 

アメリカ海軍

旗艦:原子力空母スペリオール

戦艦:アパラチア・ロッキー・ミズーリ*1

空母:原子力空母ヒューロン

巡洋艦多数

駆逐艦多数

 

イギリス海軍

旗艦:空母クイーンエリザベス

駆逐艦:ダイヤモンド・ディフェンダー

フリゲート艦:リッチモンド・ケント

トラファルガー級原子力潜水艦:ダービュレント

 

フランス海軍

旗艦:原子力空母シャルル・ド・ゴール

駆逐艦:フォルバン

フリゲート艦:ラファイエット・シュルクーフ・クルーベ

原子力潜水艦:エムロード

 

総数でいけば100隻は裕に超える艦数が集まった、「世界最強の多国籍艦隊」である。

 

 

 

午前9時

 

まず護衛隊群が90式艦対艦誘導弾25発を発射。ワイバーンロード250騎の迎撃をかいくぐり、第3艦隊の竜母20隻と戦列艦5隻を撃沈する。

続けて250騎のワイバーンロードを艦対空ミサイルによって全騎撃墜。戦列艦175隻も砲撃により10分足らずで全艦撃沈された。

 

窮地に立たされた海軍総司令部は数の優位を少しでも生かすため、残る第1・第2艦隊400隻に密集隊形での突撃を命じるも悪足掻きに過ぎなかった。

 

 

アメリカ海軍 旗艦:スペリオール

 

「敵艦隊密集隊系で向かって来ます‼︎」

 

「何を考えてるんだ…連中は正気なのか……⁉︎」

 

艦橋内で報告を受けた幕僚達は唸るが、リーガンは至って冷静であった。

 

リーガン「落ち着け!数は多いとはいえ、我々が有利な事に変わりはない。艦長」

 

「はっ!」

 

リーガン「艦載機隊を上げて迎撃にだせ!」

 

「アイサー‼︎」

 

リーガン提督の指示でスペリオール・姉妹艦ヒューロンの飛行甲板に昇降機を使い、艦載機が上げられてくる。

艦載機は現代人の目から見れば型落ちに見えるが、彼らからすれば最新機であるF-4 ファントムⅡ・A-7 コルセアII・A-6 イントルーダーがずらりと並び、パイロット達が勢いよく上がってくると我先にと愛機に飛び乗る。

 

発艦準備が整ったF-4から随時発艦。電磁カタパルトで勢いよく射出され大空へと舞い上がっていく。

戦闘機が終わると次は対艦ミサイルや爆弾をごまんと積んだ攻撃機が発進する。

 

 

『ヒャッフゥーー‼︎久々の戦闘だ、腕がなるぜぇ‼︎』

 

「あまり調子に乗るなよ。我々のターゲットは敵残存艦隊だ」

 

『Sir、話によると400隻もいるって話じゃないですか?弾薬足りますかね?』

 

「それでもロウリアの4000隻の艦隊に比べたら10分の1だ。このファントムでも充分やれるさ!」

 

『そうこう話してるといました!敵艦隊発見‼︎』

 

部隊の左舷下方に縦陣形でノロノロと進む敵艦隊を発見する。

彼らからすれば演習用の的もいいところである。

 

「全機攻撃開始!」

 

『OK‼︎景気付けの対艦ミサイルをプレゼントしてやるぜ‼︎』

 

攻撃隊は機体を左に降下させて突入する。

 

「『Fire‼︎』」

 

発射された対艦ミサイルの数は300発。そのいずれも寸分の狂い無く敵艦に命中し350隻が沈没ないし航行不能。生き残ったのは逃げ出した50隻のみで、パーパルディア海軍主力はこの時をもって事実上全滅した。

 

戦闘の最中、ファントムの一機がふざけてあらぬ方向へと放ったミサイルの一つが幸か不幸か総司令部のある海軍本部に命中。海軍本部は爆砕され、海軍総司令官である海将バルスをはじめ、皇国の頭脳とすら言われた作戦参謀マータルを含むほぼ全員が戦死。

これにより海軍全体の指揮能力も失われる。

 

 

その後エストラシス港へ向けて孔星・F-35・ラファールM・シーハリアーが発艦。

同港へ向けて撤退的な空爆が実施され、エストラシス港は軍港としての機能を完全に失ったのと同時にパーパルディア皇国の水上戦力は壊滅した。

 

フェン王国の戦いおよびアルタラス島の戦いに続く、3度目の一方的惨敗。これによりパーパルディア皇国の海軍力と皇都防衛戦力は壊滅状態に陥る。

皇都エストシラントの防衛力を維持するため、皇国軍最高司令官アルデは属領統治軍の一斉撤収を実施。どうしても必要な処置であったが、それは列強としてのパーパルディア皇国にとって結果的に大きな失策となった。

 

翌週、アルタラス王国のルミエス女王により皇国の惨敗が公表され、これに触発された属領住民が次々に武装蜂起。

属領が一斉に独立を表明すると同時に、73ヶ国連合軍を結成しリーム王国と共に主要都市アルーニへと侵攻。

 

 

 

 

 

 

だが「辻斬作戦」はまだ終わっていなかった。

 

 

8月19日

日本聯合によるパーパルディア皇国へ最後の攻撃となるであろう、工業都市デュロへの砲撃・爆撃が敢行されようとしていた。

 

作戦としては、第一段階に空爆による撤退な工場施設の破壊。

第二段階に沿岸部まで接近し艦砲射撃を行うというものであった。

最初の第一段階だけでも十分な気もするが敵がプライドの塊という事も考え、そのプライドをバキバキにへし折っておこうという事からダメ押しの艦砲射撃も追加された。

 

 

 

 

19日午前5時

 

満州国に展開していた日本戦略空軍のB30爆撃機・F-2・BP-3C・B-52 *2が飛び立つ。

 

午前9時頃

 

まずE-767の支援を得て、制空任務のファントムⅡ(米)・F-35cがAIM-9サイドワインダー・99式空対空誘導弾を発射し東の海上を警戒飛行中の第11竜騎士団第1飛行隊第2飛行中隊を攻撃し、これを殲滅する。

 

次にデュロ上空を防衛していた第1飛行隊本隊にタ式電征一個中隊が奇襲を仕掛ける。

30mm機関砲で10騎撃墜。残りも後続の4機の嶺花(扶桑)のミサイル攻撃で全滅。

 

そして間をおかずして、26機のF-15J改と14機のF-35に護衛された70機のBP-3Cと同数のB-30、B-52二機がデュロ上空へ侵攻。

この時デュロ防衛隊は、解析中だった対空魔光砲(神聖ミリシアル帝国から研究用に密輸入したもので、1門しかない)を使い、迎撃を行う。

結果、B-30が被弾するも自動消火装置が上手く働き事なきを得る。

直後、対空魔光砲はF-2の機銃掃射で粉砕される。

 

その後もワイバーンロードが迎撃に上がるが、護衛機のミサイル攻撃によって全滅。爆撃隊による絨毯爆撃が行われ、陸軍基地と工場地区は完全に破壊される。

 

 

 

そして爆撃終了と同時に沿岸部に艦隊が到着。

金剛型・長門型・やまと型・出雲型・薩摩型・ミズーリ・アパラチア・ロッキーが一斉に砲撃を開始。

より多くの地域を制圧できるようにも全艦『時雨弾』を使用して市街地を除く軍事施設・工場関連の地域に砲撃を浴びせまくり、デュロ一帯は更地に近い状態にまで戻されることになった。

 

この作戦の結果、パーパルディア上層部は、この戦争に勝つ可能性はおろか敗戦を免れる可能性もゼロになったことを知る。

またそれと同時にアルーニの陥落の報が皇帝ルディアスら首脳陣の元へと届く。

 

そして第3外務局長カイオスが日本政府と密約の上でクーデターを起こし、日本と講和(実質的には条件付き降伏)を結ぶ。日本からの呼びかけにより旧属領とも停戦し、対パーパルディア戦役は集結するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜次回へ続く〜

*1
未来のアメリカ合衆国より譲渡された。機関部もガスタービンエンジンに換装し乗員も新たに補充しリーガン艦隊の戦力の一翼を担う。

*2
後世ハワイにて演習参加予定だった機体。

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